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第14話 最高の日が最悪の日になってしまう、3人 俯瞰視点(3)
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「おや、急に静かになったな。『なぜバレた?』――。そう言いたげな顔だな」
「なっ、ちがっ! そんなコト思ってない!! 勝手なコト言うな!!」
「そっ、そうよっ!! わたし達は、違うっ!! これはっ、そうっ! あまりに滅茶苦茶で唖然となっていたのよ!!」
「劇薬の入手っ? セリアへの策謀っ? なにをほざいているんだっっ? オレらは何もやっていないっ! それは冤罪だ!! 何かの間違いだ!!」
このままだと、マズイ――。そう考えた3人は、必死に抵抗。連行を阻止するべく、必死に否定を始めました。
「あたし達はそんな真似してないっ! 無実よ!!」
「勘違いも甚だしいわ! わたし達は血は繋がらないけれど、お互いに大切な家族と思っているのに!! どういう事よ!?」
「お前らは何を根拠に、そう断定しているんだ!? 言えっ、言ってみろ!! 何が理由なんだ!?」
逆行後の3人は、仲間以外にはこの作戦を明らかにしておりません。そのため一時は取り乱したものの、自信満々で闖入者5人を見回します。
ですが――。
その余裕は、たった7秒で消え去ってしまうことになります。
なぜならば。
「理由か? まず一つ目。毒薬の違法入手を断言した理由は、昨夜この目で確認したからだよ。アンナ・ハミンズが裏世界の商人と接触し、薬を入手する姿をな」
すでに3人は、言い逃れできない証拠を握られていたのです。
「なっ、ちがっ! そんなコト思ってない!! 勝手なコト言うな!!」
「そっ、そうよっ!! わたし達は、違うっ!! これはっ、そうっ! あまりに滅茶苦茶で唖然となっていたのよ!!」
「劇薬の入手っ? セリアへの策謀っ? なにをほざいているんだっっ? オレらは何もやっていないっ! それは冤罪だ!! 何かの間違いだ!!」
このままだと、マズイ――。そう考えた3人は、必死に抵抗。連行を阻止するべく、必死に否定を始めました。
「あたし達はそんな真似してないっ! 無実よ!!」
「勘違いも甚だしいわ! わたし達は血は繋がらないけれど、お互いに大切な家族と思っているのに!! どういう事よ!?」
「お前らは何を根拠に、そう断定しているんだ!? 言えっ、言ってみろ!! 何が理由なんだ!?」
逆行後の3人は、仲間以外にはこの作戦を明らかにしておりません。そのため一時は取り乱したものの、自信満々で闖入者5人を見回します。
ですが――。
その余裕は、たった7秒で消え去ってしまうことになります。
なぜならば。
「理由か? まず一つ目。毒薬の違法入手を断言した理由は、昨夜この目で確認したからだよ。アンナ・ハミンズが裏世界の商人と接触し、薬を入手する姿をな」
すでに3人は、言い逃れできない証拠を握られていたのです。
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