上 下
6 / 12

第六章 デートするはずだったのに......

しおりを挟む
   突然、携帯の着信音が鳴ったのでびっくりした。

急いで電話を取った。

電話の中から聞こえてきたのは白崎の声だった。

用件は、父親がぶっ倒れたのでデートに行けないとのことだ。

俺はこのことに怒った。

俺にこの件について怒る義理なんてないのに。

しかも、この件についてはどうしようもないことなのに。

自分にそう言い聞かせているとだいぶ怒りが収まった。

そして、新たな問題が発生した。

それは……デートする予定が無くなったので今日することがないことだ。

一日中、部屋でゴロゴロするのも退屈なので、仕方がなくあいつと遊ぶことにした。

あくまで仕方がなくだ。

あいつとは、北條拓海のことだ

拓海は、男子女子関係なく嫌われている。一部を除いて。

拓海は、性格は大人しくて、誰に対しても優しい。

身長は普通ぐらいで、眼鏡をかけている一見普通の男子高校生だ。

嫌われている理由は二つある。

一つ目は、髪型がパイナップルヘアーだからだ。

でも、みんなが想像しているよりかはましだ。

二つ目は、どうしようもない変態だからだ。

休み時間なんか女子のスカートをめくって遊んでいる。

よくもまあ警察に突き出されないものだ。教師は何をやってんだ。

そんな拓海に付けられたあだ名は『変態パイナポー』だ。

意外と普通のあだ名だと俺は思う。

俺は、そんな拓海の家に行こうと思う。

以前、一回だけ拓海の家に行ったことがある。

拓海の部屋はすさまじかった。

床はエロ本で埋め尽くされ、壁にはアニメのキャラクターのポスターが貼られていた。

もちろんポスターもエロいやつだ。

だから、出来れば行きたくないけど他に遊べるやつがいないので行くしかないのだ。

そして、遊びに行く準備を済ませ拓海の家に向かうため家を出た。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

朝起きたら女体化してました

たいが
恋愛
主人公の早乙女駿、朝起きると体が... ⚠誤字脱字等、めちゃくちゃあります

女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。

矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。 女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。 取って付けたようなバレンタインネタあり。 カクヨムでも同内容で公開しています。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…

ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。 しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。 気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…

恋人の水着は想像以上に刺激的だった

ヘロディア
恋愛
プールにデートに行くことになった主人公と恋人。 恋人の水着が刺激的すぎた主人公は…

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

初めてなら、本気で喘がせてあげる

ヘロディア
恋愛
美しい彼女の初めてを奪うことになった主人公。 初めての体験に喘いでいく彼女をみて興奮が抑えられず…

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

処理中です...