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梅桃桜(みはる)
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ソーホーズを利用した書き込み作戦が図に当たり、オミは『ペンの森』以外につくったアカウントを見直すことにしました。
とにかく読んでもらいたい。読んでさえもらえれば、絶対ファンがつく――と信じて疑わなかった彼は、「読んでさえもらえる見込みのない」サイトは退会することにしました。
サイトによって、ルビの入れ方や強調の仕方といったいわゆる「記法」が違ったりするので、転載時にたいそう苦労したことも思い出されましたが、読んですらもらえないサイトで、これ以上その苦労をすることを考えると、心が折れそうです。
利いたふうなことをいうなら「選択と集中」ってやつです。
『ペンの森』は固定のファンもついて、そこそこ順調に動いていましたが、ヒナが毎週のように「また新作書いちゃった」とデータを持って遊びにくるのが、オミはちょっと気がかりでした。
「数撃ちゃ当たるはもう古い!自信のあるのだけにして本数を絞った方が、閲覧に来た人も読みやすいと思うよ」
…なんて分別くさいことを、「麻績ひよこ」ことヒナに言えたら、どんなにいいかと思いますが、オミはざっと目を通し、「へえ、半獣と人間のラブコメ?かわいい話だね」などと言いつつ、ホイホイその場でアップしてしまいました。
ボキャブラリーが乏しく、空白が多く、字数も少な目。だから「さっとざっと読む」のには向いていました。
「自分の日記にでも書いて封印しとけよブス。こんなアタマ悪そうなの読みたくねーんだよ」
最近アクセスも伸び、コメント欄がにぎやかになってきたせいか、こういう下品な書き込みも増えましたが、作者の裁量で削除できるので問題ありませんし、あとはブロックするだけ。それを今まで何度も繰り返してきました。
こんなイジワルで口汚い人は、いったい実生活でどんなストレスを抱えているのでしょう。
性別も年齢も分からない、ミステリーマンアイコンの「Unknown」のことをあれこれ詮索しても仕方ないのですが、ふと気になって考えていくうちに、一つの禍々しい可能性が浮かびました。
(例えば「ソーホーズ」のスモールタスクで非承認になった人が、腹いせにやっているのでは…)
もちろん何一つ証拠はありませんが、これは基本的に常識があって温厚な(はずの)オミですら想像する程度の「悪意」です。
さらに疑り深い性格だったら、「承認された人の中にだって、サブアカウントを取って面白半分に書くこともあるのでは…」まで想像したかもしれませんが、それは「オミの知らない世界」の出来事です。
どこかの誰かが、自分の言葉で傷ついていることを想像して溜飲を下げる――などという空しい「楽しみ」が存在することなど、オミは一生知らないままでいてほしいものです。
+++
ヒナの書くものはいつもファンタジー仕立てで、そこに淡い恋愛エピソードが入ることもあったので、恋愛ものだけは、女性に特に好まれそうなサイト「Cherryberry」に転載していました。
そこで、「麻績ひよこ」の新作にいつも好反応を示してくれる、1人のユーザーがいました。
ペンネーム「梅桃桜」。どうやら“みはる”と読むようです。
学年は分かりませんが、自分たちと同じ中学生のようです。
言葉遣いが丁寧で、知性とユーモアがあり、ファンも多いようです。
麻績ひよこ――というより、管理人である「オミ」と意気投合し、SNSのダイレクトメールで、小説とはあまり関係のない話までかわすようになりました。
「すてきなペンネームですけど、どうして「みはる」なんですか?」
オミが質問すると、「母の出身地が「三春町」と書いて「みはるまち」と読むところなんですが、梅と桃と桜が同時に咲く、つまり三つの春が来るというのが名前の由来だと聞きました。それで素敵だなって思って」という答えが返ってきました。
それはオミにはあまりなじみのない県の小さな城下町でしたが、有名な枝垂桜の大きな木があって、観光スポットとしてなかなか人気のようで、外国から見にくる人もいるほどでした。
「梅桃桜さんはその桜を見たことがありますか?」
「写真とか映像でしか見たことないから行ってみたいんですけど、母も10年以上見ていないって言ってました」
オミも「麻績ひよこ」というペンネームについて尋ねられましたが、「友達の名前とかからテキトーに取って」という、本当にテキトーこの上ない回答しかできず、少し恥ずかしくなりました。
「そのお友達も小説書かれる方ですか?」
「いいえ、読むの専門です」
「読んでくださる方がいるから書こうって気になりますよね。いいお友達ですね」
梅桃桜はもちろん、そんなことを想像だにしていませんが、「いいお友達」という言葉は、まさにオミに対して言われているものです。
梅桃桜との会話には、いつもちょっとした発見や刺激がありました。
+++
オミが「話題作りに…」くらいの軽い気持ちで読んだ梅桃桜の小説は、本数こそ少ないものの、なかなか粒ぞろいに思えました。
文芸創作部を舞台にしたコミカルな青春群像劇を連載中で、梅桃桜作品の中でもダントツの人気を誇っているようです。オミも「正直、こういう話の方が読みやすい」と思って読んでいるうちに、知らず知らずにのめり込み、推しキャラまでできました。
「ひよこさんは、本当にそのキャラが実在するみたいな感想をくださるので、すごくうれしいけど、ちょっとプレッシャーも感じちゃいます」
書き込んだ感想にこんな返信が来て、オミは温かな気持ちになりました。
(麻績ひよこ――ヒナちゃんも、こんなふうにファンと交流したいと思っているのかな?
だとしたら、ヒナちゃんのためと言いながら、自分はヒナにひどいことをしているのではないか?)
こんな良心の呵責もないではありませんが、今の状況では、ヒナを表に出すことはできません。
その原因をつくったのは、ほかならぬオミです。
そのうち何とかしなければ…と思いつつ、どうにもできず、表面を取り繕って、「麻績ひよこ」サポーターの人たちの(空虚な)感想に、無難な返信をつけるのがやっとでした。
このやりとりをヒナも見ているかもしれないと思うと、少し胸が痛みましたが、今のところヒナ本人はそう気にしている様子もありません。
+++
ある日、紫と白の花の画像が梅桃桜から送られてきました。
「これ、“オダマキ”っていうそうです」
「恥ずかしいんだけど、麻績っていう字も読めなかったし、意味も分からなかったのでいろいろ調べたら、ここにたどりつきました」
「オダマキは漢字だと苧環で、麻績とほぼ同じ意味です。」
「糸を巻いて玉状または環状にしたもの」って書いてありました。それに似ているから、この植物は「オダマキ」と呼ばれているんですって」
「脳内で、この花に淡い黄色のひよこを寄り添わせたら、何だかキュンキュンしました。かわいいと思わない?」
オミはそれまでの10年少々の人生の中で、(家族以外では)ヒナだけが大切だという価値観でやってきました。
しかし、こんなDMを梅桃桜からもらうようになって、そんな価値観に多少「揺らぎ」が出てきたことを自覚し、それに戸惑いつつあります。
(もしかして、僕が探していた女の子は、ヒナちゃんではなくて…)
とにかく読んでもらいたい。読んでさえもらえれば、絶対ファンがつく――と信じて疑わなかった彼は、「読んでさえもらえる見込みのない」サイトは退会することにしました。
サイトによって、ルビの入れ方や強調の仕方といったいわゆる「記法」が違ったりするので、転載時にたいそう苦労したことも思い出されましたが、読んですらもらえないサイトで、これ以上その苦労をすることを考えると、心が折れそうです。
利いたふうなことをいうなら「選択と集中」ってやつです。
『ペンの森』は固定のファンもついて、そこそこ順調に動いていましたが、ヒナが毎週のように「また新作書いちゃった」とデータを持って遊びにくるのが、オミはちょっと気がかりでした。
「数撃ちゃ当たるはもう古い!自信のあるのだけにして本数を絞った方が、閲覧に来た人も読みやすいと思うよ」
…なんて分別くさいことを、「麻績ひよこ」ことヒナに言えたら、どんなにいいかと思いますが、オミはざっと目を通し、「へえ、半獣と人間のラブコメ?かわいい話だね」などと言いつつ、ホイホイその場でアップしてしまいました。
ボキャブラリーが乏しく、空白が多く、字数も少な目。だから「さっとざっと読む」のには向いていました。
「自分の日記にでも書いて封印しとけよブス。こんなアタマ悪そうなの読みたくねーんだよ」
最近アクセスも伸び、コメント欄がにぎやかになってきたせいか、こういう下品な書き込みも増えましたが、作者の裁量で削除できるので問題ありませんし、あとはブロックするだけ。それを今まで何度も繰り返してきました。
こんなイジワルで口汚い人は、いったい実生活でどんなストレスを抱えているのでしょう。
性別も年齢も分からない、ミステリーマンアイコンの「Unknown」のことをあれこれ詮索しても仕方ないのですが、ふと気になって考えていくうちに、一つの禍々しい可能性が浮かびました。
(例えば「ソーホーズ」のスモールタスクで非承認になった人が、腹いせにやっているのでは…)
もちろん何一つ証拠はありませんが、これは基本的に常識があって温厚な(はずの)オミですら想像する程度の「悪意」です。
さらに疑り深い性格だったら、「承認された人の中にだって、サブアカウントを取って面白半分に書くこともあるのでは…」まで想像したかもしれませんが、それは「オミの知らない世界」の出来事です。
どこかの誰かが、自分の言葉で傷ついていることを想像して溜飲を下げる――などという空しい「楽しみ」が存在することなど、オミは一生知らないままでいてほしいものです。
+++
ヒナの書くものはいつもファンタジー仕立てで、そこに淡い恋愛エピソードが入ることもあったので、恋愛ものだけは、女性に特に好まれそうなサイト「Cherryberry」に転載していました。
そこで、「麻績ひよこ」の新作にいつも好反応を示してくれる、1人のユーザーがいました。
ペンネーム「梅桃桜」。どうやら“みはる”と読むようです。
学年は分かりませんが、自分たちと同じ中学生のようです。
言葉遣いが丁寧で、知性とユーモアがあり、ファンも多いようです。
麻績ひよこ――というより、管理人である「オミ」と意気投合し、SNSのダイレクトメールで、小説とはあまり関係のない話までかわすようになりました。
「すてきなペンネームですけど、どうして「みはる」なんですか?」
オミが質問すると、「母の出身地が「三春町」と書いて「みはるまち」と読むところなんですが、梅と桃と桜が同時に咲く、つまり三つの春が来るというのが名前の由来だと聞きました。それで素敵だなって思って」という答えが返ってきました。
それはオミにはあまりなじみのない県の小さな城下町でしたが、有名な枝垂桜の大きな木があって、観光スポットとしてなかなか人気のようで、外国から見にくる人もいるほどでした。
「梅桃桜さんはその桜を見たことがありますか?」
「写真とか映像でしか見たことないから行ってみたいんですけど、母も10年以上見ていないって言ってました」
オミも「麻績ひよこ」というペンネームについて尋ねられましたが、「友達の名前とかからテキトーに取って」という、本当にテキトーこの上ない回答しかできず、少し恥ずかしくなりました。
「そのお友達も小説書かれる方ですか?」
「いいえ、読むの専門です」
「読んでくださる方がいるから書こうって気になりますよね。いいお友達ですね」
梅桃桜はもちろん、そんなことを想像だにしていませんが、「いいお友達」という言葉は、まさにオミに対して言われているものです。
梅桃桜との会話には、いつもちょっとした発見や刺激がありました。
+++
オミが「話題作りに…」くらいの軽い気持ちで読んだ梅桃桜の小説は、本数こそ少ないものの、なかなか粒ぞろいに思えました。
文芸創作部を舞台にしたコミカルな青春群像劇を連載中で、梅桃桜作品の中でもダントツの人気を誇っているようです。オミも「正直、こういう話の方が読みやすい」と思って読んでいるうちに、知らず知らずにのめり込み、推しキャラまでできました。
「ひよこさんは、本当にそのキャラが実在するみたいな感想をくださるので、すごくうれしいけど、ちょっとプレッシャーも感じちゃいます」
書き込んだ感想にこんな返信が来て、オミは温かな気持ちになりました。
(麻績ひよこ――ヒナちゃんも、こんなふうにファンと交流したいと思っているのかな?
だとしたら、ヒナちゃんのためと言いながら、自分はヒナにひどいことをしているのではないか?)
こんな良心の呵責もないではありませんが、今の状況では、ヒナを表に出すことはできません。
その原因をつくったのは、ほかならぬオミです。
そのうち何とかしなければ…と思いつつ、どうにもできず、表面を取り繕って、「麻績ひよこ」サポーターの人たちの(空虚な)感想に、無難な返信をつけるのがやっとでした。
このやりとりをヒナも見ているかもしれないと思うと、少し胸が痛みましたが、今のところヒナ本人はそう気にしている様子もありません。
+++
ある日、紫と白の花の画像が梅桃桜から送られてきました。
「これ、“オダマキ”っていうそうです」
「恥ずかしいんだけど、麻績っていう字も読めなかったし、意味も分からなかったのでいろいろ調べたら、ここにたどりつきました」
「オダマキは漢字だと苧環で、麻績とほぼ同じ意味です。」
「糸を巻いて玉状または環状にしたもの」って書いてありました。それに似ているから、この植物は「オダマキ」と呼ばれているんですって」
「脳内で、この花に淡い黄色のひよこを寄り添わせたら、何だかキュンキュンしました。かわいいと思わない?」
オミはそれまでの10年少々の人生の中で、(家族以外では)ヒナだけが大切だという価値観でやってきました。
しかし、こんなDMを梅桃桜からもらうようになって、そんな価値観に多少「揺らぎ」が出てきたことを自覚し、それに戸惑いつつあります。
(もしかして、僕が探していた女の子は、ヒナちゃんではなくて…)
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