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台湾での生活

臭豆腐の試練

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 台湾人の好きなもの。

 甘いもの。南国系は甘い味付け好きだよね。最近はクラッカーに葱とミルクキャラメル挟んだお菓子が人気の模様。なんで葱入れたし?って思うけど、味は悪くない。歯にはくっつくので食べるときは要注意。

 豆乳。牛乳が高いからってのもあるのかも。素食な方は飲まないしね。

 そして、


 臭豆腐チョウドウフ


 読んで字の如く、とてつもなく臭い豆腐である。

 調理する前から臭い。煮ても焼いても何しても臭い。大抵の日本人からすると食べ物かどうかも怪しい香りを発する物。

 そして、台湾人はこれを外人に食べさせるのが凄く好き。

 うむ、迷惑です。

 反応が面白いからって食べさせない!

 且つ、その様子を動画に撮らない様に!

 例に漏れず、奥様一家も我等に臭豆腐食べさせるのが好き。特に旦那様な。

 一緒にご飯食べに行くと高確率で頼み、漏れなく食べさせられる。

 臭いさえ我慢すれば味事態は大丈夫といえば大丈夫。食べられない事はない。我慢すれば。大事なので、もう一度言います。我慢すれば!

 しかしながら、口に入れた瞬間に鼻に抜けるかほりに脳が咀嚼を拒む。

 緊急事態発生エマージェンシー!口内に毒物侵入!飲み込むな!

 とばかりに、咽が締まる。

 いや、口内にある方がキツいからさっさと飲み込みたい!

 思考と本能の解離が発生。

 店によって臭いと味がちょっとずつ違うので、食べられなくはない店も勿論ある。しかし、大抵の店は噛んだ瞬間に汁と共に広がる臭いで脳が飲み込むことを拒絶する。
 頼む前に、もう要らんって言ってるのを聞いてください。
 笑顔も消えんで、ほんまに!

 何より恐ろしいのは、奥様と息子様は殆ど食べない事。お前ら、ほんまは好きちゃうやろ?と、心が荒む。


 今一番恐ろしいこと。それは…


 「今度臭豆腐の専門店行きましょう!」


 と言われていること。

 臭豆腐麺食べさせられるらしい。 
 具は臭豆腐のみの麺。イコール逃げ場がない!

 何の拷問だよ。殺す気か!?

 その日が永遠に来ないことを祈りたい。
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