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短編2
初日の出
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山を登りし者 キラティア 視点
「うっきゅっ!うっきゅう!」
現在、僕はまだ外が暗い中、1人で牛さんの着ぐるみで山の断崖を登っている。
理由は初日の出を見る為だ。
家族のみんなはまだ寝ているので僕だけで登っている。
初日の出を見たらすぐ帰って朝練をしなくてはいけないので、早く頂上でのんびりしたいものだ。
ガラッ!
ペシン!!
落石が多いなぁ…
頭上から何回も石が落ちて来てはアホ毛で払うという動作を繰り返しながら進んでいる。
「ふきゅ~?」
そろそろ休憩するかな?
ずっと登りっぱなしだったのでおやつタイムを取ることにした。
「うきゅ!」
あの出っ張りの足場にしよう!
丁度よく頭上に足場に出来る出っ張りがあったので僕は一気に登った。
「うきゃ!?」
「あきゃ!?」
その出っ張りには石を持った白いモコモコのお猿さんがした。
…ポイッ!
ヒュー…
お猿さんが石を捨てた。
「あきゃー!!!」
お前か!!!
「うきゃ!?」
「あきゃ?むきゃむきゃーあきゃ!!!」
なんだ!?って?
こっちは朝日を見に急いで登っているのに上から何度も落として邪魔なのだよ!!
「うきゃ!うきゃ!!!」
こっちも年末の掃除を急いでいる?
「むきゃ!!」
もう年明けてるわ!!
「うきゃ!?」ガクッ…
「あきゃ?むきゃむーきゃ!!むい、あきゃ!」
知らなかった?
それより物を落とす方が問題だ!!
もし、誰か怪我したら自警団に突き出すからね!
「う、うき…」
わかればよろしい!
「あきゃ!」
次は無いからね!
僕はお猿さんを置いて登り始めた。
「うきゅ!うきゅ…は!?」
休憩忘れた!?
次の出っ張りで休もう…
それからしばらくして、出っ張りを発見した。
「すちゃ!!」
到着!!
「ピヨピヨピヨピヨ…」
僕より大きいヒヨコさんが1匹いた。
「あきゃ!!」
やぁ!ヒヨコさん!!
ここで休ませてもらうよ!
「ぴーよ!」
何か食べ物が欲しい?
なら、干し芋を少し分けてあげよう!
「あい!」
僕はヒヨコさんに持っていた干し芋を少しあげた。
もきゅもきゅもきゅもきゅ…ふぅ…
さて、行くか!
「あきゃ!!」
じゃあね!!
「ぴよ!」
僕はまた登り始めた。
「キャイン!!」
「あきゃ?」
上から声と何かが落ちて来た。
「あきゃ?」しゅるる…
僕は落ちて来たモノをアホ毛で受け止めると犬さんでした。
「あきゃ?」
なんで?
犬さんは気絶していたので僕はそのまま上を目指した。
そして、しばらく登ってその原因が分かった。
上には大きな足場があり、そこでネズミさんが審判で猪さんと羊さんが押し合いをしていた。
おそらく、犬さんはその押し合いに負けて落ちたのだろう。
「ブォオオオ!!」
「メェーー!」
ドシン!!ドシン!!
「あきゃ…」
こんな所で暴れないでよ…
ピシピシ…
「あきゃ!?」
「「ぶも!?」」
2匹が暴れていた所為で足場に亀裂が入り崩れた。
しゅるしゅるしゅる…
僕はまたアホ毛を伸ばし2匹を絡めた。
しゅた!!
「ちゅう!」
ネズミさんだけはアホ毛に着地した。
「ちゅちゅ!?」
(この子ども…出来る…)
「あきゃ!?」
このネズミさん…出来る…
僕達の中で闘いたいという気持ちが生まれた。
だが、とりあえず気絶している羊さんと猪さんと犬さんが邪魔なので今登っている達人コースの裏側の一般コースに移動しよう。
「うきゅ!うきゅ!」
僕が横に移動すると広い道が現れた。
そこに移動し、アホ毛で絡めている魔物達を降ろした。
「あきゅ?」
なんであんな所で押し合いしてたの?
