9 / 30
第一章 エルミス
09 戦闘
しおりを挟む
「はぁ……」
いつかのようにベンチに座りながら、アーリスはため息をつく。
(やっぱり、昔みたいには行かないか……。
ここは学園じゃないからな。学園は一様表面上は身分差関係ないってことだったけど、やっぱり貴族と庶民だと住んでる世界が違うんだな)
そこまで考えたところでアーリスは、ふと疑問に思う。
「エルミス、どうして助けてくれたんだろ」
(学園時代のよしみかな?
まあ、なんにせよ一人で生きていかなくて行かなくちゃ。いっそ俺もポーション屋さんを開いてみるか……)
「いましたね、ゴミーリス」
これからのことを考えていたアーリスに声がかかる。アーリスにとって聞きなれた声だ。
「……?あなたは、フェンガーリのパーティの……」
そこに立っていたのはフェンガーリパーティにいた美少女の一人だ。
少女は舌打ちをする。
「全く……さっさと来なさい!ゴミーリス」
「……まさか!俺をパーティーに戻してくれるんですか!?」
昨日、理不尽に追い出されたにも関わらずアーリスは期待に目を輝かせた。
「勘違いしないでください。あなたは今日からフェンガーリの奴隷です」
「……え?」
「当たり前でしょう!私達のパーティの経費を女に使っていたゴミにせめて寝床を用意してやるんです。それくらい働いてください」
「違うんです!あれはほんとに――」
「黙りなさい!」
弁解しようとするアーリスを少女が蹴り倒し、頭を踏みつける。
アーリスは何故か反撃しようとしない。
「う……!」
「この期に及んでまだそんなことを!この人間以下のゴミの分際で!!!」
少女の声が町中に響きわたる。
少女は足でアーリスの顔を地面に擦り付ける。
「うああああ……!」
「はははは!良いざまです!そうです!ゴミはゴミらしく床に這いつくばって――」
言い終わる前に、アーリスを踏みつけていた少女の体は地面に叩きつけられる。
アーリスは状況を確認しようと、体を起こそうとする。
「アーリス!大丈夫――なわけないよね!酷い……おでこから血が……」
アーリスが顔を上げる。
そこにはこの世の終わりみたいな顔をしてあたふたしているエルミスがいた。
「……誰ですか?こんなゴミを庇うのは。ッ!騎士団の、エルミス!?」
顔を真っ赤にしたフェンガーリパーティの少女はエルミスの顔を見てギョッとする。
一方、名前を呼ばれたエルミスはピクリと肩を震わせる。
「あなた、アーリスになんてことを!」
怒りをあらわにして斬りかかろうとするエルミスをアーリスが急いで止める。
「ダメだよエルミス!騎士団に所属してるんでしょ!こんなところ大勢の人にに見られたら……。剣をしまって」
「でもこの女は!」
「それに、この人には恩があるんだ。だからこれくらいはいいんだ」
「恩?」
エルミス剣をしまってアーリスの方を見る。
「この人達は二年前、なんの取り柄もなかった俺をパーティに入れてくれて住む場所をご飯を――」
「じゃあ、この女達がアーリスを奴隷みたいに扱って、捨てたんだ」
エルミスは怒りで声を震わせながら静かにそう言う。
「エルミス……?」
アーリスは心配そうにエルミスを見つめる。
それを見たエルミスの表情が穏やかなものに変わる。
「どうして私が怒ってるかわかる?」
「……分からない」
エルミスがアーリスをギュッと抱きしめる。
