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第19話 二人の本音~ピエールside~ ピエール視点(3)
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発生した予想外。それは――
『ええもちろんっ。カーラ様は歓迎してくれると思うので、会場に戻ったら即――あっ、ごっ、ごめんなさいっ。公表は、ちょっと待っていただきたいんです』
おもわず、耳を疑ってしまうもの。
あんなにも喜んでいたエステェが――。満面の笑みで飛びついてきていた人間が、発表をためらったのだ。
((……この女の性格なら、即同意したはず。ということは、この場で公表したら困る理由があるということ。……………………もしかしてコイツは、交際している相手が他にもいるのか……?))
ソレはあまりにも愚かで非常識で、本来はあり得ないもの。しかしながらエステェの言動を鑑みるとあり得る話で、やがて僕はそう確信を持った。
((…………なら、もう一回作戦を変更しよう。交際相手と縁が切れる、切れない、どっちに転んでもいいように――))
『失礼致しました、エステェ様』
『よくよく考えてみたら、こちらは突発的な出来事。お互いに当主への説明などを行っておらず、今夜公表すれば順序がおかしなことになってしまいますよね』
まずは自由に動ける時間を与えて、エステェを泳がせる。そうして進展を待っていると読み通りエステェはすでに関係を持っていて、当主に黙らされたらしく、僕との縁を泣く泣く切ることになった。
なので僕はショックを受けたフリをしながら、『オーテラング家』と繋がりを持つ『ファレナルース家』の要望を受け入れたフリをして――
※すみません。複数のご意見をいただきましたので、この場でご説明とお詫びをさせていただきます。
昨日は(本日分もなのですが)、文字数がかなり少なくなってしまっており申し訳ございません。そして、お知らせが分かりにくくて申し訳ございません。
実は近況ボードに投稿させていただいているのですが、諸事情で数日間あわただしくなっておりまして……。今回はその影響で、このようになっております。
明日は昨日と今日のようにならないように、投稿をさせていただくつもりですので。どうかお許しください。
『ええもちろんっ。カーラ様は歓迎してくれると思うので、会場に戻ったら即――あっ、ごっ、ごめんなさいっ。公表は、ちょっと待っていただきたいんです』
おもわず、耳を疑ってしまうもの。
あんなにも喜んでいたエステェが――。満面の笑みで飛びついてきていた人間が、発表をためらったのだ。
((……この女の性格なら、即同意したはず。ということは、この場で公表したら困る理由があるということ。……………………もしかしてコイツは、交際している相手が他にもいるのか……?))
ソレはあまりにも愚かで非常識で、本来はあり得ないもの。しかしながらエステェの言動を鑑みるとあり得る話で、やがて僕はそう確信を持った。
((…………なら、もう一回作戦を変更しよう。交際相手と縁が切れる、切れない、どっちに転んでもいいように――))
『失礼致しました、エステェ様』
『よくよく考えてみたら、こちらは突発的な出来事。お互いに当主への説明などを行っておらず、今夜公表すれば順序がおかしなことになってしまいますよね』
まずは自由に動ける時間を与えて、エステェを泳がせる。そうして進展を待っていると読み通りエステェはすでに関係を持っていて、当主に黙らされたらしく、僕との縁を泣く泣く切ることになった。
なので僕はショックを受けたフリをしながら、『オーテラング家』と繋がりを持つ『ファレナルース家』の要望を受け入れたフリをして――
※すみません。複数のご意見をいただきましたので、この場でご説明とお詫びをさせていただきます。
昨日は(本日分もなのですが)、文字数がかなり少なくなってしまっており申し訳ございません。そして、お知らせが分かりにくくて申し訳ございません。
実は近況ボードに投稿させていただいているのですが、諸事情で数日間あわただしくなっておりまして……。今回はその影響で、このようになっております。
明日は昨日と今日のようにならないように、投稿をさせていただくつもりですので。どうかお許しください。
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