1 / 31
プロローグ
1
しおりを挟む
記憶に刻まれている貴方との出会い。思い出の中のあなたはとても弱く、泣き虫の子供のまま。
「僕は強くなりたいんだ」
アナタはそういった。でも、強くなるって?本当の強さって?
私は今、貴方の側にいない。だけど、あなたが私を望むなら、私はアナタを何度だって助けるわ。
だって、私にとって貴方は初恋だから……。
「本当に…いいのか?」
「えぇ」
「わかった。それならやるぞ」
「いつでもどうぞ」
「契約の証として、俺の血をお前の中に流し込む」
覚悟を決めたはずなのに、どうしてそんな悲しそうな顔をしているの?
私はあなたを否定しない。あなたと一緒なら怖くない。
アナタは暗い海の底にいるみたいだっていつも言ってたよね?でも、明けない夜はないの。昼は太陽が、夜は月が私たちを照らしてくれる。貴方が自分自身を暗闇だって言うなら、私があなたの太陽に、光になってあげる。
だから、永遠の時間を二人で生きよう。たとえ死なない身体になったとしても、私は後悔なんてしないから。
あなたの罪も、罰も、全て受け入れる。
だって、私たちは二人で一つ。そうでしょう?
その夜、街は暗闇だった。月は見えず、真っ暗なまま。
唯一聞こえるのは男達が一人の少年を壊している音だけ。なんて醜い争い。
複数で一人を叩く行為は許されない。勝負というものはタイマンや組同士による喧嘩だ。この行為はそのどちらでもない。いわば、ただのイジメ。
少年を助ける仲間はここにはいない。何故なら少年は弱く、敵のテリトリーに1人で侵入していたから。
「オラァ、死ねや!」
「俺たちのテリトリーに入って無傷で帰れると思うな!!」
「例のクスリは持ってきたか?」
「もちろんです!兄貴に言われたとおり持ってきました!!」
少年はその場で数人に押さえつけられた。
「ごめんなさい。それだけは……やめてください!」
「謝罪で許してもらえるならサツはいらねーんだよ」
「これでお前も化け物の仲間入りだな」
「……っ!!」
少年は、ある注射を打たれた。
〝 紅い月〟
裏社会では今や簡単に手に入る代物。
その副作用は言うまでもなく……。タイマやマヤクなど比べものにならない。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
数分も経たないうちに少年は雄叫びをあげる。その場で何度も転げまわり、まわりに助けを求め懇願する。だが、その手を取る者は誰もいない。
「今の言い方だと俺様が化け物みたいに聞こえるなぁ……」
「ヒッ!兄貴、すみません!!」
「違うんです。化け物ってのは半端野郎のことで……。決して兄貴のような生まれながらに高貴な存在とは比べものになりません!」
「それならいいけどよぉ。弁明があと少しでも遅れてたら、オマエらの身体に穴開けるとこだったぜ」
「あはは…。兄貴は冗談が上手いっすね」
「それでアイツはどうするんすか?」
「ほっとけ。どうせアレを打たれたんじゃ長くは持たない。仮に生き残れたとしてもソイツに待っているのは……地獄だ」
「そうっすね。掃除も終わったことですし、帰りましょう。狗遠総長!」
「気安く本名で呼ぶな」
「あなた達、なにをやっているの?」
突如、闇の中に現れた一人の少女。
「や、〝 闇姫 〟……」
「見間違いじゃねえ?」
「オマエらの目は揃って節穴か? あれは間違いなく〝 闇姫 〟だ」
黄金に輝く長い髪。視線を合わせれば吸い込まれそうになるほど美しくも儚いルビー色の瞳。
少女は男達から、いや、裏社会の間でそう呼ばれていた。
【闇姫に会ったが最後、命を狩られ魂は天国にも地獄にも行けない】
そんな噂が囁かれるようになった。
「まさかこんな場所でお目にかかれるなんてな…ククッ」
「兄貴?」
「俺様は離れたところで見ておく。オマエらは闇姫を捕らえろ。迅速にかつ無傷で、だ。……わかったか?」
「はいっす!テメェら聞いたか!?総長命令だ。闇姫を取り押さえろ!こっちは20人以上はいるんだ。束になってかかれば〝 闇姫 〟なんて恐くねぇ!!」
