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9章

146 畑の様子見

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キラティア 視点

ププちゃん着いたよ!

僕はププちゃんのお家の前に転移した。
僕がププちゃんを降ろしているとププちゃんのママ?が出てきた。

ププちゃんのママこんばんは!
なになに…おすそ分けでこれくれるの?ありがとう!

ププちゃんのママは木の容器に入っている液体をくれた。

入れ物ないからちょっと待ってて!

シュン!

僕はカゴを取りに行こうとしたら、ルナママの前にいて突然グイグイされた。

グイグイ…

「やー!!」

少ししてグイグイが止まったので僕はルナママから離れた!

カサカサカサカサ…

シュン!

またルナママがいる…
そうだ!カゴどこにある?
玄関にあるの?ありがとう!
うん!気を付けます!じゃ!

結局、なぜグイグイされたのか聞かなかった。
僕は家に転移し玄関に置いてあるカゴを担いで戻った。

ププちゃんのママ!おまたせ!

僕はカゴに貰った容器を入れた。
この容器の液体は温めると味が変わる樹液らしくププちゃん達のお家の木の樹液なんだって!
欲しければいつでも分けてくれるらしい。

ルナママが欲しいと言ったら貰いに来るね!
用事も済んだ事だし少し探索して帰るかな?

僕はププちゃん達に帰ることを伝え歩き出した。

トテトテトテトテ…

なにかおもしろい物ないかな?

トテトテトテトテ…

グルル…

オオカミさんだ!
こんばんは!

僕はあいさつしたが返答はなかった。
ママ達くらいの大きなオオカミさんが3匹僕を取り囲んできた。
オオカミさんの目はまさに獲物を狩る目…

もしかして、僕を狙ってる?
ははは…飲むよ?

ダッ!

ふむ…脅しはダメか…
いただきます。

シュ!トストストス!

僕はオオカミの首筋にアホ毛を当て気絶させた。

ゴキュゴキュゴキュゴキュゴキュ…

毛皮を3枚手に入れた。
今日も毛皮が手に入るなぁ…ゴソゴソ…

毛皮をカゴに入れた僕は家に向かってハイハイしだした。

なんか忘れてるなぁ…
は!?畑に行ってない!

僕はイモの成長を見るために畑に転移した。
畑に着くとお空は暗くなり始めていた。急がなきゃ!

カサカサカサカサ…

僕はいつも戯れている蔓を躱し一番奥の芋畑に向かった。

芋畑は大分成長していたり
イモの蔓も花も土も金色に輝くことから黄金芋と言われているらしい。リアママが言うにはほぼ確実に黄金芋が採れるらしい。
いつ採るのかルナママに聞いてみると黄金の光を放ち、花が落ちたら一番蜜を蓄えているとリアママに教えてもらったのでこうしてちょこちょこ見にきているのである。

まだ光ってないし、花はまだ健在のようだ。
早くみんなで芋掘りしたいなぁ!
さてそろそろ暗くなって来たし帰るか!

カサカサカサカサ…

ん?

ピタッ!

僕はあるものを見つけたので止まった。

あれはりんご!
じゅるり…

カサカサカサカサ…

「あきゃー(いただきま~す)」

僕は高速ハイハイからジャンプして大きなりんごにかぶりつこうとした。
だが…

バキン!?ダダダダダダダ…
ドサドサ!

りんごの木は地面から根っこを出すとそのまま走り出した。

「あきゃ!?」

僕はあまりの出来事に驚いた。

木って走れるんだ。

とはいえ木が走ったことでりんごが何個か落ちたので回収して帰ることにした。
僕はりんごの木を追うことはしなかった。
追いついてもまた逃げられると思ったからだ。
うー…りんごを食べるのは後にしよう。
今は驚きでお腹はいっぱいだ。

カサカサカサカサ…

僕は家に向かうことにした。

カサカサカサカサ…ん?
ピタッ!

空蜘ちゃん何か用?

もう家が目の前になった時に空蜘ちゃんに呼び止められた。
すぐに他の空蜘ちゃん達が袋や糸玉を持ってやって来た。
どうやらルナママに頼まれたものと僕が頼んだ袋を持って来てくれたようだ。

ありがとう!
んーと…
さっき採ったりんごあげる!
これはわざわざ持って来てくれたお礼だ!

僕は大きなりんごを一個差し出し、袋などを受け取った。

カゴがいっぱいになってきた。
ママ達みたいに物の出し入れしたいなぁ…

そう考えていると家に着いた。
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