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第18話 その後~ベルティーユSide~ 俯瞰視点

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「「「「「おめでとうございますっ!」」」」」
「「「「「おめでとうございますっ!」」」」」

 レリア親子に判決が下った日から、丁度1週間後。隣国『エリュージ』内にある教会では大勢の歓声が上がっており、その中心にはベルティーユとシリルがいました。

 今日は、2人の結婚式。

 そのため、『目玉』であり最後のイベント――誓いのキスが終わると大きな大きな拍手が巻き起こり、牧師はその音の大きさに――そして、参加者の人数、参加者の幅の広さに、改めて驚いていました。

 ――結婚式に、参加をさせていただきたい――。

 思いやりのある女性ベルティーユと、真摯な男性シリル。そんな2人は様々な地位、身分、職業の人間から敬意を持たれており、婚約直後より『結婚を祝福したい』という声が大量に届いておりました。
 そこで両家で相談をし、式の規模を拡大。国内で最も大きな教会に変更して――もまだ足りず、教会外にも席を用意して378もの人が参加する大きな大きな結婚式となっていたのでした。

「「「「「シリル様っ、ベルティーユ様っ。おめでとうございます!」」」」」
「「「「「ベルティーユ様っ、シリル様っ。おめでとうございますっ!」」」」」

「「「「「シリル様っ! いつまでもついていかせていただきます!!」
「「「「「ベルティーユ様っ。これからも、親しくしてくださいましっ!」」」」」

 ルナレーズ商会の消滅によって職を失ってしまっていた、現サンデルク商会の職員達。商会の消滅によって大きな影響が出てしまっていた、国内外の取引相手達。
 困った時は親身になって助けられた、男爵や子爵令嬢。格上にも拘わらず誤りを指摘してもらい、踏み外しかけた道から戻れた中~上級貴族令嬢たち。
 そんな人達の声が教会の外からも響き渡り、祝福の声と音はなんと――。その後5分以上も、賑やかに響き渡ったのでした。


 かつてレリアが開いたパーティーとは、正反対の状況。まるで王族のような挙式は幕を下ろし、最高の形で夫婦としての第一歩を踏み出した2人は――

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