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ただの政略結婚では?
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私の名前は、リハノン・アミューナ。アミューナ家の、リハノン・アミューナ公爵令嬢として、有名である。
とはいえ、別の意味で有名である。
アミューナ家は、「美人が生まれる家」として有名なのだが、何故か私だけ、モブのような容姿で生まれてしまい、アミューナ家の品格を落とすような感じになってしまった。
つまり、私はアミューナ家の落ちこぼれのような立ち位置である。
そして、そんな私に人生で一番辛いであろうイベントがやってくる。
「結婚」である。
それも、ただの結婚ではなく、「政略結婚」というものであった。父や母いわく、結婚してすぐに離婚して良いとあったが、とはいえ1ヶ月ほど相手と同棲するのだ。相手は、私のことをどう思うだろう。きっと、
「はぁ。せっかくのアミューナ家との政略結婚なのに、何で相手がリハノン・アミューナ何だよ!」
と、思うに違いない………あぁ、生き地獄だ……
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
そして、政略結婚となり、結婚式をあげ、正式に結婚した。お相手は、アミューナ家に続く名高い貴族のスマン家のアトム・スマンである。彼は、非常にイケメンで、辛い。
だが、とても優しい。全く、悪口のひとつも言われない。まぁ、陰口とかは分からないけど、とても優しく接してくれる。冷遇だなんてされない。
私は、すっかりそのイケメンの沼に溺れていた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
政略結婚も、終わりが近づいた。そして、私は我に返った。早く、離婚して彼を解放しなければ。
そして、私はアトム・スマンに、離婚について話をした。
すると、彼は焦るような顔をした。
「り、離婚をするの!?せっかく、よい関係を築けたのに!?」
「わ、私となんか、早く別れないと!貴方を辛い思いにさせるのは辛いの!」
私がそう言って、部屋を出ようとすると、彼は私の服を引っ張って止めた。
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