「組に所属すらしてないただの不良に、族である俺らが負けるわけねぇ!」
「たかが女1人だ。やれぇぇぇ!」
そう、闇姫は裏社会で有名ではあるものの、どこの組にも入っていない。ましてや暴走族でもない。
ただの不良少女。闇姫はまぶたをピクリとも動かすことなく男たちに向かっていく。闇姫に恐怖という感情はないのだろうか。
「……はい、おしまい。私のことを知ってる人に会ったら伝えて。俺たちは女1人にも勝てませんでした、って」
返り血を手で払うも、闇姫自身は傷一つついておらず。
闇姫は美しく、儚い。そして、強い。闇姫は誰よりも最強だった。
風に靡く金色の髪。戦う姿に魅了される男達も多く、闇姫と一度会った者は皆、闇姫の虜になった。
「美しすぎる貴方に手も足も出ませんでした……」
「闇姫に盾突いてすみませんでした!」
「今後は姉貴と呼ばせてください!!」
闇姫の下につく者、闇姫に負けたものたちは誰しもが闇姫を敬い、尊敬した。
「…チッ。使えねー奴らだな」
「兄貴、すみません……!」
「いいから下がってろ」
「はい」
高みの見物をしていた男は闇姫の背後をとる。
「っ!?」
「おせーんだよ。女が男に勝てるわけねぇだろ」
いとも簡単に闇姫の両手を押さえる男。
「よぅ、闇姫。俺様の部下を瞬殺とはいい度胸してんなぁ。…初めましての挨拶にしちゃあ、少しやりすぎな気もするが?」
「……離して。早く彼を助けないと」
「人間のテメーになにが出来るっていうんだ?大体こんな貧相な体で〝 姫 〟なんて大層いいご身分だな」
男は余ったほうの手で、闇姫の胸をガシッ!と掴む。ギリギリと乱暴に触れられてるその手は闇姫にとって不快だった。
「いいから離して」
闇姫は男の足を思いっきり踏んだ。
「っ……!てめぇ、よくも」
怒りに狂った男は、闇姫に向かって拳を振り上げる。
「っ!」
「やめろ!」
「……雑魚のくせにまだ意識があったのか」
「私は大丈夫だから貴方は自分の心配をして」
闇姫が少年に近付こうとすると、男に髪を引っ張られ無理やり引き戻された。
「な、にするの」
「誰が動いていいといった?」
「私は貴方の部下じゃない。それに意識があるって…彼になにをしたの?」
「答える義理はねぇな。だが、もうじき死ぬコイツのことを思ったら、話してやらないほうが可哀想だもんな」
話す気はさらさらないと言った顔をしながら鼻であざ笑う。そして、男は闇姫の耳元に顔を近付けた。
「紅い月だ」
「!?」
「お前も名前くらいは聞いたことあるだろ?」
「なんてものを……」
「その殺気いいねぇ、ビリビリくる。それでこそ俺様の女に相応しい」
俺様の女、という言葉にピクリと反応する闇姫。
「貴方の女になるなんて、こっちから願い下げ」
「いい加減、俺様に従順な女も飽きてきたとこだ。俺様のことを嫌う女が俺様の虜になったらどんなに愉悦か……今から楽しみだ」
その瞬間、男の目が赤い瞳へと変わる。
「僕は強くなりたいんだ」
アナタはそういった。でも、強くなるって?本当の強さって?
私は今、貴方の側にいない。だけど、あなたが私を望むなら、私はアナタを何度だって助けるわ。
だって、私にとって貴方は初恋だから……。
「本当に…いいのか?」
「えぇ」
「わかった。それならやるぞ」
「いつでもどうぞ」
「契約の証として、俺の血をお前の中に流し込む」
覚悟を決めたはずなのに、どうしてそんな悲しそうな顔をしているの?
私はあなたを否定しない。あなたと一緒なら怖くない。
アナタは暗い海の底にいるみたいだっていつも言ってたよね?でも、明けない夜はないの。昼は太陽が、夜は月が私たちを照らしてくれる。貴方が自分自身を暗闇だって言うなら、私があなたの太陽に、光になってあげる。
だから、永遠の時間を二人で生きよう。たとえ死なない身体になったとしても、私は後悔なんてしないから。
あなたの罪も、罰も、全て受け入れる。
だって、私たちは二人で一つ。そうでしょう?
その夜、街は暗闇だった。月は見えず、真っ暗なまま。
唯一聞こえるのは男達が一人の少年を壊している音だけ。なんて醜い争い。
複数で一人を叩く行為は許されない。勝負というものはタイマンや組同士による喧嘩だ。この行為はそのどちらでもない。いわば、ただのイジメ。
少年を助ける仲間はここにはいない。何故なら少年は弱く、敵のテリトリーに1人で侵入していたから。
「オラァ、死ねや!」
「俺たちのテリトリーに入って無傷で帰れると思うな!!」
「例のクスリは持ってきたか?」
「もちろんです!兄貴に言われたとおり持ってきました!!」
少年はその場で数人に押さえつけられた。
「ごめんなさい。それだけは……やめてください!」
「謝罪で許してもらえるならサツはいらねーんだよ」
「これでお前も化け物の仲間入りだな」
「……っ!!」
少年は、ある注射を打たれた。
〝 紅い月〟
裏社会では今や簡単に手に入る代物。
その副作用は言うまでもなく……。タイマやマヤクなど比べものにならない。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
数分も経たないうちに少年は雄叫びをあげる。その場で何度も転げまわり、まわりに助けを求め懇願する。だが、その手を取る者は誰もいない。
「今の言い方だと俺様が化け物みたいに聞こえるなぁ……」
「ヒッ!兄貴、すみません!!」
「違うんです。化け物ってのは半端野郎のことで……。決して兄貴のような生まれながらに高貴な存在とは比べものになりません!」
「それならいいけどよぉ。弁明があと少しでも遅れてたら、オマエらの身体に穴開けるとこだったぜ」
「あはは…。兄貴は冗談が上手いっすね」
「それでアイツはどうするんすか?」
「ほっとけ。どうせアレを打たれたんじゃ長くは持たない。仮に生き残れたとしてもソイツに待っているのは……地獄だ」
「そうっすね。掃除も終わったことですし、帰りましょう。狗遠総長!」
「気安く本名で呼ぶな」
「あなた達、なにをやっているの?」
突如、闇の中に現れた一人の少女。
「や、〝 闇姫 〟……」
「見間違いじゃねえ?」
「オマエらの目は揃って節穴か? あれは間違いなく〝 闇姫 〟だ」
黄金に輝く長い髪。視線を合わせれば吸い込まれそうになるほど美しくも儚いルビー色の瞳。
少女は男達から、いや、裏社会の間でそう呼ばれていた。
【闇姫に会ったが最後、命を狩られ魂は天国にも地獄にも行けない】
そんな噂が囁かれるようになった。
「まさかこんな場所でお目にかかれるなんてな…ククッ」
「兄貴?」
「俺様は離れたところで見ておく。オマエらは闇姫を捕らえろ。迅速にかつ無傷で、だ。……わかったか?」
「はいっす!テメェら聞いたか!?総長命令だ。闇姫を取り押さえろ!こっちは20人以上はいるんだ。束になってかかれば〝 闇姫 〟なんて恐くねぇ!!」
「組に所属すらしてないただの不良に、族である俺らが負けるわけねぇ!」
「たかが女1人だ。やれぇぇぇ!」
そう、闇姫は裏社会で有名ではあるものの、どこの組にも入っていない。ましてや暴走族でもない。
ただの不良少女。闇姫はまぶたをピクリとも動かすことなく男たちに向かっていく。闇姫に恐怖という感情はないのだろうか。
「……はい、おしまい。私のことを知ってる人に会ったら伝えて。俺たちは女1人にも勝てませんでした、って」
返り血を手で払うも、闇姫自身は傷一つついておらず。
闇姫は美しく、儚い。そして、強い。闇姫は誰よりも最強だった。
風に靡く金色の髪。戦う姿に魅了される男達も多く、闇姫と一度会った者は皆、闇姫の虜になった。
「美しすぎる貴方に手も足も出ませんでした……」
「闇姫に盾突いてすみませんでした!」
「今後は姉貴と呼ばせてください!!」
闇姫の下につく者、闇姫に負けたものたちは誰しもが闇姫を敬い、尊敬した。
「…チッ。使えねー奴らだな」
「兄貴、すみません……!」
「いいから下がってろ」
「はい」
高みの見物をしていた男は闇姫の背後をとる。
「っ!?」
「おせーんだよ。女が男に勝てるわけねぇだろ」
いとも簡単に闇姫の両手を押さえる男。
「よぅ、闇姫。俺様の部下を瞬殺とはいい度胸してんなぁ。…初めましての挨拶にしちゃあ、少しやりすぎな気もするが?」
「……離して。早く彼を助けないと」
「人間のテメーになにが出来るっていうんだ?大体こんな貧相な体で〝 姫 〟なんて大層いいご身分だな」
男は余ったほうの手で、闇姫の胸をガシッ!と掴む。ギリギリと乱暴に触れられてるその手は闇姫にとって不快だった。
「いいから離して」
闇姫は男の足を思いっきり踏んだ。
「っ……!てめぇ、よくも」
怒りに狂った男は、闇姫に向かって拳を振り上げる。
「っ!」
「やめろ!」
「……雑魚のくせにまだ意識があったのか」
「私は大丈夫だから貴方は自分の心配をして」
闇姫が少年に近付こうとすると、男に髪を引っ張られ無理やり引き戻された。
「な、にするの」
「誰が動いていいといった?」
「私は貴方の部下じゃない。それに意識があるって…彼になにをしたの?」
「答える義理はねぇな。だが、もうじき死ぬコイツのことを思ったら、話してやらないほうが可哀想だもんな」
話す気はさらさらないと言った顔をしながら鼻であざ笑う。そして、男は闇姫の耳元に顔を近付けた。
「紅い月だ」
「!?」
「お前も名前くらいは聞いたことあるだろ?」
「なんてものを……」
「その殺気いいねぇ、ビリビリくる。それでこそ俺様の女に相応しい」
俺様の女、という言葉にピクリと反応する闇姫。
「貴方の女になるなんて、こっちから願い下げ」
「いい加減、俺様に従順な女も飽きてきたとこだ。俺様のことを嫌う女が俺様の虜になったらどんなに愉悦か……今から楽しみだ」
その瞬間、男の目が赤い瞳へと変わる。
0
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
【コミカライズ決定】魔力ゼロの子爵令嬢は王太子殿下のキス係
ayame@コミカライズ決定
恋愛
【ネトコン12受賞&コミカライズ決定です!】私、ユーファミア・リブレは、魔力が溢れるこの世界で、子爵家という貴族の一員でありながら魔力を持たずに生まれた。平民でも貴族でも、程度の差はあれど、誰もが有しているはずの魔力がゼロ。けれど優しい両親と歳の離れた後継ぎの弟に囲まれ、贅沢ではないものの、それなりに幸せな暮らしを送っていた。そんなささやかな生活も、12歳のとき父が災害に巻き込まれて亡くなったことで一変する。領地を復興させるにも先立つものがなく、没落を覚悟したそのとき、王家から思わぬ打診を受けた。高すぎる魔力のせいで身体に異常をきたしているカーティス王太子殿下の治療に協力してほしいというものだ。魔力ゼロの自分は役立たずでこのまま穀潰し生活を送るか修道院にでも入るしかない立場。家族と領民を守れるならと申し出を受け、王宮に伺候した私。そして告げられた仕事内容は、カーティス王太子殿下の体内で暴走する魔力をキスを通して吸収する役目だったーーー。_______________
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

【完結済】姿を偽った黒髪令嬢は、女嫌いな公爵様のお世話係をしているうちに溺愛されていたみたいです
鳴宮野々花@書籍2冊発売中
恋愛
王国の片田舎にある小さな町から、八歳の時に母方の縁戚であるエヴェリー伯爵家に引き取られたミシェル。彼女は伯爵一家に疎まれ、美しい髪を黒く染めて使用人として生活するよう強いられた。以来エヴェリー一家に虐げられて育つ。
十年後。ミシェルは同い年でエヴェリー伯爵家の一人娘であるパドマの婚約者に嵌められ、伯爵家を身一つで追い出されることに。ボロボロの格好で人気のない場所を彷徨っていたミシェルは、空腹のあまりふらつき倒れそうになる。
そこへ馬で通りがかった男性と、危うくぶつかりそうになり──────
※いつもの独自の世界のゆる設定なお話です。何もかもファンタジーです。よろしくお願いします。
※この作品はカクヨム、小説家になろう、ベリーズカフェにも投稿しています。

俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。
そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、
理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。
しかも理樹には婚約者がいたのである。
全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。
二人は結婚出来るのであろうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる