POM!

タマのはなしダレのはなし

⑧「タマとは究極の形状である。タマこそ真理。陛下は究極のタマである」
①「タマはわかったよ。じゃあ、これならいいだろ」
「なんか～概念が湾曲してるよ～かっこわる～い」

①「しょうがねえだろうが！」
⑦「美しくないのよ」
①「求めてねぇよ！」

⑧「我たちは、宇宙の究極であるぞ？　美しさもしか……」
⑦「やぁねぇそのイライラ。更年期？」
①「誰が更年期だ、コラ。お前もタマになってみろ。お前の鋭角とやらが弧を描いて消し飛ぶぜ」
⑦「誰って最年長に決まってるデショ。嫌よ。アタシの鋭さは譲らない」

⑧「我、まだ喋ってる途中なのに」
◎「「たいちょー　またないたー　①と⑦が泣かしたー　なーかしたー」」

①「あ？　ちょっとお前たち黙ってなさい」
「う～ん。まとまらないね～」
①「お前が崩壊させてんだよ！　いいから⑨になれよ。で、３Dタマ化すりゃいいだろ」
「やだよ～。かっこ悪いもん～。それになんかでみたことある～概念貼り付けたタマを並べたり棒でつついて穴に落とすゲーム」

⑧「惑星直列か？　断罪からのブラックホールか？　それは我々の出番では……」

①「あー！　それな！　あれだ、ビリヤード。ちょっと（２千年以上）前に見た時は、地上で丸い石を棒でつついて的に当ててたのに、最近じゃテーブルでつつきあってるんだな」

◎「「たいちょー　ふるえてるー　ないてふるえてるー」」
「たかだかゲームのタマにももう少し個性があるのに、タマに概念貼り付けただけなんて、ちょっとね～没個性すぎだよ～」
⑦「没個性ってあんた。アタシたちもともと個性なんて超越してるでショ？　個であり集合、集合であって個なんだから。ほぼ同じでありながら、完璧に違うのがアタシたちの存在でしょ。やぁよ、この年増の更年期と同じだなんて」
①「なんだと、コラ。表出ろ」
⑦「ああ。やだやだ。だいたい表ってどこですかー」

◎「「おなかへったー　おなかへったー　たいちょう　ないてるー」」
①「ああはいはい。いいこだな。ちょっと待ってろ。おい。分裂するなよ……お前ら絶対分裂すんな！　おい！　こいつらに何か喰わせろ！」
「ん～笹井屋のなが餅でいいかな～」

⑦「あら。静かになった」
①「で、何の話だっけ？」
⑧「我の話！　我の話なの！　タマの話は我の話！」
⑦「え、そうだっけ？」
①「お前なにか喋ってたっけ？」
「なんだか隊長、赤くなったり青くなったり白くなったり忙しいね～」
⑦「内面波長が？」
①「やめろよ不用意に内面波長を噴出させて変な宇宙風吹かすの。その辺の星が潰滅しちまうだろ」
⑧「誰のせいだー！」