「私にとって、アーリスはとても大切な存在で、特別なの」
「……俺が?」
アーリスは困惑する。
「だからアーリスが傷つく所を見るのはとても苦しくて、辛いんだ」
「エルミス……」
「騎士団だからって、偉そうに!」
フェンガーリパーティの少女が自分の持ってたメイスでエルミスを後ろからを攻撃しようとする。
しかしアーリスは腰についている剣を抜く。
そして、その攻撃をものすごい反射神経で受け止める。
「悪いですけど、あなたと一緒には行けません」
「私の攻撃を受け止めた!?そんなこと最低ランクのゴミに出来るわけ……」
雑用係の時のアーリスからは想像もできない素早い動きを見て、フェンガーリパーティの少女は驚きと戸惑いを隠せなかった。
「どうやらあなた達と一緒にいると、俺の大切な人が辛いらしいんだ」
そう言って、アーリスは少女のメイスを受け流し、重心が崩れた少女の足を引っ掛け地面に転ばせる。
「がはっ!」
少女は苦しそうな声をもらす。
(俺を大切に思ってくれている人がいる。それだけで、俺は――)
〈"喜”の感情の起伏が規定値を超えました。ランクD特権の使用が許可されます〉
急にアーリスの頭の中に無機質な声が聞こえてくる。
「誰!?なにこれ……」
「何言ってるんですか、ゴミーリス……」
その様子を見ていたフェンガーリパーティの少女はよろよろと起き上がりながら、困惑した目でアーリスを見る。
エルミスもしばらく目をぱちくりさせていたが、しばらくして何かを察したように暖かい笑顔をアーリスに向ける。
「ランクアップ、おめでとう」
「これが、ランクアップ……」
ひどい屈辱を味合わされた上、まるで自分がその場にいないような扱いを受けて、少女は激昂する。
「何をごちゃごちゃと!」
少女はアーリスに向かって勢いよく襲いかかってくる。
「あなたの動きはもう全部把握済みです」
エルミスとの戦いの時と同じように、最小限の動きで、少女の攻撃を避けていく。
「おい!誰だあの兄ちゃん」
「フェンガーリのパーティの子の攻撃を全部避けてやがる!」
周囲の人々は口々にアーリスの噂をしている。
その噂声は少女の耳にも入ってきて、苛立ちを倍増させる。
「もう諦めてくれませんか?今のあなたじゃ、もう俺には勝てません」
「私より、ゴミーリスの方が勝っているだと!?そんなことあるわけがない!」
「ええ、あなたに比べば俺は足元にも及ばない」
アーリスが少女のメイスを弾き飛ばす。
「でも俺は、あなた達の動きをずっと見てきました。それはもう、見飽きてしまうほど」
「黙れえぇぇ!」
フェンガーリパーティの少女はアーリスに殴りかかって来る。
アーリスはその攻撃を避けて、バランスを崩した少女の背中を軽く押す。
少女は勢いよくその場に倒れ込む――
寸前に、アーリスに抱き止められる。
「あなたの負けです」
怒りで顔を歪めながら少女はアーリスを突き飛ばす。
「ッ!調子に乗るな!」
少女は人混みをかき分けて逃げて行く。
いつかのようにベンチに座りながら、アーリスはため息をつく。
(やっぱり、昔みたいには行かないか……。
ここは学園じゃないからな。学園は一様表面上は身分差関係ないってことだったけど、やっぱり貴族と庶民だと住んでる世界が違うんだな)
そこまで考えたところでアーリスは、ふと疑問に思う。
「エルミス、どうして助けてくれたんだろ」
(学園時代のよしみかな?
まあ、なんにせよ一人で生きていかなくて行かなくちゃ。いっそ俺もポーション屋さんを開いてみるか……)
「いましたね、ゴミーリス」
これからのことを考えていたアーリスに声がかかる。アーリスにとって聞きなれた声だ。
「……?あなたは、フェンガーリのパーティの……」
そこに立っていたのはフェンガーリパーティにいた美少女の一人だ。
少女は舌打ちをする。
「全く……さっさと来なさい!ゴミーリス」
「……まさか!俺をパーティーに戻してくれるんですか!?」
昨日、理不尽に追い出されたにも関わらずアーリスは期待に目を輝かせた。
「勘違いしないでください。あなたは今日からフェンガーリの奴隷です」
「……え?」
「当たり前でしょう!私達のパーティの経費を女に使っていたゴミにせめて寝床を用意してやるんです。それくらい働いてください」
「違うんです!あれはほんとに――」
「黙りなさい!」
弁解しようとするアーリスを少女が蹴り倒し、頭を踏みつける。
アーリスは何故か反撃しようとしない。
「う……!」
「この期に及んでまだそんなことを!この人間以下のゴミの分際で!!!」
少女の声が町中に響きわたる。
少女は足でアーリスの顔を地面に擦り付ける。
「うああああ……!」
「はははは!良いざまです!そうです!ゴミはゴミらしく床に這いつくばって――」
言い終わる前に、アーリスを踏みつけていた少女の体は地面に叩きつけられる。
アーリスは状況を確認しようと、体を起こそうとする。
「アーリス!大丈夫――なわけないよね!酷い……おでこから血が……」
アーリスが顔を上げる。
そこにはこの世の終わりみたいな顔をしてあたふたしているエルミスがいた。
「……誰ですか?こんなゴミを庇うのは。ッ!騎士団の、エルミス!?」
顔を真っ赤にしたフェンガーリパーティの少女はエルミスの顔を見てギョッとする。
一方、名前を呼ばれたエルミスはピクリと肩を震わせる。
「あなた、アーリスになんてことを!」
怒りをあらわにして斬りかかろうとするエルミスをアーリスが急いで止める。
「ダメだよエルミス!騎士団に所属してるんでしょ!こんなところ大勢の人にに見られたら……。剣をしまって」
「でもこの女は!」
「それに、この人には恩があるんだ。だからこれくらいはいいんだ」
「恩?」
エルミス剣をしまってアーリスの方を見る。
「この人達は二年前、なんの取り柄もなかった俺をパーティに入れてくれて住む場所をご飯を――」
「じゃあ、この女達がアーリスを奴隷みたいに扱って、捨てたんだ」
エルミスは怒りで声を震わせながら静かにそう言う。
「エルミス……?」
アーリスは心配そうにエルミスを見つめる。
それを見たエルミスの表情が穏やかなものに変わる。
「どうして私が怒ってるかわかる?」
「……分からない」
エルミスがアーリスをギュッと抱きしめる。
「私にとって、アーリスはとても大切な存在で、特別なの」
「……俺が?」
アーリスは困惑する。
「だからアーリスが傷つく所を見るのはとても苦しくて、辛いんだ」
「エルミス……」
「騎士団だからって、偉そうに!」
フェンガーリパーティの少女が自分の持ってたメイスでエルミスを後ろからを攻撃しようとする。
しかしアーリスは腰についている剣を抜く。
そして、その攻撃をものすごい反射神経で受け止める。
「悪いですけど、あなたと一緒には行けません」
「私の攻撃を受け止めた!?そんなこと最低ランクのゴミに出来るわけ……」
雑用係の時のアーリスからは想像もできない素早い動きを見て、フェンガーリパーティの少女は驚きと戸惑いを隠せなかった。
「どうやらあなた達と一緒にいると、俺の大切な人が辛いらしいんだ」
そう言って、アーリスは少女のメイスを受け流し、重心が崩れた少女の足を引っ掛け地面に転ばせる。
「がはっ!」
少女は苦しそうな声をもらす。
(俺を大切に思ってくれている人がいる。それだけで、俺は――)
〈"喜”の感情の起伏が規定値を超えました。ランクD特権の使用が許可されます〉
急にアーリスの頭の中に無機質な声が聞こえてくる。
「誰!?なにこれ……」
「何言ってるんですか、ゴミーリス……」
その様子を見ていたフェンガーリパーティの少女はよろよろと起き上がりながら、困惑した目でアーリスを見る。
エルミスもしばらく目をぱちくりさせていたが、しばらくして何かを察したように暖かい笑顔をアーリスに向ける。
「ランクアップ、おめでとう」
「これが、ランクアップ……」
ひどい屈辱を味合わされた上、まるで自分がその場にいないような扱いを受けて、少女は激昂する。
「何をごちゃごちゃと!」
少女はアーリスに向かって勢いよく襲いかかってくる。
「あなたの動きはもう全部把握済みです」
エルミスとの戦いの時と同じように、最小限の動きで、少女の攻撃を避けていく。
「おい!誰だあの兄ちゃん」
