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9章

138 ヒットアンドアウェイ

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キラティア 視点

くーちゃんを乗せてリアママに着いて行くと訓練場に着いた。
訓練場ではリリ姉ちゃんが素振りをしていた。

リリ姉ちゃんだ!おーい!おはよう!

僕が手を振るとリリ姉ちゃんも気付きこっちに来た。

「あ!おはよう!リアお母さん!ティーちゃん!クーちゃん!」

「あい!」

「リリス、おはよう!素振りが終わったらあたし達がいる所に来て。」

「?わかった。あと少しだから終わったら行くよ!」

そうして、リリ姉ちゃんから離れた場所にリアママは黒い岩を間隔を置いて置き始めた。

おお!これは硬い石だ!
壊すぞ!むふぅ!

「へ、へきゅ~…」

くーちゃんどしたの?
聞いたことない鳴き声だけど…
え?重いの?

疑問に思っているとリアママが様子を見て答えてくれた。

「この重力岩は周りを重くする効果があるの、だからクリスは今、潰れそうになっているのよ。離れれば大丈夫よ。」

ほうほう…

カサカサカサカサ…

僕はくーちゃんを乗せて離れた。

「ふぅ~」

どうやら、くーちゃんは大丈夫のようだ。

リアママか言うには離れれば軽くなるそうなので、近付くのと離れるのを何度もやって鍛えるの事が出来るとの事。

くーちゃんどう?まだ苦しい?平気になった?
僕から降りたら?降りるのイヤなの?
仕方ない徐々に近付いて行くか。

しかし、困った。
僕は硬い石で遊びたい。
でも、くーちゃんがいるから近付けない。

少し考えて作戦を練った。

そして、僕の作戦はこうだ!
ダッシュで近付き一発当ててここに戻る。
これを何回も繰り返す。
石は砕けないけどくーちゃんが慣れれば攻撃回数を増やしていく。
よし!かんぺきだ!

僕はくーちゃんがしっかり乗っているのを確認してダッシュ!

カサカサカサカサ…

近付いたら…

バシ!

一発当ててから離れる!

カサカサカサカサ…

くーちゃん大丈夫?

「う…うきゅ…」

大丈夫らしい。
リアママが終わりというまで続けるよ!

「う!?」

え!?聞いてないって?
うん、今言った!
くーちゃんもガンバ!

「あきゃー!!」

それから僕はリアママに止められるまでやり続けた。
リアママはリリ姉ちゃんに硬い石の説明と拳サイズの硬い石に攻撃するように指示していた。

「ティー!そろそろ畑に行こうか?」

「あーい!」

数分間僕は集中して攻撃しているとリアママに声をかけられた。
くーちゃんは途中から眠ってしまったようで寝息をたてたまま僕の服を掴んで動かなくなってしまった。
あと、リリ姉ちゃんは息を切らせながら倒れていた。

僕は訓練場の脇に植えられている木に掛けられている水筒を取りリリ姉ちゃんに渡した。
これはリアママがこまめに水分補給しなさいと毎朝置いてある物だ。

「ティーちゃん…ありがとう…」ごくごく…

どういたしまして!
さて、次は畑仕事だ!

僕達は畑に向かった。
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