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第二部「創世神降臨」編
闇ギルド「人食い花」
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「・・・えっ?・・・・・・・・・・・・えええええっ!?」
ディアナが大声を上げて驚愕を露わにしている。
そして、自らの体を抱いて後ずさった。
自分から提案しておきながら、今更な反応だが。
「あ、あ、あ、あんたっ!?興味ないと言っておきながら、私を狙って・・・!?」
「うん?まあ、ずっと機会を狙っていたのは間違いないね。」
「な、な、にゃ、にゃにを言って・・・!?一体いつから・・・!?」
「いつからというと・・・王都感謝祭の辺りかな?」
「・・・・・・。」
ディアナは絶句してしまった。
まさか、その頃から狙われていたなど、考えもしていなかったのだ。
自分は既に、クロトのことを好いている訳では無い。
だが、有象無象の相手よりも遥かに良いのは確か。
それこそ、抱かれてしまっても嫌ではないと思えるくらいに。
(あれ・・・?私はいつからクロトを好きで無くなったの・・・?)
懸命に頭の中を探るが、欠片も思い出せない。
クロトは自分には勿体ないくらいのいい男。
それを、何故そんな簡単に諦めることが出来たのか。
その辺りの理由がポッカリ抜け落ちている。
いや、初めからそんなものは存在していないと感じる。
(これは一体、どういうことなの・・・?)
頭を捻っても答えは出ない。
そんな中、クロトがディアナに声を掛ける。
「じゃあ、対価についての詳細を話そうか。」
「っ!?そ、そうね・・・!」
一気に現実に引き戻されて、どもるディアナ。
今はそれどころでは無かったと思い出し、頭を切り替える。
「とりあえず、これに目を通しておいて?僕はすぐに動くから。」
「えっ?ええ・・・ありがとう。」
クロトはディアナに書類を渡すと、さっさと転移して行った。
アイシアが心配なので、この場で抱かれなかった事には安心する。
だが、妙な不満感を覚える。
それはすぐに消え去ったので、渡された書類に目を通す。
「・・・雇用契約書?」
いきなりポカンとしてしまうディアナ。
よくよく考えれば、体を売ったのに、書類というのはおかしい。
数十秒間、必死に理解しようと努め、ようやく分かった。
「・・・・・・ああああっ!?なんて勘違いをしていたのよおおおっ・・・!?」
そう、体を好きにする=雇われる、という意味だと気づいたのだ。
「ッ!ッ!・・・あああっ!?恥ずかしい・・・っ!」
ディアナは真っ赤になって悶え始めたのであった。
その頃クロトは、とある建物に乗り込んで・・・否、乗り込まずに破壊した。
「うわぁぁぁっ!?」
「何だ何だっ!?」
「一体何事だっ!?」
建物に捕まっていたアイシアは既に救出済みなので、遠慮なく再び破壊。
他に捕まっている人は・・・運が悪く無ければ死にはしないだろう。
「またかぁぁぁぁ!?」
「いい加減にしろぉぉぉ!?」
それにしても、嬉々として破壊活動をするクロトは、酷い絵面である。
「待て待て待てぃ!俺様は元Sランク冒険グハッ!?」
「「「「用心棒が一撃でやられたっ!?」」」
名乗ろうとしていた男が居たが、面倒という理由で瞬殺したクロト。
ちなみに、片手間に石を投げるだけという適当具合であった。
目の前にある壊れかけの建物を見たクロトは・・・。
「・・・さらに破壊で。」
「「「「「鬼かっ!?」」」」」
こうして、闇ギルド「人食い花」のアジトは壊滅した。
「鬼とは失敬な。周囲に被害が出ないように、加減してあげたのにね・・・。」
瓦礫に押しつぶされた構成員は、遠のく意識の中、こう思った。
それは絶対、優しさとは言わない。
「アイシアは・・・何もされていないね。ディアナの迅速さが吉と出たか。」
「あ、はい・・・。助けて頂いてありがとうございました、クロトさん。」
「お礼はいらないよ?ディアナから対価を貰っているからね。」
「対価、ですか・・・?」
アイシアはそちらについても気になったようだが、今は目先の問題。
「あの、私の隣にいる方はどちら様で・・・?」
「この子?ウチの従業員だよ。さっき攫われたから、一緒に助けたんだよね。」
「かかか会長様でしたかっ!大変お手数をお掛けして・・・!」
「気にしないで?従業員を守るのも、僕の役目だから。」
ディアナとの話の最中、財閥幹部のネクトからクロトに連絡が入った。
フルーリエの町で活動するミカゲ財閥系列店の従業員が攫われた、と。
クロトがすぐに動いたのには、そういう理由があったのだ。
ちなみに、警備隊長ネクトは、現在シレーマの町で職務中。
やはり、幹部クラスともなれば、凄い人材の集まりのようだ。
ディアナが大声を上げて驚愕を露わにしている。
そして、自らの体を抱いて後ずさった。
自分から提案しておきながら、今更な反応だが。
「あ、あ、あ、あんたっ!?興味ないと言っておきながら、私を狙って・・・!?」
「うん?まあ、ずっと機会を狙っていたのは間違いないね。」
「な、な、にゃ、にゃにを言って・・・!?一体いつから・・・!?」
「いつからというと・・・王都感謝祭の辺りかな?」
「・・・・・・。」
ディアナは絶句してしまった。
まさか、その頃から狙われていたなど、考えもしていなかったのだ。
自分は既に、クロトのことを好いている訳では無い。
だが、有象無象の相手よりも遥かに良いのは確か。
それこそ、抱かれてしまっても嫌ではないと思えるくらいに。
(あれ・・・?私はいつからクロトを好きで無くなったの・・・?)
