妹は、やはりおバカさんでした。 ～意地悪妹をざまぁしました！～

妹は、やはりお馬鹿さん。

　「お姉さまったら本当におバカさん！ここだけの話だけど、私が、お姉さまの婚約を破棄させたのですわ！婚約者を誘惑してあげたのよ！オッホッホ！」

　気持ちの悪い高笑いをする妹のセシェル・ミラーはつい最近、私の彼氏を誘惑して私の婚約を破棄させたのだ。

　やっていることは人として最低だ。

　だが、私は微塵もそれに対して怒ったり、追求しない。

　復讐なんてする気はない。

　逆に、感謝している。

　妹ったら、おバカだ。

　私の婚約者は、妹と同様にクズである。最悪な人だ。

　その上、私を離してくれない。つまり、私が、いくら別れを告げようと、それを受け入れてくれないのだ。

　だから、あっちが別れを告げるのを待つしか道はなかった。

　しかし、妹が誘惑してくれたおかげで、あっちから婚約破棄をしてくれた。

　だから、あのクズ男の私への束縛は無くなったのだ。ハッピーエンドである。

　◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

　で、クズでおバカで可愛らしい妹はどうなったかというと…

　私の元婚約者のクズっぷりにまいって、心の病におかされたとさ！