60 / 115
幕間章 神官テイツォは猫弁でしゃべる
神官テイツォは猫弁でしゃべる③
しおりを挟む
「良く戻った。勇者アイレウス」
「はっ、ですがジョルド国王。自分は勇者などと呼ばれる器にはございません」
謁見の間にゃ、出発したときよりもずいぶん豪華ににゃっているにゃ。
「お主の働きは、十分に勇者と呼ばれるものだと思うがな。青い月の神官テイツォもご苦労であった、良くアイレウスを守り共に帰ってきてくれた」
「ありがたいお言葉ですにゃ、光栄ですにゃ」
「うむ。だがあれも一緒に戻るとは・・・ちと想定外の事態だな」
「申し訳ございません。あれを止める力が、自分にはまだ・・・・」
「構わん、あれを止めれる人間がいないのは十分にわかっておる。それで?」
「ご報告致します。赤い砂漠の更に奥、ポイット村の外れの原始の森にてあれの作られたと思しき工房とあれの製作者を発見致しました」
アイが国王に報告を始めたにゃ。
国崩しの工房と思しき場所を見つけたこと、そこにいた製作者と思しき人間を退治したこと。
その工房を調査して、他に人が住んでいる気配がなかったこと。工房の中で神々しいまでの金属や見たことのない器具を見つけたことにゃどにゃど多岐に渡ったにゃ。
「あれはやはり、人の手で造られたということか」
「あのゴーレムの製作に使ったと思われるレポートのようなものを見つけました。見たこともない字で書かれていますが、念のために持ってまいりました」
「真か!」
「は、お納めください」
「よくぞ、よくぞやってくれた。これが解析出来ればこの国は安泰だ」
それは国崩しを作るつもりってことかにゃ?そんなことが出来るのかにゃ?そもそもゴーレムはドワーフの国の専売特許にゃ。技術は手に入っても再現出来たという話は聞いたことにゃいにゃ。
「・・・・して、あれは今何をしておるのだ」
「自分の仲間であり師『蛮勇のゴート』が付いております」
「報告によると、街の中を闊歩してゴート殿の指示に従い瓦礫の撤去を行っているようだ」
「は?」
アイが驚いた顔をしているにゃ。にゃーも驚いたにゃ。でもゴートの言うことは旅の間も聞いてくれていたにゃ。深く考えることでもにゃいのかもしれにゃいにゃ。
「・・・旅の間、あれはこちらの言葉を聞いていました。正直、あれのおかげで砂漠も走破出来たと思っています」
「お主ら、赤い砂漠を渡ってきたのか!確かに・・・・ポイット村からこちらに戻るまで、日にちが合わないとは思ったがまさか・・・」
「あれがこちらに戻る意思を示し、そのまま砂漠越を行ってしまったので・・・危険だとは思ったのですが仕方なく」
「うむ、すまぬ。恐ろしい旅をさせてしまったようだな」
「それも、あれのおかげで無事突破出来ました。命を助けられました」
「あれが、人を助けるのか」
「はい、あれはゴーレムです。この国を襲ったのも製作者である主人の指示かと。その主人がいない今、何を思って行動しているのかは不明ですが」
王が難しい表情を浮かべているにゃ。国に壊滅的な被害を貰たしたゴーレムが人助け、とはにゃんとも繋がらないはにゃしだとはにゃーも思うにゃ。
「・・・わかった。今日はもう下がれ。ゆっくり休んで旅の疲れを癒すがいい。テイツォもだ、あとで褒美をとらそう」
「「ははっ」」
緊張したにゃ。でもご褒美は嬉しいにゃ。
「テイツォ、ありがとう」
「にゃあ、大したことにゃいにゃ」
これでアイとの旅もおしまいにゃ。こいつは単純にゃけど、気持ちのいい奴にゃ。もう仲間にゃ。
「また何かあったら教会に応援を頼むよ。その時はよろしく頼む」
「任せるにゃ!アイはそそっかしいにゃ、にゃーが助けてやるにゃ」
アイは苦笑すると、手を出してきたにゃ。
握手にゃ。
