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30話 ジャネット視点7
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学園では少し失敗をしてしまったけど、私が悪いわけじゃないわ、お姉ちゃんがいけないのよ!
お姉ちゃんばっかり良い思いをして、どうして妹だからって私が我慢しないといけないの!?
でもだからといって、表立ってお姉ちゃんに何かする事は出来なくなってしまったし……何か面白いネタは無いかしら。
「あ、アシュリー? そろそろ卒業だな」
「はい。これまでお世話になりました。卒業したら家をでますので、その時に改めてご挨拶します」
「あの、ね? アシュリーが良ければ、このまま家に居てもいいのよ?」
「それには及びません。住む場所もある程度決めてありますので、これ以上のご迷惑はかけられません」
最近は両親ともお姉ちゃんに気を使ってる。
なによお姉ちゃんったら、お父様とお母様が優しくしてあげてるんだから、もっと丁寧に話なさいよ。
いい気になっちゃって……そうだわ!
「お父様お母様、お姉様の卒業のドレスですが、私にも見せてもらっていいですか?」
「え? ああそうだな、まだ到着していないが、届いたらジャネットも見せてもらうといい」
「ありがとう、お父様!」
ドレスにいたずらして、卒業式に出られないようにしてやるわ!
ふふふ、おイタが過ぎた様ねお姉ちゃん。
ある日の事。
私は学園長室に呼び出された。
あ~あ、謹慎かなぁ……私が何をしたっていうのかしら。世間は私に厳しいわね。
「ジャネット・J・ウィルソンは本日をもって退学とする」
「……え?」
「他にも関係者数名を退学、謹慎処分を申し渡す」
頭の中が真っ白になった。
後の事はよく覚えてないけど、気が付いたら自室のベッドで横になっていた。
なんで? どうして? どうして私がこんな仕打ちを受けなきゃいけないの?
きっと間違いよ、うんそう、きっとそうよ。
私を退学させたら学園にとって損失だもの、そうだわ、お姉ちゃんと間違えているのよ。
でなければ誰かがあらぬウワサを流したに違いないわ。
だって私は優秀で美しいもの。
だれ? 私に嫉妬して悪い事をした人は。
お姉ちゃんばっかり良い思いをして、どうして妹だからって私が我慢しないといけないの!?
でもだからといって、表立ってお姉ちゃんに何かする事は出来なくなってしまったし……何か面白いネタは無いかしら。
「あ、アシュリー? そろそろ卒業だな」
「はい。これまでお世話になりました。卒業したら家をでますので、その時に改めてご挨拶します」
「あの、ね? アシュリーが良ければ、このまま家に居てもいいのよ?」
「それには及びません。住む場所もある程度決めてありますので、これ以上のご迷惑はかけられません」
最近は両親ともお姉ちゃんに気を使ってる。
なによお姉ちゃんったら、お父様とお母様が優しくしてあげてるんだから、もっと丁寧に話なさいよ。
いい気になっちゃって……そうだわ!
「お父様お母様、お姉様の卒業のドレスですが、私にも見せてもらっていいですか?」
「え? ああそうだな、まだ到着していないが、届いたらジャネットも見せてもらうといい」
「ありがとう、お父様!」
ドレスにいたずらして、卒業式に出られないようにしてやるわ!
ふふふ、おイタが過ぎた様ねお姉ちゃん。
ある日の事。
私は学園長室に呼び出された。
あ~あ、謹慎かなぁ……私が何をしたっていうのかしら。世間は私に厳しいわね。
「ジャネット・J・ウィルソンは本日をもって退学とする」
「……え?」
「他にも関係者数名を退学、謹慎処分を申し渡す」
頭の中が真っ白になった。
後の事はよく覚えてないけど、気が付いたら自室のベッドで横になっていた。
なんで? どうして? どうして私がこんな仕打ちを受けなきゃいけないの?
きっと間違いよ、うんそう、きっとそうよ。
私を退学させたら学園にとって損失だもの、そうだわ、お姉ちゃんと間違えているのよ。
でなければ誰かがあらぬウワサを流したに違いないわ。
だって私は優秀で美しいもの。
だれ? 私に嫉妬して悪い事をした人は。
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