1 / 5
1.吸血鬼になりました
しおりを挟む
俺の名前は乃々上怜司。
年齢は18で、じいちゃんばぁちゃんの家で妹と一緒に暮らしている普通の男子高校生だ。
いや──普通の男子高校生のはずだった。
俺はあと数秒後に処刑される。
理由は俺が吸血鬼だからである。
自分でも何を言っているのか分からないが、断頭台に首と腕を固定され、身動きひとつとれないこの情けない姿を見てもらえれば少しは信じてもらえるだろうか。
こうなってしまった経緯を説明するには少々時間を遡らなければならない。
それは学校帰りにいつも通る商店街での事だった。
◇
『速報です! またも人間が不可解な失踪を遂げました! 目撃者の証言では60から80歳ほどだと思われる年配の女性と会話をしている最中に突如煙のように消えてしまったとのことで、今回の被害者は──』
商店街の寂れた電気屋にあるテレビがここ最近話題になっているニュースを取り上げていた。
内容は集団神隠し事件と呼ばれる最近不可解な失踪を遂げる人達についてで、失踪する人間は学生から会社員、さらには無職など年代性別職業は関係なく、ある県では学校のクラス丸ごと神隠しにあったなどの話もある。
今だ原因は分かっていないが、明らかに異質なこの事件をメディアは毎日のように面白おかしく取り上げている。
俺もその事件に興味はあるが、結局はどこにでもいる普通の高校生である俺には関係のない話。
いずれ頭のいい誰かが原因を究明してくれるだろう。
「それにしても今日の晩飯どうすっかなぁ……」
物心つく前に両親を事故で失った俺はじいちゃんばぁちゃんの家に妹と一緒に住まわせてもらっているのだが、今日は俺と妹を残して2人共老人会の旅行とやらに行っているせいで自分達で夕飯を作らなければならない。
正直なところ俺は出前でもいいんだが、妹に料理1つできないなんて思われるのも兄としての威厳に関わるからな。
「とは言っても俺に作れるのなんて目玉焼きくらいなもんだし──」
「ちょいちょいそこのお兄さん」
俺の壊滅的な料理スキルを補えるような素敵な料理はないかと考えていたところ、突然腰の曲がったおばあさんから声をかけられた。
「はい? どうしました?」
「お兄さん異世界に興味はないかい?」
なんだこのおばあさん。
「異世界ですか? いや、別に興味ないですけど……」
「そうかい……ならお兄さんを異世界へ送ってあげましょう」
いや人の話聞けよ!
「いや、結構ですので」
「そう言わずに」
なんなんだ。
新手の勧誘かなんかか?
「本当に結構です。それじゃあ急いでるので」
そう言い残して俺はおばあさんを避けるように歩き出したのだが、そんな俺を引き止めるようにおばあさんは俺の腕を掴んだ。
「えっと……本当になんなんですか?」
「それじゃあこれからお兄さんの行く世界についてだが、そこでお兄さんは人間ではない別の何かになるかもしれない」
おい、さっきから全く会話が成立してないぞ……
一体なんのつもりなんだ。
「何になるかは行ってからのお楽しみさ、向こうの神様があんたに適した種族にしてくれる」
「あぁそうですか。じゃあもう分かったんでありがとうござました」
俺はおばあさんの手を振り払ってその場から離れた。
異世界ってなんだ、そんなの俺が信じるわけ──
心の中でそう呟いた次の瞬間、突然周囲の空間がぐにゃりと歪んだ。
まるで目眩でも起こしているような感覚が俺を襲い、立っていることができずに思わず地面に膝を付いてしまう。
なんだ……一体何が起きてんだ……
次第に意識が遠くなり、視界も狭まっていく。
このままじゃまずい、そう思った時、頭上からさっきのおばあさんの声が聞こえてきた。
「新しい人生、せいぜい楽しむことだねぇ、ヒッヒッヒ」
悪意に満ちた笑い声。
俺はそのまま何も抵抗できず意識を失った。
◇
「どこだここ……」
意識を取り戻した俺の目に入ってきたのは町だった。
いつかのアニメや漫画なんかで見た中世風の作りの町。
通行人の顔も服装も明らかに日本人ではなく、周囲の建物と同じで中世を思い出させる。
困惑する俺はとりあえず通りかがる人に声を掛けてみることにした。
「あ、あの、すいません……」
近くを通りががった同じくらいの歳の女性にとりあえず日本語で話しかけてみた。
しかし、その反応は予想だにしないものだった。
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「──!?」
俺が話しかけた瞬間、女性は叫び声を上げて走り去ってしまったのだ。
よくよく周りを見れば他の人達も俺を見てヒソヒソと何かを話し合っている。
「一体何がどうなって──」
ここで俺は気がついた。
自分が服を着ていないことに。
「あ……あ……」
素っ裸である。
すっぽんぽんぽんである
立派な変態さんである。
あまりの恥ずかしさにその場にしゃがみこんでしまうが、周囲の俺に対する目は厳しい。
この状況をどう穏便に脱出するかと考えていたところ、鎧を着た2人の大男が俺の元へ走ってきた。
「あいつか! 突然現れた変質者というのは!」
いや、まぁその通りなんだけどさ。
「あ、えっとすいません! 話だけでも聞いてもらえないですか!」
俺は自分がなぜこんな事になっているのかを男達に話そうと声を上げた。
このままでは完全に不審者として捕まってしまう。
それだけはなんとか回避せねば!
「なっ──!」
動きを止める男達。
どうやら俺の話を聞いてもらえそうだ。
ん、待てよ。
なんか様子がおかしいぞ……
目をカッと開き、まるで俺の姿に怯えるように唇を震わす男達。
どういうことだ。
俺のアレってそんなに驚かれるほど大きかったか?
思わず自分の下半身を確認しようとした俺だったが、それは男達の次の言葉によって阻止された。
「「き、吸血鬼だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」
「──はい?」
その言葉と共に俺は男達に取り押さえられた。
そしてその男達の持つ剣に映った自分の顔を見て俺は絶句した。
そこに映っていたのは確かに俺だった。
生まれつき目つきが悪く、それを隠すように少し長めに伸ばしている黒髪。
他にこれといった特徴があるわけではない自分の見慣れた顔。
ここまでなら問題ないのだが、肌の色が異常なほど白かった。
白いというよりは青白いといったほうがしっくりくる、生気を失ったその肌はまるで死人。
そして極めつけはこれだ。
なんだよこの歯……
歯で言う犬歯の部分、そこが異常なほど鋭く尖っているのだ。
その長さは下唇を超える長さで、どう見ても人間の歯の長さではない。
歯というよりは牙である。
あまりに変貌してしまった自分の顔に驚きつつ、俺はおばあさんと男達の言葉を思い出した。
『そこでお兄さんは人間ではない別の何かになるかもしれない』
『き、吸血鬼だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
おいおいまさか……
そう、俺はこの世界で吸血鬼になっていた。
年齢は18で、じいちゃんばぁちゃんの家で妹と一緒に暮らしている普通の男子高校生だ。
いや──普通の男子高校生のはずだった。
俺はあと数秒後に処刑される。
理由は俺が吸血鬼だからである。
自分でも何を言っているのか分からないが、断頭台に首と腕を固定され、身動きひとつとれないこの情けない姿を見てもらえれば少しは信じてもらえるだろうか。
こうなってしまった経緯を説明するには少々時間を遡らなければならない。
それは学校帰りにいつも通る商店街での事だった。
◇
『速報です! またも人間が不可解な失踪を遂げました! 目撃者の証言では60から80歳ほどだと思われる年配の女性と会話をしている最中に突如煙のように消えてしまったとのことで、今回の被害者は──』
商店街の寂れた電気屋にあるテレビがここ最近話題になっているニュースを取り上げていた。
内容は集団神隠し事件と呼ばれる最近不可解な失踪を遂げる人達についてで、失踪する人間は学生から会社員、さらには無職など年代性別職業は関係なく、ある県では学校のクラス丸ごと神隠しにあったなどの話もある。
今だ原因は分かっていないが、明らかに異質なこの事件をメディアは毎日のように面白おかしく取り上げている。
俺もその事件に興味はあるが、結局はどこにでもいる普通の高校生である俺には関係のない話。
いずれ頭のいい誰かが原因を究明してくれるだろう。
「それにしても今日の晩飯どうすっかなぁ……」
物心つく前に両親を事故で失った俺はじいちゃんばぁちゃんの家に妹と一緒に住まわせてもらっているのだが、今日は俺と妹を残して2人共老人会の旅行とやらに行っているせいで自分達で夕飯を作らなければならない。
正直なところ俺は出前でもいいんだが、妹に料理1つできないなんて思われるのも兄としての威厳に関わるからな。
「とは言っても俺に作れるのなんて目玉焼きくらいなもんだし──」
「ちょいちょいそこのお兄さん」
俺の壊滅的な料理スキルを補えるような素敵な料理はないかと考えていたところ、突然腰の曲がったおばあさんから声をかけられた。
「はい? どうしました?」
「お兄さん異世界に興味はないかい?」
なんだこのおばあさん。
「異世界ですか? いや、別に興味ないですけど……」
「そうかい……ならお兄さんを異世界へ送ってあげましょう」
いや人の話聞けよ!
「いや、結構ですので」
「そう言わずに」
なんなんだ。
新手の勧誘かなんかか?
「本当に結構です。それじゃあ急いでるので」
そう言い残して俺はおばあさんを避けるように歩き出したのだが、そんな俺を引き止めるようにおばあさんは俺の腕を掴んだ。
「えっと……本当になんなんですか?」
「それじゃあこれからお兄さんの行く世界についてだが、そこでお兄さんは人間ではない別の何かになるかもしれない」
おい、さっきから全く会話が成立してないぞ……
一体なんのつもりなんだ。
「何になるかは行ってからのお楽しみさ、向こうの神様があんたに適した種族にしてくれる」
「あぁそうですか。じゃあもう分かったんでありがとうござました」
俺はおばあさんの手を振り払ってその場から離れた。
異世界ってなんだ、そんなの俺が信じるわけ──
心の中でそう呟いた次の瞬間、突然周囲の空間がぐにゃりと歪んだ。
まるで目眩でも起こしているような感覚が俺を襲い、立っていることができずに思わず地面に膝を付いてしまう。
なんだ……一体何が起きてんだ……
次第に意識が遠くなり、視界も狭まっていく。
このままじゃまずい、そう思った時、頭上からさっきのおばあさんの声が聞こえてきた。
「新しい人生、せいぜい楽しむことだねぇ、ヒッヒッヒ」
悪意に満ちた笑い声。
俺はそのまま何も抵抗できず意識を失った。
◇
「どこだここ……」
意識を取り戻した俺の目に入ってきたのは町だった。
いつかのアニメや漫画なんかで見た中世風の作りの町。
通行人の顔も服装も明らかに日本人ではなく、周囲の建物と同じで中世を思い出させる。
困惑する俺はとりあえず通りかがる人に声を掛けてみることにした。
「あ、あの、すいません……」
近くを通りががった同じくらいの歳の女性にとりあえず日本語で話しかけてみた。
しかし、その反応は予想だにしないものだった。
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「──!?」
俺が話しかけた瞬間、女性は叫び声を上げて走り去ってしまったのだ。
よくよく周りを見れば他の人達も俺を見てヒソヒソと何かを話し合っている。
「一体何がどうなって──」
ここで俺は気がついた。
自分が服を着ていないことに。
「あ……あ……」
素っ裸である。
すっぽんぽんぽんである
立派な変態さんである。
あまりの恥ずかしさにその場にしゃがみこんでしまうが、周囲の俺に対する目は厳しい。
この状況をどう穏便に脱出するかと考えていたところ、鎧を着た2人の大男が俺の元へ走ってきた。
「あいつか! 突然現れた変質者というのは!」
いや、まぁその通りなんだけどさ。
「あ、えっとすいません! 話だけでも聞いてもらえないですか!」
俺は自分がなぜこんな事になっているのかを男達に話そうと声を上げた。
このままでは完全に不審者として捕まってしまう。
それだけはなんとか回避せねば!
「なっ──!」
動きを止める男達。
どうやら俺の話を聞いてもらえそうだ。
ん、待てよ。
なんか様子がおかしいぞ……
目をカッと開き、まるで俺の姿に怯えるように唇を震わす男達。
どういうことだ。
俺のアレってそんなに驚かれるほど大きかったか?
