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76.一途の血脈
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九月二日木曜日――ふたりでともに歩んでいく、とその意味を込めて選んだ靴の日の今日、京吾と智奈は結婚式を挙げる。それを祝福するように空は快晴だ。
智奈は朝から七海のサロンでおめかしをして、甲斐に送迎をしてもらった。肩のけがは、まだ無理は禁物だがテーピングも外れて、ドレス姿を邪魔することもない。京吾はさきにチャペルに行って待っている。花婿は挙式前に花嫁姿を見ないというジンクスに乗っかりたいらしい。
京吾から甲斐にオッケーの連絡があるまで車の中で待機していると、甲斐ではなく智奈のスマホの着信音が鳴りだす。見ると、京介からだった。
「はい、智奈です」
『智奈さん、私だ。式の前に、京吾のために少し後押しをしておこうと思ってな』
なんのことか、京介は続けて――
『堂貫家の人間は元来一途だ。私は早くに妻を亡くしたが、このとおりいまでも忘れてはいない。娘の悦子はあのとおり、結婚もしないままだ。京吾も然り、智奈さん、孫を信じてほしい。くれぐれも頼む』
本当に歓迎されていることが身に沁みる言葉だった。祖父としての愛情に溢れている。
「……はい。京吾さんのこと、幸せにしたいです」
うれしい以上に感動して言葉に詰まったけれど、智奈はしっかりと応えた。
『本当によかった。結婚、おめでとう』
挙式前の先走った言葉にお礼を云いつつ、電話を切ったところでちょうど京吾から甲斐に電話がかかった。
アプローチを通ってチャペルの前に立ち、その扉が開いた瞬間、智奈はシャンパンゴールドのフロックコートを纏った京吾を捉える。堂々として、これほど様になる人がほかにいるだろうか。智奈は誇らしくて、そして、さっき京介から与った言葉の温かさが相まって胸がいっぱいになる。反動で涙が出そうになり、智奈は深呼吸をして紛らせる。
京吾もまた、智奈の白いエンパイアラインのドレス姿を捕らえている。じっと立ち尽くしているように見えるのは気のせいか、京吾はしばらくして右手を心臓の辺りに当てると、ゆっくりうなずいた。
すると、ふっと頭上から吐息が聞こえた。見上げると、甲斐が智奈を見下ろしてにやりと口を歪める。
「見惚れ合うのはあとでゆっくりできる。京吾が奪いに来るようなみっともない手段に出るまえに連れていってやろう」
甲斐はからかい、泣きそうになっていた智奈の感動を笑みに変えた。
智奈は甲斐の腕に手を添えて、花に縁取られた中央の通路を進んでいく。
牧師の前に行き、すると京吾のくちびるが動いた。声には出さなかったけれど――きれいだ、とそんなふうに形作っているように見える。智奈のくちびるが綻び、京吾は眩しそうに目を細めた。
そうして始まった、ごくプライベートな小ぢんまりした誓いの儀式は、それでも緊張したけれど、智奈は独り感極まっていた。結婚証明書に署名するときも同じで、緊張と感動のせいで智奈の手がふるえ、京吾が一時、手を重ねて落ち着かせてくれた。立会人の署名は牧師と甲斐の連名になり、智奈には完璧な結婚式に思えた。
けれど。
「智奈、もうひとつ」
京吾が意味不明なことを口にしたかと思うと、牧師が別のホルダーを出して開いて見せた。
智奈はそこに目を落として、まもなくそれが何か理解しながらも信じられない気持ちで見入った。婚姻届だった。いや、信じられないと云うには語弊があって、京吾のことは信じている。智奈はそれが何か理解ができても、起きていることが呑みこめていないのだ。
婚姻届には、京吾のきれいで力強い署名だけでなく、証人として祖父の京介と父親である立岡の署名がなされていて、智奈が自署するべき欄だけが空白だった。
「……京吾……?」
智奈はそこから視線を引き剥がすようにしながら、京吾を見上げた。
「智奈がケガをしてすぐに会えなかったとき、おれは、どんな状況にあっても智奈と不離一体であるべきで、それを否定する――おれたちを引き離す理由をだれにも与えてはならないと思い知らされた。この結婚式はおれからのプロポーズであり、智奈からのイエスの返事だと思ってる。それとも、おれの勘違い?」
「そんなことない。京吾についてく。何があっても一緒にいたい。その覚悟はちゃんとある」
愛してる。
智奈にさえ聞こえるか聞こえないかくらいの声で囁き、京吾は衝動的に掠めるようなキスをした。
そして、やっぱり署名するときは緊張したけれど、「最強の立会人に、最強の証人だろう」と、京吾が滑稽に云うと手のふるえも緩和された。
