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第4章 ミスリード~恋いする理由~
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遠ざかっていく足音、靴を履く気配、ドアの開閉音。それらを茫然と把握しながら、環和は立ち尽くしていた。目に映る美帆子が同じように立ち尽くしていることにも気づかない。
「安西響生とどこで会ったの?」
問いただす声は滞っていた時間の流れを一気に現在に追いつかせる。視界に入った美帆子に焦点を当てると、じっと見つめる眼差しと合った。そこに、さっきまで存在した怒りという動揺はない。ただ、何も見逃さないという強い意志が窺える。
「ミニョンで……奥沢京香さんが雑誌の撮影に来て……」
響生は美帆子を知っていて、美帆子も響生を知っている。それ以外は何がなんだかわからない。そんな心もとなさそのまま、環和はぽつぽつとした説明しかできない。
「誘われたの?」
その言葉に、美帆子が響生を完全に悪者だと思っている、あるいはそう導こうとしていると感じた。予感という生ぬるいものではなく、引き離す前提で美帆子は環和に問いただしているのだ。動転して環和がしどろもどろに経緯を話したすえ、美帆子に誤解させてはますます埒は明かなくなる。
「違う。わたしが京香さんに失礼なことを云ってちょっとトラブルになって、そのときに売り言葉に買い言葉みたいな口論があって、それを真に受けてわたしが響生のところに押しかけたの。付き纏っていたのはわたしで、響生じゃない」
「それなら付き纏うのはいますぐやめなさい。そんな価値、あの男にはないわ」
「いまは付き纏ってない! もうそういう一方的な関係じゃなくて……」
結婚しようと思っている、とその言葉はためらわれた。もしかしたらますます美帆子を頑なにしてしまうかもしれない。
「なぜ一方的じゃなくなったの?」
美帆子は、そのさきの関係を追及するのではなく、ふたりがより近づいた理由を知りたがった。そこにどんな問題があるのだろう。
「なぜって……理由がなかったら人を好きになれないの?」
「安西響生にはあなたを好きになる理由があるから」
美帆子は不思議なくらいに断言した。
「……どういうこと?」
環和には理由などさっぱり思いつかない。ましてや、美帆子の云い方からすれば、『理由』は気持ちが動く“好き”ではなく、何かしらの損得に影響された思惑であるかのようだ。
「わたしの財産を受け継ぐのはだれ?」
環和の推測を裏付けるような問いが向けられた。美帆子が何を云いたいのかは明白だ。意外すぎる理由で、環和は目を丸くする。
「……響生は、わたしが受け継ぐかもしれない財産を狙ってるって云いたいの?」
「違うって云いきれる?」
はじめて会った日、響生が環和を受け入れたのは、恵に煽られたすえ恵のかわりにセックスの相手としてそうしたのであって、感情は二の次――いや、はっきり排除されていたと思う。それに、環和が押しかけるだけで、恋人同士と云えるまでは環和のテリトリーであるこの住み処に来ることさえなかった。それは、深入りしたくないという意思表示に違いなかった。
財産など、そんな目的があるのなら、素直に環和を受け入れたほうがたやすくすむだろう。
「違う。押しかけたときは追い返されそうになったし……」
それに、シャワーを浴びたとき響生は逃げる時間も与えた。環和は思い返しながら、「帰らなかったのはわたし」と、嘘はないとばかりに美帆子をじっと見据えた。
「最初はわからなくても、途中で気づいたかもしれないわ」
「わたしはママが真野美帆子だって云ったことはない。パパのことも喋ってない」
「プロを雇って調べさせたかもしれないじゃない」
美帆子はことごとく環和の訴えを否定して、やはり響生を悪者にしようとしている。
「ばかみたい。わたしがママと似てるならともかく、わざわざわたしのことを調べる理由なんてないよ。それに、一カ月前、長瀞の撮影についていったとき、川で溺れたわたしを助けようって響生は飛びこんでくれた。すごく流されて、一緒に死んでたかもしれない。そんな危険を冒すのもお金のため? 死んだらなんにもならないよ、財産なんて」
環和が云っているさなか、美帆子は顔をこれまでになく険しくした。
「溺れた? わたしはそんなこと聞いてないわよ」
「だから、助かったから。ママはこっちにいなかったし、わざわざ云うことでもないと思うけど」
「冗談じゃないわ。あなたを産むためにどれだけわたしが苦労したと思ってるの?」
「それを云うなら、お母さんになった人はみんなたいへんだよ。わたしはお母さんになったら、ちゃんと子供にはママって呼ばせるし、隠したりしない。響生のことは干渉しないで。響生は人を雇えるくらい仕事があって生活に困ってないし、ママの財産なんて……」
「あなたを騙すことくらい、あの男にとっては訳ないのよ」
美帆子は環和をさえぎり、響生のことをまるでペテン師のように云う。
「ママ、なんでそんなふうに考えるの? 響生をよく知ってるの?」
「ええ、“よく”知ってるわ。天涯孤独でどん底を知ってるゆえに怖いもの知らずで、使えるものは貪欲に利用する野心家だということも」
「使えるものって……」
つい最近、京香から聞いた言葉が美帆子の口から飛びだす。美帆子は容赦のなさを浮き彫りにした眼差しで環和を見据えた。
「見栄えがいいってやっぱり得なのよね。口説かなくても相手が手を出してくる。そこに付け込んで、自分から誘ったわけじゃないっていう潔白を盾にして脅迫する。なんの傷みもなく、自分の利益はしっかり手にして別れる。タチが悪いわ」
「……ママ、何を云ってるの?」
「安西響生は、女を利用していまの地位を築いてるってことよ」
響生から聞かされたことが脳裡をよぎった。受け身でいることを認めたり、きれい事でいまの地位があるわけではないと云ったり、別れたくなったら話すとか。結局は聞くことのないまま今日に至っている。いま美帆子が云ったことが響生が云っていたことなのか。けれど、響生の気持ちを疑っていないし、結婚に不安なんて感じない。
なぜなら、環和は美帆子の知らない、響生が抱えている恐怖を知っている。演技であんなふうにふるえることはできないし、川に落ちたとき、近くに勇がいることに頭がまわらなかったのか、響生は服を着たままというリスクを顧みず環和を助けようとがむしゃらに川に飛びこんだ。
「だとしても、いまはそうじゃない。ママはいまの響生を知らないから……」
云いかけて環和はある可能性に気づいた。美帆子は、いまの響生は知らなくても、昔の響生は知っている。それに、対面させてまもなく気づいたとおりに、響生も明らかに美帆子を知っているうえでの反応だった。
互いに知っているということと、いまの美帆子の言葉の符合点が自ずと浮かびあがってくる。それが明確になる寸前。
「ママ、もう帰って」
思考を断ちきるように環和は美帆子に向かった。
「帰らないわ。いない間にあの男にあなたを説得させたくないから。冷静にわたしが云ったことを考えてみるべきね」
「ほっといて」
環和はキッチンに向かう。カウンターに置いたスマホを取る寸前、美帆子の手が伸びて奪っていった。
「預かるわ」
「ひどい! ママにいちいち監視されるほど子供じゃない。わたしがだれを好きになろうと自由だから!」
「あなたがいくつだろうとママの子供なんだから、心配するのは当然でしょ」
美帆子が都合のいいときだけ母親になるのはいつものことだ。環和はむっと睨むように見て、ぷいと顔を背けた。
「勝手にすれば。明日、仕事だからもう寝る」
「食べないの?」
「おなかすいてない」
食欲など一気に失せた。これからどうしたらいいのかわからないまま、環和は部屋に向かう。
「環和、安西響生と寝たの?」
露骨な質問は、さっき断ちきった答えを嫌でも浮上させた。
おなかに赤ちゃんがいる。そう云ったらどうするだろう。美帆子が結婚に反対しようと、赤ちゃんがいればきっと響生が離れていくことはない。そんな気がして、環和はくちびるを咬んで云い返したいのを堪えた。
「安西響生とどこで会ったの?」
問いただす声は滞っていた時間の流れを一気に現在に追いつかせる。視界に入った美帆子に焦点を当てると、じっと見つめる眼差しと合った。そこに、さっきまで存在した怒りという動揺はない。ただ、何も見逃さないという強い意志が窺える。
「ミニョンで……奥沢京香さんが雑誌の撮影に来て……」
響生は美帆子を知っていて、美帆子も響生を知っている。それ以外は何がなんだかわからない。そんな心もとなさそのまま、環和はぽつぽつとした説明しかできない。
「誘われたの?」
その言葉に、美帆子が響生を完全に悪者だと思っている、あるいはそう導こうとしていると感じた。予感という生ぬるいものではなく、引き離す前提で美帆子は環和に問いただしているのだ。動転して環和がしどろもどろに経緯を話したすえ、美帆子に誤解させてはますます埒は明かなくなる。
「違う。わたしが京香さんに失礼なことを云ってちょっとトラブルになって、そのときに売り言葉に買い言葉みたいな口論があって、それを真に受けてわたしが響生のところに押しかけたの。付き纏っていたのはわたしで、響生じゃない」
「それなら付き纏うのはいますぐやめなさい。そんな価値、あの男にはないわ」
「いまは付き纏ってない! もうそういう一方的な関係じゃなくて……」
結婚しようと思っている、とその言葉はためらわれた。もしかしたらますます美帆子を頑なにしてしまうかもしれない。
「なぜ一方的じゃなくなったの?」
美帆子は、そのさきの関係を追及するのではなく、ふたりがより近づいた理由を知りたがった。そこにどんな問題があるのだろう。
「なぜって……理由がなかったら人を好きになれないの?」
「安西響生にはあなたを好きになる理由があるから」
美帆子は不思議なくらいに断言した。
「……どういうこと?」
環和には理由などさっぱり思いつかない。ましてや、美帆子の云い方からすれば、『理由』は気持ちが動く“好き”ではなく、何かしらの損得に影響された思惑であるかのようだ。
