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第五章 ゴーレムの後ろ姿
第五十話 大怪獣ゴーレム決戦
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25m強の大きさを誇るドラゴンと、15m強のゴーレムの睨みあいが一瞬だけおこる。
怪獣映画みたいだ。
そんなことが一瞬バケツ頭によぎったが、オレは雑念を振り払いドラゴンと対峙する。
動いた!
オレに向かって真っすぐ滑空してきた!
遠距離攻撃が有効打にならないと考えたのだろう。だが、接近戦ならこちらも負けていられない!
ドラゴンの太い足がオレの体に襲い掛かってくる。
オレは腕でその足につく鋭い爪を防いだ。
『ヂャイーーーーーーーーン』
金属をひっかくような巨大な音が響き渡る。
おいおい、オレの腕に爪痕がくっきり残ったよ!
いままでどんな攻撃もかすり傷程度にしかならなかったオレのボディにだ!
その攻撃力に戦慄走る。だが、こちらも負けてはいられない。まずは引きずり落とす!
オレは尻尾を掴んで、地面に振り下ろした。
『ドゴーーーーーーーン!』
爆発でも起きたような大きな音を立ててドラゴンを地面に叩きつける。
このままぶん殴る!
オレは拳をそのドラゴンの顔を目がけて振り下ろす。
ドラゴンは首を器用に動かしてオレの攻撃を回避!
首にかすめたオレの拳がドラゴンの鱗を宙にはぎ落す。
ドラゴンが憤怒の表情を浮かべながら前足でオレの胸板をひっかく!
胸板に無数のひっかき傷が生まれる。
こいつとんでもないな。
オレは腕を振り回して、ドラゴンに攻撃を加える!
あまり力の乗らない一撃では、ドラゴンの鱗もはぎ取れない。
至近距離からオレは火炎放射の魔法をぶちかました!
ドラゴンの体が炎に包まれる。
しかしドラゴンは翼をはためかせ、オレの火炎放射を簡単に霧散させてしまった。
体当たりが来た!
オレは両腕を交差させてなんとか踏ん張る。
オレの足元が陥没する!
倒れてなるものか!なんとか堪えてドラゴンの腰辺りにオレの裏拳が炸裂!
ドラゴンの鱗が宙に舞った!ドラゴンは構わずにオレに蹴りをかましてくる!
再びオレとドラゴンの間に距離が出来た。だが今度はドラゴンも地に足をつけている。その巨体は近くで見ると本当に恐ろしい。
恐怖心に負けてられない!今度はオレから行く!
オレは走りこんで勢いにのせて拳を叩きこむ!
躱された!この巨体でこんなに早く動けるのか!
オレの体と入れ替わるような形でオレの横に回り込んだ。そして、至近距離でさっきのブレスを吐き出した!
オレの視界が炎に染まる!
くそ、見えねえ!
その一瞬に、オレの体が横に薙ぎ払われた!
尻尾だ!くそ、バランスが・・・・。
『ズウウウウウウウン・・・・・・・・・・』
粉塵をまき散らし、オレの体が地面に押し倒される。
くそ、久しぶりに倒された!
砂煙の中からドラゴンの大きな咢がその姿を現す!
オレの肩に噛みついてきた!その牙がオレの装甲を貫いた!
なんて力だ!
慌てて振りほどこうとする右手を、ドラゴンの腕が横から掴む。
ドラゴンが翼を羽ばたいてオレを持ち上げる。
オレは残った左手に業火の魔法をかけて全力で前に突き出した!
ドラゴンの胸板を強打する!
『ギャアアアアアアアアアアアアアアオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!』
その攻撃力と火力でドラゴンは悲鳴を上げて口を離した。
オレの体が頭から落下していく。
気にしてられない!そのまま業火の魔法を爆炎の魔法に切り替えて腕を切り離しドラゴンの胸に追撃を与える。
ギガントロケットパンチ!!!!!!
その大きさににつかわしくない速度でオレの拳がドラゴンの胸にめり込んだ!
オレは解放された右手で体を起こし、今もなお後方に吹き飛ばされていくドラゴンを追いかける!
ドラゴンの胸板にめり込んだオレの拳の上から、空いた右手で殴り掛かった!
オレの左腕が粉々に砕ける!その衝撃でドラゴンが更に後方に倒れこんだ!
オレは魔法の袋から新たな腕を取り出して、巨大化魔法をかけて腕を付け直す。
そして倒れこんだドラゴンに覆いかぶさって、自身の重量に更に重力魔法を下へとむけドラゴンの体を地面に縫い付けた。
体が重い!だが、その分拳にも力が込めやすい!
小さい顔を狙わず、鱗の剥がれたその胸板にオレは拳を叩きこむ!
一発目!
ドラゴンの鱗が大量に飛び散った!
まだ浅い!二発目!
ドラゴンの筋肉が大きく胎動する!
こいつ!筋肉を締め付けてやがる!こんなことまで出来るのか!?
両手の拳を祈るように合わせて、二つの拳を思いっきり叩きつけた!!!
『ギャアアアアアアアオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!』
ドラゴンが苦悶の叫び声をあげる!
いいぞ!これで倒せる!
同じように何度も拳を叩きこむと、そのうちドラゴンの咆哮が・・・絶叫が小さくなっていく。
とうとう、ドラゴンの首が地面に倒れこんだ。
背後から歓声があがった。
怪獣映画みたいだ。
そんなことが一瞬バケツ頭によぎったが、オレは雑念を振り払いドラゴンと対峙する。
動いた!
オレに向かって真っすぐ滑空してきた!
遠距離攻撃が有効打にならないと考えたのだろう。だが、接近戦ならこちらも負けていられない!
ドラゴンの太い足がオレの体に襲い掛かってくる。
オレは腕でその足につく鋭い爪を防いだ。
『ヂャイーーーーーーーーン』
金属をひっかくような巨大な音が響き渡る。
おいおい、オレの腕に爪痕がくっきり残ったよ!
いままでどんな攻撃もかすり傷程度にしかならなかったオレのボディにだ!
その攻撃力に戦慄走る。だが、こちらも負けてはいられない。まずは引きずり落とす!
オレは尻尾を掴んで、地面に振り下ろした。
『ドゴーーーーーーーン!』
爆発でも起きたような大きな音を立ててドラゴンを地面に叩きつける。
このままぶん殴る!
オレは拳をそのドラゴンの顔を目がけて振り下ろす。
ドラゴンは首を器用に動かしてオレの攻撃を回避!
首にかすめたオレの拳がドラゴンの鱗を宙にはぎ落す。
ドラゴンが憤怒の表情を浮かべながら前足でオレの胸板をひっかく!
胸板に無数のひっかき傷が生まれる。
こいつとんでもないな。
オレは腕を振り回して、ドラゴンに攻撃を加える!
あまり力の乗らない一撃では、ドラゴンの鱗もはぎ取れない。
至近距離からオレは火炎放射の魔法をぶちかました!
ドラゴンの体が炎に包まれる。
しかしドラゴンは翼をはためかせ、オレの火炎放射を簡単に霧散させてしまった。
体当たりが来た!
オレは両腕を交差させてなんとか踏ん張る。
オレの足元が陥没する!
倒れてなるものか!なんとか堪えてドラゴンの腰辺りにオレの裏拳が炸裂!
ドラゴンの鱗が宙に舞った!ドラゴンは構わずにオレに蹴りをかましてくる!
再びオレとドラゴンの間に距離が出来た。だが今度はドラゴンも地に足をつけている。その巨体は近くで見ると本当に恐ろしい。
恐怖心に負けてられない!今度はオレから行く!
オレは走りこんで勢いにのせて拳を叩きこむ!
躱された!この巨体でこんなに早く動けるのか!
オレの体と入れ替わるような形でオレの横に回り込んだ。そして、至近距離でさっきのブレスを吐き出した!
オレの視界が炎に染まる!
くそ、見えねえ!
その一瞬に、オレの体が横に薙ぎ払われた!
尻尾だ!くそ、バランスが・・・・。
『ズウウウウウウウン・・・・・・・・・・』
粉塵をまき散らし、オレの体が地面に押し倒される。
くそ、久しぶりに倒された!
砂煙の中からドラゴンの大きな咢がその姿を現す!
オレの肩に噛みついてきた!その牙がオレの装甲を貫いた!
なんて力だ!
慌てて振りほどこうとする右手を、ドラゴンの腕が横から掴む。
ドラゴンが翼を羽ばたいてオレを持ち上げる。
オレは残った左手に業火の魔法をかけて全力で前に突き出した!
ドラゴンの胸板を強打する!
『ギャアアアアアアアアアアアアアアオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!』
その攻撃力と火力でドラゴンは悲鳴を上げて口を離した。
オレの体が頭から落下していく。
気にしてられない!そのまま業火の魔法を爆炎の魔法に切り替えて腕を切り離しドラゴンの胸に追撃を与える。
ギガントロケットパンチ!!!!!!
その大きさににつかわしくない速度でオレの拳がドラゴンの胸にめり込んだ!
オレは解放された右手で体を起こし、今もなお後方に吹き飛ばされていくドラゴンを追いかける!
ドラゴンの胸板にめり込んだオレの拳の上から、空いた右手で殴り掛かった!
オレの左腕が粉々に砕ける!その衝撃でドラゴンが更に後方に倒れこんだ!
オレは魔法の袋から新たな腕を取り出して、巨大化魔法をかけて腕を付け直す。
そして倒れこんだドラゴンに覆いかぶさって、自身の重量に更に重力魔法を下へとむけドラゴンの体を地面に縫い付けた。
体が重い!だが、その分拳にも力が込めやすい!
小さい顔を狙わず、鱗の剥がれたその胸板にオレは拳を叩きこむ!
一発目!
ドラゴンの鱗が大量に飛び散った!
まだ浅い!二発目!
ドラゴンの筋肉が大きく胎動する!
こいつ!筋肉を締め付けてやがる!こんなことまで出来るのか!?
両手の拳を祈るように合わせて、二つの拳を思いっきり叩きつけた!!!
『ギャアアアアアアアオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!』
ドラゴンが苦悶の叫び声をあげる!
いいぞ!これで倒せる!
同じように何度も拳を叩きこむと、そのうちドラゴンの咆哮が・・・絶叫が小さくなっていく。
とうとう、ドラゴンの首が地面に倒れこんだ。
背後から歓声があがった。
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