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25.幸せのかたち
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夕食の片づけを済ませ、ふと縁側を見ると、幸久さんの姿があった。幸久さんのひざの上に頭を乗せて、穂高くんは眠っている。いつもならすっかり寝ている時間だ。今日はお父さんがいたからはしゃぎすぎて疲れたのだろう。
幸久さんは団扇を仰ぎながら、すでに真っ暗になっている庭先をじっと眺めていた。蚊取り線香の煙が一本、天に向かって伸びている。
「どうぞ」と、僕は冷えた麦茶を幸久さんに渡した。
「ありがとうございます」
幸久さんは麦茶を受け取り、微笑んだ。
「なに見てるんですか?」
「ああ、いや、これじゃあ何も見えませんよ。ただ、やっぱり家が一番いいなって思って、風に当たってただけで」
僕が大学生から会社員だった頃は、一人暮らしをしていた。たまに実家へと帰ると、幸久さんと同じように、自分の家が一番いいと思えた。もちろんこの家も、すごく落ち着いて好きだ。
「そういえば、賢治は?」
「お風呂です」
「じゃあ、ちょうどよかった。少しお話しませんか」
幸久さんに促されて、僕は幸久さんの隣に腰を下ろした。
「みんな雨恵くんにはずいぶんお世話になってるみたいで、ありがとうございます」
「いえ、僕のほうがお世話になってますよ」
「穂高もずいぶんと懐いてるみたいだ」
幸久さんは穂高くんの頭を優しく撫でながら言った。穂高くんは幸せそうに口元を緩ませる。
「賢治たちは忙しいから、穂高には寂しい思いばかりさせてるんだけど、仕事に合わせて連れ回すのもかわいそうで……。しょっちゅう電話するようにはしてるんだけどね、やっぱり実際に会わないとだめみたいだ」
穂高くんは時々、僕の布団にもぐりこんでいるときがある。口では言わないが、やはり寂しいのだろう。
「賢治も寂しかったと思う。父と母がいなくなってから、俺はもう就職してましたけど、賢治はまだ中学生だったからね、いろいろ無理してただろうな」
野球のことだろうか。高校生活は楽しかったと言っていたが、ずっと寂しさや辛さを抱えていたのだろうか。
ただ僕が今まで見てきた賢治くんは、いつも楽しそうだった。今でも無理をしているのだろうか。『雨恵さんのお弁当に助けられた』と、言ってはいたけれども。
幸久さんは僕の考えを見透かしたように笑った。
「賢治が迎えに来てくれたとき、車中はほとんど雨恵くんの話してたんだよ。あんなに楽しそうな顔をしてる賢治を見るのは久しぶりだった」
「そう、なんですか……?」
「ああ。畑の草引きを頼んだら熱中症で倒れたり、三時に起こしてっていったら雨恵くんのほうが寝てたり、稲刈りの後に海に行ったら体調を崩したり」
「す、すみません……ほんとに、迷惑ばっかりかけて」
僕は肩を窄めた。顔が火照る。賢治くん、なんでそんなことばかり話しているんだろう。
「断れなくてうちでお弁当係やってくれてるんだよね。賢治のやつ、ほんと強引だな」
「違いますっ。最初は成り行きでしたけど、今はすごく楽しいんです。好きでやってますから」
慌てて言うと、幸久さんは声を立てて笑った。
「賢治の言った通り、雨恵くんといると楽しいな。雨恵くんがうちにきてくれて、ほんとに良かった。穂高にとっても、賢治にとっても」
幸久さんは表情を引き締め、頭を下げた。
「良かったら、これからも一緒にいてやってください」
「それは……僕には無理ですよ」
言ってしまってから慌てて、「帰らなければいけないので」と付け足したが、幸久さんはすべてわかっているかのように優しい笑みを浮かべた。
「俺には、両想いに見えるけどね」
「……え?」
「賢治は雨恵くんに救われてるし、惹かれてるよ」
幸久さんが冗談を言っているようには見えない。
「そんなわけ……」
「弟なんでね、見てればわかる。雨恵くんはそうじゃない? そうだったら、俺も嬉しいんだけど」
僕は何も答えられない。肯定も、否定もできない。
「雨恵くんは子どもがほしいの? 温かい家庭がほしい?」
憧れはある。ここで過ごした日々は、まるで理想の家族のようだった。僕もその一員になれたかのような錯覚を味わった。幸久さんと穂高くんを見ていても、うらやましく思えた。
