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「イルカ可愛かったな」
「イルカと握手してた女の子も可愛かったですね」
「未智も手を上げればよかったのに」
「もう子供の頃に握手してもらいました」
「えーマジで!? 写真無いの?」
「カメラは濡れるので持ち込み禁止でした」
「残念だ」
四人で水族館内のレストランに入った。
相変わらず、瑞月と真理子は無口である。
とりあえずコラボメニューを頼んだ。
「この子、可愛いですね」
「ヒロインだ。俺のは主人公だな」
「全然解らないのですが、いい感じですか?」
「ああ、客の入りも良いみたいだしな。コラボメニューもいい出来だ」
「良かったです」
よく解らないが、料理は美味しい。
大きい水槽には金魚が泳いでいて綺麗だ。
瑞月と真理子もよく解らないがコラボメニューを注文してくれた。
黙々と食べている。
「兄さんと真理子さんはデートなんだよな?」
あまりにも沈黙過ぎるので、夏樹は二人に話しかける。
「ああ、結婚式の予定が出たら招待状を出す」
瑞月は素っ気ない。
未智は記憶の中の可愛く笑っていた『みっちゃん』とは別人過ぎて少し戸惑っていた。
私には良く話しかけてくれたのだけど。
「夏樹とみっくんもデートなんだろ? みっくんは男の子かと思っていたよ」
瑞月は未智を見る。
心做しか視線が鋭く感じた。
「私達はデートじゃないです。みっちゃんの事は私は女の子だと思って……」
「恋人じゃないのに手を繋いでいたの?」
「友達同士でも手は繋ぎますよ」
「じゃあ私とも繋ぐ?」
「え? 繋ぎたいなら?」
別に構わないが……
「何言ってるんだ。真理子さんが居るだろ!」
あまりに不謹慎な発言だと、夏樹は非難する。
兄と未智に面識が有って、あだ名で呼び合う様な仲良しだとは知らず、少なからず動揺していた夏樹。
だが、兄は女性とデートしてる訳で、あくまでも未智の事は旧知の友として見ていると思ったのだが、どうも違う気がする。
幼い友達ならいざ知らず、久しぶりに有った昔の友人、しかも異性の手を何の下心も無く握りたいなどと思うだろか。
たとえずっと同性だと思っていたとしてもだ。
未智も未智である、デートを否定するのは解るが、手を繋ぐことを許すとは何事か。
いや、俺の事も友達だから良いよって感じで許してくれていたなら同じ事なのだが……
俺がおかしいのか??
夏樹は自分がおかしいのかと、不安になり、真理子を見る。
真理子さんもなぜ何も言わずに黙ってるんだ?
黙々と飯を食っている場合ではない気がするのだが。
「私は出会った頃からみっくんが好きだった。家柄なんて関係なく、君が男で無いのなら恋心を打ち明けていた。それなのに……」
ダンと、テーブルを叩いて立ち上がる瑞月。
「えっ!?」
未智は寝耳に水だと言う表情で驚いている。
「本気で何を言ってるんだ兄さん」
隣に婚約者が居ると言うのに。
真理子さんは落ち着いて「ごちそうさまでした」とか、言っているが、本当にそれどころでは無いだろう。
なぜこの雰囲気で飯を完食する事が出来るのか、夏樹は意味不明である。
「そもそも、村中で田中という名字は1軒だけだ。君は鳥家の女性であると言う事になる。ならば私の許嫁候補として上がらなけばおかしいだろう!」
「何の話だか解らないのだけど、ちょっと落ち着いて下さい。座って」
憤り声を荒らげる瑞月に未智は落ち着いてと、手であやす。
人目が此方に向いてしまっていた。
「ここでは人目が有りますから」
そう、やっと真理子も口を開く。
「鳥家はそうとう自分の娘を月家に嫁がせたく無かったらしく、娘を息子と偽ってやり過ごした様です。勿論、直ぐにバレる嘘ですが、それでも村の掟に背いた事で鳥家は色々とゴタゴタしました」
淡々と説明する真理子。
鳥家やら月家とは何の事だと、未智と夏樹は視線を合わせる。
未智も知らない事だったが、夏樹も知らない事だった。
「鳥家は今、どうなっているのだ」
「殆ど村八分でしたので、山奥に引っ込んでポツンと一軒家です。山は月家ではなく元々鳥家の持山でしたので」
