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伝説のゆくえ

★お礼をしたくて

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無事に王宮にも戻ってこれて、オスカーというドラゴン族まで味方になった。これからオスカーは長く生き続けすぎたので指輪の中でゆっくりするらしい。俺の指越しに俺の体温を感じながら、必要があるとき以外は眠るのだそうだ。そのオスカーの指輪は、寝るときは外している。ゴツいんだもん…。

夜になり、部屋で風呂から上がったフィリックスが上裸のままで腕を見ていた。うっすら残る傷跡は、オスカーから俺を庇った時についたものだ。オスカーの治癒で治ったけれど、まだ痕は残っている。

「ごめんなさい…」

俺は部屋でフィリックスに詫びた。俺が考えなしに戦闘のど真ん中に突っ込んだから。エリアスが瞬時にかばって、それを庇ってついた傷。結果的にはオスカーの目を覚ますことになり、彼を味方にできたけど、それは結果論にすぎない。命を軽く見て怪我を負わせたことに変わりはない。

俺は涙目でその傷にそっと触れた。肘から手首にかけて斜めにざっくり裂かれた傷。俺は目の前が滲んできた。

「ん?いいんだ、シンさえ無事なら」
「ねえ、フィリックス…。俺、フィリックスに迷惑ばっかりかけてるね…」
「…迷惑なんて思ってないぞ?シンのそばにいたいだけだ。こら、泣くな」

フィリックスがそっと俺の唇を塞いだ。優しいキス。俺は目を閉じて彼を受け入れていく。

フィリックスの唇は柔らかくて気持ちいい。俺を溶かして癒していくんだ。

「なんでそんな大事にしてくれんの…俺はそんないいところなんか無いのに」

俺は目を伏せて俯いた。フィリックスの指がその顎を掴んで持ち上げて引き寄せる。また唇が近づいてきて、触れる前にフィリックスが囁いた。

「大好きだからだよ」

また塞がれて、今度は舌がはいってきた。それに応えようと俺はフィリックスに反応する。唇を開いて絡まる二人の舌が時々音を立てた。体より先に舌と唇が一つになっていくようにお互いを激しく求めて触れあっていく。

「んっ、…っ、ふ、ぁっ…」

声がもれちゃう。俺を抱き締めるフィリックスの腕がとても優しいのに、キスは激しい。

「俺は…フィリックスに何が出来る?いつもこんなに優しくしてくれて、どうしたら応えられる…?」

俺は何かお礼をできればってずっと思ってる。迷惑ばっかりかけて、がっかりされないかなっていつも不安なんだ。

俺の頬を唇でなぞりながらフィリックスが囁いた。

「俺は…シンが俺を頼って、側にいさせてもらえるのが最高の幸せなんだ。それと同じだから、あのドラゴン族の男はお前の指輪になることを選んだんだろ?シンをこれからも大切にさせてほしい。…それに…」

フィリックスが俺にまたキスをする。少し唇を開けて、食むようにして触れて少しだけ離したあと、熱っぽい視線で俺を見つめて言った。

「抱きたい」

あっ、ヤバい…それ反則級…!胸がキューンとしてその言葉だけで吐息が洩れた。

返事の代わりに俺からキスを求めると、フィリックスが背中に手を廻して抱き締め、ベッドに連れていって二人で横になる。フィリックスの手が俺を求めて、確かめるように触れ始める。

「あ…は、ぁっ…」

するすると服をほどくように脱がされた俺はすぐに生まれたままの姿にされる。俺の胸をキスしてピンクに染まった乳首をフィリックスのその整った唇に含まれると、ピリピリとした快感が俺の腹から下腹部にダイレクトに繋がった。

「ぁっ…ぁぁ、んっ、ん…はァん…」
「シンは胸に弱いな」
「やっ、そこ、感じちゃう…あァ…」

フィリックスが眉間を指で押さえ、俺の胸に埋まって止まっている。俺の言葉、変だった?なんか悶絶してるんだけど。

「はぁ…いちいち可愛すぎ…」

そういいながら俺の内腿を撫で、足を開かせた。

「あっ」

いきなり開かれて恥ずかしさに顔が赤くなる。これ、全部見えてるし…部屋が明るいし…。開いた足も何もかもが見えてしまうこの体勢に俺はもっと羞恥心があふれすぎて首を振って体を抱き締める。

「や、あ…見ないで…ぇ」
「…無理…」

フィリックスが固くなった俺自身を優しく持つと、擦りながら顔を近づける。

「あっ、そんなとこ…!」

少しだけ舌先を細くしたフィリックスが俺の先の穴にそれを差し込んだ。

「あァっ!…は、っ、はぁん…!や、あぁ…っ、はぁ、んん」

先をクリクリと舐められて差し込まれて吸われる。その連続に俺はたまらず荒い息をしながら迫り来る快楽の化け物に襲われようとしていた。

「あっ…イク…っ!ん、んっ…うっ…」

フィリックスが手のひらで俺の先を何度も丸く擦っていく。あ、これだめだ。もう…!

びくびくとのけぞった俺は擦りあげてくるフィリックスの手に白い快楽のほとばしりを吐いた。

フィリックスは、はあはあと大きく息をして脱力する俺の太ももに何度もキスをくれる。そして指がそっとあてがわれて入ってきた。俺が耐えきれずに手を伸ばすとフィリックスの両膝に当たり、それを掴んで身をよじりながら快感に震える。指が増え、しばらく解されたあとでフィリックスは指を抜いた。さっきより感じやすくなっていることに気がついた。おそらく彼は清浄にして、感覚を研ぎ澄ませる魔力を使っていると思う。っていうか、そんなベッドで使う魔法作ったの誰だよ…?

「シン…おいで」

うわ、その、おいでって言葉に弱い俺…。そっと起き上がると、隣に座っているフィリックスに近づく。腰に手を廻されて持ちあげられた俺はフィリックスの足に股がって膝をついた。

え!これ…。すぐ下に、俺を求めてロックオンするようにそびえるフィリックス自身がいる。

「シンが入れて」
「はっ?」
「自分で」

フィリックスがイタズラっぽく、ククッと笑った。

こんなデカブツ…いや、俺に課せられたものすごく大きな(泣)フィリックスミッション、果たして完遂できるのだろうか…。




































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