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「変じゃないかな?」
今日は直樹とデートなので朝早くに起きお気に入りの服を着て駅のトイレの鏡で何度も寝癖などを確認していた。
「よしっ!」
身だしなみを確認するとトイレに出て改札口の近くで待っていた。
「お待たせ!」
直樹は元気な声をあげると力強く抱きついてきた。
「暑いよ直樹」
「ごめん、ごめん」
直樹は俺から離れるとしばらく着ていた服を眺めていた。
「やっぱり変?」
「ううん、可愛い、凄く可愛い」
褒めてられるとなんとなく恥ずかしくなりそれを隠すように直樹の手を握った。
「早く映画、見に行こう」
「おう!」
駅から歩いて直ぐの所にでっかい建物があり映画館と分かりやすく書いてあった。
「何の映画見るの?」
何となく聞くと直樹は鞄からチケットを取り出すと顔をしかめた。
「げっ、これって!」
「どうしたの?」
チケットを取り内容を確かめると小さな文字でこう書いてあった。
記憶を失った少年と新米男警官が愛し合うボーイズラブ映画
「直樹これ見たかったの?」
「違う、俺はホラー映画のチケットを取ったはずなんだけど」
ピコンッ
直樹のポケットから通知音がなりスマホを取り出すと直樹は苦笑いしていた。
「あのやろ!ぶん殴ってやる!」
「どれどれ」
直樹のスマホの文面にはこう書いてあった。
直ちん
この映画見たかったんだよね、代わりに間違って取っちゃったチケット挙げるからチャラにして許してピョンー
「どうする?」
がっかりした直樹の顔を見た俺も少し落ち込みそうになったが、気持ちを切り替えて直樹の手を握り映画館に入ることにした。
「せっかくだし見よう?今日は直樹と映画見る約束だし」
「でも、ホラーじゃないぞ」
「何でもいいよ、直樹と一緒に過ごせるなら」
「そうか、なら見るか」
俺達は上映されるシアタールームに入ると少し驚いた。
「男の人しかいないね」
「あぁ」
書いてある席に座ると、直ぐに部屋は暗くなった。すると映画が始まると何故か分からないが、喘ぎ声が前から後ろから左右からも聞こえた。
「かなりハードだったね」
「最悪だ」
シアタールームを出ると、あまりいい気分ではなかった、映画の内容はまぁ言うまでもなくエロかったしかし問題なのは、それでなく客だった、映画の音よりうるさく聞こえる喘ぎ声に映画所ではなかった。
「晴、スボン汚れてる」
「あ、本当だ」
黒のスボンは真っ白な液体が掛かってた
直樹の顔は少し青くなっていた。
「おい?それ精子じゃないよな」
「多分そうかもしれない」
直樹は直ぐに持っていたハンカチで汚れを拭き取ろうとしていた。
「別にいいよ、ハンカチ汚くなっちゃうよ」
「晴が汚されるよりはマシだ」
むきになりながらも精子や精液の染みを取ってくれた。
「ありがとう」
「これからどうするもう12時だけど」
「お昼にするか」
「そうだね」
映画はあまり良くなかったが一緒にランチをしたり、ゲームセンターなど競争したりしてあっという間時は過ぎていた。
「あー楽しかった」
大きく体を伸ばすと直樹は大満足していた、勿論俺も楽しかった。
「もう21時か早いな時間経つの」
「そうだね」
「そろそろ、帰るか」
「うん」
イルミネーションに照らされて俺達はゆっくりコンクリートを踏んでいた。
「なぁ?送っていこうか?」
「そこまでしなくて大丈夫だよ」
「でも、晴可愛いから狙われるか心配なんだけど」
「大丈夫、俺も番になってるからフェロモンでないし」
直樹は少し心配そうな顔をしていたのでその唇に自分の唇を重ねた
「!?」
目を大きく見開いたがそれに答えるように俺の体を抱き締めると舌を絡ませてきた。
ネチョネチョと嫌らしい音を響かせながらも数分間長いキスをした。
「愛してる晴」
「俺も」
俺達はサヨナラの口づけを交わすと少し寂しい思いを胸に自分の家に帰った。
今日は直樹とデートなので朝早くに起きお気に入りの服を着て駅のトイレの鏡で何度も寝癖などを確認していた。
「よしっ!」
身だしなみを確認するとトイレに出て改札口の近くで待っていた。
「お待たせ!」
直樹は元気な声をあげると力強く抱きついてきた。
「暑いよ直樹」
「ごめん、ごめん」
直樹は俺から離れるとしばらく着ていた服を眺めていた。
「やっぱり変?」
「ううん、可愛い、凄く可愛い」
褒めてられるとなんとなく恥ずかしくなりそれを隠すように直樹の手を握った。
「早く映画、見に行こう」
「おう!」
駅から歩いて直ぐの所にでっかい建物があり映画館と分かりやすく書いてあった。
「何の映画見るの?」
何となく聞くと直樹は鞄からチケットを取り出すと顔をしかめた。
「げっ、これって!」
「どうしたの?」
チケットを取り内容を確かめると小さな文字でこう書いてあった。
記憶を失った少年と新米男警官が愛し合うボーイズラブ映画
「直樹これ見たかったの?」
「違う、俺はホラー映画のチケットを取ったはずなんだけど」
ピコンッ
直樹のポケットから通知音がなりスマホを取り出すと直樹は苦笑いしていた。
「あのやろ!ぶん殴ってやる!」
「どれどれ」
直樹のスマホの文面にはこう書いてあった。
直ちん
この映画見たかったんだよね、代わりに間違って取っちゃったチケット挙げるからチャラにして許してピョンー
「どうする?」
がっかりした直樹の顔を見た俺も少し落ち込みそうになったが、気持ちを切り替えて直樹の手を握り映画館に入ることにした。
「せっかくだし見よう?今日は直樹と映画見る約束だし」
「でも、ホラーじゃないぞ」
「何でもいいよ、直樹と一緒に過ごせるなら」
「そうか、なら見るか」
俺達は上映されるシアタールームに入ると少し驚いた。
「男の人しかいないね」
「あぁ」
書いてある席に座ると、直ぐに部屋は暗くなった。すると映画が始まると何故か分からないが、喘ぎ声が前から後ろから左右からも聞こえた。
「かなりハードだったね」
「最悪だ」
シアタールームを出ると、あまりいい気分ではなかった、映画の内容はまぁ言うまでもなくエロかったしかし問題なのは、それでなく客だった、映画の音よりうるさく聞こえる喘ぎ声に映画所ではなかった。
「晴、スボン汚れてる」
「あ、本当だ」
黒のスボンは真っ白な液体が掛かってた
直樹の顔は少し青くなっていた。
「おい?それ精子じゃないよな」
「多分そうかもしれない」
直樹は直ぐに持っていたハンカチで汚れを拭き取ろうとしていた。
「別にいいよ、ハンカチ汚くなっちゃうよ」
「晴が汚されるよりはマシだ」
むきになりながらも精子や精液の染みを取ってくれた。
「ありがとう」
「これからどうするもう12時だけど」
「お昼にするか」
「そうだね」
映画はあまり良くなかったが一緒にランチをしたり、ゲームセンターなど競争したりしてあっという間時は過ぎていた。
「あー楽しかった」
大きく体を伸ばすと直樹は大満足していた、勿論俺も楽しかった。
「もう21時か早いな時間経つの」
「そうだね」
「そろそろ、帰るか」
「うん」
イルミネーションに照らされて俺達はゆっくりコンクリートを踏んでいた。
「なぁ?送っていこうか?」
「そこまでしなくて大丈夫だよ」
「でも、晴可愛いから狙われるか心配なんだけど」
「大丈夫、俺も番になってるからフェロモンでないし」
直樹は少し心配そうな顔をしていたのでその唇に自分の唇を重ねた
「!?」
目を大きく見開いたがそれに答えるように俺の体を抱き締めると舌を絡ませてきた。
ネチョネチョと嫌らしい音を響かせながらも数分間長いキスをした。
「愛してる晴」
「俺も」
俺達はサヨナラの口づけを交わすと少し寂しい思いを胸に自分の家に帰った。
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