「そうなのか」
真理子の説明を聞いて少し落ち着きを取り戻す瑞月だ。
未智には知らない話であるが、確かに自分の実家は村からも外れた山奥である。
母は物頃付く頃には居らず、父がマタギをしたり竹細工職人であったり陶芸なんかを多才にしているので物好きが行き過ぎて山奥で暮らしているのだと思っていた。
学生の頃なんかは通学に片道2時間とかかかって大変だったっけ。
父が職人なので道は綺麗にしていたし、一応外灯も有ったし、怖くは無かったけど。
「だが、未智が鳥家の娘で有る事は変わらない。公正に風習に則るならば未智も私の許嫁候補である筈だ。未智なら私の婚約者として申し分ない筈。色々と考慮される事は有れど、最終的に重要なのは私の意見の筈だ」
「確かにそうかも知れません」
理由の解らない事を言い出す瑞月に、何故か同意してしまう真理子。
未智と夏樹はずっと意味不明である。
「未智と夏樹は恋人同士でも無いのだろう? ならば未智は私と結婚しよう」
「本気でずっと何を言ってるんだアンタ」
フッと綺麗に微笑んで未智に手を伸ばす瑞月。
思わず夏樹は未智の手を掴んで引き寄せる。
「取り敢えずここでは人目が有りますから出ましょう」
真理子に言われて周りを見れば、もう奇異の目がすごい。
店員もまさに今、何かしら注意しようとしていた様子だ。
まさかコラボしてるゲーム会社の社長が現地で騒ぎを起こすなんて、誰かに気づかれでもしたらただでは済まない。
マスコミが騒ぎ立てて問題も大きくなるだろう。
「出ましょう」
未智も夏樹の手を引いた。
夏樹は頷いて会計をサッとカードで済ませると、未智に引かれるまま直ぐにレストランを出た。
このまま水族館デートを続ける理由にも行かず、四人はそのまま水族館を出るのだった。
「イルカと握手してた女の子も可愛かったですね」
「未智も手を上げればよかったのに」
「もう子供の頃に握手してもらいました」
「えーマジで!? 写真無いの?」
「カメラは濡れるので持ち込み禁止でした」
「残念だ」
四人で水族館内のレストランに入った。
相変わらず、瑞月と真理子は無口である。
とりあえずコラボメニューを頼んだ。
「この子、可愛いですね」
「ヒロインだ。俺のは主人公だな」
「全然解らないのですが、いい感じですか?」
「ああ、客の入りも良いみたいだしな。コラボメニューもいい出来だ」
「良かったです」
よく解らないが、料理は美味しい。
大きい水槽には金魚が泳いでいて綺麗だ。
瑞月と真理子もよく解らないがコラボメニューを注文してくれた。
黙々と食べている。
「兄さんと真理子さんはデートなんだよな?」
あまりにも沈黙過ぎるので、夏樹は二人に話しかける。
「ああ、結婚式の予定が出たら招待状を出す」
瑞月は素っ気ない。
未智は記憶の中の可愛く笑っていた『みっちゃん』とは別人過ぎて少し戸惑っていた。
私には良く話しかけてくれたのだけど。
「夏樹とみっくんもデートなんだろ? みっくんは男の子かと思っていたよ」
瑞月は未智を見る。
心做しか視線が鋭く感じた。
「私達はデートじゃないです。みっちゃんの事は私は女の子だと思って……」
「恋人じゃないのに手を繋いでいたの?」
「友達同士でも手は繋ぎますよ」
「じゃあ私とも繋ぐ?」
「え? 繋ぎたいなら?」
別に構わないが……
「何言ってるんだ。真理子さんが居るだろ!」
あまりに不謹慎な発言だと、夏樹は非難する。
兄と未智に面識が有って、あだ名で呼び合う様な仲良しだとは知らず、少なからず動揺していた夏樹。
だが、兄は女性とデートしてる訳で、あくまでも未智の事は旧知の友として見ていると思ったのだが、どうも違う気がする。
幼い友達ならいざ知らず、久しぶりに有った昔の友人、しかも異性の手を何の下心も無く握りたいなどと思うだろか。
たとえずっと同性だと思っていたとしてもだ。
未智も未智である、デートを否定するのは解るが、手を繋ぐことを許すとは何事か。
いや、俺の事も友達だから良いよって感じで許してくれていたなら同じ事なのだが……
俺がおかしいのか??
夏樹は自分がおかしいのかと、不安になり、真理子を見る。
真理子さんもなぜ何も言わずに黙ってるんだ?
黙々と飯を食っている場合ではない気がするのだが。
「私は出会った頃からみっくんが好きだった。家柄なんて関係なく、君が男で無いのなら恋心を打ち明けていた。それなのに……」
ダンと、テーブルを叩いて立ち上がる瑞月。
「えっ!?」
未智は寝耳に水だと言う表情で驚いている。
「本気で何を言ってるんだ兄さん」
隣に婚約者が居ると言うのに。
真理子さんは落ち着いて「ごちそうさまでした」とか、言っているが、本当にそれどころでは無いだろう。
なぜこの雰囲気で飯を完食する事が出来るのか、夏樹は意味不明である。
「そもそも、村中で田中という名字は1軒だけだ。君は鳥家の女性であると言う事になる。ならば私の許嫁候補として上がらなけばおかしいだろう!」
「何の話だか解らないのだけど、ちょっと落ち着いて下さい。座って」
憤り声を荒らげる瑞月に未智は落ち着いてと、手であやす。
人目が此方に向いてしまっていた。
「ここでは人目が有りますから」
そう、やっと真理子も口を開く。
「鳥家はそうとう自分の娘を月家に嫁がせたく無かったらしく、娘を息子と偽ってやり過ごした様です。勿論、直ぐにバレる嘘ですが、それでも村の掟に背いた事で鳥家は色々とゴタゴタしました」
淡々と説明する真理子。
鳥家やら月家とは何の事だと、未智と夏樹は視線を合わせる。
未智も知らない事だったが、夏樹も知らない事だった。
「鳥家は今、どうなっているのだ」
「殆ど村八分でしたので、山奥に引っ込んでポツンと一軒家です。山は月家ではなく元々鳥家の持山でしたので」
「そうなのか」
真理子の説明を聞いて少し落ち着きを取り戻す瑞月だ。
未智には知らない話であるが、確かに自分の実家は村からも外れた山奥である。
母は物頃付く頃には居らず、父がマタギをしたり竹細工職人であったり陶芸なんかを多才にしているので物好きが行き過ぎて山奥で暮らしているのだと思っていた。
学生の頃なんかは通学に片道2時間とかかかって大変だったっけ。
父が職人なので道は綺麗にしていたし、一応外灯も有ったし、怖くは無かったけど。
「だが、未智が鳥家の娘で有る事は変わらない。公正に風習に則るならば未智も私の許嫁候補である筈だ。未智なら私の婚約者として申し分ない筈。色々と考慮される事は有れど、最終的に重要なのは私の意見の筈だ」
「確かにそうかも知れません」
理由の解らない事を言い出す瑞月に、何故か同意してしまう真理子。
未智と夏樹はずっと意味不明である。
「未智と夏樹は恋人同士でも無いのだろう? ならば未智は私と結婚しよう」
「本気でずっと何を言ってるんだアンタ」
フッと綺麗に微笑んで未智に手を伸ばす瑞月。
思わず夏樹は未智の手を掴んで引き寄せる。
「取り敢えずここでは人目が有りますから出ましょう」
真理子に言われて周りを見れば、もう奇異の目がすごい。
店員もまさに今、何かしら注意しようとしていた様子だ。
まさかコラボしてるゲーム会社の社長が現地で騒ぎを起こすなんて、誰かに気づかれでもしたらただでは済まない。
マスコミが騒ぎ立てて問題も大きくなるだろう。
「出ましょう」
未智も夏樹の手を引いた。
夏樹は頷いて会計をサッとカードで済ませると、未智に引かれるまま直ぐにレストランを出た。
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