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旦那様は、私が好きじゃなかった。
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「ユリウス。悪いが、もう離婚しよう。このまま二人でやっていける気が、微塵もしないのだ。どうか俺のことを諦めてくれ。」
旦那様のエリボテ コルセインは私にそう告げた。なるほど。どうやら、私は愛されていなかったようだ。
まだ新婚二ヶ月。こんなにも、すぐに離婚となるなんて。しかも、こんなことを言われるだなんて。
恐らく、別に可愛い人を見つけたのだ。私なんかよりも。私は、旦那様の気持ちでたまたま結婚出来ただけなのだ。
私なんて、本当は微塵も可愛くなかったのであろう。
私は、騙されたのであろう。
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私は、血のついた包丁を持ち、倒れた旦那様の前で泣き崩れていた。
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