でも僕には、それを手にすることは出来ない。僕が好きになる人とは結婚できないと自覚してから、普通の家族は諦めている。
「結婚して、子どもが生まれて、家庭を持って、一般的にいわれる幸せのかたちを追い求めるより、大切な人と幸せを分かち合える時間を過ごすほうがずっといいと思うよ」
「……そうでしょうか?」
僕は幸久さんから視線を逸らし、一度、深く息を吐いた。
「僕は普通じゃないですから。そのありふれた幸せは、僕には無理ですけど、賢治くんは違いますよ」
庭先に目を向ける。相変わらずなにも見えない。遠くで瞬く一等星だけが美しく輝いている。
幸久さんは僕の言葉には答えなかった。
「俺はね、幸せな家庭がほしかったんだ。父と母のような、仲がいい夫婦が理想だった。二人が亡くなってから余計にそう思うようになった。賢治もまだ子どもだったし、早く家庭を持たなければと焦ってたんだと思う。当時付き合っていた彼女の奔放な性格は魅力的だったけど、結婚生活となるとだめだったな。穂高がいてくれたことは良かったけど」
幸久さんは自嘲めいた笑みを浮かべて続けた。
「バツイチで、子持ちなのに、単身赴任で子どもにもろくに会えないなんて、かわいそうだって思われることもありますけど、俺は今すごく幸せですよ。穂高に寂しい思いをさせているのは、心苦しいですけどね」
穂高くんの柔らかい頬をつつき、幸久さんは微笑んだ。
「幸せのかたちなんて人それぞれですし、なにを幸せと呼ぶのか、それを決めるのは自分自身なんでしょうね」
幸せのかたち……。
僕にとって、賢治くんにとって、幸せのかたちってなんだろう。
その時、風呂場のほうから足音が聞こえた。
「雨恵さん、風呂上がりましたよ」
僕と幸久さんが縁側にいるのを見て、賢治くんは立ち止まった。
「なに話してたの?」
「うん、ちょっとね」
肩をすくめながら幸久さんに、賢治くんは眉を寄せる。
『賢治は雨恵くんに救われてるし、惹かれてるよ』
さっき幸久さんに言われた言葉が蘇る。なんだか後ろめたくて、僕は咄嗟に賢治くんから視線を逸らした。幸久さんはにやりと笑った。
「それとも、俺と一緒に来るかい?」
「は?」と賢治くん。
僕はうろたえる。
「えっ? なんですか、いきなり」
「穂高も懐いてるし、俺も雨恵くんのことが気に入った。どうかな? 真剣に俺との結婚を考えてみるのは」
じっと幸久さんは僕を見る。僕は咄嗟に答えた。
「いえ、それは……すみません、お断りします」
幸久さんは噴き出した。
「なんだ。ちゃんと断われるじゃないか」
幸久さんはしばらく肩を振るわせ笑っていた。僕と賢治くんは呆気に取られ、その様子を見ている。
穂高くんが身じろぎし、目を擦った。「起こしちゃったな」と、幸久さんは穂高くんを抱え、立ち上がった。
「じゃ、雨恵くん。賢治のこと、お願いするね」
幸久さんはそういい残し、穂高くんを抱きかかえて寝室へと向かっていった。
僕と賢治くんだけがとり残される。
「何の話してたんですか?」
「いや、特に……」
「気に入られてたみたいですけど」
「からかわれてただけだよ」
賢治くんが探るような目で見てくる。
『賢治も惹かれてるよ』という幸久さんの言葉を思い出す。
賢治くんが、僕のことを好き? そう思わせるところがあっただろうか。
僕もじっと賢治くんを見上げた。端正な顔立ち、日焼けした肌――賢治くんはぱっと目を逸らした。頬が少し赤い気がする。もしかして、少しは意識してくれているのだろうか。
でも、僕では駄目だ。
井村さんの結婚指輪を思い出す。嫁さんをもらえ、というおばあさんの口癖を思い出す。亡くなった賢治くんのご両親を思い出す。気持ちを伝えたところで、万が一付き合えたところで、結局、最後には別れが来る。
それに、この大浦家という心地いい居場所も、お弁当係という楽しい関係も壊したくない。
「風呂、ぬるくなりますよ」
「……うん、すぐ入るよ」
僕は賢治くんの脇を通り過ぎる。賢治くんが目を逸らしたのは気まずかったからで、顔が赤かったのは風呂上りだからだ。自分の思い上がりにも嫌気がさす。
「兄貴に」
賢治くんは僕を引き止めた。
「なんか、言われました?」
「賢治くんは幸久さんに、僕のことなんて説明したの?」
賢治くんは唇を尖らせた。
「秘密です」
「じゃあ、僕も秘密」
この気持ちも、ずっと秘密にしなければ。
僕は着替えを取りに、部屋へと向かう。
「いつか、教えてくださいね」
僕の背後から賢治くんの声が聞こえた。聞こえなかった振りをして、部屋へと向かった。
幸久さんは団扇を仰ぎながら、すでに真っ暗になっている庭先をじっと眺めていた。蚊取り線香の煙が一本、天に向かって伸びている。
「どうぞ」と、僕は冷えた麦茶を幸久さんに渡した。
「ありがとうございます」
幸久さんは麦茶を受け取り、微笑んだ。
「なに見てるんですか?」
「ああ、いや、これじゃあ何も見えませんよ。ただ、やっぱり家が一番いいなって思って、風に当たってただけで」
僕が大学生から会社員だった頃は、一人暮らしをしていた。たまに実家へと帰ると、幸久さんと同じように、自分の家が一番いいと思えた。もちろんこの家も、すごく落ち着いて好きだ。
「そういえば、賢治は?」
「お風呂です」
「じゃあ、ちょうどよかった。少しお話しませんか」
幸久さんに促されて、僕は幸久さんの隣に腰を下ろした。
「みんな雨恵くんにはずいぶんお世話になってるみたいで、ありがとうございます」
「いえ、僕のほうがお世話になってますよ」
「穂高もずいぶんと懐いてるみたいだ」
幸久さんは穂高くんの頭を優しく撫でながら言った。穂高くんは幸せそうに口元を緩ませる。
「賢治たちは忙しいから、穂高には寂しい思いばかりさせてるんだけど、仕事に合わせて連れ回すのもかわいそうで……。しょっちゅう電話するようにはしてるんだけどね、やっぱり実際に会わないとだめみたいだ」
穂高くんは時々、僕の布団にもぐりこんでいるときがある。口では言わないが、やはり寂しいのだろう。
「賢治も寂しかったと思う。父と母がいなくなってから、俺はもう就職してましたけど、賢治はまだ中学生だったからね、いろいろ無理してただろうな」
野球のことだろうか。高校生活は楽しかったと言っていたが、ずっと寂しさや辛さを抱えていたのだろうか。
ただ僕が今まで見てきた賢治くんは、いつも楽しそうだった。今でも無理をしているのだろうか。『雨恵さんのお弁当に助けられた』と、言ってはいたけれども。
幸久さんは僕の考えを見透かしたように笑った。
「賢治が迎えに来てくれたとき、車中はほとんど雨恵くんの話してたんだよ。あんなに楽しそうな顔をしてる賢治を見るのは久しぶりだった」
「そう、なんですか……?」
「ああ。畑の草引きを頼んだら熱中症で倒れたり、三時に起こしてっていったら雨恵くんのほうが寝てたり、稲刈りの後に海に行ったら体調を崩したり」
「す、すみません……ほんとに、迷惑ばっかりかけて」
僕は肩を窄めた。顔が火照る。賢治くん、なんでそんなことばかり話しているんだろう。
「断れなくてうちでお弁当係やってくれてるんだよね。賢治のやつ、ほんと強引だな」
「違いますっ。最初は成り行きでしたけど、今はすごく楽しいんです。好きでやってますから」
慌てて言うと、幸久さんは声を立てて笑った。
「賢治の言った通り、雨恵くんといると楽しいな。雨恵くんがうちにきてくれて、ほんとに良かった。穂高にとっても、賢治にとっても」
幸久さんは表情を引き締め、頭を下げた。
「良かったら、これからも一緒にいてやってください」
「それは……僕には無理ですよ」
言ってしまってから慌てて、「帰らなければいけないので」と付け足したが、幸久さんはすべてわかっているかのように優しい笑みを浮かべた。
「俺には、両想いに見えるけどね」
「……え?」
「賢治は雨恵くんに救われてるし、惹かれてるよ」
幸久さんが冗談を言っているようには見えない。
「そんなわけ……」
「弟なんでね、見てればわかる。雨恵くんはそうじゃない? そうだったら、俺も嬉しいんだけど」
僕は何も答えられない。肯定も、否定もできない。
「雨恵くんは子どもがほしいの? 温かい家庭がほしい?」
憧れはある。ここで過ごした日々は、まるで理想の家族のようだった。僕もその一員になれたかのような錯覚を味わった。幸久さんと穂高くんを見ていても、うらやましく思えた。
でも僕には、それを手にすることは出来ない。僕が好きになる人とは結婚できないと自覚してから、普通の家族は諦めている。
「結婚して、子どもが生まれて、家庭を持って、一般的にいわれる幸せのかたちを追い求めるより、大切な人と幸せを分かち合える時間を過ごすほうがずっといいと思うよ」
「……そうでしょうか?」
僕は幸久さんから視線を逸らし、一度、深く息を吐いた。
「僕は普通じゃないですから。そのありふれた幸せは、僕には無理ですけど、賢治くんは違いますよ」
庭先に目を向ける。相変わらずなにも見えない。遠くで瞬く一等星だけが美しく輝いている。
幸久さんは僕の言葉には答えなかった。
「俺はね、幸せな家庭がほしかったんだ。父と母のような、仲がいい夫婦が理想だった。二人が亡くなってから余計にそう思うようになった。賢治もまだ子どもだったし、早く家庭を持たなければと焦ってたんだと思う。当時付き合っていた彼女の奔放な性格は魅力的だったけど、結婚生活となるとだめだったな。穂高がいてくれたことは良かったけど」
幸久さんは自嘲めいた笑みを浮かべて続けた。
「バツイチで、子持ちなのに、単身赴任で子どもにもろくに会えないなんて、かわいそうだって思われることもありますけど、俺は今すごく幸せですよ。穂高に寂しい思いをさせているのは、心苦しいですけどね」
穂高くんの柔らかい頬をつつき、幸久さんは微笑んだ。
「幸せのかたちなんて人それぞれですし、なにを幸せと呼ぶのか、それを決めるのは自分自身なんでしょうね」
幸せのかたち……。
僕にとって、賢治くんにとって、幸せのかたちってなんだろう。
その時、風呂場のほうから足音が聞こえた。
「雨恵さん、風呂上がりましたよ」
僕と幸久さんが縁側にいるのを見て、賢治くんは立ち止まった。
「なに話してたの?」
「うん、ちょっとね」
肩をすくめながら幸久さんに、賢治くんは眉を寄せる。
『賢治は雨恵くんに救われてるし、惹かれてるよ』
さっき幸久さんに言われた言葉が蘇る。なんだか後ろめたくて、僕は咄嗟に賢治くんから視線を逸らした。幸久さんはにやりと笑った。
「それとも、俺と一緒に来るかい?」
「は?」と賢治くん。
僕はうろたえる。
「えっ? なんですか、いきなり」
「穂高も懐いてるし、俺も雨恵くんのことが気に入った。どうかな? 真剣に俺との結婚を考えてみるのは」
じっと幸久さんは僕を見る。僕は咄嗟に答えた。
「いえ、それは……すみません、お断りします」
幸久さんは噴き出した。
「なんだ。ちゃんと断われるじゃないか」
幸久さんはしばらく肩を振るわせ笑っていた。僕と賢治くんは呆気に取られ、その様子を見ている。
穂高くんが身じろぎし、目を擦った。「起こしちゃったな」と、幸久さんは穂高くんを抱え、立ち上がった。
「じゃ、雨恵くん。賢治のこと、お願いするね」
幸久さんはそういい残し、穂高くんを抱きかかえて寝室へと向かっていった。
僕と賢治くんだけがとり残される。
「何の話してたんですか?」
「いや、特に……」
「気に入られてたみたいですけど」
「からかわれてただけだよ」
賢治くんが探るような目で見てくる。
『賢治も惹かれてるよ』という幸久さんの言葉を思い出す。
賢治くんが、僕のことを好き? そう思わせるところがあっただろうか。
僕もじっと賢治くんを見上げた。端正な顔立ち、日焼けした肌――賢治くんはぱっと目を逸らした。頬が少し赤い気がする。もしかして、少しは意識してくれているのだろうか。
でも、僕では駄目だ。
井村さんの結婚指輪を思い出す。嫁さんをもらえ、というおばあさんの口癖を思い出す。亡くなった賢治くんのご両親を思い出す。気持ちを伝えたところで、万が一付き合えたところで、結局、最後には別れが来る。
それに、この大浦家という心地いい居場所も、お弁当係という楽しい関係も壊したくない。
「風呂、ぬるくなりますよ」
「……うん、すぐ入るよ」
僕は賢治くんの脇を通り過ぎる。賢治くんが目を逸らしたのは気まずかったからで、顔が赤かったのは風呂上りだからだ。自分の思い上がりにも嫌気がさす。
「兄貴に」
賢治くんは僕を引き止めた。
「なんか、言われました?」
「賢治くんは幸久さんに、僕のことなんて説明したの?」
賢治くんは唇を尖らせた。
「秘密です」
「じゃあ、僕も秘密」
この気持ちも、ずっと秘密にしなければ。
僕は着替えを取りに、部屋へと向かう。
「いつか、教えてくださいね」
僕の背後から賢治くんの声が聞こえた。聞こえなかった振りをして、部屋へと向かった。
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