「わたしの財産を受け継ぐのはだれ?」
環和の推測を裏付けるような問いが向けられた。美帆子が何を云いたいのかは明白だ。意外すぎる理由で、環和は目を丸くする。
「……響生は、わたしが受け継ぐかもしれない財産を狙ってるって云いたいの?」
「違うって云いきれる?」
はじめて会った日、響生が環和を受け入れたのは、恵に煽られたすえ恵のかわりにセックスの相手としてそうしたのであって、感情は二の次――いや、はっきり排除されていたと思う。それに、環和が押しかけるだけで、恋人同士と云えるまでは環和のテリトリーであるこの住み処に来ることさえなかった。それは、深入りしたくないという意思表示に違いなかった。
財産など、そんな目的があるのなら、素直に環和を受け入れたほうがたやすくすむだろう。
「違う。押しかけたときは追い返されそうになったし……」
それに、シャワーを浴びたとき響生は逃げる時間も与えた。環和は思い返しながら、「帰らなかったのはわたし」と、嘘はないとばかりに美帆子をじっと見据えた。
「最初はわからなくても、途中で気づいたかもしれないわ」
「わたしはママが真野美帆子だって云ったことはない。パパのことも喋ってない」
「プロを雇って調べさせたかもしれないじゃない」
美帆子はことごとく環和の訴えを否定して、やはり響生を悪者にしようとしている。
「ばかみたい。わたしがママと似てるならともかく、わざわざわたしのことを調べる理由なんてないよ。それに、一カ月前、長瀞の撮影についていったとき、川で溺れたわたしを助けようって響生は飛びこんでくれた。すごく流されて、一緒に死んでたかもしれない。そんな危険を冒すのもお金のため? 死んだらなんにもならないよ、財産なんて」
環和が云っているさなか、美帆子は顔をこれまでになく険しくした。
「溺れた? わたしはそんなこと聞いてないわよ」
「だから、助かったから。ママはこっちにいなかったし、わざわざ云うことでもないと思うけど」
「冗談じゃないわ。あなたを産むためにどれだけわたしが苦労したと思ってるの?」
「それを云うなら、お母さんになった人はみんなたいへんだよ。わたしはお母さんになったら、ちゃんと子供にはママって呼ばせるし、隠したりしない。響生のことは干渉しないで。響生は人を雇えるくらい仕事があって生活に困ってないし、ママの財産なんて……」
「あなたを騙すことくらい、あの男にとっては訳ないのよ」
美帆子は環和をさえぎり、響生のことをまるでペテン師のように云う。
「ママ、なんでそんなふうに考えるの? 響生をよく知ってるの?」
「ええ、“よく”知ってるわ。天涯孤独でどん底を知ってるゆえに怖いもの知らずで、使えるものは貪欲に利用する野心家だということも」
「使えるものって……」
つい最近、京香から聞いた言葉が美帆子の口から飛びだす。美帆子は容赦のなさを浮き彫りにした眼差しで環和を見据えた。
「見栄えがいいってやっぱり得なのよね。口説かなくても相手が手を出してくる。そこに付け込んで、自分から誘ったわけじゃないっていう潔白を盾にして脅迫する。なんの傷みもなく、自分の利益はしっかり手にして別れる。タチが悪いわ」
「……ママ、何を云ってるの?」
「安西響生は、女を利用していまの地位を築いてるってことよ」
響生から聞かされたことが脳裡をよぎった。受け身でいることを認めたり、きれい事でいまの地位があるわけではないと云ったり、別れたくなったら話すとか。結局は聞くことのないまま今日に至っている。いま美帆子が云ったことが響生が云っていたことなのか。けれど、響生の気持ちを疑っていないし、結婚に不安なんて感じない。
なぜなら、環和は美帆子の知らない、響生が抱えている恐怖を知っている。演技であんなふうにふるえることはできないし、川に落ちたとき、近くに勇がいることに頭がまわらなかったのか、響生は服を着たままというリスクを顧みず環和を助けようとがむしゃらに川に飛びこんだ。
「だとしても、いまはそうじゃない。ママはいまの響生を知らないから……」
云いかけて環和はある可能性に気づいた。美帆子は、いまの響生は知らなくても、昔の響生は知っている。それに、対面させてまもなく気づいたとおりに、響生も明らかに美帆子を知っているうえでの反応だった。
互いに知っているということと、いまの美帆子の言葉の符合点が自ずと浮かびあがってくる。それが明確になる寸前。
「ママ、もう帰って」
思考を断ちきるように環和は美帆子に向かった。
「帰らないわ。いない間にあの男にあなたを説得させたくないから。冷静にわたしが云ったことを考えてみるべきね」
「ほっといて」
環和はキッチンに向かう。カウンターに置いたスマホを取る寸前、美帆子の手が伸びて奪っていった。
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美帆子が都合のいいときだけ母親になるのはいつものことだ。環和はむっと睨むように見て、ぷいと顔を背けた。
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