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義弟が可愛すぎるので束縛してしまいました

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 私には弟…詳しく言うと、義弟がいるのだが、どうやら、私は彼のことが凄い好きらしい。

 しかし、義理であるとはいえ、兄弟の中で恋愛をするのはさすがに世間的に見てもタブーなことである。

 つまり、アタックするチャンスすら与えられなかった私は不幸であるとも言えるだろう。

 「あぁ、お姉ちゃん、コーヒーいる?牛乳いれるよね?」

 だが、「お姉ちゃん」という立場だけで、まるで彼女かのような対応をしてくれる。それだけでも、充分幸せであった。

 ◆◼️◆

 ある日、私にとって、良くない事件があった。

 それは、弟に好きな人が出来たこと。恐らく、モテモテな弟に告白されればすぐにオーケーが出るであろう。

 それは何としてでも避けたい。弟の恋愛を邪魔してでも避けたい。

 ◆◼️◆

 弟が、「告白したいのだが、あまり勇気が出ない」と言って、なかなか告白をしなかった。しかし、頑張って手紙を書いたり、告白する練習もしていたりしたので、弟が告白するのも時間の問題である。

 私は、その手紙を盗み、ゴミ箱に捨てた。

 ◆◼️◆

 次の日、渡すはずの手紙が無くなってパニックになっていた弟に、私は言った。

 「あんまりにも不安そうで可哀想だったから、私が彼女に手紙をあげた。」

 「なんてことをしてくれるんだ!」と、言うかと思ったが、それよりもまず、弟は「返事は!?」と聞いた。

 私は、「彼女には、付き合っている男子がいた。」と、言った。

 弟はショックになり、その場に座り込んだ。

私は、弟を守ったのだ。

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