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番外編・2
コッコラ王国の悲劇・4
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この世界は太陽を中心に取り囲むように、3つの惑星で成り立っている。
身体的特徴を持たない人間、ヴィプネン族が治める惑星ヒイシ。
背に翼を持ち容姿に優れた人間、アイオン族が治める惑星ペッコ。
動物の外見と能力を兼ね備える人間、トゥーリ族が治める惑星タピオ。
ヴィプネン族が治める惑星ヒイシは、現在ハワドウレ皇国というヴィプネン族の種族統一国家が君臨し、惑星全土を治めていた。
およそ千年前、惑星ヒイシには小国が複数乱立するのみだった。1万年前もの昔は種族統一国家があったというが、何らかの事象に巻き込まれその統一国家は失われている。
各国は領土を広げ国を奪い合い、覇権争いが絶えず、難民を生みながら長く悲惨な時代が続いた。
当時ハワドウレ国という小さな都市国家を治めていたワイズキュール家が、戦乱の世を憂いて立ち上がり、平和な世を望む人々の力を借りて、種族統一国家の樹立を目指した。
自国のあるワイ・メア大陸をはじめ、モナルダ大陸、ウエケラ大陸、シェフレラ群島、フロックス群島にある国々を併呑し、ついにハワドウレ皇国という種族統一国家を成し得て、戦乱の世にピリオドをうった。
広い領土は共に戦った戦友たちに統治を任せ、それらを取りまとめてワイズキュール家が君臨する。
長い戦いの歴史に疲れきっていた人々は、新しい国を受け入れ賛美した。しかし数十年の歳月を経て世界が豊かに平和になってくると、独自に国を興して離反する者たちが現れた。
再び剣をとる者、表面上は平和的外交により独立を勝ち取ろうとするもの、方法は様々だったが、離反していく者たちを止めることが出来なかったワイズキュール家は、属国という形での独立は許すことになった。
不承不承ではあるがその条件を飲んだのは18の小国と、3種族の間で不可侵が定められている、国ではないが自治権を持つ自由都市が5つである。
完全なる独立ではなかったが、自分たちの国を得たことで、再び平和な時代が長く続くことになった。
18の小国の間では、小競り合いか、あまりおおごとにならぬ程度の戦争は頻繁に行われていたが、ハワドウレ皇国に弓を引こうとする国はなかった。
それが突然、謀反の噂が実しやかに皇国内に流れ出し、きな臭さを漂わせる国があった。
コッコラ王国である。
身体的特徴を持たない人間、ヴィプネン族が治める惑星ヒイシ。
背に翼を持ち容姿に優れた人間、アイオン族が治める惑星ペッコ。
動物の外見と能力を兼ね備える人間、トゥーリ族が治める惑星タピオ。
ヴィプネン族が治める惑星ヒイシは、現在ハワドウレ皇国というヴィプネン族の種族統一国家が君臨し、惑星全土を治めていた。
およそ千年前、惑星ヒイシには小国が複数乱立するのみだった。1万年前もの昔は種族統一国家があったというが、何らかの事象に巻き込まれその統一国家は失われている。
各国は領土を広げ国を奪い合い、覇権争いが絶えず、難民を生みながら長く悲惨な時代が続いた。
当時ハワドウレ国という小さな都市国家を治めていたワイズキュール家が、戦乱の世を憂いて立ち上がり、平和な世を望む人々の力を借りて、種族統一国家の樹立を目指した。
自国のあるワイ・メア大陸をはじめ、モナルダ大陸、ウエケラ大陸、シェフレラ群島、フロックス群島にある国々を併呑し、ついにハワドウレ皇国という種族統一国家を成し得て、戦乱の世にピリオドをうった。
広い領土は共に戦った戦友たちに統治を任せ、それらを取りまとめてワイズキュール家が君臨する。
長い戦いの歴史に疲れきっていた人々は、新しい国を受け入れ賛美した。しかし数十年の歳月を経て世界が豊かに平和になってくると、独自に国を興して離反する者たちが現れた。
再び剣をとる者、表面上は平和的外交により独立を勝ち取ろうとするもの、方法は様々だったが、離反していく者たちを止めることが出来なかったワイズキュール家は、属国という形での独立は許すことになった。
不承不承ではあるがその条件を飲んだのは18の小国と、3種族の間で不可侵が定められている、国ではないが自治権を持つ自由都市が5つである。
完全なる独立ではなかったが、自分たちの国を得たことで、再び平和な時代が長く続くことになった。
18の小国の間では、小競り合いか、あまりおおごとにならぬ程度の戦争は頻繁に行われていたが、ハワドウレ皇国に弓を引こうとする国はなかった。
それが突然、謀反の噂が実しやかに皇国内に流れ出し、きな臭さを漂わせる国があった。
コッコラ王国である。
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