ひとまず教会に戻るにゃ。司祭様にも挨拶にいくにゃ。
司祭様に報告にいったにゃ。
あとでアイにも話を聞きに行くつもりだそうにゃ。にゃーの報告に不満がありそうだったにゃ。まったく相変わらずけしからん男だにゃ。
国崩しが瓦礫の撤去を行っていると話を聞いて、あとで様子を見に行くことにするにゃ。旅の直後ということで、しばらく教会のお仕事はお休みしてていいとのことだったにゃ、ご褒美にしては弱いけど休んでいいということで好きに行動するにゃ。
教会の寮に帰り、普段着に着替えるにゃ。
でも久しぶりにベッドで寝たくなっにゃ、今日はそのまま寝ることにするにゃ。
ああ、ご飯も食べたいにゃ。教会のご飯は量が少ないから街に下りていっぱいだべるにゃ。旅の途中で稼いだお金と今回の報酬で懐はあったかいにゃ。お魚が食べたいにゃ。
下層の冒険者向けの酒場に行くことにするにゃ。ここの食事はいつも大盛りにゃ。
「久しぶりにゃ、魚定食大盛り頼むにゃ」
「おおテイちゃん!久しぶり!帰って来たんだね、よかったわー」
マスターの奥さんがにゃーの顎下を撫でてくれたにゃ。ふにゃあ、相変わらずてくにしゃんだにゃ。
「お帰りテイちゃん。ご飯か?」
「そうにゃ。今日帰って来たばっかりだったから贅沢するにゃ!」
「うちの食事を贅沢って言ってくれるのはテイちゃんくらいなもんだ。待ってな!飛び切りのを食わせてやる」
「にゃあ!楽しみだにゃ!」
にゃーは久しぶりに、あったかいご飯を満喫したにゃ。
「国崩しがまた出たらしい」
「ああ、聞いたぜ。瓦礫の撤去を行ってるらしいな。何を考えているんだか」
「考えてなんかないだろ?蛮勇のゴートが命令しているらしい。主従の契約を結んだんじゃないか?」
「だとしたらいいんだけどな。あいつがまた暴れ出したら、今度は俺も街を去るぜ」
「そうだな、今のうちに荷物を纏めておいた方がいいだろう」
国崩しの噂が広まっているにゃ。まああいつ目立つから仕方にゃいにゃ。
「テイちゃん、私たちは大丈夫かしら?」
「大丈夫にゃ。国崩しはもう国崩しではにゃいにゃ」
「は?」
「あいつは国にゃんか崩さにゃいにゃ。いい奴にゃ」
にゃーの一言に酒場が凍り付いたにゃ。
「何言ってんだ獣娘?国崩しだぞ?わかってんのか?」
「お前らこそ分かってにゃいにゃ。にゃーはあいつの心に触れたにゃ。あんにゃかにゃしみを持つヤツが自分から暴れ出すわけにゃいにゃ」
「でもゴートが操ってるんだろ?なら・・・」
「それこそにゃ、あの人は確かに魔族にゃ。でもあの人が見境なしにその斧を振るってきたとでも思うのかにゃ?ただの殺戮者がにゃをはせられほど、冒険者の世界は甘いのかにゃ?」
「それは・・・」
「ごちそうさまにゃ。美味しかったにゃ。また来るにゃ」
「え、ええ・・・テイちゃん。その、本当に大丈夫なのかしら」
「大丈夫にゃ。にゃーが月に誓うにゃ」
あいつはもうにゃかまにゃ。にゃかまの悪口は聞いてて気持ち悪いにゃ。むかつくにゃ。今日は家に帰って寝るにゃ。
にゃ?国崩しの様子を見に行くの忘れてたにゃ。まあいいにゃ明日にゃ明日。
「はっ、ですがジョルド国王。自分は勇者などと呼ばれる器にはございません」
謁見の間にゃ、出発したときよりもずいぶん豪華ににゃっているにゃ。
「お主の働きは、十分に勇者と呼ばれるものだと思うがな。青い月の神官テイツォもご苦労であった、良くアイレウスを守り共に帰ってきてくれた」
「ありがたいお言葉ですにゃ、光栄ですにゃ」
「うむ。だがあれも一緒に戻るとは・・・ちと想定外の事態だな」
「申し訳ございません。あれを止める力が、自分にはまだ・・・・」
「構わん、あれを止めれる人間がいないのは十分にわかっておる。それで?」
「ご報告致します。赤い砂漠の更に奥、ポイット村の外れの原始の森にてあれの作られたと思しき工房とあれの製作者を発見致しました」
アイが国王に報告を始めたにゃ。
国崩しの工房と思しき場所を見つけたこと、そこにいた製作者と思しき人間を退治したこと。
その工房を調査して、他に人が住んでいる気配がなかったこと。工房の中で神々しいまでの金属や見たことのない器具を見つけたことにゃどにゃど多岐に渡ったにゃ。
「あれはやはり、人の手で造られたということか」
「あのゴーレムの製作に使ったと思われるレポートのようなものを見つけました。見たこともない字で書かれていますが、念のために持ってまいりました」
「真か!」
「は、お納めください」
「よくぞ、よくぞやってくれた。これが解析出来ればこの国は安泰だ」
それは国崩しを作るつもりってことかにゃ?そんなことが出来るのかにゃ?そもそもゴーレムはドワーフの国の専売特許にゃ。技術は手に入っても再現出来たという話は聞いたことにゃいにゃ。
「・・・・して、あれは今何をしておるのだ」
「自分の仲間であり師『蛮勇のゴート』が付いております」
「報告によると、街の中を闊歩してゴート殿の指示に従い瓦礫の撤去を行っているようだ」
「は?」
アイが驚いた顔をしているにゃ。にゃーも驚いたにゃ。でもゴートの言うことは旅の間も聞いてくれていたにゃ。深く考えることでもにゃいのかもしれにゃいにゃ。
「・・・旅の間、あれはこちらの言葉を聞いていました。正直、あれのおかげで砂漠も走破出来たと思っています」
「お主ら、赤い砂漠を渡ってきたのか!確かに・・・・ポイット村からこちらに戻るまで、日にちが合わないとは思ったがまさか・・・」
「あれがこちらに戻る意思を示し、そのまま砂漠越を行ってしまったので・・・危険だとは思ったのですが仕方なく」
「うむ、すまぬ。恐ろしい旅をさせてしまったようだな」
「それも、あれのおかげで無事突破出来ました。命を助けられました」
「あれが、人を助けるのか」
「はい、あれはゴーレムです。この国を襲ったのも製作者である主人の指示かと。その主人がいない今、何を思って行動しているのかは不明ですが」
王が難しい表情を浮かべているにゃ。国に壊滅的な被害を貰たしたゴーレムが人助け、とはにゃんとも繋がらないはにゃしだとはにゃーも思うにゃ。
「・・・わかった。今日はもう下がれ。ゆっくり休んで旅の疲れを癒すがいい。テイツォもだ、あとで褒美をとらそう」
「「ははっ」」
緊張したにゃ。でもご褒美は嬉しいにゃ。
「テイツォ、ありがとう」
「にゃあ、大したことにゃいにゃ」
これでアイとの旅もおしまいにゃ。こいつは単純にゃけど、気持ちのいい奴にゃ。もう仲間にゃ。
「また何かあったら教会に応援を頼むよ。その時はよろしく頼む」
「任せるにゃ!アイはそそっかしいにゃ、にゃーが助けてやるにゃ」
アイは苦笑すると、手を出してきたにゃ。
握手にゃ。
ひとまず教会に戻るにゃ。司祭様にも挨拶にいくにゃ。
司祭様に報告にいったにゃ。
あとでアイにも話を聞きに行くつもりだそうにゃ。にゃーの報告に不満がありそうだったにゃ。まったく相変わらずけしからん男だにゃ。
国崩しが瓦礫の撤去を行っていると話を聞いて、あとで様子を見に行くことにするにゃ。旅の直後ということで、しばらく教会のお仕事はお休みしてていいとのことだったにゃ、ご褒美にしては弱いけど休んでいいということで好きに行動するにゃ。
教会の寮に帰り、普段着に着替えるにゃ。
でも久しぶりにベッドで寝たくなっにゃ、今日はそのまま寝ることにするにゃ。
ああ、ご飯も食べたいにゃ。教会のご飯は量が少ないから街に下りていっぱいだべるにゃ。旅の途中で稼いだお金と今回の報酬で懐はあったかいにゃ。お魚が食べたいにゃ。
下層の冒険者向けの酒場に行くことにするにゃ。ここの食事はいつも大盛りにゃ。
「久しぶりにゃ、魚定食大盛り頼むにゃ」
「おおテイちゃん!久しぶり!帰って来たんだね、よかったわー」
マスターの奥さんがにゃーの顎下を撫でてくれたにゃ。ふにゃあ、相変わらずてくにしゃんだにゃ。
「お帰りテイちゃん。ご飯か?」
「そうにゃ。今日帰って来たばっかりだったから贅沢するにゃ!」
「うちの食事を贅沢って言ってくれるのはテイちゃんくらいなもんだ。待ってな!飛び切りのを食わせてやる」
「にゃあ!楽しみだにゃ!」
にゃーは久しぶりに、あったかいご飯を満喫したにゃ。
「国崩しがまた出たらしい」
「ああ、聞いたぜ。瓦礫の撤去を行ってるらしいな。何を考えているんだか」
「考えてなんかないだろ?蛮勇のゴートが命令しているらしい。主従の契約を結んだんじゃないか?」
「だとしたらいいんだけどな。あいつがまた暴れ出したら、今度は俺も街を去るぜ」
「そうだな、今のうちに荷物を纏めておいた方がいいだろう」
国崩しの噂が広まっているにゃ。まああいつ目立つから仕方にゃいにゃ。
「テイちゃん、私たちは大丈夫かしら?」
「大丈夫にゃ。国崩しはもう国崩しではにゃいにゃ」
「は?」
「あいつは国にゃんか崩さにゃいにゃ。いい奴にゃ」
にゃーの一言に酒場が凍り付いたにゃ。
「何言ってんだ獣娘?国崩しだぞ?わかってんのか?」
「お前らこそ分かってにゃいにゃ。にゃーはあいつの心に触れたにゃ。あんにゃかにゃしみを持つヤツが自分から暴れ出すわけにゃいにゃ」
「でもゴートが操ってるんだろ?なら・・・」
「それこそにゃ、あの人は確かに魔族にゃ。でもあの人が見境なしにその斧を振るってきたとでも思うのかにゃ?ただの殺戮者がにゃをはせられほど、冒険者の世界は甘いのかにゃ?」
「それは・・・」
「ごちそうさまにゃ。美味しかったにゃ。また来るにゃ」
「え、ええ・・・テイちゃん。その、本当に大丈夫なのかしら」
「大丈夫にゃ。にゃーが月に誓うにゃ」
あいつはもうにゃかまにゃ。にゃかまの悪口は聞いてて気持ち悪いにゃ。むかつくにゃ。今日は家に帰って寝るにゃ。
にゃ?国崩しの様子を見に行くの忘れてたにゃ。まあいいにゃ明日にゃ明日。
0
お気に入りに追加
100
あなたにおすすめの小説
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
王命を忘れた恋
須木 水夏
恋愛
『君はあの子よりも強いから』
そう言って貴方は私を見ることなく、この関係性を終わらせた。
強くいなければ、貴方のそばにいれなかったのに?貴方のそばにいる為に強くいたのに?
そんな痛む心を隠し。ユリアーナはただ静かに微笑むと、承知を告げた。
婚約破棄されたので暗殺される前に国を出ます。
なつめ猫
ファンタジー
公爵家令嬢のアリーシャは、我儘で傲慢な妹のアンネに婚約者であるカイル王太子を寝取られ学院卒業パーティの席で婚約破棄されてしまう。
そして失意の内に王都を去ったアリーシャは行方不明になってしまう。
そんなアリーシャをラッセル王国は、総力を挙げて捜索するが何の成果も得られずに頓挫してしまうのであった。
彼女――、アリーシャには王国の重鎮しか知らない才能があった。
それは、世界でも稀な大魔導士と、世界で唯一の聖女としての力が備わっていた事であった。
他国から来た王妃ですが、冷遇? 私にとっては厚遇すぎます!
七辻ゆゆ
ファンタジー
人質同然でやってきたというのに、出されるご飯は母国より美味しいし、嫌味な上司もいないから掃除洗濯毎日楽しいのですが!?
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる