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第一部ルート1「シエル」
獣人3
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私は親に止められてた事を破ってまで行動を起こしてしまった。
機人に捕まった時は、このまま殺されてしまう事も覚悟していた。
ただただ興味本意。
「はぁ」
深いため息をつき色々あった今日を反省する。
結局機人の食べている物がなんなのかはわからなかったので行き損だった事は明白である。
ふと頭の中に故人であるあいつの姿が頭をよぎった。
あの人があそこで捕まっていたと言うより養殖されていたとしたら?
記憶が無いわけじゃなく教えられずに育てられたとしたら?
少し考えた後に、鼻で笑って共食いなんてありえないと思い込みすぎと自分にツッコミを入れた。
しばらくして、明かりがポツポツと見え出した。
九死に一生をえて帰ってきた事に少し涙を浮かべつつも直ぐに拭い何事も無かったかのように村に入った。
ここは獣人が暮らす区域。
森の中にある村でとても小さくみんなとても仲良く住んでいた。
「あら、シエルちゃんお帰りなさい。」
となりのおばさんが挨拶してきたので軽く会釈をして家に駆け込んだ。
「ばぁっかもーん!!!!」
扉を開けてただいまを言う暇も無くお父さんがご立腹モードで大声をだす。
耳がいたい…
「今何時だと思っているんだ?門限はとうに過ぎてるぞ!」
ガミガミとお説教が続いた。
私は言い返す事も出来ずに、俯いたまま説教をただただ聞いていた。
言い返す事も出来るが今日は辞めておこう。
思い出すと泣いちゃいそうだから、強気で我慢しなくっちゃ。
「まぁまぁ、ダーリン。怒るのもその辺にして、シエルも反省してるみたいだし玄関でずっと説教するのもご近所迷惑になるんだから先に夕飯にしましょ」
お母さんが助け舟を出してくれて、説教タイムは一時休戦をむかえた。
今日のメニューは、私の大好物の山菜とキノコのごった煮。
いい香りにさっきまでの緊張の糸が切れたかのようにお腹が鳴った。
ふと故人の事を思い出す。
ごはんとか食べてないけど、一日ぐらい大丈夫だよね。
謝罪の意味と共に手を合わせ
「いただきます」
と丁寧にお辞儀をした。
食べ終わった食器を片付けた後、むすっとしているお父さんの説教が始まる前に逃げるようにして自分の部屋に入る。
心配してくれる事はありがたい事だけどちょっと過保護過ぎる気もする。
今日は何かと疲れる一日だった為、私はベッドに横になるとそのまま夢の国に連れて行かれた。
機人に捕まった時は、このまま殺されてしまう事も覚悟していた。
ただただ興味本意。
「はぁ」
深いため息をつき色々あった今日を反省する。
結局機人の食べている物がなんなのかはわからなかったので行き損だった事は明白である。
ふと頭の中に故人であるあいつの姿が頭をよぎった。
あの人があそこで捕まっていたと言うより養殖されていたとしたら?
記憶が無いわけじゃなく教えられずに育てられたとしたら?
少し考えた後に、鼻で笑って共食いなんてありえないと思い込みすぎと自分にツッコミを入れた。
しばらくして、明かりがポツポツと見え出した。
九死に一生をえて帰ってきた事に少し涙を浮かべつつも直ぐに拭い何事も無かったかのように村に入った。
ここは獣人が暮らす区域。
森の中にある村でとても小さくみんなとても仲良く住んでいた。
「あら、シエルちゃんお帰りなさい。」
となりのおばさんが挨拶してきたので軽く会釈をして家に駆け込んだ。
「ばぁっかもーん!!!!」
扉を開けてただいまを言う暇も無くお父さんがご立腹モードで大声をだす。
耳がいたい…
「今何時だと思っているんだ?門限はとうに過ぎてるぞ!」
ガミガミとお説教が続いた。
私は言い返す事も出来ずに、俯いたまま説教をただただ聞いていた。
言い返す事も出来るが今日は辞めておこう。
思い出すと泣いちゃいそうだから、強気で我慢しなくっちゃ。
「まぁまぁ、ダーリン。怒るのもその辺にして、シエルも反省してるみたいだし玄関でずっと説教するのもご近所迷惑になるんだから先に夕飯にしましょ」
お母さんが助け舟を出してくれて、説教タイムは一時休戦をむかえた。
今日のメニューは、私の大好物の山菜とキノコのごった煮。
いい香りにさっきまでの緊張の糸が切れたかのようにお腹が鳴った。
ふと故人の事を思い出す。
ごはんとか食べてないけど、一日ぐらい大丈夫だよね。
謝罪の意味と共に手を合わせ
「いただきます」
と丁寧にお辞儀をした。
食べ終わった食器を片付けた後、むすっとしているお父さんの説教が始まる前に逃げるようにして自分の部屋に入る。
心配してくれる事はありがたい事だけどちょっと過保護過ぎる気もする。
今日は何かと疲れる一日だった為、私はベッドに横になるとそのまま夢の国に連れて行かれた。
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