あれだけ反感を持っていた父親に証人になってもらったのは、京吾が少しずつ軟化している証しなのだろう。自分がそこに少しでも貢献できているとしたら、と智奈はずうずうしく思いあがりつつ、そうありたい、京吾の力になりたいと心から思った。
チャペルをあとにして甲斐と三人でヘラートに行くと、智奈が見知った、京吾の忠臣たちが集まっていて、昼食はちょっとしたパーティみたいになった。別れ際、京吾と甲斐が固い握手を交わすのを見ながら、智奈は結婚したのだと独り実感していた。それからふたりで役所に向かい、婚姻届が受理されて、家に戻った。
智奈はリビングであらためてふたりの住み処を見渡した。今日は昼間にもかかわらずブルーライトがつけられていて、陽の降り注ぐ浅い海の底にいる気分だ。
京吾は智奈の体調に合わせて蜜月旅行をしようと提案したけれど、結婚するからこそ家から始めたいという智奈の意見に沿った。
実際に結婚するとは思わなかった。京吾が云った『紙切れの契約』はうれしすぎるサプライズで、これからここが智奈の家だと正々堂々と云えること、それがよけいに感慨深い。
「やっぱり、ここから始まってよかった」
「ああ。おれと智奈とここで、ふたりらしく、家族を築いていく。半年、一緒に暮らしてきてもう新たな“刷り込み”は始まってるな。智奈がここにいることはあたりまえになった。智奈が行方不明になったとき、愛することは苦辛だとも知って、疑問にも思った。それはおれの弱さだ。ただ、それでもおれは智奈を捜し求めた。試練はいくつもあるんだろう。けど、このさきに智奈がいないことなど考えたくもない」
そう云うなり、京吾は智奈を抱きあげた。智奈が広い背中に手をまわしてしがみつくと、京吾は階段をのぼり始める。
「今日の智奈はまるで人魚姫だな。足、あるんだろうな」
立てばすっぽり足の爪先まで隠してしまうドレスは、京吾が階段を一歩のぼるたびに波に揺れているかのようにたゆたう。
「人魚姫だとしても、王子さまから愛をもらえば泡にはならない」
「無駄なほど愛してる」
「わたしも同化したいくらい京吾が好き。愛してる」
「それなら、一緒に愛欲に溺れるのもいい」
「ううん。一緒に泳ぐ。京吾が泳げなくなったときに一緒に溺れる」
京吾は吐息まがいに笑うと、ベッドに智奈をおろして伸しかかり――
「望むところだ」
怖い物知らずなのはやっぱりシャチと一緒で、京吾は獰猛に挑み、智奈が云ったことをどう受けとめたのか、手始めに、とつぶやいて智奈のくちびるを奪った。
The end. -Many thanks for reading.-
智奈は朝から七海のサロンでおめかしをして、甲斐に送迎をしてもらった。肩のけがは、まだ無理は禁物だがテーピングも外れて、ドレス姿を邪魔することもない。京吾はさきにチャペルに行って待っている。花婿は挙式前に花嫁姿を見ないというジンクスに乗っかりたいらしい。
京吾から甲斐にオッケーの連絡があるまで車の中で待機していると、甲斐ではなく智奈のスマホの着信音が鳴りだす。見ると、京介からだった。
「はい、智奈です」
『智奈さん、私だ。式の前に、京吾のために少し後押しをしておこうと思ってな』
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本当に歓迎されていることが身に沁みる言葉だった。祖父としての愛情に溢れている。
「……はい。京吾さんのこと、幸せにしたいです」
うれしい以上に感動して言葉に詰まったけれど、智奈はしっかりと応えた。
『本当によかった。結婚、おめでとう』
挙式前の先走った言葉にお礼を云いつつ、電話を切ったところでちょうど京吾から甲斐に電話がかかった。
アプローチを通ってチャペルの前に立ち、その扉が開いた瞬間、智奈はシャンパンゴールドのフロックコートを纏った京吾を捉える。堂々として、これほど様になる人がほかにいるだろうか。智奈は誇らしくて、そして、さっき京介から与った言葉の温かさが相まって胸がいっぱいになる。反動で涙が出そうになり、智奈は深呼吸をして紛らせる。
京吾もまた、智奈の白いエンパイアラインのドレス姿を捕らえている。じっと立ち尽くしているように見えるのは気のせいか、京吾はしばらくして右手を心臓の辺りに当てると、ゆっくりうなずいた。
すると、ふっと頭上から吐息が聞こえた。見上げると、甲斐が智奈を見下ろしてにやりと口を歪める。
「見惚れ合うのはあとでゆっくりできる。京吾が奪いに来るようなみっともない手段に出るまえに連れていってやろう」
甲斐はからかい、泣きそうになっていた智奈の感動を笑みに変えた。
智奈は甲斐の腕に手を添えて、花に縁取られた中央の通路を進んでいく。
牧師の前に行き、すると京吾のくちびるが動いた。声には出さなかったけれど――きれいだ、とそんなふうに形作っているように見える。智奈のくちびるが綻び、京吾は眩しそうに目を細めた。
そうして始まった、ごくプライベートな小ぢんまりした誓いの儀式は、それでも緊張したけれど、智奈は独り感極まっていた。結婚証明書に署名するときも同じで、緊張と感動のせいで智奈の手がふるえ、京吾が一時、手を重ねて落ち着かせてくれた。立会人の署名は牧師と甲斐の連名になり、智奈には完璧な結婚式に思えた。
けれど。
「智奈、もうひとつ」
京吾が意味不明なことを口にしたかと思うと、牧師が別のホルダーを出して開いて見せた。
智奈はそこに目を落として、まもなくそれが何か理解しながらも信じられない気持ちで見入った。婚姻届だった。いや、信じられないと云うには語弊があって、京吾のことは信じている。智奈はそれが何か理解ができても、起きていることが呑みこめていないのだ。
婚姻届には、京吾のきれいで力強い署名だけでなく、証人として祖父の京介と父親である立岡の署名がなされていて、智奈が自署するべき欄だけが空白だった。
「……京吾……?」
智奈はそこから視線を引き剥がすようにしながら、京吾を見上げた。
「智奈がケガをしてすぐに会えなかったとき、おれは、どんな状況にあっても智奈と不離一体であるべきで、それを否定する――おれたちを引き離す理由をだれにも与えてはならないと思い知らされた。この結婚式はおれからのプロポーズであり、智奈からのイエスの返事だと思ってる。それとも、おれの勘違い?」
「そんなことない。京吾についてく。何があっても一緒にいたい。その覚悟はちゃんとある」
愛してる。
智奈にさえ聞こえるか聞こえないかくらいの声で囁き、京吾は衝動的に掠めるようなキスをした。
そして、やっぱり署名するときは緊張したけれど、「最強の立会人に、最強の証人だろう」と、京吾が滑稽に云うと手のふるえも緩和された。
あれだけ反感を持っていた父親に証人になってもらったのは、京吾が少しずつ軟化している証しなのだろう。自分がそこに少しでも貢献できているとしたら、と智奈はずうずうしく思いあがりつつ、そうありたい、京吾の力になりたいと心から思った。
チャペルをあとにして甲斐と三人でヘラートに行くと、智奈が見知った、京吾の忠臣たちが集まっていて、昼食はちょっとしたパーティみたいになった。別れ際、京吾と甲斐が固い握手を交わすのを見ながら、智奈は結婚したのだと独り実感していた。それからふたりで役所に向かい、婚姻届が受理されて、家に戻った。
智奈はリビングであらためてふたりの住み処を見渡した。今日は昼間にもかかわらずブルーライトがつけられていて、陽の降り注ぐ浅い海の底にいる気分だ。
京吾は智奈の体調に合わせて蜜月旅行をしようと提案したけれど、結婚するからこそ家から始めたいという智奈の意見に沿った。
実際に結婚するとは思わなかった。京吾が云った『紙切れの契約』はうれしすぎるサプライズで、これからここが智奈の家だと正々堂々と云えること、それがよけいに感慨深い。
「やっぱり、ここから始まってよかった」
「ああ。おれと智奈とここで、ふたりらしく、家族を築いていく。半年、一緒に暮らしてきてもう新たな“刷り込み”は始まってるな。智奈がここにいることはあたりまえになった。智奈が行方不明になったとき、愛することは苦辛だとも知って、疑問にも思った。それはおれの弱さだ。ただ、それでもおれは智奈を捜し求めた。試練はいくつもあるんだろう。けど、このさきに智奈がいないことなど考えたくもない」
そう云うなり、京吾は智奈を抱きあげた。智奈が広い背中に手をまわしてしがみつくと、京吾は階段をのぼり始める。
「今日の智奈はまるで人魚姫だな。足、あるんだろうな」
立てばすっぽり足の爪先まで隠してしまうドレスは、京吾が階段を一歩のぼるたびに波に揺れているかのようにたゆたう。
「人魚姫だとしても、王子さまから愛をもらえば泡にはならない」
「無駄なほど愛してる」
「わたしも同化したいくらい京吾が好き。愛してる」
「それなら、一緒に愛欲に溺れるのもいい」
「ううん。一緒に泳ぐ。京吾が泳げなくなったときに一緒に溺れる」
京吾は吐息まがいに笑うと、ベッドに智奈をおろして伸しかかり――
「望むところだ」
怖い物知らずなのはやっぱりシャチと一緒で、京吾は獰猛に挑み、智奈が云ったことをどう受けとめたのか、手始めに、とつぶやいて智奈のくちびるを奪った。
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れゆな 深謝
お気に入りに登録しました~
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終盤に差しかかっているところです。
お時間あるときに楽しんでいただければ幸いです。
れゆな 深謝