25 / 67
イベント発生!なのか?2
しおりを挟む
「ふ~っ」
食堂の注文カウンターでパンケーキセットを頼んだアリスは受け取りカウンターの列に並びながら息をついた。
発表会かぁ。
ゲームの中ではアリスは魔法学の先生から発表会の声掛けを受ける。学年主任でAクラスの担任でもある魔法学の先生は慣れない学園生活の中で一人懸命に努力するアリスを高く評価していて声を掛けている。そしてそれがクラリアとのいじめイベントへとつながっていくのだ。が、現在アリスはBクラスの生徒でクラスメイトに囲まれ楽しく過ごしており、Bクラスの担任の薬学科の先生はそれを温かく見守っている。更に薬学科の先生は発表会の推薦枠を持っていない。
一体どうやって発表会の推薦をGETしろっていうのよ。ユリアンヌ達も無茶を言うわ。モグラの着ぐるみを着て踊って笑いを取れとでもいうのか?笑われてどうなる。私はこれでも一応乙女ゲームのヒロインなのよ。喪女ルート選択しているけど。
アリスはぷうっと頬を膨らませ、
「はい、アリスちゃん。お待たせ」
そこに明るい声と共にアリスの目の前にパンケーキセットが現れた。一瞬でパアッとアリスの表情が明るくなる。
「蜂蜜をたっぷりオマケしておいたよ」
「ありがとう♪」
満面の笑顔で食堂のおばさまからパンケーキセットを受け取ったアリスの関心はあっという間に蜂蜜のたっぷり掛かったふわふわパンケーキとペチャクチャとお喋りしながらアリスが戻るのを待つユリアンヌ達の中のアイシャの膝の上のバッグの中の物へと移っていった。
チビアレク様ぬいぐるみマスコットお着替え付き。どーにかして一分一秒でも早く手に入れられないかしら。先にイラストを、いやいや喪女ルート限定スチルが先、いやいやでもアレク様オタ祭壇に今すぐ飾り拝みまくりたいんだけど~♪
起こる筈もない発表会イベントより目の前のアレク様グッズ。
アリスは本気で土下座を考えた。
「アリス嬢、ちょっと宜しいかな」
校舎裏に呼び出して土下座で頼んでみるとか…。
「アリス嬢、ちょっと宜しいかねっ」
……ん?
振っていたユリアンヌの手が止まりサーシャは目を見開いてノーラは口をパクパクさせている。
アリスは足を止めると後ろを振り返った。
まさか。
「……」
アリスは渡り廊下の角で寮へと続く扉を覗っていた。一般の生徒はランチを校舎の食堂で済ませるが自分専用の食堂を持つ4階以上の部屋を使用する生徒は寮の自分の部屋でランチを取る事が多い。校舎の食堂でクラリアを見つけられなかったアリスは寮の出入り口でクラリアの出待ちをしていた。
午後の授業が始まるまで既に十分を切っている。
早く出て来て、クラリア様~っ。
アリスは縋る気持ちでじいと扉を見つめる。
どうすれば良いのか解りません。教えて下さい、クラリア様っ。この選択肢はどっちが正解なんですか~っ。
焦れる気持ちをもて余したアリスがその場駆け足を始めた時、スッと音も無く扉が開かれメイド達に見送られ楽しそうにお喋りするアナベル&セシル、そしてクラリアが現れた。
「クラリア様~っ!」
その瞬間、アリスは半ベソでクラリアに向かって猛ダッシュしていた。
『?!』
半ベソアリスにアナベル&セシルはギョッとして足を止めその前に警護役のメイドかサッと立ちはだかり、
ブンッ。バコッ!
「ぐえっ」
バタッ。
クラリアがぶん投げた教科書を顔面キャッチしたアリスはその場に仰向けにひっくり返った。
『なっ何なんですのー、一体?!』
叫ぶアナベル&セシルと念の為にアリスを縛り上げておこうとロープを手にするメイドを手で制し、クラリアはヒョイと教科書を拾い上げるとアリスの横にしゃがみ込んだ。
「どうしたの、一体?」
「発表会に4番目に声掛けられましたぁ」
渡り廊下に大の字で倒れたアリスが絞り出した言葉にクラリアの眉間のシワがキュッと寄る。
4番目に、ね。
クラリアは小さく溜め息をつくとツンとアリスのデコを突付いた。
「おめでとう。発表会の推薦はとても名誉な事よ、アリス」
「でもゲームと違うんです。絵を描いてはどうかと学年主任の先生から~」
アリスがパニックを起こすのも無理はなかった。発表会に出るように言われたがゲーム設定とは違う絵の出品だった。そしてアリスのイラストについて学園側がどう考えているのか先生の口ぶりから推し量る事がアリスには出来なかった。これをゲームイベント発生と考えていいのかも分からなかった。
「そう。で、推薦をお受けしたの?」
「いえ、私がなんて信じられな~いとかゴニョゴニョ言いながら逃げて来ました」
『えーっ!!』
そこにアナベル&セシルが驚愕の声を上げた。
『アリスが発表会に?!そんな馬鹿な。お手もまともに出来ないのに。待ても怪しいのにっ』
……おい。
アリスはムクッと半身を起こした。何よとアナベル&セシルが攻撃体制に入る。
はあ…。
クラリアは大きな溜め息をつくとスッと立ち上がった。
「いい事、アリス。学年主任の先生に先程の失礼をお詫びして、いつもの手慰みに描いている物で宜しければ是非にと伝えなさい。OKが出たらお受けしなさい」
「はい。で、あの、」
「グレースのお茶会でその話をしたらグレースは喜ぶでしょう。もうすぐ午後の授業が始まるわ。教室へ向かいましょうか」
『はい、お姉様♪』
アリスにそう言うとさっさと歩き出すクラリアの両脇にアナベル&セシルはピタッと貼り付いて三人は何事もなかったかのようにメイドに見送られて歩き出した。が、数歩歩いてアナベル&セシルはクルッと取り残されたアリスを振り返ってベッと舌を出した。
『貴方のお姉様のイラスト、ちっともお姉様の素晴らしさを描けていなくてよ。本当にヘタクソっ』
「はいはい、だからアリスに描いて頂いたイラストを大事に部屋に飾っているのね」
『そ、そうだけど、違うのよお姉様ぁ』
「はいはい、ハンカチにちびキャラを刺繍中ね」
『愛らしさに手が止まりがちで中々進まないのはアリスのせいなのよっ』
悪態をつく二人にクラリアは優しく微笑み掛け、三人はイチャイチャしながら教室へ向かって歩いて行く。
「……」
それをメイドに手を借りて立ち上がりながら見送ったアリスはぷうと頬を膨らませた。
いや、そうじゃないでしょ。イチャつく暇があるなら助けてよ!寮長様の地獄のお茶会とか、発表会イベントが発生か?!とか。私一人で頑張ったらどうなるのか私は全く制御不能なんだからさ。喪女ルートを走れているのか別ルートに転がり込んだのか私さっぱり分からないんだからっ。
そんな事だけ自信有りなアリス。
カーン、カーン、カーン。
その時、予鈴の鐘が響いた。
「やっばっ」
兎に角、今は授業だ。
アリスはメイドに見送られながら走り出した。
食堂の注文カウンターでパンケーキセットを頼んだアリスは受け取りカウンターの列に並びながら息をついた。
発表会かぁ。
ゲームの中ではアリスは魔法学の先生から発表会の声掛けを受ける。学年主任でAクラスの担任でもある魔法学の先生は慣れない学園生活の中で一人懸命に努力するアリスを高く評価していて声を掛けている。そしてそれがクラリアとのいじめイベントへとつながっていくのだ。が、現在アリスはBクラスの生徒でクラスメイトに囲まれ楽しく過ごしており、Bクラスの担任の薬学科の先生はそれを温かく見守っている。更に薬学科の先生は発表会の推薦枠を持っていない。
一体どうやって発表会の推薦をGETしろっていうのよ。ユリアンヌ達も無茶を言うわ。モグラの着ぐるみを着て踊って笑いを取れとでもいうのか?笑われてどうなる。私はこれでも一応乙女ゲームのヒロインなのよ。喪女ルート選択しているけど。
アリスはぷうっと頬を膨らませ、
「はい、アリスちゃん。お待たせ」
そこに明るい声と共にアリスの目の前にパンケーキセットが現れた。一瞬でパアッとアリスの表情が明るくなる。
「蜂蜜をたっぷりオマケしておいたよ」
「ありがとう♪」
満面の笑顔で食堂のおばさまからパンケーキセットを受け取ったアリスの関心はあっという間に蜂蜜のたっぷり掛かったふわふわパンケーキとペチャクチャとお喋りしながらアリスが戻るのを待つユリアンヌ達の中のアイシャの膝の上のバッグの中の物へと移っていった。
チビアレク様ぬいぐるみマスコットお着替え付き。どーにかして一分一秒でも早く手に入れられないかしら。先にイラストを、いやいや喪女ルート限定スチルが先、いやいやでもアレク様オタ祭壇に今すぐ飾り拝みまくりたいんだけど~♪
起こる筈もない発表会イベントより目の前のアレク様グッズ。
アリスは本気で土下座を考えた。
「アリス嬢、ちょっと宜しいかな」
校舎裏に呼び出して土下座で頼んでみるとか…。
「アリス嬢、ちょっと宜しいかねっ」
……ん?
振っていたユリアンヌの手が止まりサーシャは目を見開いてノーラは口をパクパクさせている。
アリスは足を止めると後ろを振り返った。
まさか。
「……」
アリスは渡り廊下の角で寮へと続く扉を覗っていた。一般の生徒はランチを校舎の食堂で済ませるが自分専用の食堂を持つ4階以上の部屋を使用する生徒は寮の自分の部屋でランチを取る事が多い。校舎の食堂でクラリアを見つけられなかったアリスは寮の出入り口でクラリアの出待ちをしていた。
午後の授業が始まるまで既に十分を切っている。
早く出て来て、クラリア様~っ。
アリスは縋る気持ちでじいと扉を見つめる。
どうすれば良いのか解りません。教えて下さい、クラリア様っ。この選択肢はどっちが正解なんですか~っ。
焦れる気持ちをもて余したアリスがその場駆け足を始めた時、スッと音も無く扉が開かれメイド達に見送られ楽しそうにお喋りするアナベル&セシル、そしてクラリアが現れた。
「クラリア様~っ!」
その瞬間、アリスは半ベソでクラリアに向かって猛ダッシュしていた。
『?!』
半ベソアリスにアナベル&セシルはギョッとして足を止めその前に警護役のメイドかサッと立ちはだかり、
ブンッ。バコッ!
「ぐえっ」
バタッ。
クラリアがぶん投げた教科書を顔面キャッチしたアリスはその場に仰向けにひっくり返った。
『なっ何なんですのー、一体?!』
叫ぶアナベル&セシルと念の為にアリスを縛り上げておこうとロープを手にするメイドを手で制し、クラリアはヒョイと教科書を拾い上げるとアリスの横にしゃがみ込んだ。
「どうしたの、一体?」
「発表会に4番目に声掛けられましたぁ」
渡り廊下に大の字で倒れたアリスが絞り出した言葉にクラリアの眉間のシワがキュッと寄る。
4番目に、ね。
クラリアは小さく溜め息をつくとツンとアリスのデコを突付いた。
「おめでとう。発表会の推薦はとても名誉な事よ、アリス」
「でもゲームと違うんです。絵を描いてはどうかと学年主任の先生から~」
アリスがパニックを起こすのも無理はなかった。発表会に出るように言われたがゲーム設定とは違う絵の出品だった。そしてアリスのイラストについて学園側がどう考えているのか先生の口ぶりから推し量る事がアリスには出来なかった。これをゲームイベント発生と考えていいのかも分からなかった。
「そう。で、推薦をお受けしたの?」
「いえ、私がなんて信じられな~いとかゴニョゴニョ言いながら逃げて来ました」
『えーっ!!』
そこにアナベル&セシルが驚愕の声を上げた。
『アリスが発表会に?!そんな馬鹿な。お手もまともに出来ないのに。待ても怪しいのにっ』
……おい。
アリスはムクッと半身を起こした。何よとアナベル&セシルが攻撃体制に入る。
はあ…。
クラリアは大きな溜め息をつくとスッと立ち上がった。
「いい事、アリス。学年主任の先生に先程の失礼をお詫びして、いつもの手慰みに描いている物で宜しければ是非にと伝えなさい。OKが出たらお受けしなさい」
「はい。で、あの、」
「グレースのお茶会でその話をしたらグレースは喜ぶでしょう。もうすぐ午後の授業が始まるわ。教室へ向かいましょうか」
『はい、お姉様♪』
アリスにそう言うとさっさと歩き出すクラリアの両脇にアナベル&セシルはピタッと貼り付いて三人は何事もなかったかのようにメイドに見送られて歩き出した。が、数歩歩いてアナベル&セシルはクルッと取り残されたアリスを振り返ってベッと舌を出した。
『貴方のお姉様のイラスト、ちっともお姉様の素晴らしさを描けていなくてよ。本当にヘタクソっ』
「はいはい、だからアリスに描いて頂いたイラストを大事に部屋に飾っているのね」
『そ、そうだけど、違うのよお姉様ぁ』
「はいはい、ハンカチにちびキャラを刺繍中ね」
『愛らしさに手が止まりがちで中々進まないのはアリスのせいなのよっ』
悪態をつく二人にクラリアは優しく微笑み掛け、三人はイチャイチャしながら教室へ向かって歩いて行く。
「……」
それをメイドに手を借りて立ち上がりながら見送ったアリスはぷうと頬を膨らませた。
いや、そうじゃないでしょ。イチャつく暇があるなら助けてよ!寮長様の地獄のお茶会とか、発表会イベントが発生か?!とか。私一人で頑張ったらどうなるのか私は全く制御不能なんだからさ。喪女ルートを走れているのか別ルートに転がり込んだのか私さっぱり分からないんだからっ。
そんな事だけ自信有りなアリス。
カーン、カーン、カーン。
その時、予鈴の鐘が響いた。
「やっばっ」
兎に角、今は授業だ。
アリスはメイドに見送られながら走り出した。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
【完結】名前もない悪役令嬢の従姉妹は、愛されエキストラでした
犬野きらり
恋愛
アーシャ・ドミルトンは、引越してきた屋敷の中で、初めて紹介された従姉妹の言動に思わず呟く『悪役令嬢みたい』と。
思い出したこの世界は、最終回まで私自身がアシスタントの1人として仕事をしていた漫画だった。自分自身の名前には全く覚えが無い。でも悪役令嬢の周りの人間は消えていく…はず。日に日に忘れる記憶を暗記して、物語のストーリー通りに進むのかと思いきや何故かちょこちょこと私、運良く!?偶然!?現場に居合わす。
何故、私いるのかしら?従姉妹ってだけなんだけど!悪役令嬢の取り巻きには絶対になりません。出来れば関わりたくはないけど、未来を知っているとついつい手を出して、余計なお喋りもしてしまう。気づけば私の周りは、主要キャラばかりになっているかも。何か変?は、私が変えてしまったストーリーだけど…
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
愛人をつくればと夫に言われたので。
まめまめ
恋愛
"氷の宝石”と呼ばれる美しい侯爵家嫡男シルヴェスターに嫁いだメルヴィーナは3年間夫と寝室が別なことに悩んでいる。
初夜で彼女の背中の傷跡に触れた夫は、それ以降別室で寝ているのだ。
仮面夫婦として過ごす中、ついには夫の愛人が選んだ宝石を誕生日プレゼントに渡される始末。
傷つきながらも何とか気丈に振る舞う彼女に、シルヴェスターはとどめの一言を突き刺す。
「君も愛人をつくればいい。」
…ええ!もう分かりました!私だって愛人の一人や二人!
あなたのことなんてちっとも愛しておりません!
横暴で冷たい夫と結婚して以降散々な目に遭うメルヴィーナは素敵な愛人をゲットできるのか!?それとも…?なすれ違い恋愛小説です。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
【完結】断罪された悪役令嬢は、全てを捨てる事にした
miniko
恋愛
悪役令嬢に生まれ変わったのだと気付いた時、私は既に王太子の婚約者になった後だった。
婚約回避は手遅れだったが、思いの外、彼と円満な関係を築く。
(ゲーム通りになるとは限らないのかも)
・・・とか思ってたら、学園入学後に状況は激変。
周囲に疎まれる様になり、まんまと卒業パーティーで断罪&婚約破棄のテンプレ展開。
馬鹿馬鹿しい。こんな国、こっちから捨ててやろう。
冤罪を晴らして、意気揚々と単身で出国しようとするのだが、ある人物に捕まって・・・。
強制力と言う名の運命に翻弄される私は、幸せになれるのか!?
※感想欄はネタバレあり/なし の振り分けをしていません。本編より先にお読みになる場合はご注意ください。
婚約破棄ですって!?ふざけるのもいい加減にしてください!!!
ラララキヲ
ファンタジー
学園の卒業パーティで突然婚約破棄を宣言しだした婚約者にアリーゼは………。
◇初投稿です。
◇テンプレ婚約破棄モノ。
◇ふんわり世界観。
◇なろうにも上げてます。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、第一王子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる