31 / 31
29
しおりを挟む
取り敢えずドアを開けたが、自分がプレゼントしたとは言え、未智が普段着ない太腿が顕になるミニスカートを着用し、すごんだ顔をしている未智に驚いてしまう夏樹。
固まっている夏樹を他所に、ズカズカ夏樹の寝室に侵入し、ベットに横たわる。
「さぁ、好きにしてください!」
「そんなマグロみたいな状態で言われても……」
いや、未智がマグロだろうと何だろうとヤル気は満々なのだが、突然の事でまだ驚いている夏樹だ。
こういう突飛な事をして、驚かせてくれる未智が好きであるが、心臓が色々と保たん。
「マグロって何ですか? 刺し身が食べたい気分って事ですか?」
「全然違うよ。未智を食べる気満々だよ。でも、明日ヴァージンロードを歩いた後でも良いんじゃないか、この際」
せっかくここまで来たのだから、ヴァージンロードをヴァージンで歩くのも良いのでは無いだろうか。
皆勤賞を卒業式前日に休んで失うようなモノなのだが、良いのだろうか。
もったいなくない?
「別に狙って無いんですよ。ヤるの? ヤらないの?」
「いや、据え膳食わぬは男の恥だからな」
そりゃあヤよ!
「えっと、服を脱がせても良い?」
「服を脱げば良いんですね!」
「いや、服を脱がせたいんだよ。落ち着いて、俺に身を任せて」
ヤル気満々なのか、緊張が行き過ぎてハイなのか、未智は自分で脱ぎだす。
慌てて止め、ボタンをゆっくり外す夏樹だ。
「私は何をしてれば良いんですか?」
「天井の染みでも数えてて」
「天井に染みなんて無いじゃないすか、そもそも見えません」
「じゃあ、俺の黒子の数でも数えてて」
「夏樹は肌が綺麗で黒子なんて無いですよ」
「探せば有るだろう。未智も肌が綺麗だけど、ここに黒子あるよ」
「ヒャッ! ちょっも、急に触らないで下さい!」
「無茶言うなよ」
そんな会話をしている内に服を脱がせてしまう夏樹だ。
「随分とえっちな下着を着けてるね」
「美穂さんがプレゼントしてくれたんです」
「別の男にプレゼントされた下着を付けて来たんだ~」
へーっと、サッサと下着を脱がせる夏樹。
「美穂さんの事、男だと思ってませんよ?」
「俺は思ってるよ」
「ごめんなさい……」
「良いよ。今度は俺に下着選ばせて」
「下着なんて何でも良いじゃないですか」
「プレゼントってさ、中身も大事だけど、ラッピングも大事じゃん?」
「それはそうね」
納得しちゃう未智。
「未智って、脱ぐとすごいんだな。何カップ?」
「普通にC」
「ちょうど良い大きさだね」
「ん…そうかな?」
やわやわと、未智の胸を揉む夏樹に、未智は吐息が漏れる。
「口を開けて」
「こう?」
「上手」
「ンン…」
未智に軽く口を開けさせた夏樹は未智の唇に吸い付くと、舌を舐める。
「アッ…ンッ…ア」
未智から漏れる甘い吐息に、更に激しく口づける。
もう逃さない様に、そう強く抱きしめ、何度もキスをした。
未智は夏樹のベットで目を覚ました。
ハッとなる。
今日は結婚式だ!
何時!?
「きゃああぁぁ!! 起きて、夏樹!」
時間を見て慌てて夏樹の頬を叩く。
「痛い未智。何? 今日も可愛いね」
「結婚式に遅刻する!」
「あっ、本当だぁ」
「早く支度して!!」
慌てて支度して家を出る二人だ。
式場には夏樹の両親と、未智の父も来てくれていた。
あの後、月一郎と敏夫は話し合って和解したようだ。
元々親友だったらしい。
瑞月はまだ寝込んでいて来れない様だ。
美穂と真理子も来てくれた。
月一郎はやはり古い仕来りはこの辺りで終止符を打つ必要が有ると、村の人と話し合いをしている最中だと言っていた。
話がまとまれば良いが。
「未智、綺麗だよ」
「夏樹もいつも通りカッコいいね」
夏樹と未智は結婚指輪を交換し、結婚式は祝福ムードで無事に進行した。
未智が投げたブーケは真理子が取った。
結婚式を終えた二人はハネムーンである。
固まっている夏樹を他所に、ズカズカ夏樹の寝室に侵入し、ベットに横たわる。
「さぁ、好きにしてください!」
「そんなマグロみたいな状態で言われても……」
いや、未智がマグロだろうと何だろうとヤル気は満々なのだが、突然の事でまだ驚いている夏樹だ。
こういう突飛な事をして、驚かせてくれる未智が好きであるが、心臓が色々と保たん。
「マグロって何ですか? 刺し身が食べたい気分って事ですか?」
「全然違うよ。未智を食べる気満々だよ。でも、明日ヴァージンロードを歩いた後でも良いんじゃないか、この際」
せっかくここまで来たのだから、ヴァージンロードをヴァージンで歩くのも良いのでは無いだろうか。
皆勤賞を卒業式前日に休んで失うようなモノなのだが、良いのだろうか。
もったいなくない?
「別に狙って無いんですよ。ヤるの? ヤらないの?」
「いや、据え膳食わぬは男の恥だからな」
そりゃあヤよ!
「えっと、服を脱がせても良い?」
「服を脱げば良いんですね!」
「いや、服を脱がせたいんだよ。落ち着いて、俺に身を任せて」
ヤル気満々なのか、緊張が行き過ぎてハイなのか、未智は自分で脱ぎだす。
慌てて止め、ボタンをゆっくり外す夏樹だ。
「私は何をしてれば良いんですか?」
「天井の染みでも数えてて」
「天井に染みなんて無いじゃないすか、そもそも見えません」
「じゃあ、俺の黒子の数でも数えてて」
「夏樹は肌が綺麗で黒子なんて無いですよ」
「探せば有るだろう。未智も肌が綺麗だけど、ここに黒子あるよ」
「ヒャッ! ちょっも、急に触らないで下さい!」
「無茶言うなよ」
そんな会話をしている内に服を脱がせてしまう夏樹だ。
「随分とえっちな下着を着けてるね」
「美穂さんがプレゼントしてくれたんです」
「別の男にプレゼントされた下着を付けて来たんだ~」
へーっと、サッサと下着を脱がせる夏樹。
「美穂さんの事、男だと思ってませんよ?」
「俺は思ってるよ」
「ごめんなさい……」
「良いよ。今度は俺に下着選ばせて」
「下着なんて何でも良いじゃないですか」
「プレゼントってさ、中身も大事だけど、ラッピングも大事じゃん?」
「それはそうね」
納得しちゃう未智。
「未智って、脱ぐとすごいんだな。何カップ?」
「普通にC」
「ちょうど良い大きさだね」
「ん…そうかな?」
やわやわと、未智の胸を揉む夏樹に、未智は吐息が漏れる。
「口を開けて」
「こう?」
「上手」
「ンン…」
未智に軽く口を開けさせた夏樹は未智の唇に吸い付くと、舌を舐める。
「アッ…ンッ…ア」
未智から漏れる甘い吐息に、更に激しく口づける。
もう逃さない様に、そう強く抱きしめ、何度もキスをした。
未智は夏樹のベットで目を覚ました。
ハッとなる。
今日は結婚式だ!
何時!?
「きゃああぁぁ!! 起きて、夏樹!」
時間を見て慌てて夏樹の頬を叩く。
「痛い未智。何? 今日も可愛いね」
「結婚式に遅刻する!」
「あっ、本当だぁ」
「早く支度して!!」
慌てて支度して家を出る二人だ。
式場には夏樹の両親と、未智の父も来てくれていた。
あの後、月一郎と敏夫は話し合って和解したようだ。
元々親友だったらしい。
瑞月はまだ寝込んでいて来れない様だ。
美穂と真理子も来てくれた。
月一郎はやはり古い仕来りはこの辺りで終止符を打つ必要が有ると、村の人と話し合いをしている最中だと言っていた。
話がまとまれば良いが。
「未智、綺麗だよ」
「夏樹もいつも通りカッコいいね」
夏樹と未智は結婚指輪を交換し、結婚式は祝福ムードで無事に進行した。
未智が投げたブーケは真理子が取った。
結婚式を終えた二人はハネムーンである。
1
お気に入りに追加
25
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
上司は初恋の幼馴染です~社内での秘め事は控えめに~
けもこ
恋愛
高辻綾香はホテルグループの秘書課で働いている。先輩の退職に伴って、その後の仕事を引き継ぎ、専務秘書となったが、その専務は自分の幼馴染だった。
秘めた思いを抱えながら、オフィスで毎日ドキドキしながら過ごしていると、彼がアメリカ時代に一緒に暮らしていたという女性が現れ、心中は穏やかではない。
グイグイと距離を縮めようとする幼馴染に自分の思いをどうしていいかわからない日々。
初恋こじらせオフィスラブ
出逢いがしらに恋をして 〜一目惚れした超イケメンが今日から上司になりました〜
泉南佳那
恋愛
高橋ひよりは25歳の会社員。
ある朝、遅刻寸前で乗った会社のエレベーターで見知らぬ男性とふたりになる。
モデルと見まごうほど超美形のその人は、その日、本社から移動してきた
ひよりの上司だった。
彼、宮沢ジュリアーノは29歳。日伊ハーフの気鋭のプロジェクト・マネージャー。
彼に一目惚れしたひよりだが、彼には本社重役の娘で会社で一番の美人、鈴木亜矢美の花婿候補との噂が……
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
恋に異例はつきもので ~会社一の鬼部長は初心でキュートな部下を溺愛したい~
泉南佳那
恋愛
「よっしゃー」が口癖の
元気いっぱい営業部員、辻本花梨27歳
×
敏腕だけど冷徹と噂されている
俺様部長 木沢彰吾34歳
ある朝、花梨が出社すると
異動の辞令が張り出されていた。
異動先は木沢部長率いる
〝ブランディング戦略部〟
なんでこんな時期に……
あまりの〝異例〟の辞令に
戸惑いを隠せない花梨。
しかも、担当するように言われた会社はなんと、元カレが社長を務める玩具会社だった!
花梨の前途多難な日々が、今始まる……
***
元気いっぱい、はりきりガール花梨と
ツンデレ部長木沢の年の差超パワフル・ラブ・ストーリーです。
同級生がCEO―クールな彼は夢見るように愛に溺れたい【完結済】
光月海愛(コミカライズ配信中★書籍発売中
恋愛
「二度となつみ以外の女を抱けないと思ったら虚しくて」
なつみは、二年前婚約破棄してから派遣社員として働く三十歳。
女として自信を失ったまま、新しい派遣先の職場見学に。
そこで同じ中学だった神城と再会。
CEOである神城は、地味な自分とは正反対。秀才&冷淡な印象であまり昔から話をしたこともなかった。
それなのに、就くはずだった事務ではなく、神城の秘書に抜擢されてしまう。
✜✜目標ポイントに達成しましたら、ショートストーリーを追加致します。ぜひお気に入り登録&しおりをお願いします✜✜
ネカフェ難民してたら鬼上司に拾われました
瀬崎由美
恋愛
穂香は、付き合って一年半の彼氏である栄悟と同棲中。でも、一緒に住んでいたマンションへと帰宅すると、家の中はほぼもぬけの殻。家具や家電と共に姿を消した栄悟とは連絡が取れない。彼が持っているはずの合鍵の行方も分からないから怖いと、ビジネスホテルやネットカフェを転々とする日々。そんな穂香の事情を知ったオーナーが自宅マンションの空いている部屋に居候することを提案してくる。一緒に住むうち、怖くて仕事に厳しい完璧イケメンで近寄りがたいと思っていたオーナーがド天然なのことを知った穂香。居候しながら彼のフォローをしていくうちに、その意外性に惹かれていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる