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冷徹公爵は、僕にだけ甘えん坊

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 「アリヌ公爵殿…明日はオリス令嬢の結婚式がございます。」
 「分かった。」

 アリヌ公爵は、として有名である。国民も、「彼が笑っているところ、彼が何か失敗をしているところを見たことがない」というほど、そのは評判を呼んでた。

 しかし、アリヌ公爵はその冷徹さゆえにイケメン。「氷の王子様」と呼ばれるほどであり、その冷徹さとイケメンさは究極にマッチしていたのだ。

 「アリヌ公爵殿…お茶がありますかいかがですか?少しお休みをしたら…」

 「分かった。部屋へ向かう。」

 僕は、アリヌ公爵殿を部屋に呼んだ。すると、彼は必ず来る。そして、彼は一度されるのだ。

 「んはぁー!!疲れたーぁ!!!まーひ!!!」

 マヒナという僕の名前を「まーひ」と呼ぶのはそう。彼こそが、解放されたアリヌ公爵である。アリヌ公爵は、こうやって、僕と二人きりになることで解放される。

 「ねぇ、まーひ、甘えん坊になっていい?」

 「良いですよ。ほら、」

 すると、彼は僕の膝をまくらに猫のように寝始めた。そう。これは僕とアリヌ公爵の日常なのだ。いつもアリヌ公爵は、人前だと冷徹さを出しているが、僕の前だけではこうやって甘えてくる。

 果たして、アリヌ公爵は僕のことをどう思っているんだ?
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