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第三十一話 「裸の目覚め」~静穏な女王の朝~
しおりを挟むチュキュ・・・チュキュ・・・
歌うような可愛らしい雲雀のさえずりに起こされた女王ソフィア。
「・・・・う・・・うんっ・・・わ、私っ・・・」
「おはようございます!ソフィア様っ!」
可愛らしい双子は、既に故郷の王室の正装である、黒と白を基調にしたタキシード風のオシャレな制服を着て、女王の為にモーニングティーを淹れている最中であった。
・・・・私っ・・・・裸のままっ・・・寝てしまったの?・・・・・。
心地よい眠りから覚めて、はっきりしてきた頭で昨日の夜のことを回想する。
・・・・わ、私っ・・・二人の指で愛してもらって・・・失神して・・・そのまま眠ってしまったのね・・・・。
双子の兄弟が綺麗に掃除したとは言え、彼女の太腿の下あたりは少し湿り気が残り、かすかなアンモニア臭が漂っている。
・・・・ええっ?・・・私ったら・・・お漏らししちゃったのっ?
「・・・・ソフィア様っ、朝の紅茶でございます!着替えられたら、侍女を呼んで朝食を用意して貰いますねっ!」
「・・・・あっ、ありがとう・・・・アルシュ、ロルシュ・・・・」
ソフィアは、昨日の夜の事をこの双子の兄弟に聴きたくなった。
「・・・・ね、ねえっ・・・・昨日の私・・・・どうなってしまったのかしら・・・・なんかそのまま眠ってしまったみたいで・・・・あんまり覚えていないの・・・・わ、私、お漏らししちゃったのっ?」
アルシュとロルシュが顔を見合わせてクスクスと笑う。
「・・・・ソフィア様っ、昨日のことはもういいんですよっ!もう今日が始まっているです!今日もソフィア様はスケジュールがイッパイなんですからねっ!」
天にも昇るような強烈なアクメで失禁し、そのまま眠ってしまった自分の後始末を、この双子の兄弟がしてくれたことをソフィアは理解した。
「・・・・あ、ありがとうっ・・・・アルシュ、ロルシュ・・・・」
真っ赤になって照れるソフィア。
「女王陛下、朝餐のご用意が出来ております・・・」
彼女が着替えたところで、ドアをノックして侍女が呼びに来る。
アルシュとロルシュが、事前に女王の朝の身支度終えるタイミングで朝食を用意してもらうよう手筈を整えていたのだろう。
・・・・今朝の女王ソフィアは、なぜか身体が軽く、頭がスッキリしている気がした。
いつものドンヨリとした倦怠感、そして考えが纏まらないようなボンヤリとした麻痺感を、今朝に限って感じないのである。
・・・・いつものように二人と激しいセッ〇スをしないで、一回イッてすぐに寝ちゃったせいかしら・・・・。
ソフィアはそんなふうに考えたが、ふと重要な事に気がついたのだった。
・・・・そう言えば、昨日はあのコ達の精液を・・・一度も注がれなかった・・・ちょっと、残念かな・・・・うふっ♥私ったら、朝からこんな事を考えてっ・・・イケナイ女王ねっ♥
一人笑いのソフィア・・・・。
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