24 / 31
Ⅳ 元闇姫と現闇姫
7
しおりを挟む
「狗遠のように簡単に人を殺せるのが正義だとお前は思うのか?」
「そんなことはない…けど、時には非情になることも必要でしょ。特に裏社会は」
「だったらお前は殺すのか?狗遠も友人だったやつも」
「殺さない!だってきっと事情があるから。2人とはまだちゃんと向き合ってない。…本音を聞いてない。殺し合いで全部解決するならそれこそ憎しみ合う世界が生まれる」
「だろ?ならお前はそのままでいい。弱いと思うなら強くなればいい。話し合いをしたいとおもうなら無理矢理でも話を聞いてもらえばいい。行動する前から諦めるのは嫌なんだろ?」
貴方はどんなときだって光をくれる。その励ましが私に何倍もの勇気をくれる。
「ありがとう壱流」
「お礼を言われるようなことはしてない。ただ、お前が自分の個性すらも否定しようとしてたから。俺はそれを肯定しただけだ」
「私ってば助けられてばかりね」
「そんなことないさ。お前は俺や幻夢を救ってる。お互いに支え合うのがお前の考える家族なんだろ?」
「それ、一体どこで?」
「あー……っと、なんでもねぇ」
壱流はバツの悪そうな顔をして私から離れた。
「…ねぇ壱流」
「なんだよ」
「こんな真面目な話をしながら私の思考を読んだの?」
「俺にはなんのことだかわかんねー」
「吸ったでしょ?」
「……」
「私の血、吸ったよね?」
首筋にはかすかに新しい噛み跡があった。
「人が重い話をしてるときに…」
「俺には重苦しい話をただ聞くのって苦手なんだよなー」
「だからってこんな…」
少しでも壱流のことカッコいいっておもった自分を殴りたい。
「あぁ、吸う時は吸うって言えってことか?」
「あのね、そういうことじゃなくて」
「思ってることは言葉にする。これって大事だよな」
「い、壱流?」
「俺色に染めてやりたい」
また距離が近い…。
「これからの初めては全部俺のだから。キスも吸血だって。それと…」
「な、なに?」
「身も心も俺の。だから俺から離れるなよ…闇華」
力強く抱きしめられる。出会った時は私よりも弱くて、身長も小さくて、どちらかといえば可愛い男の子って感じだった。それがこんなにも男らしく成長するなんて。そして、すっかり壱流のペースだ。正直くやしい。
「っ…」
「返事は?」
「聞かなくてもわかるでしょ?」
「どっちが主導権を握ってるか身体に教えこんだほうがいいか?」
「ちょ…」
壱流がさらに近づく。キス…してしまいそうなほど近い。
「はな…れない」
「なんだって?」
「離れないって言ったの。答えなんてきかなくても知ってるくせに」
「闇華の口から聞くのがいいんだろ?そのほうが俺の事が好きなんだってわかる」
「……」
いつから壱流はこんなイジワルになったの?
学校で話しかけたときは〝 あんた 〟呼びで、ほとんど他人同然だったくせに。
「お前のファーストキスは狗遠に奪われたが、これからのキスはぜんぶ俺とだからな」
「そういえば幻夢にも……」
最後の別れみたいな言葉と共にキス、されたのよね。それと同時に好きだって告白もされて。
幻夢と2人きりで話す時間も作らないと。返事も返さず放置するのはなんだか相手に申し訳ないし。
「また幻夢か…。それで、次は幻夢になにされたんだ?」
「なにって…」
これも言わなきゃだめなの?私は自分の唇を触った。
「キス、されたのか?」
「!」
しまった。バラすつもりはなかったのに。無意識の行動で気付かれるなんて…。
「闇華は幻夢と過度なスキンシップとりすぎ」
「私、家族とそんなことするつもりは…」
「そのわりに幻夢とはずいぶん仲が良さそうだな」
「それはその……その場の流れというか、あれは仕方なかったというか」
「その場の流れ、ねぇ…」
ジト目で見てくる壱流。…すごく疑われてる。今はいうだけ無駄な気がする。どの言葉も言い訳にしか聞こえないような、そんなかんじ。
「もう許さねぇ。今すぐここを追い出すことにする」
「それは困るわ。幻夢はまだ傷だって癒えてないのに」
「自分よりも幻夢を心配するんだな。やっぱり…俺よりもあいつのほうが大切なのか?」
「そんなこと……」
どちらを選べなんて酷なこと…選べるわけない。
私にとってはどっちも大切な存在だから。
「すこし意地悪が過ぎたな。悪かったな、闇華」
「いじめてるって自覚はあったのね」
「好きな奴をからかいたくなる気持ち、お前にはわからないか?」
「私、そこまで高度なことできないから」
「不器用だもんな」
「それ褒めてないわよね?」
どうせ私は喧嘩しか能がないわよ。って、壱流に言ったら面倒な女だと思われる?
