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第14話 やがてローズは、真実を知る ローズ視点(5)
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((ぁ……。そういうコト、なのね……))
手紙を読み終えたと同時に、あらゆることが一瞬にして理解できた。
あの人は魅了による好意を、LOVEじゃなくてLIKEと捉えてた。あたしを女性としてじゃなくて、妹として愛していた。
だから当たり前のように愛していると言っていて、姉さんに告白とプレゼントをしたその日にあたしにもプレゼントをしてきた。
だから、だから……。そんな勘違いをしてたから、魅了が解けても態度が変わらなかったんだ……。
やっぱりちゃんと、魅了の魔法は消えてたんだ……。
((は、ははは……。ははははははははは……))
なのにあたしは、あたしも、勘違いをしちゃって……。意味もなく怯えて……。修道院に、入っちゃった……。貴族籍を……。貴族としての生活を、捨てちゃった……。
「っ!? 顔が真っ青になってるよっ!? ろっ、ローズっ! 何が書かれてたのっ!?」
「何が書かれてたかですって!? 最悪なコトよっ!! この男のせいで人生が滅茶苦茶になってたのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
全力で手紙を叩きつけ、両手で頭を掻きむしる。
貴族にはもう戻れなくって、一生修道院で修道女として生きていかないといけなくなった!! 外に出ても安全だと分かってるのにっ、貴族には戻れなくなった!!
外出できたり自由はあるけどっ、あるけどっ!!
もうあの頃には戻れない!!
最悪っ!! さいあくっ!! さいあくっっ!!
「フェリックスさんのせいで、滅茶苦茶……? ローズ、なに言ってるの……?」
「言ってる通りよバカ姉!! もとはといえばっ、アンタが素直に渡さないからいけないのよっ!! なんでかわいい妹が欲しいって強請ったら渡さないの!? 姉なんだから妹に尽くしなさいよぉぉぉぉぉっ!!」
「えっ? ええっ? ご、ごめんなさい、言っている事が分からないの。なにを、素直に渡さなかったの?」
「ぁぁああああああああああもう!! そのキョトンとした顔がむかつくぅぅぅぅぅぅぅううううううううううう!!」
人が大騒ぎにしてるのに、呑気にハテナを連発して……っ! イライラするっ!! イライラするぅぅぅっ!!
「ろ、ローズ? え、えっと……。私の顔が、不快なの? 後ろを向いてお話をすれば、いいのかな?」
「ちがうわよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!! ぁぁぁああああ何をやってもイライラするぅぅぅぅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅうう!! もういいからあたしから離れて暫くだまってなさいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――ごぶっ!?」
両手を思い切り振り回して暴れていたら、右手が顎に直撃した。
そ、そしたら……。
「ぁ、ぅ……」
恐らく、ビックリするぐらい綺麗に『入った』影響なんだと思う……。視界がぐるんぐるん回転するようになって……。
「ローズっ!? ローズっ!?」
「な、んで……。こ、んな、めに……。あわ、ないと、いけ、ない……。の、よ……………………」
手足も動かせなくなって、そのままバッタリと真後ろに倒れてしまう。
あたし、は……。怒り狂った拍子に、自分で自分の急所を打ち抜き……。脳震盪で気絶してしまったのだった…………。
手紙を読み終えたと同時に、あらゆることが一瞬にして理解できた。
あの人は魅了による好意を、LOVEじゃなくてLIKEと捉えてた。あたしを女性としてじゃなくて、妹として愛していた。
だから当たり前のように愛していると言っていて、姉さんに告白とプレゼントをしたその日にあたしにもプレゼントをしてきた。
だから、だから……。そんな勘違いをしてたから、魅了が解けても態度が変わらなかったんだ……。
やっぱりちゃんと、魅了の魔法は消えてたんだ……。
((は、ははは……。ははははははははは……))
なのにあたしは、あたしも、勘違いをしちゃって……。意味もなく怯えて……。修道院に、入っちゃった……。貴族籍を……。貴族としての生活を、捨てちゃった……。
「っ!? 顔が真っ青になってるよっ!? ろっ、ローズっ! 何が書かれてたのっ!?」
「何が書かれてたかですって!? 最悪なコトよっ!! この男のせいで人生が滅茶苦茶になってたのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
全力で手紙を叩きつけ、両手で頭を掻きむしる。
貴族にはもう戻れなくって、一生修道院で修道女として生きていかないといけなくなった!! 外に出ても安全だと分かってるのにっ、貴族には戻れなくなった!!
外出できたり自由はあるけどっ、あるけどっ!!
もうあの頃には戻れない!!
最悪っ!! さいあくっ!! さいあくっっ!!
「フェリックスさんのせいで、滅茶苦茶……? ローズ、なに言ってるの……?」
「言ってる通りよバカ姉!! もとはといえばっ、アンタが素直に渡さないからいけないのよっ!! なんでかわいい妹が欲しいって強請ったら渡さないの!? 姉なんだから妹に尽くしなさいよぉぉぉぉぉっ!!」
「えっ? ええっ? ご、ごめんなさい、言っている事が分からないの。なにを、素直に渡さなかったの?」
「ぁぁああああああああああもう!! そのキョトンとした顔がむかつくぅぅぅぅぅぅぅううううううううううう!!」
人が大騒ぎにしてるのに、呑気にハテナを連発して……っ! イライラするっ!! イライラするぅぅぅっ!!
「ろ、ローズ? え、えっと……。私の顔が、不快なの? 後ろを向いてお話をすれば、いいのかな?」
「ちがうわよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!! ぁぁぁああああ何をやってもイライラするぅぅぅぅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅうう!! もういいからあたしから離れて暫くだまってなさいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――ごぶっ!?」
両手を思い切り振り回して暴れていたら、右手が顎に直撃した。
そ、そしたら……。
「ぁ、ぅ……」
恐らく、ビックリするぐらい綺麗に『入った』影響なんだと思う……。視界がぐるんぐるん回転するようになって……。
「ローズっ!? ローズっ!?」
「な、んで……。こ、んな、めに……。あわ、ないと、いけ、ない……。の、よ……………………」
手足も動かせなくなって、そのままバッタリと真後ろに倒れてしまう。
あたし、は……。怒り狂った拍子に、自分で自分の急所を打ち抜き……。脳震盪で気絶してしまったのだった…………。
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