思わず自分の下半身を確認しようとした俺だったが、それは男達の次の言葉によって阻止された。
「「き、吸血鬼だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」
「──はい?」
その言葉と共に俺は男達に取り押さえられた。
そしてその男達の持つ剣に映った自分の顔を見て俺は絶句した。
そこに映っていたのは確かに俺だった。
生まれつき目つきが悪く、それを隠すように少し長めに伸ばしている黒髪。
他にこれといった特徴があるわけではない自分の見慣れた顔。
ここまでなら問題ないのだが、肌の色が異常なほど白かった。
白いというよりは青白いといったほうがしっくりくる、生気を失ったその肌はまるで死人。
そして極めつけはこれだ。
なんだよこの歯……
歯で言う犬歯の部分、そこが異常なほど鋭く尖っているのだ。
その長さは下唇を超える長さで、どう見ても人間の歯の長さではない。
歯というよりは牙である。
あまりに変貌してしまった自分の顔に驚きつつ、俺はおばあさんと男達の言葉を思い出した。
『そこでお兄さんは人間ではない別の何かになるかもしれない』
『き、吸血鬼だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
おいおいまさか……
そう、俺はこの世界で吸血鬼になっていた。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
二度目の転生は傍若無人に~元勇者ですが二度目『も』クズ貴族に囲まれていてイラッとしたのでチート無双します~
K1-M
ファンタジー
元日本人の俺は転生勇者として異世界で魔王との戦闘の果てに仲間の裏切りにより命を落とす。
次に目を覚ますと再び赤ちゃんになり二度目の転生をしていた。
生まれた先は下級貴族の五男坊。周りは貴族至上主義、人間族至上主義のクズばかり。
…決めた。最悪、この国をぶっ壊す覚悟で元勇者の力を使おう…と。
※『小説家になろう』様、『カクヨム』様にも掲載しています。
異世界転生したので自由に生きたいのですが周りが許してくれないようです
間宮
ファンタジー
目が覚めたら見知らぬ森の中
記憶も朧げ、前世はオタクだったんだろうな…と思うような偏った知識しかない。
しかも全裸という金銀飛車角落ちのような状況、そんな中で発覚する謎だらけな能力『道化師』
そんなオタク系男子の彼が転生したのはなんと美少女吸血鬼!?
自分がなんなのか、探していく中で出会う人々と事件。次第にその波は異世界だけでなく…
ハードモード冒険譚ファンタジー作品!
「今日の空はどんな色かな」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これが初めての作品になります
書きながら成長していけたら、と思っていますので
ここをこうしたらいい等の指摘や感想お待ちしています。
もしかしたらR指定(四肢欠損など)がはいりそうな描写があるかもしれないので注意です
それとこの作品は作者の妄想全開なところがありご都合主義が見え隠れするかと思います、それらが不快と思う方は読むことをお勧めしません
ちなみに不定期更新ですので気長にお待ちください
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゲームの中に転生したのに、森に捨てられてしまいました
竹桜
ファンタジー
いつもと変わらない日常を過ごしていたが、通り魔に刺され、異世界に転生したのだ。
だが、転生したのはゲームの主人公ではなく、ゲームの舞台となる隣国の伯爵家の長男だった。
そのことを前向きに考えていたが、森に捨てられてしまったのだ。
これは異世界に転生した主人公が生きるために成長する物語だ。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。
桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。
だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。
そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。
イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)
こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位!
死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。
閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話
2作目になります。
まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。
「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」
貧乏男爵家の四男に転生したが、奴隷として売られてしまった
竹桜
ファンタジー
林業に従事していた主人公は倒木に押し潰されて死んでしまった。
死んだ筈の主人公は異世界に転生したのだ。
貧乏男爵四男に。
転生したのは良いが、奴隷商に売れてしまう。
そんな主人公は何気ない斧を持ち、異世界を生き抜く。
男女比崩壊世界で逆ハーレムを
クロウ
ファンタジー
いつからか女性が中々生まれなくなり、人口は徐々に減少する。
国は女児が生まれたら報告するようにと各地に知らせを出しているが、自身の配偶者にするためにと出生を報告しない事例も少なくない。
女性の誘拐、売買、監禁は厳しく取り締まられている。
地下に監禁されていた主人公を救ったのはフロムナード王国の最精鋭部隊と呼ばれる黒龍騎士団。
線の細い男、つまり細マッチョが好まれる世界で彼らのような日々身体を鍛えてムキムキな人はモテない。
しかし転生者たる主人公にはその好みには当てはまらないようで・・・・
更新再開。頑張って更新します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる