63 / 113
伝説のゆくえ
伝説の竜騎士が二人とも
しおりを挟む
「オリオン…?」
フィリックスが言葉を失っている。以前も美しいドラゴンだったけれど、今の姿はそれ以上に進化している。体つきも筋肉質の逞しいカイザー号よりは細いけれども、体格はカイザー号と遜色ないほどになっていた。おそらくは記憶が戻り、本来の伝説のドラゴンの姿に戻っただけなのかもしれない。
「伝説の赤いドラゴン…やっぱり」
「やっぱり?シン?何を知ってる…?」
俺の呟きにフィリックスが怪訝な表情になった。あ、と口を塞いでももう遅い。
「フィリックスは伝説の竜騎士だったんだね、やっぱり、思った通りだ。死んだ親友ってオリオン号のこと?」
俺は上空で戦い続けるラースやエリアスを見ながら呆然と話しかけた。
「詳しいことは後で聞くとして、昔、俺はそう呼ばれてた。オリオンと共に生まれて、オリオンを失ったからもう伝説ではないと思って生きてきたんだ。俺が伝説なら…シン、シンは?」
俺はフィリックスのその問いに無言でにっこり微笑んだ。
「あーあ。伝説の竜騎士になりそこねたな」
「シン?」
フィリックスから少し離れる。
ケルベロスが俺たちを遠巻きに狙い、上空からはモンスターが飛び交っているまさに激戦の中だ。
「俺は何者でもないんだ。普通の…普通の男だよ。ラースも伝説に関係あるドラゴンみたいだけど、俺とラースは縁もゆかりもない。ラースは俺と同時期に近隣で生まれて拾われただけなんだ。だから、俺はただの人」
上空から数体のモンスターが俺をみつけたらしく、まっすぐに向かってくる。
「ちょっ…シン!お前狙われてるぞ!」
俺はそれを聞かずにラースを見た。ラースはヘラクレス号のサポートで戦っている。活躍してるなあ、さすがだ。俺は誇らしい気持ちになった。
俺が足手まといになるのは嫌だ。それに、どうせ…クビだろうな。帰ったら、荷物をまとめて帰ろうかな。ラースはここへ置いてもらおうかな…凡人の俺には遠い、偉大な人達と少しでも一緒にいられただけで幸せだったなぁ。
「シン!聞けっ!シン!!」
ケルベロスが俺を囲む。フィリックスが走って俺を庇って抱き締める。
その時、地面が大きく揺れ、轟音を立てて割れ、中から黒い大きなモンスターが現れた。見たこともない大きさで、黒いもやのような体に赤い目が光っている。そのもやが俺を取り囲んだ。そしてフィリックスをおしのけるように突き飛ばし、俺だけを捕まえる。
え?なんで俺?伝説の竜騎士はフィリックスなんだからそっち先に狙わない?
あ、取りあえず弱そうな方を選んだのか。じゃあ仕方ないな…。
「逃げろシン!」
フィリックスが怒鳴る。でも俺はしっかりと捕らえられてしまって動けないんだ。それに気づいたラースとヘラクレス号、エリアスが空の戦闘から離脱してこちらに向かってくるのが見える。
ヘラクレス号が光の攻撃をモンスターに向けて放つけれど、もやの体はそれをすり抜けていく。ラースの冷凍波も効かなかった。なんだこれ、めちゃくちゃ強くない?
エリアスとフィリックスがカイザー号とオリオン号に乗り、モンスターに攻撃を始める前に二匹で周囲のケルベロスとモンスターを雷撃と火焔で一掃した。
うわぁ、ガチギレしてる…!幼い頃、よくテレビアニメや特撮ものを見て思ってたんだけど、今まで苦戦してたのなんだったの?はじめからこのテンションで戦ってればよかったんじゃね?あ、そうなったら面白くないのか…。いや、俺ピンチなの。
でも、伝説二匹が揃うとすごいんだ…。
《やっと、見つけた…》
え?
そう思ったとき、俺の視界が真っ白になり、フィリックスがその一瞬前に俺のもとへ飛び込んできて俺を抱き締めてもやから奪いとりそのままの勢いでモンスターの手から飛び出すように転がり出た。次にモンスターを見た瞬間、それはものすごい轟音と共にエリアスの雷撃に包まれて塵と消えていった。
《シン…シン…!》
え?俺の名前をなんで知ってるの?手をこちらに伸ばしながら細く、薄くなっていく。俺を呼ぶモンスターの声も小さくなり、消えた。
どこかで聞いたことがある、この声。俺の中のどこかが知ってる…。いや、知らない人?モンスターだよ?まあ、フィリックスにあれだけ呼ばれりゃモンスターでも覚えるか。
モンスターは消滅した。それと同時にケルベロスたちの屍まで消滅するのには驚いた。
でも、聞こえてしまったんだ。最後のもやが消えるとき。
俺、フィリックス、エリアスの耳にはっきり残ったモンスターの最後の一言は。
《俺のシン…》
は?俺の?誰の?どちら様の?
その薄くなってほとんどわからなくなったもやをラースが吹き散らかしながら吠えた。
「俺のシンとか生意気な!」
いやそれ、ラースが言うのかよ?
ドラゴン全員総ツッコミだった。ラースは俺を守るように胸に抱え、鼻を頬にすりつけた。
「ごめんね、ごめんね、守れなかった…」
必死に謝ってくるラースが可愛くて、俺は首にしがみついた。
「シン…」
エリアスとフィリックスが俺に近づいてくる。俺はラースに額をくっつけて、ひと呼吸すると、二人に向き直って告白した。
「俺ね、ほんとは伝説の竜騎士でもなんでもないんだ、ラースとは幼馴染みというだけで生まれつき一緒に生まれた訳じゃないの」
エリアスとフィリックスの目が見開かれる。ほら、驚いてる。
…二人とはもう、さよならなのかな。そう思うと目の前が滲んでくる。
エリアスとフィリックスがお互いの顔を見た。目を合わせて数秒見つめ合う。俺の処遇をアイコンタクトで確かめてる?クビだよな…騙してたんだもん、嫌われて当然…
パン!と手を打つ音がして、俺はビクッと肩を震わせて目を瞑ってしまった。
殴ったの?
あれ?二人とも笑ってる。それに、どう見てもそのポーズはハイタッチしたあと…のようだ。
ハイタッチ?
「じゃあ、俺はこれから伝説の竜騎士の運命とか全く気にせずシンと結ばれていいってことだな」
「ですね、俺も伝説の竜騎士に戻れたので、エリアスと立場が同じになったということで、遠慮なくいきますね」
ん?
「ま、シンは自分で伝説の竜騎士だなんて一言も言ってないしな。だからお前は今から竜騎士団員の一人ってことで。そして俺の恋人…」
「シンは俺のです!」
「俺もう結ばれた…」
「結婚するんじゃあるまいし。シンも大人ですよ、大人の男の恋愛はフリーですよエリアス」
「フィリックス、意外…おまえ自由だな…驚かないのか」
「遅れをとりましたが今夜にでも」
何の話をしてるんだ…あんたたち。
俺のクビは繋がったもようでした。
フィリックスが言葉を失っている。以前も美しいドラゴンだったけれど、今の姿はそれ以上に進化している。体つきも筋肉質の逞しいカイザー号よりは細いけれども、体格はカイザー号と遜色ないほどになっていた。おそらくは記憶が戻り、本来の伝説のドラゴンの姿に戻っただけなのかもしれない。
「伝説の赤いドラゴン…やっぱり」
「やっぱり?シン?何を知ってる…?」
俺の呟きにフィリックスが怪訝な表情になった。あ、と口を塞いでももう遅い。
「フィリックスは伝説の竜騎士だったんだね、やっぱり、思った通りだ。死んだ親友ってオリオン号のこと?」
俺は上空で戦い続けるラースやエリアスを見ながら呆然と話しかけた。
「詳しいことは後で聞くとして、昔、俺はそう呼ばれてた。オリオンと共に生まれて、オリオンを失ったからもう伝説ではないと思って生きてきたんだ。俺が伝説なら…シン、シンは?」
俺はフィリックスのその問いに無言でにっこり微笑んだ。
「あーあ。伝説の竜騎士になりそこねたな」
「シン?」
フィリックスから少し離れる。
ケルベロスが俺たちを遠巻きに狙い、上空からはモンスターが飛び交っているまさに激戦の中だ。
「俺は何者でもないんだ。普通の…普通の男だよ。ラースも伝説に関係あるドラゴンみたいだけど、俺とラースは縁もゆかりもない。ラースは俺と同時期に近隣で生まれて拾われただけなんだ。だから、俺はただの人」
上空から数体のモンスターが俺をみつけたらしく、まっすぐに向かってくる。
「ちょっ…シン!お前狙われてるぞ!」
俺はそれを聞かずにラースを見た。ラースはヘラクレス号のサポートで戦っている。活躍してるなあ、さすがだ。俺は誇らしい気持ちになった。
俺が足手まといになるのは嫌だ。それに、どうせ…クビだろうな。帰ったら、荷物をまとめて帰ろうかな。ラースはここへ置いてもらおうかな…凡人の俺には遠い、偉大な人達と少しでも一緒にいられただけで幸せだったなぁ。
「シン!聞けっ!シン!!」
ケルベロスが俺を囲む。フィリックスが走って俺を庇って抱き締める。
その時、地面が大きく揺れ、轟音を立てて割れ、中から黒い大きなモンスターが現れた。見たこともない大きさで、黒いもやのような体に赤い目が光っている。そのもやが俺を取り囲んだ。そしてフィリックスをおしのけるように突き飛ばし、俺だけを捕まえる。
え?なんで俺?伝説の竜騎士はフィリックスなんだからそっち先に狙わない?
あ、取りあえず弱そうな方を選んだのか。じゃあ仕方ないな…。
「逃げろシン!」
フィリックスが怒鳴る。でも俺はしっかりと捕らえられてしまって動けないんだ。それに気づいたラースとヘラクレス号、エリアスが空の戦闘から離脱してこちらに向かってくるのが見える。
ヘラクレス号が光の攻撃をモンスターに向けて放つけれど、もやの体はそれをすり抜けていく。ラースの冷凍波も効かなかった。なんだこれ、めちゃくちゃ強くない?
エリアスとフィリックスがカイザー号とオリオン号に乗り、モンスターに攻撃を始める前に二匹で周囲のケルベロスとモンスターを雷撃と火焔で一掃した。
うわぁ、ガチギレしてる…!幼い頃、よくテレビアニメや特撮ものを見て思ってたんだけど、今まで苦戦してたのなんだったの?はじめからこのテンションで戦ってればよかったんじゃね?あ、そうなったら面白くないのか…。いや、俺ピンチなの。
でも、伝説二匹が揃うとすごいんだ…。
《やっと、見つけた…》
え?
そう思ったとき、俺の視界が真っ白になり、フィリックスがその一瞬前に俺のもとへ飛び込んできて俺を抱き締めてもやから奪いとりそのままの勢いでモンスターの手から飛び出すように転がり出た。次にモンスターを見た瞬間、それはものすごい轟音と共にエリアスの雷撃に包まれて塵と消えていった。
《シン…シン…!》
え?俺の名前をなんで知ってるの?手をこちらに伸ばしながら細く、薄くなっていく。俺を呼ぶモンスターの声も小さくなり、消えた。
どこかで聞いたことがある、この声。俺の中のどこかが知ってる…。いや、知らない人?モンスターだよ?まあ、フィリックスにあれだけ呼ばれりゃモンスターでも覚えるか。
モンスターは消滅した。それと同時にケルベロスたちの屍まで消滅するのには驚いた。
でも、聞こえてしまったんだ。最後のもやが消えるとき。
俺、フィリックス、エリアスの耳にはっきり残ったモンスターの最後の一言は。
《俺のシン…》
は?俺の?誰の?どちら様の?
その薄くなってほとんどわからなくなったもやをラースが吹き散らかしながら吠えた。
「俺のシンとか生意気な!」
いやそれ、ラースが言うのかよ?
ドラゴン全員総ツッコミだった。ラースは俺を守るように胸に抱え、鼻を頬にすりつけた。
「ごめんね、ごめんね、守れなかった…」
必死に謝ってくるラースが可愛くて、俺は首にしがみついた。
「シン…」
エリアスとフィリックスが俺に近づいてくる。俺はラースに額をくっつけて、ひと呼吸すると、二人に向き直って告白した。
「俺ね、ほんとは伝説の竜騎士でもなんでもないんだ、ラースとは幼馴染みというだけで生まれつき一緒に生まれた訳じゃないの」
エリアスとフィリックスの目が見開かれる。ほら、驚いてる。
…二人とはもう、さよならなのかな。そう思うと目の前が滲んでくる。
エリアスとフィリックスがお互いの顔を見た。目を合わせて数秒見つめ合う。俺の処遇をアイコンタクトで確かめてる?クビだよな…騙してたんだもん、嫌われて当然…
パン!と手を打つ音がして、俺はビクッと肩を震わせて目を瞑ってしまった。
殴ったの?
あれ?二人とも笑ってる。それに、どう見てもそのポーズはハイタッチしたあと…のようだ。
ハイタッチ?
「じゃあ、俺はこれから伝説の竜騎士の運命とか全く気にせずシンと結ばれていいってことだな」
「ですね、俺も伝説の竜騎士に戻れたので、エリアスと立場が同じになったということで、遠慮なくいきますね」
ん?
「ま、シンは自分で伝説の竜騎士だなんて一言も言ってないしな。だからお前は今から竜騎士団員の一人ってことで。そして俺の恋人…」
「シンは俺のです!」
「俺もう結ばれた…」
「結婚するんじゃあるまいし。シンも大人ですよ、大人の男の恋愛はフリーですよエリアス」
「フィリックス、意外…おまえ自由だな…驚かないのか」
「遅れをとりましたが今夜にでも」
何の話をしてるんだ…あんたたち。
俺のクビは繋がったもようでした。
32
お気に入りに追加
4,171
あなたにおすすめの小説
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
虐げられ聖女(男)なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました【本編完結】(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
転移したらなぜかコワモテ騎士団長に俺だけ子供扱いされてる
塩チーズ
BL
平々凡々が似合うちょっと中性的で童顔なだけの成人男性。転移して拾ってもらった家の息子がコワモテ騎士団長だった!
特に何も無く平凡な日常を過ごすが、騎士団長の妙な噂を耳にしてある悩みが出来てしまう。
【完結】白い塔の、小さな世界。〜監禁から自由になったら、溺愛されるなんて聞いてません〜
N2O
BL
溺愛が止まらない騎士団長(虎獣人)×浄化ができる黒髪少年(人間)
ハーレム要素あります。
苦手な方はご注意ください。
※タイトルの ◎ は視点が変わります
※ヒト→獣人、人→人間、で表記してます
※ご都合主義です、あしからず
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる