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第三章 農民が動かす物語
親族襲来
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今現在僕とお父さんは、村の北門で到着を待っていた。
「ロイよ、大丈夫か?」
すると僕の肩に乗っていたコンが顔を覗き込んで言った。
今コンはおじいさん達がもしかしたらコンの事は知らないかもと思い、鳥の姿になっている。
「大丈夫だよ」
「ふむ、大丈夫であれば良いのだが、ロイにしては珍しく笑っておらんかった気がしてな」
「え、そう?」
そう言われて顔を触ってみるものの、意識したからか何時もの顔に戻っていた。
「うむ。最近は疲れておるようだったがまだ笑っておったからな、それ程までに心配なのか?」
「う~ん、どうなんだろう?」
「ふむ、まあすぐに戻ったのであればまだ大丈夫だろう」
コンはそう言うと門の向こうにある道を見る。
「それに、もうすぐ到着するようだ」
コンがそう言ってから大体10分程が経った頃、ようやく僕にもこちらへと向かう牛馬車が目に入る。
それは王都から僕を迎えに来た牛馬車と同じような形をしている人を乗せるための物で、重量が増え過ぎない為に材質は木のはずだけど、そうとわからないぐらい真っ白な塗料を塗られた牛馬車に金色の模様で丁寧に装飾された牛馬車はとても綺麗だった。
その牛馬車は門の前まで来ると、中から2人の年配の夫婦が降りてきた。
2人は60近くだろうと思うけど背筋がしゃんと伸びていて、特におじいさんの方は体つきが細めだけど結構ガッシリしている強面の人だった。
それとは対象的におばあさんの方はにこやかに笑っていて一見優しそうに見えたけど、目を合わせると何処か怖くてすぐに逸らしてしまった。
白地のシャツに茶色の革のジャケットというとても地味な服を着ていたけど、その服は僕が着るような少しごわつく物ではなく、とても滑らかそうな生地は高いものだとすぐにわかる。
「ゼン」
その降りて来た年配の男性……僕のおじいさんがお父さんの名を呼んだ。
「親父……」
もう10年以上は会っていなかった親との再会に、お父さんは複雑な顔でそう言った。
そしておじいさんはコチラへと歩いて……僕の右肩に手を乗せた。
「君が儂の孫のロイか?」
「え、は、はい」
おじいさんがお父さんを気にする様子もなくそう話しかけて来たことに戸惑う。
「君の事は王都でよく聞く。今は君が開発したと言う揚げパンだが、何処に販売しても非常に売れ行きが良くてな」
僕とおじいさんのすぐ側で、お父さんはその光景にどうしたらいいのかと戸惑っていた。
「それと君があの有名な混沌竜と契約している事も知っておるぞ」
そう言って笑うおじいさん。
「ロイや、こんな所で立ち話をするのは疲れますし、家へ案内しては貰えますか?」
そこへ今まで入村の手続きをしていたおばあさんが微笑みながら言った。
「そうじゃな、孫よ案内して貰えんか」
おじいさんもそれがいいとばかりに頷く。
その、あまりに徹底したお父さんの無視にどうしたらいいのかとお父さんとおじいさんを交互に見る。
「儂がアヤツのことを無視しておるのがそんなに気になるか?」
それに気づいたらしいおじいさんは、どこか渋々と言った様子で不機嫌そうな顔になる。
「はい」
僕はその事を素直に認めると、おじいさんはため息をつく。
「アヤツにはバートン家の跡継ぎとして、儂らが散々金に時間に労力をかけてきたというのに、その全てを無駄にしおったのだ。その後一度だけチャンスをくれてやったにも関わらず、ここに居残る事を決めたのだ。今更何を話す事がある」
おじいさんはそう冷たく言い放つ。
「さぁ、早く案内してはくれぬか?」
「はい……」
僕はそう頷くと、村の門を潜って中に入る。
「ふむ、やはりそこらの村と何も変わらぬな」
「そうですねぇ、元、私達の息子がこの様な場所に住むなんて」
入った途端におじいさんとおばあさんがそう言い放つ。
「確かこの村は野菜中心の出荷であったはずだが、この様な場所で作れるものなど儂らが口にするには値しないな」
更に、おじいさんがそう言った。
ギリィ、とその言葉を聞いた瞬間、何かよくわからない感情が湧き上がって来て、僕は強く歯を噛みしめていた。
(……何でだろ?)
今、何でそんなことをしたのかわからなかった僕は、何も言わずに家まで歩く。
「まあ南の村の野菜は庶民からの売上は良いのだがな。儂らや貴族なんかはここのように状態の悪い実のみを落として全て育てるのではなく、1つの苗に数個だけを残して全て落として育てた高級品を食べるのだよ」
そんな事に気付かないおじいさんは話を続ける。
それは僕がこの村を出てバートン家に来た方がより良い生活が出来ると言いたいんだとは思う。
それから少しするとすぐに家に着いてしまった。
小さな村だから仕方ないけど、これからこの人達と話す事がとても不安で仕方なかった。
これからの話次第で僕の人生だけではなく、家族皆の人生がを左右する。
僕はこの村を出るつもりはないことを、ちゃんと伝えなければと思い直す。
(僕はこの村と、この村の皆との生活が大好きだから)
「ロイよ、大丈夫か?」
すると僕の肩に乗っていたコンが顔を覗き込んで言った。
今コンはおじいさん達がもしかしたらコンの事は知らないかもと思い、鳥の姿になっている。
「大丈夫だよ」
「ふむ、大丈夫であれば良いのだが、ロイにしては珍しく笑っておらんかった気がしてな」
「え、そう?」
そう言われて顔を触ってみるものの、意識したからか何時もの顔に戻っていた。
「うむ。最近は疲れておるようだったがまだ笑っておったからな、それ程までに心配なのか?」
「う~ん、どうなんだろう?」
「ふむ、まあすぐに戻ったのであればまだ大丈夫だろう」
コンはそう言うと門の向こうにある道を見る。
「それに、もうすぐ到着するようだ」
コンがそう言ってから大体10分程が経った頃、ようやく僕にもこちらへと向かう牛馬車が目に入る。
それは王都から僕を迎えに来た牛馬車と同じような形をしている人を乗せるための物で、重量が増え過ぎない為に材質は木のはずだけど、そうとわからないぐらい真っ白な塗料を塗られた牛馬車に金色の模様で丁寧に装飾された牛馬車はとても綺麗だった。
その牛馬車は門の前まで来ると、中から2人の年配の夫婦が降りてきた。
2人は60近くだろうと思うけど背筋がしゃんと伸びていて、特におじいさんの方は体つきが細めだけど結構ガッシリしている強面の人だった。
それとは対象的におばあさんの方はにこやかに笑っていて一見優しそうに見えたけど、目を合わせると何処か怖くてすぐに逸らしてしまった。
白地のシャツに茶色の革のジャケットというとても地味な服を着ていたけど、その服は僕が着るような少しごわつく物ではなく、とても滑らかそうな生地は高いものだとすぐにわかる。
「ゼン」
その降りて来た年配の男性……僕のおじいさんがお父さんの名を呼んだ。
「親父……」
もう10年以上は会っていなかった親との再会に、お父さんは複雑な顔でそう言った。
そしておじいさんはコチラへと歩いて……僕の右肩に手を乗せた。
「君が儂の孫のロイか?」
「え、は、はい」
おじいさんがお父さんを気にする様子もなくそう話しかけて来たことに戸惑う。
「君の事は王都でよく聞く。今は君が開発したと言う揚げパンだが、何処に販売しても非常に売れ行きが良くてな」
僕とおじいさんのすぐ側で、お父さんはその光景にどうしたらいいのかと戸惑っていた。
「それと君があの有名な混沌竜と契約している事も知っておるぞ」
そう言って笑うおじいさん。
「ロイや、こんな所で立ち話をするのは疲れますし、家へ案内しては貰えますか?」
そこへ今まで入村の手続きをしていたおばあさんが微笑みながら言った。
「そうじゃな、孫よ案内して貰えんか」
おじいさんもそれがいいとばかりに頷く。
その、あまりに徹底したお父さんの無視にどうしたらいいのかとお父さんとおじいさんを交互に見る。
「儂がアヤツのことを無視しておるのがそんなに気になるか?」
それに気づいたらしいおじいさんは、どこか渋々と言った様子で不機嫌そうな顔になる。
「はい」
僕はその事を素直に認めると、おじいさんはため息をつく。
「アヤツにはバートン家の跡継ぎとして、儂らが散々金に時間に労力をかけてきたというのに、その全てを無駄にしおったのだ。その後一度だけチャンスをくれてやったにも関わらず、ここに居残る事を決めたのだ。今更何を話す事がある」
おじいさんはそう冷たく言い放つ。
「さぁ、早く案内してはくれぬか?」
「はい……」
僕はそう頷くと、村の門を潜って中に入る。
「ふむ、やはりそこらの村と何も変わらぬな」
「そうですねぇ、元、私達の息子がこの様な場所に住むなんて」
入った途端におじいさんとおばあさんがそう言い放つ。
「確かこの村は野菜中心の出荷であったはずだが、この様な場所で作れるものなど儂らが口にするには値しないな」
更に、おじいさんがそう言った。
ギリィ、とその言葉を聞いた瞬間、何かよくわからない感情が湧き上がって来て、僕は強く歯を噛みしめていた。
(……何でだろ?)
今、何でそんなことをしたのかわからなかった僕は、何も言わずに家まで歩く。
「まあ南の村の野菜は庶民からの売上は良いのだがな。儂らや貴族なんかはここのように状態の悪い実のみを落として全て育てるのではなく、1つの苗に数個だけを残して全て落として育てた高級品を食べるのだよ」
そんな事に気付かないおじいさんは話を続ける。
それは僕がこの村を出てバートン家に来た方がより良い生活が出来ると言いたいんだとは思う。
それから少しするとすぐに家に着いてしまった。
小さな村だから仕方ないけど、これからこの人達と話す事がとても不安で仕方なかった。
これからの話次第で僕の人生だけではなく、家族皆の人生がを左右する。
僕はこの村を出るつもりはないことを、ちゃんと伝えなければと思い直す。
(僕はこの村と、この村の皆との生活が大好きだから)
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