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幕間章 神官テイツォは猫弁でしゃべる

神官テイツォは猫弁でしゃべる⑤

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ド・ド・ド・ドラゴンにゃああああああああああ!!!!!
あ、あんにゃ巨大な生き物見たことにゃいにゃ!
旅の時に遠目で見たドラゴンも相当でかかったにゃ!でもそんなの比較できにゃいにゃ!あんにゃのおとぎ話か神話に出てくるようにゃそんにゃバカげた存在だにゃ!
あわわわわ!この世の終わりだにゃ!せっかく街が再建出来つつあったのにまた壊れるにゃ!いくらにゃーでもあんな大きなドラゴンじゃあ倒しきれにゃいにゃ!
ゴート達でも無理にゃ!あの尻尾の一振りはにゃーの尻尾並みのパワーがきっとあるにゃ。嘘にゃ!にゃーの尻尾は攻撃力が皆無だにゃ!
冗談を考えてる場合じゃにゃいにゃ!にゃにか・・・にゃんとか!

「全員街に戻れ!荷物なんか捨てろ!」

アイが声を上げて街の外の人間を戻してるにゃ。素早い行動にゃ。

「兵士は全員武器の用意!対大型獣用のバリスタを前面に押し出せ!冒険者にも連絡だ!!!魔法使いを街中から集めろ!急げ!!!」

 流石アイにゃ、慌てふためくだけじゃにゃいにゃ。的確な指示にゃ。
 でも、いくら街中の人間が束ににゃってもとても倒せそうににゃいにゃ。
 国崩しが大きくにゃったにゃ!前に蛇を倒した時の倍以上のサイズに見えるにゃ!こんな特技までもっていたのかにゃ!すごいにゃ!

『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!』

ドラゴンが咆哮を上げたにゃ!なんて声にゃ!耳を塞いでもまだ聞こえてくるにゃ!

「ゴートさん!セイーリア!」
「ああ、とんでもないな」
「国崩しは勝てるかしら?」
「にゃあ、すごい迫力だにゃ」

 巨大化した国崩しがドラゴンとにらみ合ってるにゃ!カミナリが落ちたにゃ!すごい光にゃ!眼がチカチカするにゃ!
 国崩しに動揺した様子はないにゃ。流石国崩しだにゃ。
 国崩しも魔法を出したにゃ!とんでもにゃい氷の魔法だにゃ!
 にゃあ、あっさり砕かれたにゃ。ピンチだにゃ。
冷たい風がこちらまで到達するにゃ!にゃあ!吹き飛ばされるにゃ!
 吹き飛ばされたにゃ。
今度はブレスにゃ!にゃあ!炎がこっちまで届きそうな勢いにゃ!
国崩しが障壁を張ったにゃ。にゃあ、でも熱気は伝わってくるにゃ。
 元の位置に戻ると、国崩しとドラゴンが肉薄していたたにゃ!
 殴り合いにゃ!キャットファイトにゃ!国崩しの体に傷がついたにゃ!
 ゴートの斧の一撃でもビクともしにゃかった国崩しがだにゃ!
 ゴートも険しい表情にゃ、アイはまた指示をおこにゃいにはにゃれていったにゃ。この状況はまずそうにゃ。

「にゅああ!山側の住民に避難勧告にゃ!国崩しが負けたらきっと街に攻め込んでくるにゃ!みんにゃを逃がすにゃ!」
「今アイが行った!大丈夫だ」
「にゃ?そうだったかにゃ」

 アイのやつは行動が早いにゃ。
 アイを探そうと首をきょろきょろしてると、地面が大きく揺れたにゃ。
 ドラゴンが地面に叩きつけられたにゃ!国崩しがやったにゃ!周りの兵士からも歓声があがったにゃ!

「いや、まだだ!」

 ゴートの言葉通り、国崩しが前足でひっかかれているにゃ。
耳障りな音と共に、その胸元で火花が散っているにゃ。

「負けるにゃ!国崩し!!!」

 思わず叫んだにゃ!その時、国崩しがドラゴンを押しのけたにゃ!にゃーの作戦通りにゃ!嘘にゃ!
 今度は国崩しが殴り掛かったにゃ!いいにゃ!そのままやっつけるにゃ!
 にゃあ!逆に倒されたにゃ!にゃにをやってるにゃ!その程度で倒れるにゃんてにゃってにゃいにゃ!反撃をするにゃ!
 砂埃が舞ってよくみえにゃいにゃ。にゃあ!国崩しが持ち上げれれてるにゃ!ピンチにゃ!
 そう思ったら国崩しの腕が飛んだにゃ!ドラゴンの胸にぶち当たったにゃ!すごいにゃ!ドラゴンが吹っ飛んだにゃ!
 追い打ちでドラゴンを倒すと、腕をつけにゃおして再び殴り掛かったにゃ!にゃあ!腕が再生したにゃ!国崩しは計り知れにゃいにゃ。
 そのままドラゴンの上に伸し掛かり拳を叩きこんだにゃ!マウントとったにゃ!
 ドラゴンが苦悶の叫びをあげているにゃ!国崩しの拳が叩きこまれるたびにドラゴンの首と尻尾左右に振れるにゃ!痛そうにゃ!
 とうとう首と尻尾がぐったりしたにゃ!

「にゃあああ!!!国崩しが勝ったにゃ!!!」

にゃーは飛び跳ねて喜んだにゃ!周りの兵士達からも歓声があがったにゃ!国崩しコールだにゃ!
突然国崩しが小さくにゃったにゃ!
 逆にドラゴンが起き上がったにゃ!国崩しを蹴ったにゃ!ブレスまで撃ったにゃ!

「にゃあ!大変だにゃ!」
「行こう!」






「ストームドラゴン!国崩しに手を出すな!オレ達が相手だ!」
「そうにゃ!それ以上そいつに攻撃したら許さんにゃ!」
「国崩しを守れ!」
「「「「「守れ!守れ!」」」」」
「ドラゴンを倒せ!」
「「「「「倒せ!倒せ!」」」」」

アイを先頭に兵士や冒険者達がドラゴンに立ち向かうにゃ。
にゃああ!いま思えば無茶もいいところにゃ!ドラゴン怖いにゃ!ちびりそうにゃ!ちょっとちびったかもしれにゃいにゃ!
ドラゴンは興味深くこちらと国崩しを交互に見ているにゃ。最初にここに来たときと比べると、ずいぶん表情が柔らかくにゃったように見えるにゃ。
ドラゴンは踵を返すと、体を引きずりながら森へと向かったにゃ。
このまま山に帰ってくれるといいにゃ。

「竜が・・・逃げた」
「竜が逃げた!国崩しが勝ったんだ!」
「やったぞ!国崩しの勝利だ!!」
「「「「「「「「「「国崩し!国崩し!国崩し!国崩し!・・・・・・・・・」」」」」」」」」」

再びの国崩しコールだにゃ!
にゃーも参加したにゃ!
でも国崩しがこっちに戻ってこにゃいにゃ。
どこか怪我でもしたら大変だにゃ!
にゃーはアイと顔を見合わせると、国崩しの元に向かおうとしたにゃ。

でも国崩しはお辞儀をすると、巨大な壁を作ったにゃ!
にゃ?にゃんにゃのにゃ?
どういうことにゃ?!
どっかいっちゃうのかにゃ?!
いやにゃ!お前はにゃかまにゃ!同胞にゃ!
待つにゃ!頼むにゃ!
両手足を獣化しても、その高い壁には登れなかったにゃ。
結局集まった魔法使い達に攻撃魔法で壁を破壊して貰ったにゃ。
 壁の向こうを覗き込んだ時には、国崩しの姿はどこにもにゃかったにゃ。
 にゃー達は日が沈むまでここで立ち尽くしたにゃ。
 結局国崩しは帰ってこなかったにゃ。
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