懸命に頭の中を探るが、欠片も思い出せない。
クロトは自分には勿体ないくらいのいい男。
それを、何故そんな簡単に諦めることが出来たのか。
その辺りの理由がポッカリ抜け落ちている。
いや、初めからそんなものは存在していないと感じる。
(これは一体、どういうことなの・・・?)
頭を捻っても答えは出ない。
そんな中、クロトがディアナに声を掛ける。
「じゃあ、対価についての詳細を話そうか。」
「っ!?そ、そうね・・・!」
一気に現実に引き戻されて、どもるディアナ。
今はそれどころでは無かったと思い出し、頭を切り替える。
「とりあえず、これに目を通しておいて?僕はすぐに動くから。」
「えっ?ええ・・・ありがとう。」
クロトはディアナに書類を渡すと、さっさと転移して行った。
アイシアが心配なので、この場で抱かれなかった事には安心する。
だが、妙な不満感を覚える。
それはすぐに消え去ったので、渡された書類に目を通す。
「・・・雇用契約書?」
いきなりポカンとしてしまうディアナ。
よくよく考えれば、体を売ったのに、書類というのはおかしい。
数十秒間、必死に理解しようと努め、ようやく分かった。
「・・・・・・ああああっ!?なんて勘違いをしていたのよおおおっ・・・!?」
そう、体を好きにする=雇われる、という意味だと気づいたのだ。
「ッ!ッ!・・・あああっ!?恥ずかしい・・・っ!」
ディアナは真っ赤になって悶え始めたのであった。
その頃クロトは、とある建物に乗り込んで・・・否、乗り込まずに破壊した。
「うわぁぁぁっ!?」
「何だ何だっ!?」
「一体何事だっ!?」
建物に捕まっていたアイシアは既に救出済みなので、遠慮なく再び破壊。
他に捕まっている人は・・・運が悪く無ければ死にはしないだろう。
「またかぁぁぁぁ!?」
「いい加減にしろぉぉぉ!?」
それにしても、嬉々として破壊活動をするクロトは、酷い絵面である。
「待て待て待てぃ!俺様は元Sランク冒険グハッ!?」
「「「「用心棒が一撃でやられたっ!?」」」
名乗ろうとしていた男が居たが、面倒という理由で瞬殺したクロト。
ちなみに、片手間に石を投げるだけという適当具合であった。
目の前にある壊れかけの建物を見たクロトは・・・。
「・・・さらに破壊で。」
「「「「「鬼かっ!?」」」」」
こうして、闇ギルド「人食い花」のアジトは壊滅した。
「鬼とは失敬な。周囲に被害が出ないように、加減してあげたのにね・・・。」
瓦礫に押しつぶされた構成員は、遠のく意識の中、こう思った。
それは絶対、優しさとは言わない。
「アイシアは・・・何もされていないね。ディアナの迅速さが吉と出たか。」
「あ、はい・・・。助けて頂いてありがとうございました、クロトさん。」
「お礼はいらないよ?ディアナから対価を貰っているからね。」
「対価、ですか・・・?」
アイシアはそちらについても気になったようだが、今は目先の問題。
「あの、私の隣にいる方はどちら様で・・・?」
「この子?ウチの従業員だよ。さっき攫われたから、一緒に助けたんだよね。」
「かかか会長様でしたかっ!大変お手数をお掛けして・・・!」
「気にしないで?従業員を守るのも、僕の役目だから。」
ディアナとの話の最中、財閥幹部のネクトからクロトに連絡が入った。
フルーリエの町で活動するミカゲ財閥系列店の従業員が攫われた、と。
クロトがすぐに動いたのには、そういう理由があったのだ。
ちなみに、警備隊長ネクトは、現在シレーマの町で職務中。
やはり、幹部クラスともなれば、凄い人材の集まりのようだ。
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