「ちゅ!ちゅー!」
ふむふむ…今年の1番を決めるレースをしていたと…ネズミさんはなんで審判してたの?
「ちゅう!」
去年勝ったからしばらく参加出来ない!と…
ふーん…
「うきゅ!うきゅ!」
危ないから今度から安全にも気をつけてね。
本当はネズミさんと闘いたかったが日の出まで時間がないので諦めて達人コースに戻り再開した。
再開してすぐに空が明るくなって来た。
「あきゃ!?」
急がないと!?
ぐっ!ビュン!ビュン!
僕は通常の登り方を諦め、突起を掴み跳ぶように登って行った。
「あっきゃ!!」
間に合え!!
頂上が見え力が入り頂上を飛び越えた。
ぴょん!
「あきゃ!?」
ぐい!くるくる…すちゃ!
シャキン!
僕はなんとか軌道ずらして回転して着地、ポーズを決めた。
そして、まだ朝日の登っておらず時間内に着いたようだ。
さて、おやつ…夜食を食べながら待つかな?
もきゅもきゅもきゅもきゅ…
僕は干し芋を食べながら初日の出を待つ。
「ねえ、あれ見て!牛の着ぐるみの子が頂上にいるわ!」
「本当だ!あの達人コースを登ったのか!?信じられない。」
達人コースは一般人コースより高い所が頂上なのだ。
その為、驚いているようだ。
「お!?」
丁度日の出が出て来た!!
せっかくだし雄叫びを上げよう!!
僕は干し芋を仕舞い四つん這いになった。
「もおーー!!もおーー!!」
せっかく牛さん着ぐるみなので牛さんの鳴き声をした。
「なんか神々しいわね。」
「そうだな…」
一般人コースの人達が何か言ってるが僕は完全に日の出が出るまで鳴き続けた。
「もおーー!!」
明けましておめでとう!今年もよろしく!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
明けましておめでとう御座います。
今年も頑張って書きますので応援よろしくお願い致します。
表者
追記 この話は本編とは関係ありません。
「うっきゅっ!うっきゅう!」
現在、僕はまだ外が暗い中、1人で牛さんの着ぐるみで山の断崖を登っている。
理由は初日の出を見る為だ。
家族のみんなはまだ寝ているので僕だけで登っている。
初日の出を見たらすぐ帰って朝練をしなくてはいけないので、早く頂上でのんびりしたいものだ。
ガラッ!
ペシン!!
落石が多いなぁ…
頭上から何回も石が落ちて来てはアホ毛で払うという動作を繰り返しながら進んでいる。
「ふきゅ~?」
そろそろ休憩するかな?
ずっと登りっぱなしだったのでおやつタイムを取ることにした。
「うきゅ!」
あの出っ張りの足場にしよう!
丁度よく頭上に足場に出来る出っ張りがあったので僕は一気に登った。
「うきゃ!?」
「あきゃ!?」
その出っ張りには石を持った白いモコモコのお猿さんがした。
…ポイッ!
ヒュー…
お猿さんが石を捨てた。
「あきゃー!!!」
お前か!!!
「うきゃ!?」
「あきゃ?むきゃむきゃーあきゃ!!!」
なんだ!?って?
こっちは朝日を見に急いで登っているのに上から何度も落として邪魔なのだよ!!
「うきゃ!うきゃ!!!」
こっちも年末の掃除を急いでいる?
「むきゃ!!」
もう年明けてるわ!!
「うきゃ!?」ガクッ…
「あきゃ?むきゃむーきゃ!!むい、あきゃ!」
知らなかった?
それより物を落とす方が問題だ!!
もし、誰か怪我したら自警団に突き出すからね!
「う、うき…」
わかればよろしい!
「あきゃ!」
次は無いからね!
僕はお猿さんを置いて登り始めた。
「うきゅ!うきゅ…は!?」
休憩忘れた!?
次の出っ張りで休もう…
それからしばらくして、出っ張りを発見した。
「すちゃ!!」
到着!!
「ピヨピヨピヨピヨ…」
僕より大きいヒヨコさんが1匹いた。
「あきゃ!!」
やぁ!ヒヨコさん!!
ここで休ませてもらうよ!
「ぴーよ!」
何か食べ物が欲しい?
なら、干し芋を少し分けてあげよう!
「あい!」
僕はヒヨコさんに持っていた干し芋を少しあげた。
もきゅもきゅもきゅもきゅ…ふぅ…
さて、行くか!
「あきゃ!!」
じゃあね!!
「ぴよ!」
僕はまた登り始めた。
「キャイン!!」
「あきゃ?」
上から声と何かが落ちて来た。
「あきゃ?」しゅるる…
僕は落ちて来たモノをアホ毛で受け止めると犬さんでした。
「あきゃ?」
なんで?
犬さんは気絶していたので僕はそのまま上を目指した。
そして、しばらく登ってその原因が分かった。
上には大きな足場があり、そこでネズミさんが審判で猪さんと羊さんが押し合いをしていた。
おそらく、犬さんはその押し合いに負けて落ちたのだろう。
「ブォオオオ!!」
「メェーー!」
ドシン!!ドシン!!
「あきゃ…」
こんな所で暴れないでよ…
ピシピシ…
「あきゃ!?」
「「ぶも!?」」
2匹が暴れていた所為で足場に亀裂が入り崩れた。
しゅるしゅるしゅる…
僕はまたアホ毛を伸ばし2匹を絡めた。
しゅた!!
「ちゅう!」
ネズミさんだけはアホ毛に着地した。
「ちゅちゅ!?」
(この子ども…出来る…)
「あきゃ!?」
このネズミさん…出来る…
僕達の中で闘いたいという気持ちが生まれた。
だが、とりあえず気絶している羊さんと猪さんと犬さんが邪魔なので今登っている達人コースの裏側の一般コースに移動しよう。
「うきゅ!うきゅ!」
僕が横に移動すると広い道が現れた。
そこに移動し、アホ毛で絡めている魔物達を降ろした。
「あきゅ?」
なんであんな所で押し合いしてたの?
「ちゅ!ちゅー!」
ふむふむ…今年の1番を決めるレースをしていたと…ネズミさんはなんで審判してたの?
「ちゅう!」
去年勝ったからしばらく参加出来ない!と…
ふーん…
「うきゅ!うきゅ!」
危ないから今度から安全にも気をつけてね。
本当はネズミさんと闘いたかったが日の出まで時間がないので諦めて達人コースに戻り再開した。
再開してすぐに空が明るくなって来た。
「あきゃ!?」
急がないと!?
ぐっ!ビュン!ビュン!
僕は通常の登り方を諦め、突起を掴み跳ぶように登って行った。
「あっきゃ!!」
間に合え!!
頂上が見え力が入り頂上を飛び越えた。
ぴょん!
「あきゃ!?」
ぐい!くるくる…すちゃ!
シャキン!
僕はなんとか軌道ずらして回転して着地、ポーズを決めた。
そして、まだ朝日の登っておらず時間内に着いたようだ。
さて、おやつ…夜食を食べながら待つかな?
もきゅもきゅもきゅもきゅ…
僕は干し芋を食べながら初日の出を待つ。
「ねえ、あれ見て!牛の着ぐるみの子が頂上にいるわ!」
「本当だ!あの達人コースを登ったのか!?信じられない。」
達人コースは一般人コースより高い所が頂上なのだ。
その為、驚いているようだ。
「お!?」
丁度日の出が出て来た!!
せっかくだし雄叫びを上げよう!!
僕は干し芋を仕舞い四つん這いになった。
「もおーー!!もおーー!!」
せっかく牛さん着ぐるみなので牛さんの鳴き声をした。
「なんか神々しいわね。」
「そうだな…」
一般人コースの人達が何か言ってるが僕は完全に日の出が出るまで鳴き続けた。
「もおーー!!」
明けましておめでとう!今年もよろしく!
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明けましておめでとう御座います。
今年も頑張って書きますので応援よろしくお願い致します。
表者
追記 この話は本編とは関係ありません。
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