29 / 86
29
しおりを挟む
「直ちんと晴ちゃん本当ラブラブだよね」
俺と晴が放課後二人で話してると晴がつれていかれた時助けてくれたタッキーが話しかけてきた。
「そ、そうか!?」
「うん、周りから見てみても分かるよ」
すると晴はもじもじしていたので背中をポンッと叩いて緊張をほぐすと深く深呼吸し震えた声で晴は口を開いた。
「あ、あの滝川君」
「何?晴ちゃん」
「この前は直樹を呼んでくれてありがとう、滝川君が教えてくれなかったら・・・俺」
「気にしないで、俺はただ直ちゃんを呼んだだけで何もしてないよ、あとタッキーでいいよ」
「うんありがとうタッキー」
晴が俺以外の人と握手をするのを初めて見たが俺の心境は複雑だった友達が増えるのは俺にとっても嬉しいことだしかし俺の晴が離れていくような気がして寂しくもある。
通学路をいつものように手を握って帰ると
タッキーと話しているとき楽しそうだった晴の顔を思い出し、あんまりいい気分ではなかった。
「直樹?元気ないよ嫌な事でもあった?」
「えっ!?そんなに暗かったか?」
「うん、もしかして俺直樹に気にさわるようなことした?だったら俺治すから教えて?」
晴は何でも知ってる俺が元気ないと真っ先に自分を疑ってしまうところが晴の悪い癖だ。
無意識に直樹は晴をそっと抱きしめた。
「晴に治すと頃なんてないよ、俺が勝手に嫉妬してるだけ」
「嫉妬?」
「あぁ、タッキーと話してるときの晴の笑顔が可愛くて他の奴に見せたくねぇと思った。勿論、仲の良いタッキーにも」
「どうして?」
「本当はずっと俺だけ見てて欲しいし他の男なんて視界に入れてほしくない、晴と離れるなんてもう嫌なんだ」
「離れたりなんてしないよ、いなくなったりもしない、だって俺は直樹の番なんだから」
柔らかい唇を互いに重ねるとじんわりと熱が伝わり二人の心拍のスピードはどんどん速くなっていった。
「直樹また明日学校で!」
「なぁ?晴、日曜日デートしょうぜ」
「うん」
二人は約束をすると胸を踊らせながらそれぞれの通学路を走った。
「遅刻しちゃう」
俺は時計の目覚ましをセットし忘れ慌ててアパートの部屋の鍵を閉め階段を降りようとすると背筋の凍るような気配を感じ後ろを振り向く
「誰!」
その瞬間サングラスを掛けた人物に胸を強く押され一瞬時が止まった
反応に遅れた晴は階段から足を踏み外すと錆びた鉄板の階段に何度も体を叩きつけられ重力に引っ張られると頭を地面に殴打した。晴の意識が薄れていき頭部から血はどんどんと流れ、体温は低下し始めそのまま瞼を静かに閉じた。
「ごめんなさいねでもねうちの直樹をたぶらかすからこうなるのよ」
サングラスを外すと直樹の母は復讐の闘志を散らしていた。
「恨むなら自分の人生を恨みなさい」
再びサングラスを掛けるとまるで霧のように姿を消していった。
俺と晴が放課後二人で話してると晴がつれていかれた時助けてくれたタッキーが話しかけてきた。
「そ、そうか!?」
「うん、周りから見てみても分かるよ」
すると晴はもじもじしていたので背中をポンッと叩いて緊張をほぐすと深く深呼吸し震えた声で晴は口を開いた。
「あ、あの滝川君」
「何?晴ちゃん」
「この前は直樹を呼んでくれてありがとう、滝川君が教えてくれなかったら・・・俺」
「気にしないで、俺はただ直ちゃんを呼んだだけで何もしてないよ、あとタッキーでいいよ」
「うんありがとうタッキー」
晴が俺以外の人と握手をするのを初めて見たが俺の心境は複雑だった友達が増えるのは俺にとっても嬉しいことだしかし俺の晴が離れていくような気がして寂しくもある。
通学路をいつものように手を握って帰ると
タッキーと話しているとき楽しそうだった晴の顔を思い出し、あんまりいい気分ではなかった。
「直樹?元気ないよ嫌な事でもあった?」
「えっ!?そんなに暗かったか?」
「うん、もしかして俺直樹に気にさわるようなことした?だったら俺治すから教えて?」
晴は何でも知ってる俺が元気ないと真っ先に自分を疑ってしまうところが晴の悪い癖だ。
無意識に直樹は晴をそっと抱きしめた。
「晴に治すと頃なんてないよ、俺が勝手に嫉妬してるだけ」
「嫉妬?」
「あぁ、タッキーと話してるときの晴の笑顔が可愛くて他の奴に見せたくねぇと思った。勿論、仲の良いタッキーにも」
「どうして?」
「本当はずっと俺だけ見てて欲しいし他の男なんて視界に入れてほしくない、晴と離れるなんてもう嫌なんだ」
「離れたりなんてしないよ、いなくなったりもしない、だって俺は直樹の番なんだから」
柔らかい唇を互いに重ねるとじんわりと熱が伝わり二人の心拍のスピードはどんどん速くなっていった。
「直樹また明日学校で!」
「なぁ?晴、日曜日デートしょうぜ」
「うん」
二人は約束をすると胸を踊らせながらそれぞれの通学路を走った。
「遅刻しちゃう」
俺は時計の目覚ましをセットし忘れ慌ててアパートの部屋の鍵を閉め階段を降りようとすると背筋の凍るような気配を感じ後ろを振り向く
「誰!」
その瞬間サングラスを掛けた人物に胸を強く押され一瞬時が止まった
反応に遅れた晴は階段から足を踏み外すと錆びた鉄板の階段に何度も体を叩きつけられ重力に引っ張られると頭を地面に殴打した。晴の意識が薄れていき頭部から血はどんどんと流れ、体温は低下し始めそのまま瞼を静かに閉じた。
「ごめんなさいねでもねうちの直樹をたぶらかすからこうなるのよ」
サングラスを外すと直樹の母は復讐の闘志を散らしていた。
「恨むなら自分の人生を恨みなさい」
再びサングラスを掛けるとまるで霧のように姿を消していった。
0
お気に入りに追加
226
あなたにおすすめの小説
溺愛オメガバース
暁 紅蓮
BL
Ωである呉羽皐月(クレハサツキ)とαである新垣翔(アラガキショウ)の運命の番の出会い物語。
高校1年入学式の時に運命の番である翔と目が合い、発情してしまう。それから番となり、αである翔はΩの皐月を溺愛していく。
お世話したいαしか勝たん!
沙耶
BL
神崎斗真はオメガである。総合病院でオメガ科の医師として働くうちに、ヒートが悪化。次のヒートは抑制剤無しで迎えなさいと言われてしまった。
悩んでいるときに相談に乗ってくれたα、立花優翔が、「俺と一緒にヒートを過ごさない?」と言ってくれた…?
優しい彼に乗せられて一緒に過ごすことになったけど、彼はΩをお世話したい系αだった?!
※完結設定にしていますが、番外編を突如として投稿することがございます。ご了承ください。
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
蜘蛛の巣
猫丸
BL
オメガバース作品/R18/全10話(7/23まで毎日20時公開)/真面目α✕不憫受け(Ω)
世木伊吹(Ω)は、孤独な少年時代を過ごし、自衛のためにβのフリをして生きてきた。だが、井雲知朱(α)に運命の番と認定されたことによって、取り繕っていた仮面が剥がれていく。必死に抗うが、逃げようとしても逃げられない忌まわしいΩという性。
混乱に陥る伊吹だったが、井雲や友人から無条件に与えられる優しさによって、張り詰めていた気持ちが緩み、徐々に心を許していく。
やっと自分も相手も受け入れられるようになって起こった伊吹と井雲を襲う悲劇と古い因縁。
伊吹も知らなかった、両親の本当の真実とは?
※ところどころ差別的発言・暴力的行為が出てくるので、そういった描写に不快感を持たれる方はご遠慮ください。
ナッツに恋するナツの虫
珈琲きの子
BL
究極の一般人ベータである辻井那月は、美術品のような一流のアルファである栗栖東弥に夢中だった。
那月は彼を眺める毎日をそれなりに楽しく過ごしていたが、ある日の飲み会で家に来るように誘われ……。
オメガ嫌いなアルファとそんなアルファに流されるちょっとおバカなベータのお話。
*オメガバースの設定をお借りしていますが、独自の設定も盛り込んでいます。
*予告なく性描写が入ります。
*モブとの絡みあり(保険)
*他サイトでも投稿
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
夢見がちオメガ姫の理想のアルファ王子
葉薊【ハアザミ】
BL
四方木 聖(よもぎ ひじり)はちょっぴり夢見がちな乙女男子。
幼少の頃は父母のような理想の家庭を築くのが夢だったが、自分が理想のオメガから程遠いと知って断念する。
一方で、かつてはオメガだと信じて疑わなかった幼馴染の嘉瀬 冬治(かせ とうじ)は聖理想のアルファへと成長を遂げていた。
やがて冬治への恋心を自覚する聖だが、理想のオメガからは程遠い自分ではふさわしくないという思い込みに苛まれる。
※ちょっぴりサブカプあり。全てアルファ×オメガです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる