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16 あたし達が推理! (3)
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「この道は、狭いね。どうりで『歩いて進め』なワケだ」
あたしたちは指示された道を進んでいて、ナツキちゃんさんは苦笑いをした。
ここは、ギリギリ1人通れるくらいしか幅がない。自転車だと通れなくって、置く場所に困ってたよね。
「ここを真っ直ぐ進めば、ヒント3か。どんな内容だっけ?」
「『青を見たら、すぐさま400メートル逃げろ』、ですー。青ってなんだろー?」
「さっきみたいに変化球でくるのか、裏をかいて直球でくるのか。こういう時、推理小説好きは厄介だね」
「ん、です。今度は簡単だと嬉しいなぁ」
2人でそんな会話をしながら進んで、狭い道は終わり。
広い場所に出たあたし達は、周りをキョロキョロ。青をさがす。
「あおは……。あおは……………………ぁ、あった!」
左側に、青い看板のお店がある。
きっとこれだよーっ。
「ナツキちゃんさんナツキちゃんさんっ。そこに――」
「陽上ちゃん、残念なお知らせ。右側には信号機があるんだよ」
赤色と黄色と青色のランプが、光ってる。
こ、これも青、だねぇ。
「逃げろは恐らく『反対方向に進め』の意味で、間違うと真逆に進んでしまう。どっち、なんだろうね……?」
「信号機はずっと青色じゃないから、看板なのかなぁ……? けどけど看板は古くて少し薄くなってるから、こっちが青じゃない……?」
薄い青は、青じゃないから×。
なのかなぁ?
「今回もまた、ややこしいのを用意してくれたね。流石にこれは、人に聞いてもわからなそうだ」
「モミジちゃんがどう思ってるか、になっちゃうだよです。どっちも青なのに、どっちかは違う。どこで見わけたらいーんだろー……」
んんんんんー……。
右から見ても、左から見てみても、ダメ。答えになりそーなところはなかった。
「もっと離れてみても、近づいても見つからないねえ。どうも、こういうのじゃないみたいだね」
「にゅぅぅ。これとは別な探し方は……」
「あるとは、思えない。けど絶対に、どこかにあるんだよね」
「はい、ですっ。問題だから絶対にある、です」
必ずどこかに、違うトコがあるはず。
どっちも青だけど、どっちかは実は青じゃない。どこかには違うところがあるから、もう1回気合を入れて――
「んや?」
あれ?
今、なにか……。頭にひっかかった気がした。
あたしたちは指示された道を進んでいて、ナツキちゃんさんは苦笑いをした。
ここは、ギリギリ1人通れるくらいしか幅がない。自転車だと通れなくって、置く場所に困ってたよね。
「ここを真っ直ぐ進めば、ヒント3か。どんな内容だっけ?」
「『青を見たら、すぐさま400メートル逃げろ』、ですー。青ってなんだろー?」
「さっきみたいに変化球でくるのか、裏をかいて直球でくるのか。こういう時、推理小説好きは厄介だね」
「ん、です。今度は簡単だと嬉しいなぁ」
2人でそんな会話をしながら進んで、狭い道は終わり。
広い場所に出たあたし達は、周りをキョロキョロ。青をさがす。
「あおは……。あおは……………………ぁ、あった!」
左側に、青い看板のお店がある。
きっとこれだよーっ。
「ナツキちゃんさんナツキちゃんさんっ。そこに――」
「陽上ちゃん、残念なお知らせ。右側には信号機があるんだよ」
赤色と黄色と青色のランプが、光ってる。
こ、これも青、だねぇ。
「逃げろは恐らく『反対方向に進め』の意味で、間違うと真逆に進んでしまう。どっち、なんだろうね……?」
「信号機はずっと青色じゃないから、看板なのかなぁ……? けどけど看板は古くて少し薄くなってるから、こっちが青じゃない……?」
薄い青は、青じゃないから×。
なのかなぁ?
「今回もまた、ややこしいのを用意してくれたね。流石にこれは、人に聞いてもわからなそうだ」
「モミジちゃんがどう思ってるか、になっちゃうだよです。どっちも青なのに、どっちかは違う。どこで見わけたらいーんだろー……」
んんんんんー……。
右から見ても、左から見てみても、ダメ。答えになりそーなところはなかった。
「もっと離れてみても、近づいても見つからないねえ。どうも、こういうのじゃないみたいだね」
「にゅぅぅ。これとは別な探し方は……」
「あるとは、思えない。けど絶対に、どこかにあるんだよね」
「はい、ですっ。問題だから絶対にある、です」
必ずどこかに、違うトコがあるはず。
どっちも青だけど、どっちかは実は青じゃない。どこかには違うところがあるから、もう1回気合を入れて――
「んや?」
あれ?
今、なにか……。頭にひっかかった気がした。
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