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10 特技です

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「ロア。2人をテストしてやれ。おれは仕事に戻る」

「おっけー、任せてよ」

 レギオスさんが席を外し、残されたロアくんによる入団テストが始まった。

「まずは簡単な質問からだね。2人とも何か特技はある?」

 ロアくんの質問にパパが得意げに答える。

「特技か……オレもリュカも全属性の最上級魔法が使える……」

「ぜ、全属性? 冗談だよな……?」

 ぜんぜんピンときてないみたい。

 ニンゲンからしたら全属性なんて使えて当たり前なのかも、他にニンゲンに認められそうな特技ってあったかなぁ。

 ……そうだ。パパとの地獄の特訓の成果で全属性の魔法を極めた時に、精霊の力を借りれる様になったんだった。

「はーい。私は全属性の他に精霊魔法も使えるよ」

「言い忘れていたが……オレは口から火を吹ける……」

 精霊魔法に火炎放射。これにはロアくんも頬をひきつらせていた。

「精霊魔法? 口から火⁇ お前ら魔法ってものを勘違いしてるんじゃないの……?」

 これでも認められてない……もしかしたらニンゲンってもっと恐ろしい力を持ってるのかな……。

「ハァ……まっ、口だけならどうとでも言えるし、実際に実力を見てみれば分かるか。外に行くぞ」



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