藤に隠すは蜜の刃 〜オッドアイの無能巫女は不器用な天狗に支えられながら妹を溺愛する〜

「超シスコンな無能巫女」の菊里と、「完璧主義でみんなの憧れ巫女」の瀬織は双子姉妹。
「最強巫女」と称えられる瀬織が中心となり「あやかし退治」をする。
弓巫女の筆頭家門として、双子姉妹が手を取り合う……はずだった。

瀬織は「無能巫女」の菊里を嫌っており、二人は「一方的に仲が悪い」関係だった。

似ても似つかない二人を繋ぐのは生まれつきの「オッドアイ」だけ。

嫌われて肩身の狭い環境……だが、菊里は瀬織を溺愛していた!


「強いおねーちゃんになって、必ず瀬織を守る」

それが菊里の生きる理由であり、妹を溺愛する盲目な姉だった。

強くなりたい一心で戦い続けたが、ある日あやかしとの戦いに敗北し、菊里と瀬織はバラバラになってしまう。

弱さにめげそうになっていた菊里を助けてくれたのは、「天狗のあやかし・静芽」だった。

静芽と協力関係となり、菊里は「刀」を握ってあやかしと戦う。
それが「弓巫女一族」である自分と瀬織を裏切ることであっても。

瀬織を守れるなら手段は選ばないとあやかしに立ち向かう内に、不器用にも支えてくれる静芽に「恋」をして……。

恋と愛に板挟みとなり、翻弄されていく。


これは「超・妹溺愛」な無能の姉が、盲目さで「愛を掴みとろう」と奮闘するお話。

愛を支える「天狗の彼」にとってはなかなか複雑な恋の物語。


【藤の下に隠す想いは、まるで蜜のように甘くて鋭い】
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