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5章 そうだ!外へ行こう

103,クイック レベルアップ

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夜、布団の中でアウラと明後日に出発する事を話し明日は半日レベルアップして夕方から一緒に居ようと約束し眠りに着いた。

朝かなり早く目が覚め、時間を確認しレベル上げの装置を作りに『洞窟』に行こうと起き上がるとアウラも目が覚めてしまった。僕はアウラにまだ寝てて良い事と朝ごはんは僕の分は大丈夫な事を伝え携帯の目覚ましを設定して『洞窟』へ向かった。

『洞窟』でレベル上げを追い込む為にエメラルドを交換装置に注ぎ込みエンチャント瓶Lv0.5分を発射装置を地面から上に向けて3個設置しクロック回路(ONとOFFを交互に出力する回路)コレを最速で2発/秒の速度で射出してもらう様に作る。

近くにチェストを置いて発射装置と交換装置エンチャント瓶からのパイプを全て金パイプ加速パイプで放置で秒3レベル上がる事になる。交換装置へのエメラルド補充は莫大な錬金エネルギーからエメラルドを生産、その生産と補充をメイド達に任せて僕は武器等への能力不要でレベルを下げる作業をする。


レベルを下げるのは基本的にレベルが低い時の方がレベル上げる為の経験値が少なくなるってのがある。僕の場合もコレ、毎秒レベルが上がるけどゾンビやスケルトンが流れて来て倒した経験値も取得するので極力レベルを下げ経験値の効率よく取得しときたいのだ。

今日の追い込みで、『勇者の魂』を使えるようになりたい。僕は魔王がしっくりしすぎて勇者を使うにはレベルによる魂の成長が足りないらしい、有って困る物じゃないんだ。ならば取得して使えた方が良い。そして完成!8時になったので開始!



始めてから少し経って気が付いた……後方で毎秒瓶の割れ続ける音がとても五月蝿いうるさいって事を、携帯をアウラの所に置いてきてしまって曲が聞けない。付与した武器や防具はメイドに渡してチェストに種類分けで保管してもらい、昼のご飯時間まで無心で頑張った。

早めにお昼にして一旦発射装置の電源を切ってから、昨日大量に作って貰ったお弁当を食べ。16時まで頑張ろうと気合いを入れた時可愛らしい声が聞こえた。

「アクセル~お昼ご飯持ってきたよ!一緒に食べよぉ~」

ゲートの方を見るとアウラが布で包まれた四角い物を持って走ってきた所だった。今日の服装はまるで桜吹雪を切り取った様な白地にピンクの花弁が散りばめられているワンピースだった。カワイイかわいい(可愛い!)

瓶の音でイライラしてた僕の心は一瞬で消え去った!魔法の様だ。癒し魔法かな?近くに来たアウラを胡座あぐらの上に座らせて持って来てくれたお弁当を開いた。中身はサンドイッチで量は中々多かった……。重箱2段ギッチリ入ってる。

「こりゃ……多いね?アウラの分も入ってるんだよね?僕1人じゃ食べ切れないな」

「もちろんだよ。一緒に食べるの~ハイ!あ~ん」

先程昼を食べた僕だがこの『あ~ん』を拒む事はできなかったので口を開けてアウラからサンドイッチをいただいた。ちょいと苦しい……だが……アウラからの『あ~ん』だ。無理してでも胃袋に納める!と気合いを入れ直し2回目の昼ご飯を完遂した。


ご飯を食べ終わり、『洞窟』の拠点外で運動がてら採掘を30分ほど行い戻って来てまた発射装置を起動した。午後の部は午前とは違い胡座の上にアウラが居る。後方で瓶が割れてても気にならない。


しばらくはお昼ご飯の具材はどれが好きなのかなど他愛のない話をしていた。午前中はあんなに機械の様にしてた作業が今は、とても楽しく時折アウラを抱いて寝っ転がってみたりイチャイチャしてるのをメイド達が生暖かい目で見ていた。

だいたい2時間くらいたった頃だろうか……アウラが1点を見つめて動かなくなってしまった。どうしたのだろうと声を掛けても反応が無い、心配になって抱き寄せサティに解析を頼もうと考えてるとアウラから「スキルが手に入った」と言われ次は僕の時が少し止まった。
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