「褒めてるぞ。俺はどんな闇華でも愛してるから」
「そ、それは反則」
「反則ってなにが?」
「なんでもない」
「幻夢のことは答えなくていい。ただ、俺が今からすることは俺とお前だけの秘密な」
え?
―――チュ。小さく聞こえるリップ音。
「んっ...///」
「お前の唇は俺のものだから好きにしてもいいよな」
「だ……壱…んんっ」
ダメっていえない。言わせるつもりもないんだろう。
「ヤバいな…闇華の声を聞いてたら理性が飛びそうになる」
「壱、流…?」
「その潤んだ目もやべぇ」
「まっ……。ちょ…壱流!」
2人きりの夜。この秘密を知っているのは私たちを照らしてる月明かりだけなはず、だったんだけど……。
「あー!!姉貴ってば、目を離した隙に壱流さんと何やってるんですか!」
「!?」
「チッ。…いいとこで邪魔が入った」
「やはり壱流は炎帝さんの前ではカッコつけたいようだね。でも、子供がこんな遅くまで起きてたら駄目じゃないか」
「幻夢に白銀…先生」
もしかして、いまの見られてた?
「姉貴はあんたなんかに渡しません!」
「幻夢?」
後ろからギュッと抱きしめられた。
「闇華は俺のだ。手出しするなら容赦はしねぇぞ」
「闇華!?姉貴のこと呼び捨てにするなんて何様のつもりですか!」
「喧嘩ならいつでもかかってこいよ。そんな身体で俺に勝てるとでも?」
「その言葉まんま狗遠じゃないですか!」
「2人とも。け、喧嘩はやめない?」
「「やめない/やめません」」
結局、壱流と幻夢の言い争いは朝まで続いた。
幻夢たちが来なかったら私は壱流に何をされていたんだろう?…深く考えるのはやめよう。いくら心臓があっても足りなさそうだし。
「そんなことはない…けど、時には非情になることも必要でしょ。特に裏社会は」
「だったらお前は殺すのか?狗遠も友人だったやつも」
「殺さない!だってきっと事情があるから。2人とはまだちゃんと向き合ってない。…本音を聞いてない。殺し合いで全部解決するならそれこそ憎しみ合う世界が生まれる」
「だろ?ならお前はそのままでいい。弱いと思うなら強くなればいい。話し合いをしたいとおもうなら無理矢理でも話を聞いてもらえばいい。行動する前から諦めるのは嫌なんだろ?」
貴方はどんなときだって光をくれる。その励ましが私に何倍もの勇気をくれる。
「ありがとう壱流」
「お礼を言われるようなことはしてない。ただ、お前が自分の個性すらも否定しようとしてたから。俺はそれを肯定しただけだ」
「私ってば助けられてばかりね」
「そんなことないさ。お前は俺や幻夢を救ってる。お互いに支え合うのがお前の考える家族なんだろ?」
「それ、一体どこで?」
「あー……っと、なんでもねぇ」
壱流はバツの悪そうな顔をして私から離れた。
「…ねぇ壱流」
「なんだよ」
「こんな真面目な話をしながら私の思考を読んだの?」
「俺にはなんのことだかわかんねー」
「吸ったでしょ?」
「……」
「私の血、吸ったよね?」
首筋にはかすかに新しい噛み跡があった。
「人が重い話をしてるときに…」
「俺には重苦しい話をただ聞くのって苦手なんだよなー」
「だからってこんな…」
少しでも壱流のことカッコいいっておもった自分を殴りたい。
「あぁ、吸う時は吸うって言えってことか?」
「あのね、そういうことじゃなくて」
「思ってることは言葉にする。これって大事だよな」
「い、壱流?」
「俺色に染めてやりたい」
また距離が近い…。
「これからの初めては全部俺のだから。キスも吸血だって。それと…」
「な、なに?」
「身も心も俺の。だから俺から離れるなよ…闇華」
力強く抱きしめられる。出会った時は私よりも弱くて、身長も小さくて、どちらかといえば可愛い男の子って感じだった。それがこんなにも男らしく成長するなんて。そして、すっかり壱流のペースだ。正直くやしい。
「っ…」
「返事は?」
「聞かなくてもわかるでしょ?」
「どっちが主導権を握ってるか身体に教えこんだほうがいいか?」
「ちょ…」
壱流がさらに近づく。キス…してしまいそうなほど近い。
「はな…れない」
「なんだって?」
「離れないって言ったの。答えなんてきかなくても知ってるくせに」
「闇華の口から聞くのがいいんだろ?そのほうが俺の事が好きなんだってわかる」
「……」
いつから壱流はこんなイジワルになったの?
学校で話しかけたときは〝 あんた 〟呼びで、ほとんど他人同然だったくせに。
「お前のファーストキスは狗遠に奪われたが、これからのキスはぜんぶ俺とだからな」
「そういえば幻夢にも……」
最後の別れみたいな言葉と共にキス、されたのよね。それと同時に好きだって告白もされて。
幻夢と2人きりで話す時間も作らないと。返事も返さず放置するのはなんだか相手に申し訳ないし。
「また幻夢か…。それで、次は幻夢になにされたんだ?」
「なにって…」
これも言わなきゃだめなの?私は自分の唇を触った。
「キス、されたのか?」
「!」
しまった。バラすつもりはなかったのに。無意識の行動で気付かれるなんて…。
「闇華は幻夢と過度なスキンシップとりすぎ」
「私、家族とそんなことするつもりは…」
「そのわりに幻夢とはずいぶん仲が良さそうだな」
「それはその……その場の流れというか、あれは仕方なかったというか」
「その場の流れ、ねぇ…」
ジト目で見てくる壱流。…すごく疑われてる。今はいうだけ無駄な気がする。どの言葉も言い訳にしか聞こえないような、そんなかんじ。
「もう許さねぇ。今すぐここを追い出すことにする」
「それは困るわ。幻夢はまだ傷だって癒えてないのに」
「自分よりも幻夢を心配するんだな。やっぱり…俺よりもあいつのほうが大切なのか?」
「そんなこと……」
どちらを選べなんて酷なこと…選べるわけない。
私にとってはどっちも大切な存在だから。
「すこし意地悪が過ぎたな。悪かったな、闇華」
「いじめてるって自覚はあったのね」
「好きな奴をからかいたくなる気持ち、お前にはわからないか?」
「私、そこまで高度なことできないから」
「不器用だもんな」
「それ褒めてないわよね?」
どうせ私は喧嘩しか能がないわよ。って、壱流に言ったら面倒な女だと思われる?
「褒めてるぞ。俺はどんな闇華でも愛してるから」
「そ、それは反則」
「反則ってなにが?」
「なんでもない」
「幻夢のことは答えなくていい。ただ、俺が今からすることは俺とお前だけの秘密な」
え?
―――チュ。小さく聞こえるリップ音。
「んっ...///」
「お前の唇は俺のものだから好きにしてもいいよな」
「だ……壱…んんっ」
ダメっていえない。言わせるつもりもないんだろう。
「ヤバいな…闇華の声を聞いてたら理性が飛びそうになる」
「壱、流…?」
「その潤んだ目もやべぇ」
「まっ……。ちょ…壱流!」
2人きりの夜。この秘密を知っているのは私たちを照らしてる月明かりだけなはず、だったんだけど……。
「あー!!姉貴ってば、目を離した隙に壱流さんと何やってるんですか!」
「!?」
「チッ。…いいとこで邪魔が入った」
「やはり壱流は炎帝さんの前ではカッコつけたいようだね。でも、子供がこんな遅くまで起きてたら駄目じゃないか」
「幻夢に白銀…先生」
もしかして、いまの見られてた?
「姉貴はあんたなんかに渡しません!」
「幻夢?」
後ろからギュッと抱きしめられた。
「闇華は俺のだ。手出しするなら容赦はしねぇぞ」
「闇華!?姉貴のこと呼び捨てにするなんて何様のつもりですか!」
「喧嘩ならいつでもかかってこいよ。そんな身体で俺に勝てるとでも?」
「その言葉まんま狗遠じゃないですか!」
「2人とも。け、喧嘩はやめない?」
「「やめない/やめません」」
結局、壱流と幻夢の言い争いは朝まで続いた。
幻夢たちが来なかったら私は壱流に何をされていたんだろう?…深く考えるのはやめよう。いくら心臓があっても足りなさそうだし。
0
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛
らがまふぃん
恋愛
こちらは以前投稿いたしました、 美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛 の続編となっております。前作よりマイルドな作品に仕上がっておりますが、内面のダークさが前作よりはあるのではなかろうかと。こちらのみでも楽しめるとは思いますが、わかりづらいかもしれません。よろしかったら前作をお読みいただいた方が、より楽しんでいただけるかと思いますので、お時間の都合のつく方は、是非。時々予告なく残酷な表現が入りますので、苦手な方はお控えください。 *早速のお気に入り登録、しおり、エールをありがとうございます。とても励みになります。前作もお読みくださっている方々にも、多大なる感謝を! ※R5.7/23本編完結いたしました。たくさんの方々に支えられ、ここまで続けることが出来ました。本当にありがとうございます。ばんがいへんを数話投稿いたしますので、引き続きお付き合いくださるとありがたいです。この作品の前作が、お気に入り登録をしてくださった方が、ありがたいことに200を超えておりました。感謝を込めて、前作の方に一話、近日中にお届けいたします。よろしかったらお付き合いください。 ※R5.8/6ばんがいへん終了いたしました。長い間お付き合いくださり、また、たくさんのお気に入り登録、しおり、エールを、本当にありがとうございました。 ※R5.9/3お気に入り登録200になっていました。本当にありがとうございます(泣)。嬉しかったので、一話書いてみました。 ※R5.10/30らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。 ※R6.1/27美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前作) と、こちらの作品の間のお話し 美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛 始めました。お時間の都合のつく方は、是非ご一読くださると嬉しいです。
*らがまふぃん活動二周年記念として、R6.11/4に一話お届けいたします。少しでも楽しんでいただけますように。
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ぱぴLove〜私の幼なじみはちょっと変〜
邪神 白猫
恋愛
見た目は完璧な王子様。
だけど、中身はちょっと変な残念イケメン。
そんな幼なじみに溺愛される美少女の物語——。
お隣りさん同士で、小さな頃から幼なじみの花音と響。
昔からちょっと変わっている響の思考は、長年の付き合いでも理解が不能!?
そんな響に溺愛される花音は、今日もやっぱり振り回される……!
嫌よ嫌よも好きのうち!?
基本甘くて、たまに笑える。そんな二人の恋模様。
※作中使用しているイラストは、全てフリーアイコンです。
ぱぴLove=puppy love を略したもので、first loveのスラングです。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
婚約解消は君の方から
みなせ
恋愛
私、リオンは“真実の愛”を見つけてしまった。
しかし、私には産まれた時からの婚約者・ミアがいる。
私が愛するカレンに嫌がらせをするミアに、
嫌がらせをやめるよう呼び出したのに……
どうしてこうなったんだろう?
2020.2.17より、カレンの話を始めました。
小説家になろうさんにも掲載しています。
騎士団寮のシングルマザー
古森きり
恋愛
夫と離婚し、実家へ帰る駅への道。
突然突っ込んできた車に死を覚悟した歩美。
しかし、目を覚ますとそこは森の中。
異世界に聖女として召喚された幼い娘、真美の為に、歩美の奮闘が今、始まる!
……と、意気込んだものの全く家事が出来ない歩美の明日はどっちだ!?
※ノベルアップ+様(読み直し改稿ナッシング先行公開)にも掲載しましたが、カクヨムさん(は改稿・完結済みです)、小説家になろうさん、アルファポリスさんは改稿したものを掲載しています。
※割と鬱展開多いのでご注意ください。作者はあんまり鬱展開だと思ってませんけども。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる