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異国での決意
最終回(ちょっと★)
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俺は今、無人島に住んでいる。
あれから長老は俺の封印を解いてくれた。みなぎる魔力と痛みが襲いかかり、一週間寝込んでしまった俺はそのままエリアスんちの別荘に連れていかれた。
ここは元はフィリックスの家がリゾート開発に買った島だけど、有害ガスが出るところや火山も活動したりしなかったりで危険箇所があり困っていたところをエリアスが買い上げたのだそうだ。それにエリアスの実家が隠れ家に幸いだと建物を建てた。危険箇所もへったくれもないハンター一家には人の近づかないここがお気に入りなのだそうだ。
確かに海はめちゃくちゃ美しく、手付かずの自然に包まれた、ずっと見惚れて立ち尽くすほど美しい島だ。
この島が俺たちの愛の巣になった。
人がいないことに気をよくしたエリアスとフィリックスにはよくビーチで抱かれ、滝で抱かれ、やる気甚だしく俺はちょっと困っている。
「二週間おあずけくらったからな…」
「新婚初夜できなかったし…」
これずっと言われてるけど、結婚してからもう3ヶ月たってるんだよ!?
指輪の光る左手の薬指で俺の顎を持ち上げながらエリアスがキスをした。
「ふ…んっ?んんっ」
後ろからフィリックスが俺に入ってきた。
ここはプライベートビーチ。遠くでラース、カイザー号、オリオン号が海で遊んでいる。
高くそびえる大きな崖からカイザー号が海面に飛び降りて爆発のような音がした。腹うちしてんなあれ…。
そんなツッコミもエリアスに塞がれてるからできないんだけど。
自由すぎない?この生活…。あれからガラやルーカス号、ドラゴン族のオスカーをエリアスから返された俺はそれを抱き締めて謝った。彼らは笑って許してくれたけど、少々拗ねられた。
「あ、やっ…フィリッ…んっ…」
フィリックスの動きが速くなり、俺の体がビクンと跳ねた。エリアスはそんな俺の喘ぎもすくいとるように前から攻めてくる。
その時、遠くで爆音がして沖でなにかが爆発する。
見ると、ヘラクレス号がアンディを乗せてこちらに飛んでくるのが見えた。
「ち、邪魔しやがってアンディ…」
エリアスが忌々しそうに舌打ちをする。ビーチに着陸したアンディは波打ち際まで来ていちゃこく俺たちを面白そうに眺めていた。
「新婚邪魔してすまないな」
「すまないと思ってんなら予告してから来いよな…」
「えー、いいの?魔族の臭いがぷんぷんする魔物退治してやったんだぜ?」
「そうなの!?」
水の中で下半身は見えてないけどフィリックスに抱かれっぱなしの俺が驚くと、アンディが苦笑した。
「ね…フィリックス、いこ?」
俺が浜辺に行こうと後ろを振り向いて話しかけると、俺の中のフィリックスが増量した。
「なっ!?」
フィリックスが俺に巻き付くように抱き締めると一気に海中に潜り、俺を抱えて深みに連れていく。
そっちいくって言ったんじゃねぇーーーー!家に帰ろうって言ったつもりなのにぃ!
そしてアンディやエリアスからは遠く離れた岩場に連れ込まれて一気にガン攻めをくらった。
「あっ…ん、ああぁ…っく…ぅ…んっ」
喘ぎも堪えられない快感に乱されていく。
止められなかったんだなフィリックス…。いつも穏やかでエリアスの一歩後ろで控えてる彼は、実は熱い男だったりする。怒るとおそらくはエリアスより怖い。あっちもエリアスより熱く激しい…。だからエリアスが一目も二目も置いて側にいるのがわかる気がする。お互いに無いものを持ち合わせている最高の相棒なんだろうな、好きな人まで一緒だし…。
「愛してる…シン…」
フィリックスが俺の中で弾け、グズグズになって岩場で脱力する俺の耳元で低い声で囁いた。
しばらくイチャイチャしながら休んだ俺たちは家に戻ってシャワーを浴び、応接間で会議中のエリアスとアンディのもとへ向かった。ドラゴンたちは島で放し飼いをしているから気ままに帰ってくる。ここは俺たちにとって本当のパラダイスだった。
「おー、おかえり」
「アンディ久しぶり~」
ドアを開けた瞬間、アンディの笑顔がこちらに向いた。
陛下の護衛騎士として王宮勤めのアンディは時折ここに遊びに来る。そして貴族や王族の依頼を持ってきてくれるハンター仕事の仲介も担っているのだった。
俺たち3人はハンターとして着々と成功している。仲介は主にこのアンディ、そしてエリアスの兄ダリウスや両親が自分でできない依頼を回してくれたりする。
この間はラースと俺が遠い山の火口に咲く、治癒に効くという魔力のある花の依頼を受けて取ってきた。俺の冷凍系の魔法と、狭い火口でも入れる華奢なラースの力を充分に発揮できる最良の仕事だった。
エリアスやフィリックスは主に魔物退治をやっている。チートな彼らは派手に暴れているようだ。
異次元の狭間でドラゴン族の手解きは受け続けている。ジュールは最近、恋人の生まれ変わりに会えたらしく一緒に住んでいるそうだ。あの部屋で優しいジュールと仲睦まじく暮らしているんだろうな…。そのうち二人で勇者としてまた冒険を始めるつもりだと幸せそうに話してくれた。
みんな、幸せになればいいな。
俺は時折、この世界に住むはぐれ魔族に狙われることもある。だけど魔力が戻り、みんなに守られているからさほど痛手は被ってはいない。父ちゃんから送られた魔族よけのネックレスが首から下がっている。
なんか、ジャラジャラですな俺…。装飾品なんて一切持たなかったのに、ピアスに指輪にネックレス…結婚指輪なんて二本だ。
チンケな容姿がこのアイテムに到底合わないので俺は髪を伸ばし始めた。ちょっとは大人っぽくなりたいもん。
この二人に似合うような人になりたい。
俺の大好きな、エリアスとフィリックス。
そしてラース。
ハンターとして他人の依頼品を集める稼業になったけれど、俺にだって欲しいものはある。
それは。
エリアスとフィリックスの愛の言葉とキス。
ラースが大好きって俺を抱き締めてくれること。
もう持ってるけど永遠に欲しい。
「シン」
不意に呼ばれて振り向くとエリアスが口を奪った。離れるとすぐにフィリックスにも。ちゅっ、とリップ音をさせて離れると二人は走り出した。
「ほら、出発するぞ、アンディからの依頼を受けた。日没までに帰りたいから早いほうがいい」
「え、どこいくの!?」
「ここから少し離れた島の近くの海底に、握りこぶしほどの大きな真珠があるらしい。そこは魔物がうようよしてる地域らしくて誰も取れないんだそうだ。そう遠くないしドラゴンで潜る。ある王族からの依頼だし、ふっかけてやったが快諾された」
新しい依頼か…今度は3人の仕事。
素敵だな。王宮勤めの竜騎士ではなくなったけれど、二人はハーフドラゴンの俺に仕える、俺だけの竜騎士としての誓いも立ててくれた。
俺だけの竜騎士。
二人の背中を追いながら俺は走っていく。
「ラース!」
ビーチで遊んでいたラースに飛び乗って背中に抱きつき、その匂いを思い切り胸に吸い込んだ。俺のドラゴン、大切なラース。
カイザー号とオリオン号がエリアスとフィリックスを乗せて翼を大きく広げる。ラースも美しい青い翼を広げ、一気に島の上空へ飛び上がると二匹の後に続く。ビーチにはヘラクレス号が満足そうに俺たちを見上げていた。
これからも、こうやって俺の人生が続くんだ。
愛してる人と一緒に。
これからも。ずっとね。
END
読んでくださってありがとうございました。たくさんのお気に入り、読んでくださった方、毎日とても嬉しかったです。
私にとってこのお話はすごく思い入れのあるものになりました。
3人を見守ってくださってありがとうございました。
あいえだけい。
あれから長老は俺の封印を解いてくれた。みなぎる魔力と痛みが襲いかかり、一週間寝込んでしまった俺はそのままエリアスんちの別荘に連れていかれた。
ここは元はフィリックスの家がリゾート開発に買った島だけど、有害ガスが出るところや火山も活動したりしなかったりで危険箇所があり困っていたところをエリアスが買い上げたのだそうだ。それにエリアスの実家が隠れ家に幸いだと建物を建てた。危険箇所もへったくれもないハンター一家には人の近づかないここがお気に入りなのだそうだ。
確かに海はめちゃくちゃ美しく、手付かずの自然に包まれた、ずっと見惚れて立ち尽くすほど美しい島だ。
この島が俺たちの愛の巣になった。
人がいないことに気をよくしたエリアスとフィリックスにはよくビーチで抱かれ、滝で抱かれ、やる気甚だしく俺はちょっと困っている。
「二週間おあずけくらったからな…」
「新婚初夜できなかったし…」
これずっと言われてるけど、結婚してからもう3ヶ月たってるんだよ!?
指輪の光る左手の薬指で俺の顎を持ち上げながらエリアスがキスをした。
「ふ…んっ?んんっ」
後ろからフィリックスが俺に入ってきた。
ここはプライベートビーチ。遠くでラース、カイザー号、オリオン号が海で遊んでいる。
高くそびえる大きな崖からカイザー号が海面に飛び降りて爆発のような音がした。腹うちしてんなあれ…。
そんなツッコミもエリアスに塞がれてるからできないんだけど。
自由すぎない?この生活…。あれからガラやルーカス号、ドラゴン族のオスカーをエリアスから返された俺はそれを抱き締めて謝った。彼らは笑って許してくれたけど、少々拗ねられた。
「あ、やっ…フィリッ…んっ…」
フィリックスの動きが速くなり、俺の体がビクンと跳ねた。エリアスはそんな俺の喘ぎもすくいとるように前から攻めてくる。
その時、遠くで爆音がして沖でなにかが爆発する。
見ると、ヘラクレス号がアンディを乗せてこちらに飛んでくるのが見えた。
「ち、邪魔しやがってアンディ…」
エリアスが忌々しそうに舌打ちをする。ビーチに着陸したアンディは波打ち際まで来ていちゃこく俺たちを面白そうに眺めていた。
「新婚邪魔してすまないな」
「すまないと思ってんなら予告してから来いよな…」
「えー、いいの?魔族の臭いがぷんぷんする魔物退治してやったんだぜ?」
「そうなの!?」
水の中で下半身は見えてないけどフィリックスに抱かれっぱなしの俺が驚くと、アンディが苦笑した。
「ね…フィリックス、いこ?」
俺が浜辺に行こうと後ろを振り向いて話しかけると、俺の中のフィリックスが増量した。
「なっ!?」
フィリックスが俺に巻き付くように抱き締めると一気に海中に潜り、俺を抱えて深みに連れていく。
そっちいくって言ったんじゃねぇーーーー!家に帰ろうって言ったつもりなのにぃ!
そしてアンディやエリアスからは遠く離れた岩場に連れ込まれて一気にガン攻めをくらった。
「あっ…ん、ああぁ…っく…ぅ…んっ」
喘ぎも堪えられない快感に乱されていく。
止められなかったんだなフィリックス…。いつも穏やかでエリアスの一歩後ろで控えてる彼は、実は熱い男だったりする。怒るとおそらくはエリアスより怖い。あっちもエリアスより熱く激しい…。だからエリアスが一目も二目も置いて側にいるのがわかる気がする。お互いに無いものを持ち合わせている最高の相棒なんだろうな、好きな人まで一緒だし…。
「愛してる…シン…」
フィリックスが俺の中で弾け、グズグズになって岩場で脱力する俺の耳元で低い声で囁いた。
しばらくイチャイチャしながら休んだ俺たちは家に戻ってシャワーを浴び、応接間で会議中のエリアスとアンディのもとへ向かった。ドラゴンたちは島で放し飼いをしているから気ままに帰ってくる。ここは俺たちにとって本当のパラダイスだった。
「おー、おかえり」
「アンディ久しぶり~」
ドアを開けた瞬間、アンディの笑顔がこちらに向いた。
陛下の護衛騎士として王宮勤めのアンディは時折ここに遊びに来る。そして貴族や王族の依頼を持ってきてくれるハンター仕事の仲介も担っているのだった。
俺たち3人はハンターとして着々と成功している。仲介は主にこのアンディ、そしてエリアスの兄ダリウスや両親が自分でできない依頼を回してくれたりする。
この間はラースと俺が遠い山の火口に咲く、治癒に効くという魔力のある花の依頼を受けて取ってきた。俺の冷凍系の魔法と、狭い火口でも入れる華奢なラースの力を充分に発揮できる最良の仕事だった。
エリアスやフィリックスは主に魔物退治をやっている。チートな彼らは派手に暴れているようだ。
異次元の狭間でドラゴン族の手解きは受け続けている。ジュールは最近、恋人の生まれ変わりに会えたらしく一緒に住んでいるそうだ。あの部屋で優しいジュールと仲睦まじく暮らしているんだろうな…。そのうち二人で勇者としてまた冒険を始めるつもりだと幸せそうに話してくれた。
みんな、幸せになればいいな。
俺は時折、この世界に住むはぐれ魔族に狙われることもある。だけど魔力が戻り、みんなに守られているからさほど痛手は被ってはいない。父ちゃんから送られた魔族よけのネックレスが首から下がっている。
なんか、ジャラジャラですな俺…。装飾品なんて一切持たなかったのに、ピアスに指輪にネックレス…結婚指輪なんて二本だ。
チンケな容姿がこのアイテムに到底合わないので俺は髪を伸ばし始めた。ちょっとは大人っぽくなりたいもん。
この二人に似合うような人になりたい。
俺の大好きな、エリアスとフィリックス。
そしてラース。
ハンターとして他人の依頼品を集める稼業になったけれど、俺にだって欲しいものはある。
それは。
エリアスとフィリックスの愛の言葉とキス。
ラースが大好きって俺を抱き締めてくれること。
もう持ってるけど永遠に欲しい。
「シン」
不意に呼ばれて振り向くとエリアスが口を奪った。離れるとすぐにフィリックスにも。ちゅっ、とリップ音をさせて離れると二人は走り出した。
「ほら、出発するぞ、アンディからの依頼を受けた。日没までに帰りたいから早いほうがいい」
「え、どこいくの!?」
「ここから少し離れた島の近くの海底に、握りこぶしほどの大きな真珠があるらしい。そこは魔物がうようよしてる地域らしくて誰も取れないんだそうだ。そう遠くないしドラゴンで潜る。ある王族からの依頼だし、ふっかけてやったが快諾された」
新しい依頼か…今度は3人の仕事。
素敵だな。王宮勤めの竜騎士ではなくなったけれど、二人はハーフドラゴンの俺に仕える、俺だけの竜騎士としての誓いも立ててくれた。
俺だけの竜騎士。
二人の背中を追いながら俺は走っていく。
「ラース!」
ビーチで遊んでいたラースに飛び乗って背中に抱きつき、その匂いを思い切り胸に吸い込んだ。俺のドラゴン、大切なラース。
カイザー号とオリオン号がエリアスとフィリックスを乗せて翼を大きく広げる。ラースも美しい青い翼を広げ、一気に島の上空へ飛び上がると二匹の後に続く。ビーチにはヘラクレス号が満足そうに俺たちを見上げていた。
これからも、こうやって俺の人生が続くんだ。
愛してる人と一緒に。
これからも。ずっとね。
END
読んでくださってありがとうございました。たくさんのお気に入り、読んでくださった方、毎日とても嬉しかったです。
私にとってこのお話はすごく思い入れのあるものになりました。
3人を見守ってくださってありがとうございました。
あいえだけい。
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