28 / 31
26
しおりを挟む
朝起きると、未智は早速朝食の準備を始める。
何も憶えていないが、何故か調味料が何処に有るか等は解った。
しかし、冷蔵庫にまともな物が無くて驚いた。
チャーハンの元でチャーハンしか作れなかった。
冷ましてラップで包み、オニギリにする。
お弁当も作りたいが、これでは無理だ。
夏樹はいったい、今まで何を食べていたのだろうか。
「おはよう」
夏樹が顔を出す。
寝起きからカッコいいなんて、神様は夏樹をカッコよく作りすぎである。
これで性格も良い上に頭も良い、金持ちだし、仕事出来るし、料理も出来る。
非の打ち所がないじゃないか。
こんな完璧な男が自分と結婚を考えるとか、あり得ないんだが。
「おはようございます。冷蔵庫に何も無いんですけど」
つい、むくれてしまう未智。
「ごめん。未智が居なくなて心配で飯が食えなかったんだよ。カップラーメンとか食べてた」
「カップラーメンでも何も食べないよりは良いと思いますけど…… 今日は帰りにスーパーに寄りましょう」
「うん。未智は今朝も可愛いな」
「ちょっと……」
イキナリ頬にキスされて驚く。
「ごめん、毎朝ほっぺにキスしてたからツイ、嫌だった?」
「別に嫌じゃないですけど…… はい、チャーハンおにぎりにしました。あとは即席オニオンスープですよ。これしか無かったです」
「有難う」
夏樹はおにぎりとスープを持ってテーブルに座る。
未智は新聞紙を持ってきた。
ついでに一緒に座って、自分もおにぎりとスープで朝食を済ませる。
夏樹にコーヒーを用意した後は、仕事に行く仕度だ。
ワンピースを着て、化粧をする。
ワンピースなんてあまり着る事は無かったし、化粧の仕方も今までと違っていた。
しかし、何故か違和感は無かった。
それに今までより顔に馴染んでいた。
リップの色が良いのかもしれない。
「未智、帰り新しいスマホも買って来なきゃな。美穂と真理子さんにも無事を伝えたけど、心配してたぞ」
「美穂さんと、真理子さん……」
誰だろう。
「美穂は解らないか。真理子さんは、東さんって言えば解るか?」
「地元の同級生です。とても優秀で美人でお淑やかな」
「今は良く一緒にお茶をしてるぞ」
「えっ?」
東さんとはあまり接点がなく、高嶺の花という感じだったのだが、一緒にお茶を嗜む関係になれるとは。
急に私の人生変わりすぎじゃない?
「まぁ、取り敢えず仕事に行こう」
「うん」
夏樹と未智は仕事に向かうのだった。
職場でも、未智は何も思い出していないが、やらなければいけない事は覚えており、スムーズに仕事が出来た。
自分が居なくて溜まった仕事を自分で片付けるのだった。
仕事終わりには新しいスマホを契約し、スーパーで食材を買ってから帰るのだった。
何も憶えていないが、何故か調味料が何処に有るか等は解った。
しかし、冷蔵庫にまともな物が無くて驚いた。
チャーハンの元でチャーハンしか作れなかった。
冷ましてラップで包み、オニギリにする。
お弁当も作りたいが、これでは無理だ。
夏樹はいったい、今まで何を食べていたのだろうか。
「おはよう」
夏樹が顔を出す。
寝起きからカッコいいなんて、神様は夏樹をカッコよく作りすぎである。
これで性格も良い上に頭も良い、金持ちだし、仕事出来るし、料理も出来る。
非の打ち所がないじゃないか。
こんな完璧な男が自分と結婚を考えるとか、あり得ないんだが。
「おはようございます。冷蔵庫に何も無いんですけど」
つい、むくれてしまう未智。
「ごめん。未智が居なくなて心配で飯が食えなかったんだよ。カップラーメンとか食べてた」
「カップラーメンでも何も食べないよりは良いと思いますけど…… 今日は帰りにスーパーに寄りましょう」
「うん。未智は今朝も可愛いな」
「ちょっと……」
イキナリ頬にキスされて驚く。
「ごめん、毎朝ほっぺにキスしてたからツイ、嫌だった?」
「別に嫌じゃないですけど…… はい、チャーハンおにぎりにしました。あとは即席オニオンスープですよ。これしか無かったです」
「有難う」
夏樹はおにぎりとスープを持ってテーブルに座る。
未智は新聞紙を持ってきた。
ついでに一緒に座って、自分もおにぎりとスープで朝食を済ませる。
夏樹にコーヒーを用意した後は、仕事に行く仕度だ。
ワンピースを着て、化粧をする。
ワンピースなんてあまり着る事は無かったし、化粧の仕方も今までと違っていた。
しかし、何故か違和感は無かった。
それに今までより顔に馴染んでいた。
リップの色が良いのかもしれない。
「未智、帰り新しいスマホも買って来なきゃな。美穂と真理子さんにも無事を伝えたけど、心配してたぞ」
「美穂さんと、真理子さん……」
誰だろう。
「美穂は解らないか。真理子さんは、東さんって言えば解るか?」
「地元の同級生です。とても優秀で美人でお淑やかな」
「今は良く一緒にお茶をしてるぞ」
「えっ?」
東さんとはあまり接点がなく、高嶺の花という感じだったのだが、一緒にお茶を嗜む関係になれるとは。
急に私の人生変わりすぎじゃない?
「まぁ、取り敢えず仕事に行こう」
「うん」
夏樹と未智は仕事に向かうのだった。
職場でも、未智は何も思い出していないが、やらなければいけない事は覚えており、スムーズに仕事が出来た。
自分が居なくて溜まった仕事を自分で片付けるのだった。
仕事終わりには新しいスマホを契約し、スーパーで食材を買ってから帰るのだった。
1
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
地味系秘書と氷の副社長は今日も仲良くバトルしてます!
めーぷる
恋愛
見た目はどこにでもいそうな地味系女子の小鳥風音(おどりかざね)が、ようやく就職した会社で何故か社長秘書に大抜擢されてしまう。
秘書検定も持っていない自分がどうしてそんなことに……。
呼び出された社長室では、明るいイケメンチャラ男な御曹司の社長と、ニコリともしない銀縁眼鏡の副社長が風音を待ち構えていた――
地味系女子が色々巻き込まれながら、イケメンと美形とぶつかって仲良くなっていく王道ラブコメなお話になっていく予定です。
ちょっとだけ三角関係もあるかも?
・表紙はかんたん表紙メーカーで作成しています。
・毎日11時に投稿予定です。
・勢いで書いてます。誤字脱字等チェックしてますが、不備があるかもしれません。
・公開済のお話も加筆訂正する場合があります。
ネトゲ女子は社長の求愛を拒む
椿蛍
恋愛
大企業宮ノ入グループで働く木村有里26歳。
ネトゲが趣味(仕事)の平凡な女子社員だったのだが、沖重グループ社長の社長秘書に抜擢され、沖重グループに出向になってしまう。
女子社員憧れの八木沢社長と一緒に働くことになった。
だが、社長を狙っていた女子社員達から嫌がらせを受けることになる。
社長は有里をネトゲから引き離すことができるのか―――?
※途中で社長視点に切り替わりあります。
※キャラ、ネトゲやゲームネタが微妙な方はスルーしてください。
★宮ノ入シリーズ第2弾
★2021.2.25 本編、番外編を改稿しました。
恋に異例はつきもので ~会社一の鬼部長は初心でキュートな部下を溺愛したい~
泉南佳那
恋愛
「よっしゃー」が口癖の
元気いっぱい営業部員、辻本花梨27歳
×
敏腕だけど冷徹と噂されている
俺様部長 木沢彰吾34歳
ある朝、花梨が出社すると
異動の辞令が張り出されていた。
異動先は木沢部長率いる
〝ブランディング戦略部〟
なんでこんな時期に……
あまりの〝異例〟の辞令に
戸惑いを隠せない花梨。
しかも、担当するように言われた会社はなんと、元カレが社長を務める玩具会社だった!
花梨の前途多難な日々が、今始まる……
***
元気いっぱい、はりきりガール花梨と
ツンデレ部長木沢の年の差超パワフル・ラブ・ストーリーです。
10 sweet wedding
国樹田 樹
恋愛
『十年後もお互い独身だったら、結婚しよう』 そんな、どこかのドラマで見た様な約束をした私達。 けれど十年後の今日、私は彼の妻になった。 ……そんな二人の、式後のお話。
雨音。―私を避けていた義弟が突然、部屋にやってきました―
入海月子
恋愛
雨で引きこもっていた瑞希の部屋に、突然、義弟の伶がやってきた。
伶のことが好きだった瑞希だが、高校のときから彼に避けられるようになって、それがつらくて家を出たのに、今になって、なぜ?
社長はお隣の幼馴染を溺愛している
椿蛍
恋愛
【改稿】2023.5.13
【初出】2020.9.17
倉地志茉(くらちしま)は両親を交通事故で亡くし、天涯孤独の身の上だった。
そのせいか、厭世的で静かな田舎暮らしに憧れている。
大企業沖重グループの経理課に務め、平和な日々を送っていたのだが、4月から新しい社長が来ると言う。
その社長というのはお隣のお屋敷に住む仁礼木要人(にれきかなめ)だった。
要人の家は大病院を経営しており、要人の両親は貧乏で身寄りのない志茉のことをよく思っていない。
志茉も気づいており、距離を置かなくてはならないと考え、何度か要人の申し出を断っている。
けれど、要人はそう思っておらず、志茉に冷たくされても離れる気はない。
社長となった要人は親会社の宮ノ入グループ会長から、婚約者の女性、扇田愛弓(おおぎだあゆみ)を紹介され―――
★宮ノ入シリーズ第4弾
タイプではありませんが
雪本 風香
恋愛
彼氏に振られたばかりの山下楓に告白してきた男性は同期の星野だった。
顔もいい、性格もいい星野。
だけど楓は断る。
「タイプじゃない」と。
「タイプじゃないかもしれんけどさ。少しだけ俺のことをみてよ。……な、頼むよ」
懇願する星野に、楓はしぶしぶ付き合うことにしたのだ。
星野の3カ月間の恋愛アピールに。
好きよ、好きよと言われる男性に少しずつ心を動かされる女の子の焦れったい恋愛の話です。
※体の関係は10章以降になります。
※ムーンライトノベルズ様、エブリスタ様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる