72 / 113
伝説のゆくえ
★お礼をしたくて
しおりを挟む
無事に王宮にも戻ってこれて、オスカーというドラゴン族まで味方になった。これからオスカーは長く生き続けすぎたので指輪の中でゆっくりするらしい。俺の指越しに俺の体温を感じながら、必要があるとき以外は眠るのだそうだ。そのオスカーの指輪は、寝るときは外している。ゴツいんだもん…。
夜になり、部屋で風呂から上がったフィリックスが上裸のままで腕を見ていた。うっすら残る傷跡は、オスカーから俺を庇った時についたものだ。オスカーの治癒で治ったけれど、まだ痕は残っている。
「ごめんなさい…」
俺は部屋でフィリックスに詫びた。俺が考えなしに戦闘のど真ん中に突っ込んだから。エリアスが瞬時にかばって、それを庇ってついた傷。結果的にはオスカーの目を覚ますことになり、彼を味方にできたけど、それは結果論にすぎない。命を軽く見て怪我を負わせたことに変わりはない。
俺は涙目でその傷にそっと触れた。肘から手首にかけて斜めにざっくり裂かれた傷。俺は目の前が滲んできた。
「ん?いいんだ、シンさえ無事なら」
「ねえ、フィリックス…。俺、フィリックスに迷惑ばっかりかけてるね…」
「…迷惑なんて思ってないぞ?シンのそばにいたいだけだ。こら、泣くな」
フィリックスがそっと俺の唇を塞いだ。優しいキス。俺は目を閉じて彼を受け入れていく。
フィリックスの唇は柔らかくて気持ちいい。俺を溶かして癒していくんだ。
「なんでそんな大事にしてくれんの…俺はそんないいところなんか無いのに」
俺は目を伏せて俯いた。フィリックスの指がその顎を掴んで持ち上げて引き寄せる。また唇が近づいてきて、触れる前にフィリックスが囁いた。
「大好きだからだよ」
また塞がれて、今度は舌がはいってきた。それに応えようと俺はフィリックスに反応する。唇を開いて絡まる二人の舌が時々音を立てた。体より先に舌と唇が一つになっていくようにお互いを激しく求めて触れあっていく。
「んっ、…っ、ふ、ぁっ…」
声がもれちゃう。俺を抱き締めるフィリックスの腕がとても優しいのに、キスは激しい。
「俺は…フィリックスに何が出来る?いつもこんなに優しくしてくれて、どうしたら応えられる…?」
俺は何かお礼をできればってずっと思ってる。迷惑ばっかりかけて、がっかりされないかなっていつも不安なんだ。
俺の頬を唇でなぞりながらフィリックスが囁いた。
「俺は…シンが俺を頼って、側にいさせてもらえるのが最高の幸せなんだ。それと同じだから、あのドラゴン族の男はお前の指輪になることを選んだんだろ?シンをこれからも大切にさせてほしい。…それに…」
フィリックスが俺にまたキスをする。少し唇を開けて、食むようにして触れて少しだけ離したあと、熱っぽい視線で俺を見つめて言った。
「抱きたい」
あっ、ヤバい…それ反則級…!胸がキューンとしてその言葉だけで吐息が洩れた。
返事の代わりに俺からキスを求めると、フィリックスが背中に手を廻して抱き締め、ベッドに連れていって二人で横になる。フィリックスの手が俺を求めて、確かめるように触れ始める。
「あ…は、ぁっ…」
するすると服をほどくように脱がされた俺はすぐに生まれたままの姿にされる。俺の胸をキスしてピンクに染まった乳首をフィリックスのその整った唇に含まれると、ピリピリとした快感が俺の腹から下腹部にダイレクトに繋がった。
「ぁっ…ぁぁ、んっ、ん…はァん…」
「シンは胸に弱いな」
「やっ、そこ、感じちゃう…あァ…」
フィリックスが眉間を指で押さえ、俺の胸に埋まって止まっている。俺の言葉、変だった?なんか悶絶してるんだけど。
「はぁ…いちいち可愛すぎ…」
そういいながら俺の内腿を撫で、足を開かせた。
「あっ」
いきなり開かれて恥ずかしさに顔が赤くなる。これ、全部見えてるし…部屋が明るいし…。開いた足も何もかもが見えてしまうこの体勢に俺はもっと羞恥心があふれすぎて首を振って体を抱き締める。
「や、あ…見ないで…ぇ」
「…無理…」
フィリックスが固くなった俺自身を優しく持つと、擦りながら顔を近づける。
「あっ、そんなとこ…!」
少しだけ舌先を細くしたフィリックスが俺の先の穴にそれを差し込んだ。
「あァっ!…は、っ、はぁん…!や、あぁ…っ、はぁ、んん」
先をクリクリと舐められて差し込まれて吸われる。その連続に俺はたまらず荒い息をしながら迫り来る快楽の化け物に襲われようとしていた。
「あっ…イク…っ!ん、んっ…うっ…」
フィリックスが手のひらで俺の先を何度も丸く擦っていく。あ、これだめだ。もう…!
びくびくとのけぞった俺は擦りあげてくるフィリックスの手に白い快楽のほとばしりを吐いた。
フィリックスは、はあはあと大きく息をして脱力する俺の太ももに何度もキスをくれる。そして指がそっとあてがわれて入ってきた。俺が耐えきれずに手を伸ばすとフィリックスの両膝に当たり、それを掴んで身をよじりながら快感に震える。指が増え、しばらく解されたあとでフィリックスは指を抜いた。さっきより感じやすくなっていることに気がついた。おそらく彼は清浄にして、感覚を研ぎ澄ませる魔力を使っていると思う。っていうか、そんなベッドで使う魔法作ったの誰だよ…?
「シン…おいで」
うわ、その、おいでって言葉に弱い俺…。そっと起き上がると、隣に座っているフィリックスに近づく。腰に手を廻されて持ちあげられた俺はフィリックスの足に股がって膝をついた。
え!これ…。すぐ下に、俺を求めてロックオンするようにそびえるフィリックス自身がいる。
「シンが入れて」
「はっ?」
「自分で」
フィリックスがイタズラっぽく、ククッと笑った。
こんなデカブツ…いや、俺に課せられたものすごく大きな(泣)フィリックスミッション、果たして完遂できるのだろうか…。
夜になり、部屋で風呂から上がったフィリックスが上裸のままで腕を見ていた。うっすら残る傷跡は、オスカーから俺を庇った時についたものだ。オスカーの治癒で治ったけれど、まだ痕は残っている。
「ごめんなさい…」
俺は部屋でフィリックスに詫びた。俺が考えなしに戦闘のど真ん中に突っ込んだから。エリアスが瞬時にかばって、それを庇ってついた傷。結果的にはオスカーの目を覚ますことになり、彼を味方にできたけど、それは結果論にすぎない。命を軽く見て怪我を負わせたことに変わりはない。
俺は涙目でその傷にそっと触れた。肘から手首にかけて斜めにざっくり裂かれた傷。俺は目の前が滲んできた。
「ん?いいんだ、シンさえ無事なら」
「ねえ、フィリックス…。俺、フィリックスに迷惑ばっかりかけてるね…」
「…迷惑なんて思ってないぞ?シンのそばにいたいだけだ。こら、泣くな」
フィリックスがそっと俺の唇を塞いだ。優しいキス。俺は目を閉じて彼を受け入れていく。
フィリックスの唇は柔らかくて気持ちいい。俺を溶かして癒していくんだ。
「なんでそんな大事にしてくれんの…俺はそんないいところなんか無いのに」
俺は目を伏せて俯いた。フィリックスの指がその顎を掴んで持ち上げて引き寄せる。また唇が近づいてきて、触れる前にフィリックスが囁いた。
「大好きだからだよ」
また塞がれて、今度は舌がはいってきた。それに応えようと俺はフィリックスに反応する。唇を開いて絡まる二人の舌が時々音を立てた。体より先に舌と唇が一つになっていくようにお互いを激しく求めて触れあっていく。
「んっ、…っ、ふ、ぁっ…」
声がもれちゃう。俺を抱き締めるフィリックスの腕がとても優しいのに、キスは激しい。
「俺は…フィリックスに何が出来る?いつもこんなに優しくしてくれて、どうしたら応えられる…?」
俺は何かお礼をできればってずっと思ってる。迷惑ばっかりかけて、がっかりされないかなっていつも不安なんだ。
俺の頬を唇でなぞりながらフィリックスが囁いた。
「俺は…シンが俺を頼って、側にいさせてもらえるのが最高の幸せなんだ。それと同じだから、あのドラゴン族の男はお前の指輪になることを選んだんだろ?シンをこれからも大切にさせてほしい。…それに…」
フィリックスが俺にまたキスをする。少し唇を開けて、食むようにして触れて少しだけ離したあと、熱っぽい視線で俺を見つめて言った。
「抱きたい」
あっ、ヤバい…それ反則級…!胸がキューンとしてその言葉だけで吐息が洩れた。
返事の代わりに俺からキスを求めると、フィリックスが背中に手を廻して抱き締め、ベッドに連れていって二人で横になる。フィリックスの手が俺を求めて、確かめるように触れ始める。
「あ…は、ぁっ…」
するすると服をほどくように脱がされた俺はすぐに生まれたままの姿にされる。俺の胸をキスしてピンクに染まった乳首をフィリックスのその整った唇に含まれると、ピリピリとした快感が俺の腹から下腹部にダイレクトに繋がった。
「ぁっ…ぁぁ、んっ、ん…はァん…」
「シンは胸に弱いな」
「やっ、そこ、感じちゃう…あァ…」
フィリックスが眉間を指で押さえ、俺の胸に埋まって止まっている。俺の言葉、変だった?なんか悶絶してるんだけど。
「はぁ…いちいち可愛すぎ…」
そういいながら俺の内腿を撫で、足を開かせた。
「あっ」
いきなり開かれて恥ずかしさに顔が赤くなる。これ、全部見えてるし…部屋が明るいし…。開いた足も何もかもが見えてしまうこの体勢に俺はもっと羞恥心があふれすぎて首を振って体を抱き締める。
「や、あ…見ないで…ぇ」
「…無理…」
フィリックスが固くなった俺自身を優しく持つと、擦りながら顔を近づける。
「あっ、そんなとこ…!」
少しだけ舌先を細くしたフィリックスが俺の先の穴にそれを差し込んだ。
「あァっ!…は、っ、はぁん…!や、あぁ…っ、はぁ、んん」
先をクリクリと舐められて差し込まれて吸われる。その連続に俺はたまらず荒い息をしながら迫り来る快楽の化け物に襲われようとしていた。
「あっ…イク…っ!ん、んっ…うっ…」
フィリックスが手のひらで俺の先を何度も丸く擦っていく。あ、これだめだ。もう…!
びくびくとのけぞった俺は擦りあげてくるフィリックスの手に白い快楽のほとばしりを吐いた。
フィリックスは、はあはあと大きく息をして脱力する俺の太ももに何度もキスをくれる。そして指がそっとあてがわれて入ってきた。俺が耐えきれずに手を伸ばすとフィリックスの両膝に当たり、それを掴んで身をよじりながら快感に震える。指が増え、しばらく解されたあとでフィリックスは指を抜いた。さっきより感じやすくなっていることに気がついた。おそらく彼は清浄にして、感覚を研ぎ澄ませる魔力を使っていると思う。っていうか、そんなベッドで使う魔法作ったの誰だよ…?
「シン…おいで」
うわ、その、おいでって言葉に弱い俺…。そっと起き上がると、隣に座っているフィリックスに近づく。腰に手を廻されて持ちあげられた俺はフィリックスの足に股がって膝をついた。
え!これ…。すぐ下に、俺を求めてロックオンするようにそびえるフィリックス自身がいる。
「シンが入れて」
「はっ?」
「自分で」
フィリックスがイタズラっぽく、ククッと笑った。
こんなデカブツ…いや、俺に課せられたものすごく大きな(泣)フィリックスミッション、果たして完遂できるのだろうか…。
32
お気に入りに追加
4,179
あなたにおすすめの小説
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる