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最終章 ゴーレムはゴーレム
最終話 ゴーレム、やはり人間になることを望む
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「守る!」
オレは叫び声をあげると、体を起こした。
「あれ?」
状況が分からず、間抜けな声を出してしまった。
思わず瞬きをしてしまう。
…瞬き?
「起きたか」
「ゴート?」
横を向くと、ベッドに寝そべったゴートが見えた。
ベッド?
「無事、目覚めたようだな」
「うん? ゴートも無事か。良かった。てかさっきから違和感がすごいんだけど」
「まあ、そうだろうな」
コンコン。
「来たか、シオが起きたぞ」
「本当なのか!?」
「本当なのか!?」
「本当なのだ!」
「本当なのだ!」
「実は嘘なのだ!」
『なのだ!』
喧しくも部屋に入ってきた五人のレベッカーズがまくし立ててきた。
「起きたよ。てか寝たのなんていつぶりだ?」
「しゃべったのだ!」
「答えたのだ!」
「成功なのだ?」
「成功なのだ!」
『成功なのだ!』
「はっ! しゃべってるオレ!」
「そうだな」
そういえば! 思わず自分の顔に手を伸ばして…自分の手が視界に入る。
緑?
「シオのボディが壊れたのだ!」
「だから直そうとしたのだ!」
「でも治らなかったのだ!」
「だから適当な体にコアを入れたのだ!」
「色々試したらやっと定着したのだ!」
『なのだ!』
声を揃えたレベッカーズの一人が手鏡でオレの顔を映してくれた。
そこにいたのは、緑色のデフォルメされた布製の龍のぬいぐるみだった。
つまり、オレだった。
「えええええええええええええええええええええ!?」
ゴーレムだったオレは、ぬいぐるみになったらしい。
ゴートが怪我を負って、オレのボディが壊れたらしい。
身動きが取れなくなり、しかも大重量のオレを運ぶのは諦めてコアだけ取り出し、無事だったアイと清蓮がレベッカの家まで運んだとのこと。
再度オレのボディを作り直すにしても時間がかかる為、レベッカの家に会ったホムンクルスのボディにコアを入れたが動き出さず。
他にも木製の人形や銅像に入れたりと色々試したが起動しなかったオレだが、レベッカのぬいぐるみで試したところ肉体への定着反応があったそうでそのまま経過を眺めていたらしい。
「女性型ホムンクルスに定着しなかっただけマシ、と言うべきか…せめて人型に定着したかったというべきか…」
清蓮に抱っこされながら、ぼやくオレ。
「ずいぶんと可愛くなられて、私としては満足です」
妙に嬉しそうな清蓮がオレの頭を撫でる。
「しゃべれるようにはなったけど…はあ」
毎度念話で会話する面倒はなくなったけど、やっぱり人間になりたいとしみじみと思う訳で。
念動魔法で布と綿で作られた体を操作して窓の近くに座り、空を見上げる。
「やっぱ人間がいいよなあ」
ゴーレムからぬいぐるみにクラスチェンジする人生になるとは思わなかった。
いつか、人間にクラスチェンジできる日が来るといいな。
オレは叫び声をあげると、体を起こした。
「あれ?」
状況が分からず、間抜けな声を出してしまった。
思わず瞬きをしてしまう。
…瞬き?
「起きたか」
「ゴート?」
横を向くと、ベッドに寝そべったゴートが見えた。
ベッド?
「無事、目覚めたようだな」
「うん? ゴートも無事か。良かった。てかさっきから違和感がすごいんだけど」
「まあ、そうだろうな」
コンコン。
「来たか、シオが起きたぞ」
「本当なのか!?」
「本当なのか!?」
「本当なのだ!」
「本当なのだ!」
「実は嘘なのだ!」
『なのだ!』
喧しくも部屋に入ってきた五人のレベッカーズがまくし立ててきた。
「起きたよ。てか寝たのなんていつぶりだ?」
「しゃべったのだ!」
「答えたのだ!」
「成功なのだ?」
「成功なのだ!」
『成功なのだ!』
「はっ! しゃべってるオレ!」
「そうだな」
そういえば! 思わず自分の顔に手を伸ばして…自分の手が視界に入る。
緑?
「シオのボディが壊れたのだ!」
「だから直そうとしたのだ!」
「でも治らなかったのだ!」
「だから適当な体にコアを入れたのだ!」
「色々試したらやっと定着したのだ!」
『なのだ!』
声を揃えたレベッカーズの一人が手鏡でオレの顔を映してくれた。
そこにいたのは、緑色のデフォルメされた布製の龍のぬいぐるみだった。
つまり、オレだった。
「えええええええええええええええええええええ!?」
ゴーレムだったオレは、ぬいぐるみになったらしい。
ゴートが怪我を負って、オレのボディが壊れたらしい。
身動きが取れなくなり、しかも大重量のオレを運ぶのは諦めてコアだけ取り出し、無事だったアイと清蓮がレベッカの家まで運んだとのこと。
再度オレのボディを作り直すにしても時間がかかる為、レベッカの家に会ったホムンクルスのボディにコアを入れたが動き出さず。
他にも木製の人形や銅像に入れたりと色々試したが起動しなかったオレだが、レベッカのぬいぐるみで試したところ肉体への定着反応があったそうでそのまま経過を眺めていたらしい。
「女性型ホムンクルスに定着しなかっただけマシ、と言うべきか…せめて人型に定着したかったというべきか…」
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「ずいぶんと可愛くなられて、私としては満足です」
妙に嬉しそうな清蓮がオレの頭を撫でる。
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念動魔法で布と綿で作られた体を操作して窓の近くに座り、空を見上げる。
「やっぱ人間がいいよなあ」
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いつか、人間にクラスチェンジできる日が来るといいな。
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