「フェンガーリのパーティの子の攻撃を全部避けてやがる!」
周囲の人々は口々にアーリスの噂をしている。
その噂声は少女の耳にも入ってきて、苛立ちを倍増させる。
「もう諦めてくれませんか?今のあなたじゃ、もう俺には勝てません」
「私より、ゴミーリスの方が勝っているだと!?そんなことあるわけがない!」
「ええ、あなたに比べば俺は足元にも及ばない」
アーリスが少女のメイスを弾き飛ばす。
「でも俺は、あなた達の動きをずっと見てきました。それはもう、見飽きてしまうほど」
「黙れえぇぇ!」
フェンガーリパーティの少女はアーリスに殴りかかって来る。
アーリスはその攻撃を避けて、バランスを崩した少女の背中を軽く押す。
少女は勢いよくその場に倒れ込む――
寸前に、アーリスに抱き止められる。
「あなたの負けです」
怒りで顔を歪めながら少女はアーリスを突き飛ばす。
「ッ!調子に乗るな!」
少女は人混みをかき分けて逃げて行く。
0
お気に入りに追加
191
あなたにおすすめの小説
最強美少女達に愛されている無能サポーター 〜周りの人から馬鹿にされ続けてもう嫌なのパーティメンバーの天才たちが離してくれない〜
妄想屋さん
ファンタジー
最強の美少女パーティメンバーに囲まれた無能、アルフ。
彼は周囲の人の陰口に心を病み、パーティメンバー達に、
「このパーティを抜けたい」
と、申し出る。
しかし、アルフを溺愛し、心の拠り所にしていた彼女達はその申し出を聞いて泣き崩れていまう。
なんとかアルフと一緒にいたい少女達と、どうしてもパーティを抜けたい主人公の話。
聖剣を錬成した宮廷錬金術師。国王にコストカットで追放されてしまう~お前の作ったアイテムが必要だから戻ってこいと言われても、もう遅い!
つくも
ファンタジー
錬金術士学院を首席で卒業し、念願であった宮廷錬金術師になったエルクはコストカットで王国を追放されてしまう。
しかし国王は知らなかった。王国に代々伝わる聖剣が偽物で、エルクがこっそりと本物の聖剣を錬成してすり替えていたという事に。
宮廷から追放され、途方に暮れていたエルクに声を掛けてきたのは、冒険者学校で講師をしていた時のかつての教え子達であった。
「————先生。私達と一緒に冒険者になりませんか?」
悩んでいたエルクは教え子である彼女等の手を取り、冒険者になった。
————これは、不当な評価を受けていた世界最強錬金術師の冒険譚。錬金術師として規格外の力を持つ彼の実力は次第に世界中に轟く事になる————。
恋人を寝取られ死刑を言い渡された騎士、魔女の温情により命を救われ復讐よりも成り上がって見返してやろう
灰色の鼠
ファンタジー
騎士として清くあろうとし国民の安寧を守り続けようとした主人公カリヤは、王都に侵入した魔獣に襲われそうになった少女を救うべく単独で撃破する。
あれ以来、少女エドナとは恋仲となるのだが「聖騎士」の称号を得るための試験を間近にカリヤの所属する騎士団内で潰し合いが発生。
カリヤは同期である上流貴族の子息アベルから平民出身だという理由で様々な嫌がらせを受けていたが、自身も聖騎士になるべく日々の努力を怠らないようにしていた。
そんなある日、アベルに呼び出された先でカリヤは絶望する。
恋人であるエドナがアベルに寝取られており、エドナが公爵家令嬢であることも明かされる。
それだけに留まらずカリヤは令嬢エドナに強姦をしたという濡れ衣を着せられ国王から処刑を言い渡されてしまう———
勇者召喚に巻き込まれたモブキャラの俺。女神の手違いで勇者が貰うはずのチートスキルを貰っていた。気づいたらモブの俺が世界を救っちゃってました。
つくも
ファンタジー
主人公——臼井影人(うすいかげと)は勉強も運動もできない、影の薄いどこにでもいる普通の高校生である。
そんな彼は、裏庭の掃除をしていた時に、影人とは対照的で、勉強もスポーツもできる上に生徒会長もしている——日向勇人(ひなたはやと)の勇者召喚に巻き込まれてしまった。
勇人は異世界に旅立つより前に、女神からチートスキルを付与される。そして、異世界に召喚されるのであった。
始まりの国。エスティーゼ王国で目覚める二人。当然のように、勇者ではなくモブキャラでしかない影人は用無しという事で、王国を追い出された。
だが、ステータスを開いた時に影人は気づいてしまう。影人が勇者が貰うはずだったチートスキルを全て貰い受けている事に。
これは勇者が貰うはずだったチートスキルを手違いで貰い受けたモブキャラが、世界を救う英雄譚である。
※他サイトでも公開
えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始!
2024/2/21小説本編完結!
旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です
※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。
※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。
生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。
伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。
勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。
代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。
リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。
ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。
タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。
タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。
そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。
なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。
レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。
いつか彼は血をも超えていくーー。
さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。
一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。
彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。
コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ!
・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持
・12/28 ハイファンランキング 3位
「おっさんはいらない」とパーティーを追放された魔導師は若返り、最強の大賢者となる~今更戻ってこいと言われてももう遅い~
平山和人
ファンタジー
かつては伝説の魔法使いと謳われたアークは中年となり、衰えた存在になった。
ある日、所属していたパーティーのリーダーから「老いさらばえたおっさんは必要ない」とパーティーを追い出される。
身も心も疲弊したアークは、辺境の地と拠点を移し、自給自足のスローライフを送っていた。
そんなある日、森の中で呪いをかけられた瀕死のフェニックスを発見し、これを助ける。
フェニックスはお礼に、アークを若返らせてくれるのだった。若返ったおかげで、全盛期以上の力を手に入れたアークは、史上最強の大賢者となる。
一方アークを追放したパーティーはアークを失ったことで、没落の道を辿ることになる。
クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。
無能は不要とSランクパーティを追放された最弱ジョブの【アイテム師】。だが奴らは【複製】【融合】【付与】などチートスキル持ちの最強だと知らない
大田明
ファンタジー
フェイト・レイフォースはSランクパーティ、輝く風(シャイニングウィンド)に所属する【アイテム師】。
【アイテム師】とはこの世界で最弱と呼ばれる【ジョブ】。
フェイトは自分なりにパーティに貢献してきたつもりであったが……リーダのゲイツを始め、他のメンバーたちもフェイトはパーティに必要無いと、突然追放を宣言する。
理由は【アイテム師】だから。
ゲイツは最弱である【アイテム師】などという無能は必要ないと断言し、フェイトをダンジョン深くに放置して仲間たちと帰還してしまう。
だがフェイトは無能とは程遠い、超有能人材。
これまではゲイツたちに気を使っていたが、自分の力を解放しようと決意する。
普通の【アイテム師】では習得できるはずのないチートスキル、【複製】【融合】【付与】。
これらの力を発揮した時、フェイトの力は最強へと進化する。
いきなり始まるフェイトの最強人生。
ゲイツたちはまだ知らない。
有能で最強の人材を逃がし、そしてこれから待ち受ける自分たちの運命に。
これは最弱でありながら最強となった【アイテム師】の物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる