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第一章 討伐騎士団宿舎滞在編
26 ぼくとわたしのお風呂事情②
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前々から思ってましたけどヤックの頭の良さというか回転の速さヤバいよね。
五人で会議して、図案を作り、さあ!いざ参らん、空き部屋!!
……と、ポールを先頭に意気揚々と来てみたらもう木材やらなんやらが運び込まれていて唖然とした。
「まあ、木材とかは考えなくても要るでしょ?先回りは当たり前ですー」
そうだけど!!
どうしよう、頭の回転が速い子凄い。
私なんか今から材料とか揃えて~……なんて思ってたからびっくりだよ!これもう今日中に作る気満々じゃん!むしろ完成させる気じゃん!!
……この世界の人々本当に話聞かないゴーイングマイウェイ!!
「ケイ様ぁ、もうつくっていい~?」
図面を持ってウロウロしている私に、食以外で珍しく先頭を切って働くポールが聞いてくる。
未知なるスウィーツを目の前にやる気を出してくれるのは有難い。
「あ、うん……ごめん、下がってるね」
「いいよぉ。それじゃあ、始めるからみんな廊下に出ててねえ」
そうポールが言うとみんな廊下に出て、ポールのまるい背中を見つめる。部屋に残ってるのはポールだけで、当の本人は床に手を置き何か呪文を唱えているっぽい。こかからではよく聞こえないのだけれども多分、呪文。
「ねえ、ルー?ポール何言ってるの?」
「んー……多分お願いしてるんだと思いますよ?」
「お願いって?」
「……ケイ様、訓練サボってますね?」
「黙秘権を行使する!……いたっ!」
ルーに肘で軽くツッコミ入れられた。
実は私が魔道コンロと浄化でやらかしたあの日から、ルーに魔法を教わっている。
教わっていると言うか、追放された日に貰った本があるじゃないですか?忘れてましたけど。それをね、読もうと思ったんですよ、私は。そしたらさ……読めない訳ですよ。
違うの、読めるよ?言語変換的なチートがあるっぽいから読めてはいるんだけど、言葉の意味がわからない。
強いて言うなら中国語を読んでいるような感じかな?漢字は読めるけどその言葉の意味がよく分からん、ていうあの感覚に似てる。
なのでルーの空いてる時間に読んでもらってるのだ。
そしてそのついでに魔法の練習をしている。
と、言っても私はこの世界でまだ赤ちゃんなので自分の魔力を循環させて感じる事と、それを魔石に溜め込むという事から始めている。
まあ、これが難しくて適量というのがわからず毎回やらかしている。
そして普通ならすぐ分かるはずの自分にあった属性というものが私には無いらしく、これはレアな事だけど無属性なのでは?という見解です。
無属性はその名の通り無属性なので均一に色々と使える人のことを言って、王国ではひと握りしか居ない貴重な人材なんだと。
そういう人の特徴としては、魔力がバカ高かったり、調整が上手く行かない、とか一見ポンコツ扱いされるような人に多いとか。
一言多いんだよね、一言。
なので落ちこぼれ扱いされる事が多く、見つけにくいんだって。
詳しく調べるには王宮にある鑑定水晶でないと、との事で諦めております。
まあ、私の魔法の事は置いておいて、ポールなのだけどまだ何か呪文を唱えております。
「ポールが今行っているのは、精霊にお願いをしているのだと思いますよ」
「ほほう、興味深い、聞こう!!」
「……本当にサボってましたね?」
「説教は後で聞きマース」
ルーの解説としてはこうです。
自分の魔力では足りない大掛かりなことは精霊と共に行うそう。
いくら今日が闇の日でも、身の丈に合わない魔法は発動が出来ない。なので自分の適正魔法の属性で眷属である精霊にお願いして力を貸してもらうんだって。
その代わり精霊に魔力を与えるのでお互いウィン・ウィンの関係ということです。
下級精霊は魔素をご飯にしているけど魔力を作ることが苦手。人間はその魔素を魔力に変換して貯めることが出来るけど魔素を取り込むのが苦手。なので精霊からしてみれば人間に力(この場合魔素)を貸すことは魔力を作って貰える事なのでご馳走を貰えることと同じだそうです。
ほほう、よく出来ておりますね。
精霊だって美味しいごはん食べたーい!みたいなもんだな。
「あ、ほら、はじまりますよ」
ルーに解説してもらっている間に、呪文が終わったらしいポールの身体が淡く光る。
と、思ったら今度は強く光はじめ、その光が部屋中を覆ったと思えばどんどんと地形や木材が理想通りに変わっていくのが見えた。
「うおおお!なにこれーー!今までで一番ファンタジー!!!」
ポールを中心にして勝手に動いたり形が変わったり何やら忙しい風景。
私がその目の前の光景にはしゃいでいると、ダンがニヤッと笑った。
「すげえだろ、ポールは。あれだけ土魔法が使える奴はそうそういねえんだからな!」
「……まあ、やる気出した時限定なんですけどね」
自分の事のように話すダンと、もったいないと嘆くヤック。
土魔法は地味だけどこういう時に便利。土はもちろん、岩や木材などの自然界のものであれば造形魔法と同じだそうなので自在に操ることが出来て、主に建築関係に多いらしい。
なので野営などの時も土魔法に優れた人材が居ればそれだけで荷物も軽くなる。
逆に鉄やガラスなどの物質は苦手で造形出来るけど……みたいな人が多い中、ポールは何でも造形できる天才だった。
そういう理由でポールは討伐騎士団に合格したそうです。非戦闘員的な扱いなのね、ポール。
常日頃、なんでポールみたいな優しくてぽわんとした子が討伐騎士団に??と思ってたら真の実力を隠していただなんて!!しかも実力派!
能ある鷹は爪を隠す、とはよく言うものだ。
すまん、勝手に料理人がおすすめとか思ってて……。彼は立派に騎士団員でした……。
「ポールは属性こそ土ですが、あれが他の属性だったら……と思うと本当に恐ろしいです」
図面通りになっていく部屋を眺めながら、ルーが呟く。
「だよな。土でこれだけ凄いんだから、もし他の属性だったら……将来は大賢者だったかも知れねーな」
「今の属性でもポールなら極めればなれるはずですよ。……性格的にならないと思いますけども」
ダンとヤックが笑いながらため息をつく。
そんなに凄い人材なら討伐騎士団より王宮魔導師団が黙ってないのでは?と思ったけど、それは聞いたら首を横に振られた。
ポールが嫌がったらしい。
……うん、なんとなぁく分かる。
「でーきーたーよお」
ポールの間延びした声を合図に光が収まった。
そして、目の前に広がったのは……
「うおおおお!ここだけ日本の文化!すごい!檜風呂ーー!」
そう!私が図案に書いたのは高級旅館さながらの檜風呂である!!
ちょっと調子に乗った図案だったのだけれど、それ以上に素晴らしいものが目の前に広がっている。
脱衣場からの浴室、洗い場、檜風呂!湯あたりしないように小上がりまでついてるよ!
全体的に木に包まれていて、ここだけ見たら日本に帰ってきたのかな?と思うくらいの出来だ。
一人で入るにはすこし大きめに作られていて、浴槽には大人が2,3人余裕で入れる。
基本の四角形だけど中に階段兼ベンチが着いているので昇り降りしやすい。
座れば裏庭の森が見えるのですごく景観がいい。
洗い場も、贅沢に鏡とシャワー付き。よく見るタイプの洗い場だ。
脱衣場だって、旅館の脱衣場をイメージしているのでそれっぽくなっている。脱衣場からの扉はガラスなのに浴室からは見えても脱衣場からは浴室が見えない。図案を書いてる時にマジックミラーを教えたらポールがやってくれました。
多分、浴室のガラスも外からは見えないようにしてくれてるんだと思う。
なんという気遣いの塊……
「精霊さんも頑張ったのお、褒めて~?」
「褒める褒める!!甘いものお供えしなきゃ!」
「ぼくにもだよお?」
「もっちろん!!」
この完成品を見てなけりゃご褒美に約束していたお菓子作りの地獄のメレンゲタイムを……とか思ってたけど、これはもうそんな事言わない私が頑張ります!!と言いたい、いや、やらせてください、だ。
久しぶりのお風呂に、私は感動で泣きそうであった。
五人で会議して、図案を作り、さあ!いざ参らん、空き部屋!!
……と、ポールを先頭に意気揚々と来てみたらもう木材やらなんやらが運び込まれていて唖然とした。
「まあ、木材とかは考えなくても要るでしょ?先回りは当たり前ですー」
そうだけど!!
どうしよう、頭の回転が速い子凄い。
私なんか今から材料とか揃えて~……なんて思ってたからびっくりだよ!これもう今日中に作る気満々じゃん!むしろ完成させる気じゃん!!
……この世界の人々本当に話聞かないゴーイングマイウェイ!!
「ケイ様ぁ、もうつくっていい~?」
図面を持ってウロウロしている私に、食以外で珍しく先頭を切って働くポールが聞いてくる。
未知なるスウィーツを目の前にやる気を出してくれるのは有難い。
「あ、うん……ごめん、下がってるね」
「いいよぉ。それじゃあ、始めるからみんな廊下に出ててねえ」
そうポールが言うとみんな廊下に出て、ポールのまるい背中を見つめる。部屋に残ってるのはポールだけで、当の本人は床に手を置き何か呪文を唱えているっぽい。こかからではよく聞こえないのだけれども多分、呪文。
「ねえ、ルー?ポール何言ってるの?」
「んー……多分お願いしてるんだと思いますよ?」
「お願いって?」
「……ケイ様、訓練サボってますね?」
「黙秘権を行使する!……いたっ!」
ルーに肘で軽くツッコミ入れられた。
実は私が魔道コンロと浄化でやらかしたあの日から、ルーに魔法を教わっている。
教わっていると言うか、追放された日に貰った本があるじゃないですか?忘れてましたけど。それをね、読もうと思ったんですよ、私は。そしたらさ……読めない訳ですよ。
違うの、読めるよ?言語変換的なチートがあるっぽいから読めてはいるんだけど、言葉の意味がわからない。
強いて言うなら中国語を読んでいるような感じかな?漢字は読めるけどその言葉の意味がよく分からん、ていうあの感覚に似てる。
なのでルーの空いてる時間に読んでもらってるのだ。
そしてそのついでに魔法の練習をしている。
と、言っても私はこの世界でまだ赤ちゃんなので自分の魔力を循環させて感じる事と、それを魔石に溜め込むという事から始めている。
まあ、これが難しくて適量というのがわからず毎回やらかしている。
そして普通ならすぐ分かるはずの自分にあった属性というものが私には無いらしく、これはレアな事だけど無属性なのでは?という見解です。
無属性はその名の通り無属性なので均一に色々と使える人のことを言って、王国ではひと握りしか居ない貴重な人材なんだと。
そういう人の特徴としては、魔力がバカ高かったり、調整が上手く行かない、とか一見ポンコツ扱いされるような人に多いとか。
一言多いんだよね、一言。
なので落ちこぼれ扱いされる事が多く、見つけにくいんだって。
詳しく調べるには王宮にある鑑定水晶でないと、との事で諦めております。
まあ、私の魔法の事は置いておいて、ポールなのだけどまだ何か呪文を唱えております。
「ポールが今行っているのは、精霊にお願いをしているのだと思いますよ」
「ほほう、興味深い、聞こう!!」
「……本当にサボってましたね?」
「説教は後で聞きマース」
ルーの解説としてはこうです。
自分の魔力では足りない大掛かりなことは精霊と共に行うそう。
いくら今日が闇の日でも、身の丈に合わない魔法は発動が出来ない。なので自分の適正魔法の属性で眷属である精霊にお願いして力を貸してもらうんだって。
その代わり精霊に魔力を与えるのでお互いウィン・ウィンの関係ということです。
下級精霊は魔素をご飯にしているけど魔力を作ることが苦手。人間はその魔素を魔力に変換して貯めることが出来るけど魔素を取り込むのが苦手。なので精霊からしてみれば人間に力(この場合魔素)を貸すことは魔力を作って貰える事なのでご馳走を貰えることと同じだそうです。
ほほう、よく出来ておりますね。
精霊だって美味しいごはん食べたーい!みたいなもんだな。
「あ、ほら、はじまりますよ」
ルーに解説してもらっている間に、呪文が終わったらしいポールの身体が淡く光る。
と、思ったら今度は強く光はじめ、その光が部屋中を覆ったと思えばどんどんと地形や木材が理想通りに変わっていくのが見えた。
「うおおお!なにこれーー!今までで一番ファンタジー!!!」
ポールを中心にして勝手に動いたり形が変わったり何やら忙しい風景。
私がその目の前の光景にはしゃいでいると、ダンがニヤッと笑った。
「すげえだろ、ポールは。あれだけ土魔法が使える奴はそうそういねえんだからな!」
「……まあ、やる気出した時限定なんですけどね」
自分の事のように話すダンと、もったいないと嘆くヤック。
土魔法は地味だけどこういう時に便利。土はもちろん、岩や木材などの自然界のものであれば造形魔法と同じだそうなので自在に操ることが出来て、主に建築関係に多いらしい。
なので野営などの時も土魔法に優れた人材が居ればそれだけで荷物も軽くなる。
逆に鉄やガラスなどの物質は苦手で造形出来るけど……みたいな人が多い中、ポールは何でも造形できる天才だった。
そういう理由でポールは討伐騎士団に合格したそうです。非戦闘員的な扱いなのね、ポール。
常日頃、なんでポールみたいな優しくてぽわんとした子が討伐騎士団に??と思ってたら真の実力を隠していただなんて!!しかも実力派!
能ある鷹は爪を隠す、とはよく言うものだ。
すまん、勝手に料理人がおすすめとか思ってて……。彼は立派に騎士団員でした……。
「ポールは属性こそ土ですが、あれが他の属性だったら……と思うと本当に恐ろしいです」
図面通りになっていく部屋を眺めながら、ルーが呟く。
「だよな。土でこれだけ凄いんだから、もし他の属性だったら……将来は大賢者だったかも知れねーな」
「今の属性でもポールなら極めればなれるはずですよ。……性格的にならないと思いますけども」
ダンとヤックが笑いながらため息をつく。
そんなに凄い人材なら討伐騎士団より王宮魔導師団が黙ってないのでは?と思ったけど、それは聞いたら首を横に振られた。
ポールが嫌がったらしい。
……うん、なんとなぁく分かる。
「でーきーたーよお」
ポールの間延びした声を合図に光が収まった。
そして、目の前に広がったのは……
「うおおおお!ここだけ日本の文化!すごい!檜風呂ーー!」
そう!私が図案に書いたのは高級旅館さながらの檜風呂である!!
ちょっと調子に乗った図案だったのだけれど、それ以上に素晴らしいものが目の前に広がっている。
脱衣場からの浴室、洗い場、檜風呂!湯あたりしないように小上がりまでついてるよ!
全体的に木に包まれていて、ここだけ見たら日本に帰ってきたのかな?と思うくらいの出来だ。
一人で入るにはすこし大きめに作られていて、浴槽には大人が2,3人余裕で入れる。
基本の四角形だけど中に階段兼ベンチが着いているので昇り降りしやすい。
座れば裏庭の森が見えるのですごく景観がいい。
洗い場も、贅沢に鏡とシャワー付き。よく見るタイプの洗い場だ。
脱衣場だって、旅館の脱衣場をイメージしているのでそれっぽくなっている。脱衣場からの扉はガラスなのに浴室からは見えても脱衣場からは浴室が見えない。図案を書いてる時にマジックミラーを教えたらポールがやってくれました。
多分、浴室のガラスも外からは見えないようにしてくれてるんだと思う。
なんという気遣いの塊……
「精霊さんも頑張ったのお、褒めて~?」
「褒める褒める!!甘いものお供えしなきゃ!」
「ぼくにもだよお?」
「もっちろん!!」
この完成品を見てなけりゃご褒美に約束していたお菓子作りの地獄のメレンゲタイムを……とか思ってたけど、これはもうそんな事言わない私が頑張ります!!と言いたい、いや、やらせてください、だ。
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