異世界へ行きたいと思ったら行けちゃった...～思い描いてたスキルを携えて～

4章洞窟生活 後編

86,過去の闇

目覚ましが鳴り起こされる……ここは昔の部屋？夢か？僕が起きて作業着来て慌ただしく出勤するのを見ていた＿＿上から自分の行動を追いかけ30分位で仕事場に着いた。

目を閉じると「おい！※※※君,今日の作業はこっちだ来い」え？こっちが夢じゃなくてあっちが夢？心地が良かったから夢だったのかな？

「はい、今行きます」今日は何をするのだろうベルトサンダー回転式布ヤスリを使って部品のバリ取り
※『バリ取り』金属などを切った時に発生する不要な突起を研磨する作業の事※

まず工場長が作業するソレを見て同じ事をしろと言う真似して頑張るけど4～50年以上やってる人と同じ様にはできない最初は何回も失敗したけど近くで専門の人や副工場長が中々上手くなったなと言ってくれて、やる気が出たがタバコを吸って帰って来た工場長に「なんでこんなに下手なんだ見たらできるだろ！」と怒られる。

もう一度やって貰って見せてもらう……新人目で見る少し下手だけど上手くできたと思うでも「俺のやった通りにやれ！」と怒られる。ソレを聞いて周りの誉めてくれた人も手の平を返す様に下手だ下手だと言い出す。悔しくて泣きそう目の前が暗くなる。

再び目を開けると最初の挨拶から＿＿コレは夢なのか？それとも出勤は無意識で今からスタートだった？今日は何をするのだろう。今日はネジ開けをするらしい……コレは下手や上手いって事はない工場長がコレをやれと言う、言われた通り始めるが……タバコを吸って帰って来たら「何やってんだ！俺はソレをやれとは言っていないぞ！」と怒られた。

さっきタバコ吸う前に自分で言ったのに忘れてる「すみませんでした」と謝って次の場所に行くことになる。先輩に仕事を教えてもらい作業しろと言われた。ちゃんとメモを取って作業をした。作業途中でまた工場長に「そんなやり方はこの工場ではやっていない、ちゃんと先輩のやり方をやれ」と言われメモを見せるすると

「ソレは先輩のやり方だこの俺のやり方をやれ」と見せられ真似しろと言われる……メモを取りソレ通りにやると先輩が帰って来て「なんで俺が教えた通りにやらないで勝手に変えてるんだ？」と「工場長にこっちのやり方でやれと言われた」と伝えるとあからさまに嫌な顔をされた。

暫くその方法でやるとまたタバコ帰りの工場長に「君は下手だな……なんで俺の言った通りにできない？」と違う方法を見せられた。先輩が工場長の後ろから着いてきてニヤけてた。嫌がらせかな？また目の前が暗くなる。

終わりの時間らしい今日は中掃除で機械を洗剤で掃除するらしい工業用洗剤は普通より強力だから手の皮が薄い僕は洗剤の酸性に勝てない、それでも素手で洗剤を使って掃除しろと言われる。機械を洗って掃除をする……少しづつ指が痛み出す夢じゃない……痛い！

またこの工場に戻って来てしまったのか？！掃除が終わると手が腫れている急いで手を洗うけど中和剤でもヌルヌルが取れない……水を無駄使いするなと怒られた。最後に全員に「お疲れ様でした」を言いに行くが無視される目の前が真っ暗になる。

目を明けると電車の中？携帯を見ると朝＿＿今日も仕事が始まるのか……作業前に工場長に怒られる「昨日帰りに何で誰にも挨拶せずに帰った？新人なら挨拶するのは当然だろ」

無視されたのに……してないことにされた。すみませんと謝る……今日はプレス機の操作……メモを録りながら説明を聞くと「メモを録らずに俺の作業を見ろ！」と怒られ終わった後に途中でやり方が分からないから聞くと「さっきメモを録ってたんだソレを見てやれ……もしかして何も書いてないのか？」と馬鹿にしたように言ってくる。

自分で録るなって言ったのに書いてないことを怒ってくる？胃が痛い……作業が終わった「次は何をしたら良いですか？」と聞く工場長は「君は言われないとできないのか？」と言う。違う人に「何かできることは有りますか？」と聞くと工場長に指示を仰げと言われる。しかたないから掃除をしてると工場長が「何も指示してないのに勝手にやるな」と言ってくる。

「では何かやることを下さい」と言うが返って来た答えは「俺が教えないと何も出来ないんだな！少しは自分で考えてやることを見つけろ！」と怒られる……お腹が痛い、皮膚が痛い、頭が痛い、痛み止めを飲んで耐える。

やったことのある仕事を工場長にやっても良いか聞く、ヤレと言われヤルと「俺はやっても良いとは言っていないぞ！」と怒られる！殺したい……！

数ヶ月同じ様な毎日……心が死にそうだ！死にたい……手首を切ろうとした痛くてできない……高いところから下を見た怖くなって落ちれない……薬を沢山飲んだ死ねなかった……。

目の前が暗くなる……目を開けると白い部屋入口も出口も無い白い四角い部屋……目の前には蝙蝠先輩……僕の後ろの台座には『ホチキス,＋ドライバー,スプーンプラスチック,まち針』が置いてある。

どうしたら良い？とりあえず殴ってみるグモッた声が聞こえ同じ様にまた立つ……自分をツネる……痛くない夢か……スプーンで片目をクリ抜き、まち針は沢山出てくる刺して爪を剥がしてホチキスで無数の穴を開け、ドライバーで滅多刺しにして殺した。次は……副工場長……台座には少し殺傷能力のある物が並ぶ……そうか＿＿殺す為の部屋夢か……。

ソコから副工場長→無視した奴→社長→社長婦人→社員数名→工場長の順で殺し続けた社員はいい人が居るけどそれも殺した。だんだん楽しくなってくる……。最後は工場長最も無残に残虐に先端からグチャグチャにしていく……いつの間にか白かった部屋は赤黒い血だらけの部屋になっていた。

目の前のゴミが事切れると目が覚める……。時計を見るとまだ3時間しか経っていない。スッキリしてるのに吐き気がやってくる……トイレで吐いた……。その後も数日毎にこの夢を見る白い部屋は殺したく無い人も登場させる…親…家族…友達…もちろん殺したい奴は確定で、だんだん心が死んでいくのが分かる……最後の日……仕事を辞めたでも僕はストレス性の皮膚病や胃腸炎,片目に病気,嘔吐,鬱を患って心が壊れてた。

病院で精神安定剤と睡眠薬を出され飲むと気持ちが良くなる……。白い部屋もそんなに見なくなる＿＿でも……時折思い出して殺す夢を見る、血溜まりに映る自分は何でこんなに笑顔なのだろう？

再び目の前が暗くなり目を開けると可愛い女の子達が心配そうに覗き込んで居た「ア……ウラ？エ……マ？」そう言うと2人は泣きながら昨日の昼過ぎ位から寝ちゃって起きなくて……夜頃から、うなされて悲鳴や『スミマセン』『死ね』『死にたい』『殺してくれ』『殺させろ』とブツブツ何度も言ってたと聞かされた。

何度も『治癒の実』のあらゆる部位を飲ませたのに効果無くて……熱が出てたりして心配してくれてた様だ。僕はなんの夢を見てた？昔の捨てたい記憶だった気がする。夢はどっち？混乱してるとアウラが頭突きをして来る……痛い、痛くて嬉しい……ソッと口にキスをしてくれる甘い……あの時死ななくて良かったと安心したらまた眠くなって……。

2人と共に僕は眠りに着いた。