10 / 86
10
しおりを挟む
「ただいま」
凍るような冷たい声で挨拶をしても返事はいくら待っても返ってて来なかった。
暗闇の中の廊下は靴下からでも感じる冷たさを肌で感じながらペタペタと音を立ててリンビングに向かった。
しかし廊下と同じように部屋は暗く人影すら見えない電気をつけると当たり前だが誰もいない。
「疲れた~」
鞄を放り投げ、ソファーに飛び込むと
やはり人の声がないと少し寂しい。
「仕方がないよね」
・・・・・・・だってΩだもん
βの家族で生まれた俺は、両親と同じβだと思っていた。しかし思春期を迎えるごろに体は信じられないくらいに体温が上昇し、心配した両親が俺を連れて病院に行くと
「・・・・・・・お子さんは、Ωです」
残酷だった、今ままでβと思っていた俺がΩだったのだから、両親は膝から崩れるように倒れ、泣きわめいた。
「お願い近寄らないで!!」
これが親の言うことだろうか、Ωと分かった途端、家族の態度が変わり毎日のように浴びせられる罵倒と暴力、
耐えられなくなった俺は、両親と話し合い独り暮らしをすることになった。
「やっぱり寂しい」
家族の声がないとやはり何処か違和感を覚えるしかし最近は俺の心は太陽に照らされたように温かかった。
「直樹・・・・・直樹」
俺は、何度もその名前を繰り返した。
「直樹」彼は俺が発情期に出会ったαだ。
最初は無理やりエッチをしてくる他のαと変わらない奴だと思っていた。
しかし彼に、番になりたくないと言うと
自らの手を噛み欲求を抑えた。
「変な奴」
俺は、直樹と二度セックスをし精子を体に流し込まれるまでやった。
「会いたい、またアイツとセックスしたい」
自分でも信じられない事を口走っていた。
アルファなんか嫌い、あんな思いをしたのに俺は、直樹と体を重ねたいと思っていた
「あっ・・・・・あん」
体は火照り、呼吸が荒くなっていった、俺は、スボンとパンツを脱ぐと、愛液でお尻がびちょびちょになっていた。
「まただ、直樹の事を考えるとお尻がぐちゃぐちゃに濡れちゃう」
ぐちよぐちよに濡れたアナルに自身の指で中を掻き回した。
「ダメ・・・・・直樹のおちんちんじゃなきゃ満足できない」
「俺達、番になろう?」
彼の目はまるで獣のように荒い呼吸は威圧をかけてきた
「嫌だ!!!」
背筋の凍るような男の声は体中が、悲鳴をあげついに誰もいない部屋で俺は大声をあげた
鞄から抑制剤を飲むと、ぐったりと倒れ枕を抱き締めた
「直樹助けて、早く俺を奪って」
自分が自分ではないかのように何度も何度も直樹の名を呼び心を落ち着かせていた。
凍るような冷たい声で挨拶をしても返事はいくら待っても返ってて来なかった。
暗闇の中の廊下は靴下からでも感じる冷たさを肌で感じながらペタペタと音を立ててリンビングに向かった。
しかし廊下と同じように部屋は暗く人影すら見えない電気をつけると当たり前だが誰もいない。
「疲れた~」
鞄を放り投げ、ソファーに飛び込むと
やはり人の声がないと少し寂しい。
「仕方がないよね」
・・・・・・・だってΩだもん
βの家族で生まれた俺は、両親と同じβだと思っていた。しかし思春期を迎えるごろに体は信じられないくらいに体温が上昇し、心配した両親が俺を連れて病院に行くと
「・・・・・・・お子さんは、Ωです」
残酷だった、今ままでβと思っていた俺がΩだったのだから、両親は膝から崩れるように倒れ、泣きわめいた。
「お願い近寄らないで!!」
これが親の言うことだろうか、Ωと分かった途端、家族の態度が変わり毎日のように浴びせられる罵倒と暴力、
耐えられなくなった俺は、両親と話し合い独り暮らしをすることになった。
「やっぱり寂しい」
家族の声がないとやはり何処か違和感を覚えるしかし最近は俺の心は太陽に照らされたように温かかった。
「直樹・・・・・直樹」
俺は、何度もその名前を繰り返した。
「直樹」彼は俺が発情期に出会ったαだ。
最初は無理やりエッチをしてくる他のαと変わらない奴だと思っていた。
しかし彼に、番になりたくないと言うと
自らの手を噛み欲求を抑えた。
「変な奴」
俺は、直樹と二度セックスをし精子を体に流し込まれるまでやった。
「会いたい、またアイツとセックスしたい」
