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第二部「創世神降臨」編
ダクブレアの町
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信頼の館を出て来たクロトとエメラ。
今までの二人組とは違う雰囲気に。
クロトは平常運転だが、エメラは真っ赤になって顔を伏せている。
クロトは何か聞きたそうにしている人達を無視して、エメラの手を引く。
町に戻るまで我慢できずに、ベッドを出して断絶空間を発動。
そしてすぐに、エメラを押し倒す。
相変わらず真っ赤な顔のエメラは潤んだ瞳でクロトから目を逸らした。
エメラがここまで恥ずかしがるのは、初めてかもしれない。
「エメラ、何か話して・・・?」
「・・・・・・。」
普段とは違う自分を出すのが嫌なのか、黙したままでいる。
「どんな君でも愛しているから、本当の君を見せて・・・?」
「っ、クロトっ・・・愛してる・・・!早く、私を抱いて・・・!」
何かが壊れたように、スラスラと話し始めるエメラ。
エメラとて、元々は感情豊かだったのだろう。
それが、館の効果で露わになっている。
エメラはもどかしそうに、服を脱いでいく。
そして、自分からクロトにキスをする。
クロトは己の欲望に従って、エメラを思う存分抱いた。
翌日の朝になって、館の効果は消えた。
「ん・・・。クロト、おはよう・・・。」
「おはよう。・・・元に戻ってしまったんだね・・・?」
「ん・・・。流石に、恥ずかしい、から・・・。」
どちらの喋り方も、本当のエメラなのだろう。
クロトは、どちらのエメラも、この上なく愛おしく思っている。
「また、昨日の君の姿も見せてね・・・?」
「ん・・・。気が、向いたら・・・ね?」
微笑みを浮かべたエメラの返事を聞いて、もう一度抱き締めたのだった。
なお、信頼の証は、発動すると数分間、本音しか話せなくなる。
互いの本心を知りたくなった時に使うのだろう。
ブルースの町へ戻って来ると、オークションは翌日に迫っていた。
「ん・・・。クロト・・・参加、するの・・・?」
「一応、ね。何か面白い物があるかもしれないし。」
参加資格は、身分証を提示すれば誰でも手に入れられる。
既にクロトとエメラも取得済み。
夜も遅いので、宿へ戻る。
そして二人は再び、結ばれた。
エメラは以前よりも、ほんの少しだけ、積極的になったようだ。
翌日、オークションにやってきたクロトとエメラ。
しかし、最後まで欲しい物は登場しなかった。
まあ、現実はそんなものだろう。
気をとり直して次の町へ向かう。
「次の町は、ファーナから聞いた話では、ダクブレアの町だっけ?」
「ん・・・。毒雨の都、まで・・・もう少し、だね・・・?」
次の町へ向けて歩きながら、クロトは念のため確認した。
エメラは肯定した後、少し寂しそうな顔になる。
もうすぐ二人旅が終わりになるのを残念に思っているのだろうか。
ダクブレアの町に着いて早速、毒雨の都について聞いて回る。
だが、やはりと言うべきか、大した情報は無い。
世界七大危険地帯は総じて、情報が無いという特徴がある。
分かったのは、魔物が存在しないということ。
常に猛毒の雨が降っていて、毒の耐性を貫通してくる。
毒雨の都は、中心部と外縁部の二つに分かれている。
どうやら、侵入する事すら困難なようだ。
クロトは神天魔の法衣があれば平気だろうが、エメラはそうもいかない。
だが、エメラ無しで紫の主と戦いに行くのは危険すぎる。
試しに毒雨の都までやって来て確認してみた。
「ピュイ・・・。」
「キュイ!」
召喚したフェニアの限定属性支配では支配できる気配が無かった。
つまりは、毒の雨を操る存在はユニークスキル保持者。
ますます紫の主である可能性が高まった。
リュノアは落ち込んでいるフェニアを励ましている。
お姉さん気分なのかもしれない。
続いて、エメラの風で防げないか試してみる。
「ん・・・。微妙、だね・・・?」
「ああ・・・防げていない部分もあるよね・・・。」
そこで今度は、分身したエメラが二人がかりで毒雨を防いでみる。
「ん・・・。できてる・・・?」
「・・・上手く行っているみたいだね。」
これで、内部への侵入が可能になった。
二人はそのまま外縁部に入って行こうとしたのだが、そこでクロトが呟いた。
「今更だけど、エメラが二人って、僕が物凄く得してるんじゃ・・・?」
「っ!?」
エメラはピクッとした後で、クロトにキスをねだって来た。
クロトは、少し積極的になったエメラに、優しくキスをしたのだった。
今までの二人組とは違う雰囲気に。
クロトは平常運転だが、エメラは真っ赤になって顔を伏せている。
クロトは何か聞きたそうにしている人達を無視して、エメラの手を引く。
町に戻るまで我慢できずに、ベッドを出して断絶空間を発動。
そしてすぐに、エメラを押し倒す。
相変わらず真っ赤な顔のエメラは潤んだ瞳でクロトから目を逸らした。
エメラがここまで恥ずかしがるのは、初めてかもしれない。
「エメラ、何か話して・・・?」
「・・・・・・。」
普段とは違う自分を出すのが嫌なのか、黙したままでいる。
「どんな君でも愛しているから、本当の君を見せて・・・?」
「っ、クロトっ・・・愛してる・・・!早く、私を抱いて・・・!」
何かが壊れたように、スラスラと話し始めるエメラ。
エメラとて、元々は感情豊かだったのだろう。
それが、館の効果で露わになっている。
エメラはもどかしそうに、服を脱いでいく。
そして、自分からクロトにキスをする。
クロトは己の欲望に従って、エメラを思う存分抱いた。
翌日の朝になって、館の効果は消えた。
「ん・・・。クロト、おはよう・・・。」
「おはよう。・・・元に戻ってしまったんだね・・・?」
「ん・・・。流石に、恥ずかしい、から・・・。」
どちらの喋り方も、本当のエメラなのだろう。
クロトは、どちらのエメラも、この上なく愛おしく思っている。
「また、昨日の君の姿も見せてね・・・?」
「ん・・・。気が、向いたら・・・ね?」
微笑みを浮かべたエメラの返事を聞いて、もう一度抱き締めたのだった。
なお、信頼の証は、発動すると数分間、本音しか話せなくなる。
互いの本心を知りたくなった時に使うのだろう。
ブルースの町へ戻って来ると、オークションは翌日に迫っていた。
「ん・・・。クロト・・・参加、するの・・・?」
「一応、ね。何か面白い物があるかもしれないし。」
参加資格は、身分証を提示すれば誰でも手に入れられる。
既にクロトとエメラも取得済み。
夜も遅いので、宿へ戻る。
そして二人は再び、結ばれた。
エメラは以前よりも、ほんの少しだけ、積極的になったようだ。
翌日、オークションにやってきたクロトとエメラ。
しかし、最後まで欲しい物は登場しなかった。
まあ、現実はそんなものだろう。
気をとり直して次の町へ向かう。
「次の町は、ファーナから聞いた話では、ダクブレアの町だっけ?」
「ん・・・。毒雨の都、まで・・・もう少し、だね・・・?」
次の町へ向けて歩きながら、クロトは念のため確認した。
エメラは肯定した後、少し寂しそうな顔になる。
もうすぐ二人旅が終わりになるのを残念に思っているのだろうか。
ダクブレアの町に着いて早速、毒雨の都について聞いて回る。
だが、やはりと言うべきか、大した情報は無い。
世界七大危険地帯は総じて、情報が無いという特徴がある。
分かったのは、魔物が存在しないということ。
常に猛毒の雨が降っていて、毒の耐性を貫通してくる。
毒雨の都は、中心部と外縁部の二つに分かれている。
どうやら、侵入する事すら困難なようだ。
クロトは神天魔の法衣があれば平気だろうが、エメラはそうもいかない。
だが、エメラ無しで紫の主と戦いに行くのは危険すぎる。
試しに毒雨の都までやって来て確認してみた。
「ピュイ・・・。」
「キュイ!」
召喚したフェニアの限定属性支配では支配できる気配が無かった。
つまりは、毒の雨を操る存在はユニークスキル保持者。
ますます紫の主である可能性が高まった。
リュノアは落ち込んでいるフェニアを励ましている。
お姉さん気分なのかもしれない。
続いて、エメラの風で防げないか試してみる。
「ん・・・。微妙、だね・・・?」
「ああ・・・防げていない部分もあるよね・・・。」
そこで今度は、分身したエメラが二人がかりで毒雨を防いでみる。
「ん・・・。できてる・・・?」
「・・・上手く行っているみたいだね。」
これで、内部への侵入が可能になった。
二人はそのまま外縁部に入って行こうとしたのだが、そこでクロトが呟いた。
「今更だけど、エメラが二人って、僕が物凄く得してるんじゃ・・・?」
「っ!?」
エメラはピクッとした後で、クロトにキスをねだって来た。
クロトは、少し積極的になったエメラに、優しくキスをしたのだった。
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