自分でも信じられない事を口走っていた。
アルファなんか嫌い、あんな思いをしたのに俺は、直樹と体を重ねたいと思っていた
「あっ・・・・・あん」
体は火照り、呼吸が荒くなっていった、俺は、スボンとパンツを脱ぐと、愛液でお尻がびちょびちょになっていた。
「まただ、直樹の事を考えるとお尻がぐちゃぐちゃに濡れちゃう」
ぐちよぐちよに濡れたアナルに自身の指で中を掻き回した。
「ダメ・・・・・直樹のおちんちんじゃなきゃ満足できない」
「俺達、番になろう?」
彼の目はまるで獣のように荒い呼吸は威圧をかけてきた
「嫌だ!!!」
背筋の凍るような男の声は体中が、悲鳴をあげついに誰もいない部屋で俺は大声をあげた
鞄から抑制剤を飲むと、ぐったりと倒れ枕を抱き締めた
「直樹助けて、早く俺を奪って」
自分が自分ではないかのように何度も何度も直樹の名を呼び心を落ち着かせていた。
0
お気に入りに追加
226
あなたにおすすめの小説
溺愛オメガバース
暁 紅蓮
BL
Ωである呉羽皐月(クレハサツキ)とαである新垣翔(アラガキショウ)の運命の番の出会い物語。
高校1年入学式の時に運命の番である翔と目が合い、発情してしまう。それから番となり、αである翔はΩの皐月を溺愛していく。
お世話したいαしか勝たん!
沙耶
BL
神崎斗真はオメガである。総合病院でオメガ科の医師として働くうちに、ヒートが悪化。次のヒートは抑制剤無しで迎えなさいと言われてしまった。
悩んでいるときに相談に乗ってくれたα、立花優翔が、「俺と一緒にヒートを過ごさない?」と言ってくれた…?
優しい彼に乗せられて一緒に過ごすことになったけど、彼はΩをお世話したい系αだった?!
※完結設定にしていますが、番外編を突如として投稿することがございます。ご了承ください。
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
蜘蛛の巣
猫丸
BL
オメガバース作品/R18/全10話(7/23まで毎日20時公開)/真面目α✕不憫受け(Ω)
世木伊吹(Ω)は、孤独な少年時代を過ごし、自衛のためにβのフリをして生きてきた。だが、井雲知朱(α)に運命の番と認定されたことによって、取り繕っていた仮面が剥がれていく。必死に抗うが、逃げようとしても逃げられない忌まわしいΩという性。
混乱に陥る伊吹だったが、井雲や友人から無条件に与えられる優しさによって、張り詰めていた気持ちが緩み、徐々に心を許していく。
やっと自分も相手も受け入れられるようになって起こった伊吹と井雲を襲う悲劇と古い因縁。
伊吹も知らなかった、両親の本当の真実とは?
※ところどころ差別的発言・暴力的行為が出てくるので、そういった描写に不快感を持たれる方はご遠慮ください。
ナッツに恋するナツの虫
珈琲きの子
BL
究極の一般人ベータである辻井那月は、美術品のような一流のアルファである栗栖東弥に夢中だった。
那月は彼を眺める毎日をそれなりに楽しく過ごしていたが、ある日の飲み会で家に来るように誘われ……。
オメガ嫌いなアルファとそんなアルファに流されるちょっとおバカなベータのお話。
*オメガバースの設定をお借りしていますが、独自の設定も盛り込んでいます。
*予告なく性描写が入ります。
*モブとの絡みあり(保険)
*他サイトでも投稿
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
夢見がちオメガ姫の理想のアルファ王子
葉薊【ハアザミ】
BL
四方木 聖(よもぎ ひじり)はちょっぴり夢見がちな乙女男子。
幼少の頃は父母のような理想の家庭を築くのが夢だったが、自分が理想のオメガから程遠いと知って断念する。
一方で、かつてはオメガだと信じて疑わなかった幼馴染の嘉瀬 冬治(かせ とうじ)は聖理想のアルファへと成長を遂げていた。
やがて冬治への恋心を自覚する聖だが、理想のオメガからは程遠い自分ではふさわしくないという思い込みに苛まれる。
※ちょっぴりサブカプあり。全てアルファ×オメガです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる